投資
もう、5年以上も株に手を出していない。鉄道会社と食品工業とを持ってるくらい。10年前までは何も知らんで、いつ売ったら良かったのか、買ったら良かったのか、それがわからんかった。 初めて株を買ったのはA社で、3,000株を1,870円で買い、投資家の仲間入り。5,600千円ほどを手にして、当時の彼女に威張ったもんやった。実にこの時が最初に株を売ったときで、1,000千円ほどの儲けであった。これ、善人をギャンブル狂に作り替える手段としては、最初の一歩。実はこの会社の株の売買でもう一回、1,000千円ほどを得ている。もちろん、働かずして2,000,000円程を短期間に得ているから、客にギャンブルで儲けさせるには上手い経験であった。 ところが、ギャンブルは上手いことばかり続かない。山一證券が自主廃業(実質的には倒産)、サティが潰れ、ダイエーがヨレヨレになり、JALが新聞の一面に載り、長崎屋がドン・キホーテに買われ、ほとんど毎日、ギャンブルの負けが込んでいた。気の強い人なら、裏を貼って逆襲を目指すのやろうが、残念ながら、ワシにはそんな気力も資金も無かった。 それから25年。2015年頃にA社は創業以来最高値を更新する価格をつける毎日。さすがにコレは放っとけず、ボチボチ買っていた数千株を徐々に売りに出していった。この時は興奮して、よく寝られんかったくらい。入院してたのに、公衆電話で注文。415円で買ったA社株が3,995円で売れたんやから、興奮するのが当然であろう。けど、ギャンブルの虜になるのはイヤやったので、10社くらいの手持ち株を3社残して売ってしまい、ギャンブル狂の餌食にはならんで済んだ。