また、してしまった。
床屋へいくと、ついつい、うとうとしてしまう。するとそこへ、耳かきと、爪きりと、ひげ剃りやるか?といっぺんに聞いてくる。うとうとしてたからか、おもわず、「うん」と首を縦に振ってしまう。「あちゃ、ま、いいか。うとうと-----zzzzzzz」となる。でも、恒例の耳かきがはじまると、自然と目が覚める。お姉ちゃんも、これが腕の見せ所と、気負ってくる。あまり気負われると、それは怖い。まず、右耳からくる。ざわざわざわ、こないだの新垣さんの歌みたいだが、これは違う。耳の中からきこえてくる、耳の壁を、こすってる音だ。がさがさがさ! 何か、大きな障害物にでくわしたみたいだ。器具を取り替えて、再び、 ず!ずず!ずず!!じゃじゃじゃじゃや!!障害物を、のこぎりみたいなので、細かく裁断してるみたいだ。「おい、おい、鼓膜に傷つかんか??」ちく!ちく!と、そののこぎりの先っぽが、耳の内壁を刺す。「いて!いて!いえぇ!!」このとき、顔を左側へ反らさないと、大変なことになる。右から、のこぎりがきてるんだから、そちらへ顔を反らしたら、右の鼓膜を破ってくれといってるのと同じだ。なんか、ヌメとした、水を湿らせたような、ガーゼで、その幹部を冷ます。そして、なおも同じ箇所を、じゃじゃじゃじゃ!!と攻める。こうなると、おいしい獲物を目の前にした、狩人のように、このねえちゃん、真剣だ。お客が、痛がっていることはわかるが、こんな、大物の前に、引き下がるわけにはいかない!という気迫が、耳のそばから伝わってくる。しかhし、痛いんだけどなぁ。そう思ってると、さらにささいな”じゃ!”という音でも、カラダ(顔は)は、大きく反応する。反対側へ顔を大きくはずして、もうええよ。という感じで笑う。あきらめて、最終作業(軽く はけ みたいので、耳の中を掃除する)に入るかなとおもうと、やっぱり、あきらめきれず、じゃじゃじゃ!を繰り返す。「いたい!!ちゅー!!」とこっちも、真剣にいう。ようやく、最終段階にはいる。やや、残念そう。取り逃がした魚は大きいというが、まさにそんな感じ。あとで、仲間と話すとき。ぼくの耳垢は 直径1cmくらいになっているだろう。まあいいや。とそこで、お姉ちゃん、うれしそうに、手のひらに、出てきた耳垢をのっけて、見せる。直径は薄いが、1cm平方=1平方メートルくらいの黄色い、耳垢が、形を崩さず。取れたことを喜んでいるのだ。思わず、ぼくまでうれしくなる。これで何グラムかは体重が軽くなったわけだからラッキー?だ。でてきた、大きな、耳垢を見るのは、不思議と誇らしい気持ちになるのは何故だろう?まるで、やや汚いが 美しい一本うんちみたいだ耳の垢を煎じて飲め という格言はここから生まれたのだろうか??しばし、余韻を楽しむ、、、、、、、、、、。続いて、左の耳へ。<明日へ続く>