昨日のお買い物
日本に来て気がついたのだが、この楽天ブログの日記記入時、高機能エディタと普通のエディタの切り替えタブが付いた書き込み画面が出る。もちろん、これはアメリカで記入するときも一緒なのだが、アメリカに居ると,この画面が出るまでに30秒から下手をすると1分ぐらい時間がかかる。こんな状態では記入する方もいやになってしまうだろうな、日本の利用者は文句を言わないんだろうか、と思っていたのだが、日本で記入するときはなんと数秒でこの画面が表示される。これだったら実用上なんら支障はない。なぜアメリカだと、あんなに時間がかかるのか、インターネットの世界は全世界同じだというのが基本認識だが、動画の再生にしても、「この動画の視聴は日本国内に限られています」という表示が出て見られない場合も多々あることからすると、日本国内と国外では、たとえインタネットの世界と言えども、差があることは確かなようだ。それはともかく、昨日、2回目のBookOff 詣で。今回の「お買い物」は、文庫・新書コーナーの105円均一コーナー(笑)なにせ、本が膨大なので、とても一日では全部見られないから、コーナーを限定して数日に分けて足を運んでいる。で、今回の「仕入れ」は、1.梅田望夫 「ウェブ進化論」とその続編の「ウェブ時代を行く」 この本は、少し古いがWeb2.0やGoogleの躍進、そしてコンピューティング・クラウドの世界の到来を予測し、その変化の本質を考察した本で、今の現状と比較して面白そうだ。2.藤岡和賀夫 「懐かしい日本の言葉」 外国に居ると、やはり日本のことに興味が出る。そして言葉は文化である。自分すらよく知らない日本語のいろいろな言葉や言い回しの中に、日本の文化が息づいている。3.守 誠 「英会話・やっぱり・単語」 とは言え、やはりアメリカに暮らすには英語。これだけアメリカに居ても覚える言葉はビジネスに偏っている。日常英語の範疇ではお寒い限りなので、少しは補強を、と。4.ジェラルド・ジャンポルスキー 「ゆるすということ」 国際的に有名な精神科医であり、ヒーリングを実践する著者の、人の生き方・幸せというものを「ゆるす」という行為を通して考察した本。キリスト教でもなんの宗教でも、やはり「ゆるし」というものの真髄は、生き方、そして生きる幸せに直結するという意見では私も同意見なので、興味を持った。5.森永 卓郎 「本当の幸福を得る『唯一の方法』」 はっきり言って、この著者を私はあまり好きではない。またまた彼特有の独善めいた本かな、と思いながら手に取ってみたら、内容は彼自身の言葉ではなく、古今の経済学者や実業かの、彼らの経験から裏打ちされた言葉の数々の紹介と解説であった。ちょっと読んだら、なかなか中身が濃い。で、一冊の本を読んで、一つでも得るところがあれば良しとする私の本の選択基準からすると、文句なくパス。6.飯田史彦 「人生の価値」(文庫版) この本は、単行本で持っているが、日本においてある。今回は文庫本なので、アメリカ用。(笑)7.宇野千代 「中村天風の生きる手本」 こんな人間が日本にもいたんだ、という代表みたいな中村天風師について、その直接の薫陶を受けた宇野氏が、彼女の経験を元に書いた中村天風の本。これも、いろいろ考えさせてくれる本だ。8.歴史の謎をさぐる会編 「日本の三大宗教」 副題は、常識として知っておきたい日本の三大宗教ー神道・儒教・仏教、というものだが、これが日本の三大宗教か、という議論は別にして、確かに日本人の中には、これらの三つの影響が混在していて、日本人自身にも、いったい日本人の、あるいは自分の「宗教」はなんなのだろうか、と言われて明確に答えられる人はいないだろう。逆に「無宗教」と言っている人であっても、この三つの影響から逃れている人もまた居ない。あらためて、「常識」としての三つの宗教のあり方と今の自分のあり方を照らし合わせてみても無駄ではないだろう。9.ヘレン・エラープ 「キリスト教の暗黒の裏面史」 キリスト教圏において、こういった本を出版すること自体がだいそれたことであり、これがイスラム圏でのイスラム教関連だったら間違いなく殺されているだろう内容。しかし、宗教はともするとその「良い面」だけが強調され信者の獲得、信仰の醸成を図るが、真に「宗教」の実態を把握するには、その「負の側面」にも目を背けず、それを直視する姿勢は欠かせない、というのが私の持論。それこそ「科学時代の宗教のあり方」だと思う。また、これに耐えられない宗教は、今日あるいは将来の「宗教」足りえないのではないだろうか。今の日本には、そういった負の側面をマスコミへの圧力まで動員して消し去ろう、とする「新宗教」もあり、日本人の宗教感覚を疑ってしまうケースが多い。10.三田誠広 「ユダの謎、キリストの謎」 先日の「お買い物」にあった、「イエス・キリスト 失われた物語」と、1600年ぶりに発見されたキリスト教外典にも属さない「ユダの福音書」と合わせて、「人間イエス」あるいは「イエスの本当の教えとは」というものに興味がある私にとっては、読んでみたい一冊。副題は、「こんなにも怖い、真実の『聖書』入門」とある。これも、9で書いたのと同じ理由での選択。とにかく、上にも書いたが、私の読書あるいは読む本の選択は、その本を読んで、ひとつでも考えさせられるところがあり、一つでも自分の生き方に対して得るものがあればいい、というものなので、一冊全部に期待しているわけではない。それを通して、また一つ、自分の「世界観」「人生観」の構築になにかしら付け足すことがあれば、それで105円の価値は十二分にあるだろう。いや、それが105円などという、コーヒー一杯の値段にもならないお金で買えること自体がなんという幸福な時代に生きているのだろう、と感謝せずには居られない。8.