ステュークリーが描いた古代遺跡のイラスト7
ステュークリーが描いたシルベリー・ヒルの幾何学的イラストです。先史時代における欧州最大の人工マウンドを、一生懸命測量して描いてくれました。キュービットという単位が使われていますが、これは中指の先端から肘までの長さ(約46~56センチ)を腕尺として使った長さの単位です。ですから、シルベリー・ヒルの底辺の直径は、約300キュービット、すなわち138~168メートルと測量したことがわかります。高さは102・3キュービット、約47・0~57・3メートルと計測したことになります。実際の直径は約167メートルですから、まあ正解です。しかし、実際の高さは約39・5メートルですから、ちょっと高く描きすぎていますね。本当のシルベリー・ヒルはもっとなだらかな斜面を持っていて、高さも低いのです。測量は正確とは言えませんでしたが、ここからいろいろなことがわかるんですね。(続く)