西武鉄道、東急9000系と小田急8000形を「サステナ車両」として授受!
西武鉄道は本日、東急と小田急の中古車を「サステナ車両」として受け入れることを発表しました。 「サステナ車両」とは、西武鉄道が他社のVVVFインバーター制御車を譲り受ける中古車(登場から20年以上が経過・・・が目安か)のことです。サステナブル(sustainable. 意味は「持ちこたえられる」「維持できる」)が語源なのは言うまでもありません。大手私鉄が、別の大手私鉄から中古車を譲り受けるのは非常に珍しく、1975年に東急電鉄の中古車(終戦直後に製造された通勤電車)を名古屋鉄道が通勤輸送力の増強のために譲り受けた事例があるくらいです。 西武鉄道が受け入れる中古車は、東急9000系電車(1985年登場)と、小田急8000形電車(1983年登場)です。合計約100両を受け入れます。 早ければ来年には、西武が受け入れた小田急8000形の第一編成が西武国分寺線で営業を開始する予定です。東急9000系は2025年に西武多摩川線、多摩湖線、秩父線、狭山線に導入される予定。 西武では新宿線、池袋線(2大幹線)で最新型通勤電車・40000系シリーズの導入を進めるとともに、国分寺線、秩父線などのローカル線にて「サステナ車両」を導入して、西武101系、4000系などVVVFインバーター制御車ではない旧型車両を一掃。2030年には全ての営業用車両をVVVFインバーター制御車両とし、年間約5,700t(約2,000世帯の年間排出量)ものCO2の削減を目指します。 実に壮大な計画ですね。 西武が中古車の導入を発表したのは2年前のこと。私はそれから2年間、りんかい線の70-000形か、都営三田線の6300系がターゲットかと思っていました。西武線と同じ1,067mmのレール幅、片側20メートル・4扉の車体・・・という条件に合致するからです。また、都営三田線では相鉄線との直通運転開始により、8両編成の新型車両(6500系)の導入が始まっており、6両編成の6300系は居場所が無くなるのでは・・・とも思っていました。