絵・短歌
お花屋さんにチューリップがとても多くなりました。水仙のような香りはないけれど、春を代表する花です。この花の絵には思い出があります。まだチューリップを見たことがなかった小学一年生のときのこと。担任に「チューリップを描きなさい」と言われました。緑の週間にあわせたコンクールに出品する絵です。一年生の代表で描かされたのですが私はチューリップを知りませんでした。チューリップの歌を知ってましたから「赤、白、黄色」は判るのですが花の形は判りません。先生に聞くと「おわんのような形で上は山みっつになっている」というのです。今思うとジャムパンのような花になりました。そして「葉っぱは何色?」と聞きました。先生「あおに決まってるっしょ」。私は「ふぅ~ん、チューリップの葉っぱは青かぁ~」と妙に納得しながら空のような青を塗りました。そこで先生「もう、描かなくていいよ」コンクールはキャンセルになったようです♪ 街角の小さな店の片隅に 売られて残る花も優しき 本当は、いっぱい描きたかったのですが自信がなくて売れ残りを一本。