|
カテゴリ:イタリア
朝、ドイツ人の家族がベネチアから30分くらいの街パトバに一緒に行かないかと誘ってくれた。 ベネチアのユースをやっとの思いで予約がちょうど昨日取れたばかりだったので、僕はベネチアに行くと丁重にお断りした。
みんな残念そうな顔をして「気をつけて行ってきなよ、ドイツに来る時は連絡してね」 と息子のメールアドレスを渡され別れた。 裏がなく本当に良い家族だなと思った。 ユースを出るまでにアンナ(ポーランドよみア―ニャ)に一目でも会えるかなとソワソワしながらあたりをうかがっていたが、もうユースを出てしまったらしい。 少しがっかりした重い足取りでバス停まで歩るきはじめると、駐車場から大きなバスが 近づいてきて、中を見ると大勢の学生らしき男女が乗っている まさかと思って顔を追っているとアンナの顔が目に飛び込んできた 向こうもこっちに気がついたらしい、でも昨晩話しただけだからなー覚えてないよな これで手を振って振り返してくれなかったら恥ずかしいぞとドギマギしていると 向こうから手を振ってくれた。 「最高の夢をありがとう、またいつか会おう!」 心の中で僕はそうつぶやいた。 バスで鉄道駅まで行き、ジェノアからミラノで一回乗り換えてベネチアに向かった。 途中またしてもミラノの駅でドロンとスウェーデンの忍者軍団が現れた。 ピサの斜塔を忍術でまっすぐにしてきたらしい、あばよと言ってわかれた。 ベネチアはテレビや話では聞いていたがホントに水に浮かんだ街だった。 朝晩は満ち引きの関係で水位が上がり、水が道まで押し寄せてきて、ある日は 有名な広場は夜水浸しになり俺は夢をみているのか、酔っているのか?と不思議な気持ちにさせられた。 ユースホステルまではどうやら船で行かなくてはいけなく、船に乗った。 同じ街なのに、船で移動しないといけない離れ小島のような場所もいくつかあり、 世界が水浸しになる映画ウォーターワールドの世界のようだ。 ユースホステルから出かける時はどこに行くのにも船を乗り継いでいかなくてはいけない 僕はここに来て急に水の民になってしまった。 ユースの受付の人はすごく不親切でこっちがビックリさせられた。 ここのスタッフはみんな何でそんなに機嫌が悪いのか、外国人嫌いだったらこんなところでわざわざ働かなくてもいいのにと思うくらい不親切で、とりわけアジア人の僕らをバカにしている感じだった。 用があるのですみませんと呼んでも、何故だかイタリア語で どなりちらされたり、朝食の時は順番で御飯を配膳するのだが(こういうやりかたもはじめてだが)無視されたり、ありがとうと言っても、あなたは早く行きなさい!次!っと 怒鳴られる。 さすが、世界的な大観光地ベネチア、次から次へと観光客が押し寄せるからか ユースの人も不親切、他の人もあまり親切ではなく、ユースにおとずれる人も 様々。 部屋で気の良いギリシャ人と人間嫌いのイギリス人の二人組に出会い。 人間嫌いの方に話しかけて無言で睨まれた。 日本人もここのユースはいままでにないぐらい多い。 いままでそんなに有名な観光地のユースに泊まっていなかったのでちょっとビックリ。 国を訪れるのに観光地や大都会だけをみてその国を判断するべきではないということが わかった気がした。 とりあえず、街は不思議の国に来たように素晴らしく幻想的だ。 今晩は水の上に浮かびながらベットで寝るというのを思うとワクワクする。 ベネチアで昔から住んでいる人はどんな夢をいつも見るのか? それは陸地でみる夢とは違うものなのか? そんなことを思いながら今日は眠りについた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.05.19 07:15:14
コメント(0) | コメントを書く
[イタリア] カテゴリの最新記事
|