今日は・・・
今日は娘が誕生した日。私はRHマイナスなので彼女は血液型不適合で障害を持って生まれました。でも、生きてくれた。彼女が大人になって最初にしてくれたこと。それは骨髄バンクへの登録だった。「生まれてきた証を残したい」私に決意の意味を教えてくれた。ドナーになったのは彼女が結婚する前の年。同意書にサインするとき私は泣いた。医師は「こちらからはドナーになってくださいとはいいません。あくまでもそちらの希望による意志であるということです」・・・冷静で非情に聞こえる言葉だった。「いかなることがおきても異議を申し立てません」サインと捺印する手が震えた。「この同意が後悔することのないようにお願いいたします」私の云えるのはそれだけだった。私の涙を見て医師は「僕がお母さんの立場なら同意の勇気はないかもしれない。お母さんの涙を無駄にしません」と言ってくれた。娘の骨髄がどこかの人の身体の中で生きるようになったのはそれから二ヶ月目だった。