ケルト民族がやって来る前にブリテン諸島にいた謎の民族(その14)
本日が新著『竹内文書と平安京の謎』の発売日ですね。今、このブログではケルト人がブリテン諸島に来るずっと以前に巨石文明を築いた謎の古代人について、ケルト神話と、現存する約5000年前の遺跡群から読み解いて行こうとしているわけです。実は新著でも、これとほぼ同じ手法を使って、神武以前にいた謎の古代日本人の姿をとらえようとしています。その古代日本人の謎を読み解くために、ケルト神話の代わりに使ったのが、『古事記』と「竹内文書」、それに『万葉集』です。そして5000年前の遺跡群の代わりに縄文遺跡群を使いました。「ケルト神話」でケルト人が人間の最初の王となったとされるように、『古事記』でも神武以前は神代(神々の時代)とし、神武以降を人間の時代と考えることができます。その考えに立てば、神武が人間の最初の王だったことになります。では、神武以前の王は誰だったのかというと、スサノオやアマテラス、高木神、オオナムヂといった神々がいたわけです。でも、一番重要な王が神話の中に隠されているんですね。以前、このブログでも触れたと思いますが、それが「越の八岐大蛇」です。この越王オロチこそが、ダーナ神族もしくは、魔族フォモールに相当する神々の王です。『古事記』では、わざと「越」と明記されているところがミソです。で、その『古事記』によると、ヤマタノオロチの大きさは、八つの谷、八つの峰にわたっている、と言います。つまりこれって、ヤマタノオロチの支配地域の大きさを表しているんですね。しかも、ご丁寧に八つの尾と八つの頭があったとも記されています。これも非常に明確にオロチの支配地域を示しています。というのも、越の国には八尾があり、因幡の国には八頭があるからです。『古事記』は越王オロチのことを怪物扱いしていますが、実は明確に、オロチは越国の王であり、その支配地記紀は越国から因幡国の西端まで達していたと記録に残しているわけです。これは、かなり巨大な地域を支配していたことになります。神武、もしくは崇神以前に存在した、実質的な日本の統治王であった可能性もあります。その越の国や飛騨の国に、地球を支配するほどの巨大な王朝があったと記されているのが、「竹内文書」なんです。まあ、その大げさな内容はさておいて、「竹内文書」には神々の時代にあったとされる、この越・飛騨王朝を知る手掛かりが隠されています。で、その手がかりをヒントにして、「竹内文書」に登場する「聖地」や「神殿」を結ぶと、越と飛騨の国に意味のある幾何学的な図形を描くことができます(羽根ライン、鑓ヶ岳ー尖山ー天柱石―船通山ライン、二上山ー天柱石-尖山の正三角形など)。その図形が、昨日ご紹介した5000年前のブリテン諸島における「対称形に交差するレイライン」に極めて近い測量・通信ラインとなるんですね。(続く)竹内文書と平安京の謎著者:布施泰和価格:1,944円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る