『リリィ、はちみつ色の秘密』観てきました
公開前から気になっていた作品ですが、みるみる上映回数が減ってしまい、1日に1回だけになってしまったので、焦って観に行きましたお話の方は1964年、サウスカロライナ州で、母の死の記憶にとらわれ、心に深い悲しみを背負った14歳の少女リリィは、愛への飢餓感を抱える日々を過ごしていた。そんなある日リリィはカリビアン・ピンクの家に住むボートライト3姉妹と出会い、長女が経営する養蜂場の仕事を手伝いながら、3姉妹と共同生活を始める。(シネマトゥデイ) 最初に母親の最期と思われるシーンが挿入され、そのことがリリィに深い心の闇を作っているのを暗示します。心に傷を抱えた少女の成長と、当時の黒人への厳しい差別を描いた作品なのですが、舞台となった年代をみてびっくりそんなに昔の話じゃないのに、こんなひどい事が当たり前に行われていたのかと思うとぞっとします。黒人と言うだけで因縁を吹っかけられて、一方的にふるわれる暴力黒人が反抗したら、殺されても仕方がないと納得する白人の大人たち。この時代を生き抜いてきた黒人達が、オバマ大統領の就任に、どれだけ感極まったことでしょうか。リリィはそんな白人の1人である暴力的な父親の元を去り、黒人のメイドと一緒にある家に逃げ込みます。そこは母親の遺品の中にあった「はちみつ」の製造元。母親が自分の事をどんな風に思っていたのかを知るためそこで「はちみつ」を作る仕事を手伝いながら、人生について学ぶ事になります。この家に住む教養と自由にあふれた黒人の3姉妹に会いリリィとメイドの心の中に変化が起こっていくのですが、この3姉妹を演じた3人がとても素敵でした歌手としての彼女達はあまり知らないのですが、俄然興味を覚えてしまいました単に少女の成長物語と言うだけでなく、人種差別の事についても深く考えさせられる映画ですね。アメリカっていうと自由の国っていう印象が強いけど、試写会で観た『ミルク』といい、差別で苦しんだ人の歴史にあふれた国でもあるんだなぁ、、、。