秒速5センチメートル
今回紹介したいのは、新海誠監督の『秒速5センチメートル』です。(おぉ、ブルーレイだ!)この作品は、とある少年(青年)の姿を本人の視点、他の女性からの視点、そして情景を断片的に繋いで描いた3つの短編からなる作品で、青春期の甘く切ない思いが詰まった作品です。ストーリーの方は、wikipediaとか公式HPの方で確認していただくとして…(そちらの方が簡潔で的確っぽいですから(^_^;)登場している人物の表現が非常に素晴らしく感じました。出てくる人物って、どこにでも居るごく普通の男の子女の子なんですよね。けど、こうやって1人の人物を中心に物語を描くとそのごくありふれた雰囲気を出すのは案外難しいもの。しかし、ホントにどこにでも居るような少年として描いていて、非常に親近感が湧いてきました。率直に応援したくなるんですよね。誰もが経験したであろう、切ない思いが蘇ってきます。また、作中に出てくる景色が非常にリアリティあふれるもので、(恐らく)現実の情景を的確に表しているのが、さすが新海作品だなという気が。 アニメーションという手法ながら、現実にある風景を的確に再現し、実写以上にリアルな風景を創り出すその手法は、他に並ぶもののない、唯一無比の存在であることを改めて実感させます。 さらに、作中に主題歌として使われている山崎まさよしの『One more time, One more chance』が、非常に効いています。主人公の心の叫びをこれでもかと訴えかけるようなこの歌は、まるでこの作品のために書かれたかと思わせるほどマッチしており、感動をより深いものにしてくれます。新海誠のファンなら、絶対に見逃してはいけない作品ですね。(なんて事は、いわれなくても重々承知してますよね、皆さん(^_^;)“一途に一人のヒトのことを思い続けるストーリー”とか“言いたくても言えない心の思いを抱き続けるストーリー”とかそういう、純粋な愛の物語が好きな人にはお勧めです。うーん。なんか全然作品の魅力を表現できないのが非常にもどかしいですね(__;)ともかく、少しでも興味を持たれた方は是非とも見てください。百聞は一見に如かず。きっと作品の素晴らしさを判ってもらえることと思います。うーん。やっぱり主人公が幸せになれない終わり方する作品は、心がざわめくというか、見た後に心が重たくなってしまうなぁ(__;)花苗の為にも、明里と結ばれて欲しかった。。。