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我思う、ゆえに我あり

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yukie_yo

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December 6, 2010
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カテゴリ:仕事
先日某著名なアメリカの思想家が、日本はもっと軍事的に強くなったらいいのに、とつぶやいていた。

その心は、中国の軍事力が増強されているが、アメリカにはイラク・アフガン以外に米軍展開能力はないので、ぜひ日本が軍事力を増強して抑止力を上げてほしい、というのだろう。

そうでもしないと、今経済成長著しいアジアは中国に取られてしまう、からだろう。

アメリカにいると、中国はいかにもアメリカの覇権を奪いとり、中国が覇権国にならんとしている、という不安から、中国は非民主国であり、国際規範に則ろうとしない不貞な輩だという不安まで、さまざま見られる。

中国の平和な台頭を信じる人の声は縮小傾向だ。

日本は中国のすぐそばだから、肌で感じられる中国の存在感の大きさに温度差がある。

日本だと、5年くらい前には中国脅威論の本がたくさん本屋さんに並んでいたけど、3年くらい前にはほとんど姿を消した。その代わり、何となく中国に頼らないと日本経済はやってけないし、という諦観が浸透しているように思う。その心底には、アメリカも以前のように強くないし、アフガン、イラク戦争で無駄に体力消耗してるし、日本がアメリカの袖を引っ張ってもあまり反応ないし(逆に自衛隊送れっていうし)、時は中国に向いている、という見方があるように思われる。

それが、3年くらいたって、中国の「平和な」台頭がいかなるものなのか、正体がやや分かりかけた今頃になってようやく、アメリカが中国の台頭は大変な問題だ、アジアの同盟国たちと対中強気路線をを展開せねば、と思い始めた。で、早速、Show the flag!(日本でイラク戦争時代、立場を鮮明にせよ、というこの言葉、自衛隊を送れと誤認識した、有名なフレーズですね)

台湾やASEANから、だからずっと前に言ったじゃん、という声が聞こえるような気がするが。

アメリカが中東辺りに気をとられている間に、第一列島線の真ん中という超重要な位置にある、台湾をまずとられた。あれだけ経済統合を進めれば、中国と相反する政策は打ちにくい。

その上で、ASEANという中国と力的に向こうをはれる国はいない、南シナ海から動き出した。南シナ海は中国の内海だ、米海軍は勝手に通るな、とメッセージを打ち出し始めた。

さらにいえば、この南シナ海、日本からの輸出入の4割辺りが通り、中東からの石油が流れるルートである。ここを中国に通行止めにされたら、かなり日本には痛いはず。

で、今年辺りから、ヒラリーがアメリカも南シナ海に権益あるもんね、としゃしゃり出た。けど、時期がずれすぎてて、ASEANの中は既に割れている。ASEANがアメリカに相談してきた頃から、もっと前に話し合わないといけなかったのに。

なので、ここは一番アジアの雄、日本にぜひ中国をけん制できるように努力していただきたい、そうすれば、反応のイマイチなASEANも、アメリカ側になびくはず、と踏んでいる。

だから、そういう問いが出てくるわけだが、そこは世の中とかなりずれている日本。

そんな問いに対する答えが満足にあるはずもない。メディアは仙石がどうした、こうした、とかいう話ばかり乗せて、民主党ネガティブキャンペーン大展開中だ。

相変わらず、アメリカ、何とかしろー、でも防衛費を2,3倍増やす度胸もないし、カネもない。かといって、中国とのパイプが太いわけでもなく、(より正確には太い人が政権中枢にいない)外交で摩擦をおさめる力もない。

が、いつまでもそういう態度を続けていると、強いパートナーを好むアメリカに嫌われる。(事務レベルでは既に十分嫌われているが、閣僚クラスにばれるほどの大事件は今のところないから、なあなあで済んでいるだけの話)

じゃ、どうしたらいい?それはまた明日以降書きます。





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Last updated  December 6, 2010 03:48:43 PM
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