松ヶ岡開墾場
R112を右折して羽黒町方面へ向かう。ここまでは完璧だった。羽黒町にあるという時代劇のオープンセットを目指して車を走らせていた。下調べもしないで、ネットで印刷した絵地図一枚を頼りに目的地の近くまでは来た。多分近くまで行ったら案内の看板があるだろうと考えていた。が、安易だった。案内板らしきモノが何もないのだ。明らかに通り過ぎたと分かる地点付近で聞き込み開始。第一村人を発見して尋ねるが、地元の人ではないらしく分からないという。三人目に詳しい人と巡り合い詳細を聞き出し、教えてもらった方向に向かう。途中に見た柿畑「蝉しぐれ」資料館は松ケ岡開墾場というところにあった。松ヶ岡開墾事業の本陣となった建物等がある場所で明治時代の建物が数棟あるところである。手書きの案内図これを見るとオープンセットはこの場所からちょっと離れた場所にあるようだ 庄内映画村(株) 「蝉しぐれ」資料館松ケ岡開墾場から車で移動する。そんなには広くないが周囲は自然だけの場所にセットはあった。木で作られた柵があったのでその場所を特定出来たが、なければどこにあるか迷うほど周囲に溶け込んでいた。管理小屋に維持管理協力金として200円を払い中に入る。牧文四郎の家趣を出すため、建てて一年、そのままにしてたそうな。中に入り壁や天井を見ると張りぼて感のある造りになっている。それが映画になると全く分からないように見えるので不思議である。このオープンセットは、庄内ロケ支援実行委員会の協力と、地元の篤志家から提供を受けた1万坪という広大なスペースを活用し、1億円の費用をかけて建築されたそうです。金峯山、月山、鳥海山を一望に見渡すことができ、カメラアングルに現在の建築物が一切映りこまないように設計された見事なオープンセットです。更に一年を通して風雨にさらし自然の風合いを加えることにより、本物の瑕疵(かし)感を再現させています。裏庭から金峯山(きんぼうざんと読む)が見えるとあったが、あれだべがぁ~いつか見たことのあるような昔懐かしい囲炉裏縁側に座り庭を眺めながら日向ぼっこをしてみる一瞬あの日の匂いがどこからともなくしてくるような帰りにお腹が空いたのでと中華そば屋に入る。庄内の味なのか興味深い味であった。帰る間際にその店のおばさんが庄内弁で話しかけてきた。「こごらへんの人でないですのぉ~」から始まっていろいろと話しした。さすがに連れは大部分庄内弁がわからないらしく「えっ?」を連発していた。特徴あるアクセントと発音に四苦八苦している姿を見ているのは意外と楽しいものだ。おばさんの言ったのを私が通訳して伝える。おばさんは標準語が分かるが話せないから庄内弁で話す。連れは山形弁は解るようになったので庄内弁の一部分は通じるが全部は無理で、私が通訳したのを聞いて標準語で話す。そんな繰り返しが面白かった。その中で、内陸の人は主に蕎麦を食べていてラーメンなんかあまり食べないだろうと言っていたが、庄内の人からみたイメージの一端を垣間見られた。私は笑いながら何も言わずにいた。連れは全く通じてなくキョトンとしていたので後で説明していおいた。最語におばさんは何を思ったのか柿を持っていけと言って袋に入った柿をくれた。庄内柿を2袋もらってきた。ありがとう!おばさん。大変美味しかったです。