怒りの完投勝利
一年生の練習ボイコット事件にわだかまりを持ちながらも、私は自分がやるべきことを着実にこなしてゆきました。練習の後は、集中して効率よく勉強します。今回は練習中に倒れて救急車で病院に運ばれることはありませんでした。無事に期末試験勉強と練習を両立させることができました。 期末試験明けと同時に、一年生も練習に復帰。 私も試験と連日の練習でかなり疲労していましたが、最後の力を振り絞って、練習に打ち込みました。何しろ、試合は目前に迫っていますからね。 高野連に登録された当時の部員名簿がこちら。 〇カッコ内の数字は学年です。 そして当日のラインアップはこちら。 わが校は一番と六番が三年生、二番と八番が一年生、あとは二年生主体の若いチームです。 対する都立桜町は、三年生が7人、二年生が2人と三年生主体のチームです。 7月18日の昭島球場。 午前9時に試合が始まります。 疲れと寝不足が残っていますが、待ちに待った晴れの舞台です。 この日の私は、練習の時と同様に調子が良かったです。 速球をビシバシ投げ込んで、打たれる感じはしませんでした。 頭がつかれていたせいか、当日の経過はほとんど覚えていません。 それでも朝日新聞の東京版に記録が記載されています。 それによると、最初に点を取ったのは、桜町でした。 五回の表に、両チームを通じての初得点を挙げます。 これに対して、わが校も6回裏に反撃、1対1の同点に追いつきます。 試合は投手戦のまま8回裏のわが校の攻撃。 具体的にどう点を取ったかはわかりませんが、2点を取って3対1とついに逆転に成功します。 そして9回も私が抑えて完投、試合はそのまま3対1で勝利しました。 (続く)