阪急は本気で買うつもりなんだろうか
今朝の朝日新聞一面には、例のごとく『阪急HDの阪神買収』の記事が。他の新聞社のHPにも同様の記事がアップされてるから、一応“オオカミ少年”ってわけではなさそうだけど…にしても、新聞報道ばかりが先走ってる感が。彼らの記事を信じるなら、両社ともこの統合は大歓迎のようだがそれならば、両社から公式に何らかの意向を示されるはず。しかし、未だに18日付の「例の報道はうちの公式見解に非ず」という文書以降、両社とも何ら動きを見せていません。思うに、今回の一連の記事は、報道(特に朝日新聞社)側が、何らかの意図を持って『阪急が阪神を買収する』と言うことを既定路線にしてしまおうとしているのではないか、と、いう風に勘ぐってしまいます。村上ファンドよりマシ…と言っても、阪急HDのねらいが『西梅田の土地で阪急の借金返しちゃえ!』的なものである以上、阪神電気鉄道側がすんなり歓迎するとは到底思えません。第一、阪神電気鉄道って、こぢんまりした会社のクセに、社内は代々派閥争いが熾烈な会社だというのがもっぱらの評判。(元々、複数の有力者が寄り集まってつくった会社だしねぇ…)時々表面化するタイガースの派閥争いも、明らかにこういった親会社の体質を受け継いだものだし。そんな会社が、ライバル会社に買収されるって時にすんなり『大歓迎です』って意見でまとまるわけがない。それに、阪急としても株価が適正価格上回ってるような会社の株を何千億も出して買うのは大バクチでしょうし。株価が1株1000円から800円に下がるだけで、四百億円もの債務超過になる訳だから株主訴訟されても文句は言えないよね。それだけ慎重になってるから、公式の動きが出てこない、と言う考え方もできるんだけど、新聞での書き方は『既に買収することで決まってる』という論調。こういう風に、まだ決まってもいないことをあたかも決まっているかのように書いているものを鵜呑みにするのは、非常に危険だと思います。(文章に責任を持って書いてる分だけ、ブログ記事よりは信用できる、とも言えますが。)それにしても、しみじみ思います。最近の新聞報道って、明らかに質、落ちてません?朝日だけじゃなくて、それに追随した記事を出してるM,Y,S各紙に共通していえることですよね、これ。「記事は買ってくればいい」というホリエモンの意見がだんだんと正当性を帯びてきているような気がします。