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ドゥマゲテ(ドマゲッティ)の海を潜る、自然を堪能する、楽しく暮らす

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2010.05.05
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カテゴリ:スイス
今日はタイソンと一緒にシュワルツゼーを登った。
夏本番のギラギラの太陽、どこまでも続く青空、スイス特有の空気、からっとしているが
風が意外に涼しく汗をあまりかかない。
その気持ちの良い空気のおかげか登りが全然きつくない。
タイソンといろいろな話をしながら登る。
23歳大学院生、化学を専攻しているとは意外だ。

すれ違う人と挨拶をかわしながら登っていったが、彼はそのすれ違う人の国を一瞬で判断してその国の言葉で挨拶をする。
「何でわかるの?」と聞いたら、「ドイツ人はこうでしょー、フランス人はこうでしょー、イギリス人はこう」と顔真似をする。彼にいわせるとドイツ人はちょっとごっつい強面の顔しわが多いらしい、フランス人は何かを常に考えている思慮深い顔
イギリス人はこの中間らしい。
なるほどーと思ったが、アジア人はわかる?って聞くと見分けがつかないと言う
まあ同じことか。
ただ挨拶をかわしていくだけなのだが、すれ違う人の自然な笑顔に癒され、元気をもらっているような気がする。
挨拶は元気の交換なんだ。

人とコミュニケーションを取るのがこんなにも楽しいことなのか、
3時間の行程中ほとんどとぎれることなく話していた。
英語はNHKラジオで独学で勉強していたが、やはり会話というのは一方通行なものではなく、相手があってのキャッチボール、うまい下手はあるだろうが、二人の息があっていればキャッチボールは成立する。
タイソンはカリフォルニア出身なので、中学生の時に親とモントレー水族館に行ったという話をしようと思った時に、水族館という英語の単語が出てこなかった。
意味は通じるだろうと思い「Sea Zoo(海の動物園)」と言ったら、
すんなり理解してくれて、「Aquarium(水族館)ね、でもSea zooの方がいいねー
それ使わせてもらうよ!」と嬉しそうに言ってくれた。
答えは必ずしも一つではない、むしろこの世界において一つの方がおかしいことが多いくらいだと思う。
答案用紙の一つの枠に一つの選択肢をうめなければいけない日本国的学校教育が身についている
僕はこの時アメリカ、世界の巨大さを感じた。
そういう選択肢もあるんだ、それでもいいんだ!大丈夫なんだと感じられた瞬間、どんなにも自分が救われていくのか、自分の中の世界が広がっていくものか。 
17歳の僕は、高校でそういうことを教えてもらえれば良かったと思った。

下りはスムーズで1時間ちょっとで下ってしまった。
このツェルマットの村は山を登ってきた一種の陶酔感を崩さないところがすごく良い。
下ってきて、車がビュンビュン走っているのや、横断歩道をアリのように群れて渡っていく人間をみなくてすむし、村自体も標高1600Mにあるので空気もそのまま気持ちの良いものである。
ユースに戻りいつものように相部屋に新しく入ってきた人と話したり、下の階の共同スペースにいる人達と会話を楽しんだ。
明日はスネガに登ろうと思う。これでこのあたりの有名どころをすべて制することになる。







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最終更新日  2010.05.05 10:23:04
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