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テーマ:政治について(20201)
カテゴリ:仕事
先日、日本からきたばかりの人と、韓国専門家の人と話をしていたときの話。
韓国専門家はまじめにいうんです。 中国の台頭に対抗すべく、日本と韓国はもっと仲良くしないといけない。ついては、その最大の障害は歴史問題である。 で、日本側の問題は、歴史の事実にまっすぐ向き合えないことであるが、韓国側はいつまでも被害者意識を持っていることが問題、という。 ええ、妥当な見方ですね。日本が真正面から歴史に向き合うべく、私もアジア主義論文を書いたよー。 他にも、韓国専門家が日本から来たばかりの人に、味なことを言ってました。 ワシントン政治を理解するには、行間を読め。 どういうことかというと、基本的に、ワシントン政治は弁護士がやっている。 弁護士にも思考の癖はあるから、原告、被告側の弁護士が知識と頭脳を駆使して、事実、意見を出し合って、裁判官が裁く、というのが想定だから、相手が自分に不利な意見や事実を出してくるのを想定して、自分では自分に不利や意見や事実を言わないようになる。 (一方、私にとって出身のコンサル業界は、プラマイを全て明らかにしてから、どうする、という提案をするので、より公平というか、バランスの取れた見方をしているつもりだが。) なので、一方の意見を聴くときには、そもそも自分では自分に不利や意見や事実を言わない、悪く言えば独りよがりロジックを展開すると思うのが、出発点。 ということは、全体像をつかもうと思えば、一方の意見が敢えて触れていないことは何か?をあぶりだす努力をする必要がある。 ただ単に相手のいうことを鵜呑みにしてしまうと、大やけどをする。(実際何度もしているが。) もちろん、相手は何を隠しているのかを分からせないようにものすごく雄弁に語る。 いわば、「ウォーリーを探せ」状態。あの絵は、ものすごくたくさん背景や人の絵が描いてあって、単体でみれば結構目立つような格好をしているのに、あの背景の中にうまく溶け込んでいるウォーリーを探すのは容易ではない。 でも、よくよくあの絵を見れば、背景の中でも空白部分がある、ウォーリーがいる。 と、このように敢えて空白部分になっているところを見つけて、そこに何が本来あるべきなのか?を考える。例えば、先日書いた「金持ちの力」のように。 ものすごくアメリカの言論界は雄弁だ。それなだけに、あるところには沈黙がある。まずもって、怪しい。そしてそれはなぜ沈黙なのか、を考えていく。すると、後は半分推理小説のように、そうすることで誰が一番得するか?を考えていく。 そうすると、背筋が寒くなるようなシナリオが見えてくるかもよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 24, 2010 03:23:16 PM
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