カテゴリ:中国不動産・株・理財のハナシ
昨日、「三軒目」というのは
家を3つ持っているという意味ではなく、 ローンを借りるのが3回目という意味だと書きました。 数日前、銀行に出向いた時にローン担当者が そう言っていたのです。 でもそれはもう、過去の話となりました。 今朝の新聞の経済面を見ると、 大きな見出しで、 「二軒目物件とは持ち家の数を指すのであって、 ローンの回数を指さない」 と書いてありました。 記事の中身を読むと、 「二軒目」「三軒目」の解釈が以前より厳しくなり、 今後はローン記録で何軒と数えるのではなく、 実際にその家族内の人が登記・所有している不動産の 数をもって「二軒目」「三軒目」が認定されることに なるそうです。 だから、一軒目を現金一括で購入して、 二軒目をローンで購入する場合、 これまでだとローンが一回目なので「一軒目」と認定され、 頭金も少なく、安い利率でローンが組めたのが、 今後は登記された所有物件数を見るので、 はじめてのローンでも、二軒目の家だと、 頭金は50%以上準備した上で、残りのローン利率も 基準の1.1倍になってしまうとのこと。 逆に買い替えの場合、 実際持っている家の数は増えないわけだから、 一軒目の家を売って、また別の家を購入する際には、 一軒目として安い利率が適用されます。 今回の政策の基本にある考え方は、 「家というのは、住むには一家族に一軒あればいいわけで、 その原点に戻ったということ」 らしい。一軒目は生活必需品として 安い利率が適用されるけど、 二軒目以降は投資目的とみなされ、 頭金比率やローン利率を上げますよ、というわけ。 そして三軒目以降はもっと厳しく対応する構え。 とにかく、投資目的の不動産購入によって、 不動産価格がバブル化して不当に吊り上げられ、 本当に住むための家を必要としている人たちが 高すぎて家が買えないという状況を 防ごうという考えです。 その考え方はいいと思うけど、 政策発表と実施があまりに突然なんだよね~。 そして、いつから、どんなふうに、という 現実的な面は、今検討中、とか、 今後の発表を待て、というのが結構多い。 日本じゃありえないよね。 今回も二軒目三軒目の定義の変更?が発表されたけど、 実際には、個人の戸籍や婚姻状況と、 住宅登記状況、そして銀行ローン情報は まだネット連動しておらず、 実際にきっちり運用するのは難しいようだ。 政府の考え方だけは発表されたけど、 運用に際しては抜け道はいっぱいあるということ。 ま、その抜け道は条件が整い次第、 おいおい埋めていくということなんだろうけど。。。 中国の政策の変化はある日突然やって来て、 市民のさまざまな生活状況を急変させます。 でも上に政策あれば下に対策ありで、 政策実施は急だけど抜け穴だらけっていうのが 慎重&完璧派の日本の物事の進め方とまったく逆なので とっても新鮮に感じるつばめなのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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