『撃つ薔薇』 大沢在昌
たまにはハードボイルド小説っていうことで、久しぶりの大沢さんの長編小説です。お話の方はAD2023年、東京は組織犯罪が凶悪を極めていた。警視庁は潜入捜査専門の特殊班を新設、謎の麻薬組織への長期潜入を「涼子」に指令した。巧妙に潜入した彼女を待つ組織内での殺人、対立組織との抗争、狡猾な罠。敵は、味方は、組織のボスの正体は?そして絶望的状況の彼女を救う愛の行方は!?迫力と哀切の長編ハードボイルド。 いわゆる潜入捜査モノです。誰が敵か味方か分からない中で、女性捜査員が活躍するスピード感あふれる展開でした。大沢さんがゲームのキャラクターを手がけた時に、エピソードゼロとして書いたお話らしいのですが、ちょっとゲームの方も気になりますね、このキャラが どんな風に繋がっていくのか全然やらないので、ゲーム機全部処分しちゃったから難しいけど毎日、麻薬汚染の報道がテレビでガンガン流れている中でのタイムリーな1冊でした。最近、偶然手に取った本が麻薬がらみのモノが多く、妙に臨場感を感じたりして。ハードボイルド小説らしく、痛そうな描写も盛り沢山。寝る前に読むと夢に出てきそうなので、移動中に主に読んでいましたよf^^;撃つ薔薇740円