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カテゴリ:仕事
今日もフランス人の友達に言われる。日本はグローバル化に立ち遅れている。
ええ、当ブログの主要テーマの一つです。そして、それは昨日残した宿題そのものでもあります。 なぜ? と多くのアメリカ人や非日本人は聞きます。 それは、明治に日本はうまく対応できたじゃないか、なのに今なぜできないの?という思考回路です。 そりゃ、そうなんだけどさ。 日本がすばやく動けるのは、みんなが危機意識をもって、根回しにかかる時間が短縮されるとき。 けど、少数の人がやばい、やばい、と騒いでいても、大多数の人がうーん、よく分からんなあ、といっている間は動かない。 さらに、成功体験そのものが今の日本の縛りになっている。 戦前日本の経済成長を国際政治(戦争)が妨げ、戦後妨げなかった理由は何かといえば、日米同盟だ。 日米同盟のおかげで、多少のことではびくともしない、構造的な基盤、特にアメリカが日本の政界中枢に太いパイプを作りえた(その逆はないが)ところにある。 さらに、この同盟、経済的にもアメリカ市場を一方的に開放するというおまけまでついていた。(その代わり、基地を提供しているのだが) 貿易摩擦で日本敵視は強かったものの、決して戦争という形をとりえなかったのは、同盟のおかげ。 こうした成功理由が、アメリカに頼るべし、アメリカを見ていれば、すべて国際政治は事足りる、という思考停止現象を日本の中に浸透させた。 また、アメリカも、決して狙ったわけではないが、ときどき日本の独自外交(イランなど)を妨げようとする動きもあり、ますます、この思考停止現象を奨励してしまっている。 それに、始末に悪いのが、この思考停止現象、楽なんだ。思考するというのは、肉体労働である。お金を出せば、他人が考えてくれると思って、楽してぼけっとしていると、後で大きなツケが来る。 本当は、水戸黄門の唄の終わり部分「泣くのが嫌なら、さあ歩け」なんだけど、歩かないんだなー、これが。 でも、キリギリスになってはいけないのです。 他人がやってくれれば、いいじゃん。そんな声が聞こえてきそうです。 けど、そうしたら、他人が自分ほどに親身に自分のことを考えてくれるとなぜに思う?落とし穴があったらどうするよ?やだ、って言われたらどうするよ?大したものでもないくせに、えらい高い金額請求されたらどうするよ?(すでにされているが) そして、極めつけは、それでもがんばって考える人に対する報酬体制がまずない。シンクタンクとか、いってた時代もあったけど、今どうしたよ?政府の政策承認機能以外、あまりないじゃん。 それじゃ、思考停止はますます強固になっていくだけ。 でも、ジリ貧になるだけだから、何か考えろよ。 ええ。そうですね。今晩ももう遅いので、続きは明日以降また書きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 7, 2010 04:11:49 PM
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