自動車部品＠中国専門商社　一橋国際有限公司

[外交関係] カテゴリの記事

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• クライン孝子さんと

  一昨日、ドイツ在住のジャーナリスト、クライン孝子さんとお電話でお話しする機会がありました。クライン孝子の日記http://www.mag2.com/m/0000098767.html今、私が研究している国内外の情報戦や、政治、安全保障の問題など、飾らない言葉でたくさんお話しして下さり、大いに刺戟を受けました。日本で得られる情報は、殆どがアメリカ経由で、欧州からの視点が欠けていると思います。それを補うためにも、女史のメルマガを是非ご覧下さい。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Aug 20, 2008

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• 映画「南京の真実」

  先週、映画「南京の真実」を見て来ました。http://www.nankinnoshinjitsu.com/もう少し、時間を短くして（約3時間もあります）、分かり易い内容にすると、もっとたくさんの人に見てもらえるのではないかな・・とも思いました。周辺国が展開する情報戦に負けないよう、世界中の方々に見て頂かないといけませんからね！今回は第一部「七人の死刑囚」でしたが、これまで日本軍悪行の「証拠」とされていた写真や映像の嘘を暴く、現在制作中の第二部「検証編」が楽しみです。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Jun 25, 2008

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• 映画「靖国」について

  映画「靖国」が随分と話題になっていますが・・。稲田朋美衆議院議員や有村治子参議院議員は、同映画に文化庁所管の日本芸術文化振興会から、「税金を原資とする」公的助成金（750万円）が支給されていることについて問い質しているのであって、映画を検閲して上映させないなどとは、一言も言っていないのですね。助成金の支給基準を見ても、条件を満たしていないことは明らかで、その他にも、刀職人を欺いて出演させていることや、パンフレットに使用している人物の肖像権なども問題があります。また、「まずは上映されてから判断すべき」との意見もありますが、歴史教科書問題では、マスコミは教科書が公開される前に大騒ぎしませんでしたっけ・・？我々は、テレビで得意気に話す自称知識人や新聞各社の「操作」に惑わされず、稲田議員、有村議員を応援しましょう！　稲田議員：http://www.inada-tomomi.com/　有村議員：http://www.arimura.tv/中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Apr 16, 2008

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• 新訳　孫子

  先週は、私の趣味である川島芳子に関する本をご紹介しましたが、その直後に、また素晴らしい本と出会いましたので、ここで紹介させて下さい。こちらは趣味の世界ではなく、中国ビジネスに携わっている方々や、中国人と交流がある全ての方々に、是非ご覧頂きたい本です。『新訳　孫子　ポスト冷戦時代を勝ち抜く13篇の古典兵法』（兵頭二十八訳　PHP研究所）http://item.rakuten.co.jp/book/5534704/私も以前に、日本語でも中国語でも、孫子の兵法は読んだことがありましたが、正直なところ、殆ど理解は出来ていませんでした・・。しかしこの本は、超がつくほど分かりやすく書かれていますので、どなたでも理解出来るものになっています。ここに書かれている内容を押さえておけば、中国政府の言動や、中国企業の対応を、よく理解出来、それによりこちらも効果的な対策を準備することが可能になります。中国企業とビジネスをなさっている方は、ページをめくるたびに、これまでの中国人との交渉を思い浮かべて、「なるほど！」と納得することと思いますよ。是非、ご覧になってみて下さい。しかし、いつもいつも相手を疑っているのも疲れます・・。こういった知識を持ちつつも、普段は共に飲み食いし、たくさん話をする機会をもって、個人的な友人になっておくことが、仕事を進める上でも大切です。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Apr 3, 2008

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• 『評伝　川島芳子』

  私は学生時代から、「男装の麗人」川島芳子に興味を持っており、留学先に吉林大学（吉林省長春市）を選んだのも、彼女が歩いた地を歩きたいという希望からでした。先日、彼女に関する新しい本が発売されたので、早速購入。文春新書の『評伝 川島芳子　男装のエトランゼ（寺尾紗穂著）』です。これまでの川島芳子本よりも資料が多く、巻末には細かい注も豊富に記載されていて、大変面白いですよ！中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Mar 26, 2008

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• 改めて安全保障を学びたい

  私は元自衛官ですが、退職後は防衛関係との接触は少なく、どちらかと言えば、外交や国際関係について自分なりに研究して来ました。ところが最近、少年自衛官時代の同期生と再会し、来月初めには入隊20周年記念の同期会も開かれるということで、国防について、再び関心が高まってしまいました。軍事関係の書籍といえば、国防というより、どちらかというと趣味的なものが多いですね。ネットでも、安全保障関係のサイトというのは、あまり多くないように感じます。こういう関係の内容は、スパイ天国の日本では特に、むやみに公開されるべきものではありませんから納得はするものの、関心は高まるばかりです・・。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Mar 19, 2008

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• お勧め書籍

  本日は、是非皆さんにご覧頂きたい本を2冊ご紹介します。業務に直結する内容ではないかも知れませんが、中国で活動する上で、必ず役立つ書籍です。１．「中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日」（北野幸伯、草思社）著者の前著「ボロボロになった覇権国家」（風雲社）も、発売後すぐに読みましたが、こちらも発売前から予約していました。海外でビジネスをしている方は必読です。このメルマガをご覧になっている方々には、「中国万歳」という方も、「中国大嫌い」という方もあると思いますが、そのどちらも間違いであることが、実に分かりやすく理解出来ますよ。コスト削減を求めて中国に工場を作って良いのか、或はリスクの大きな中国から早急に逃げるべきなのか、究極は日本と中国の戦争可能性、その回避方法まで、全部きれいに分かります。「中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日」（北野幸伯、草思社）２．「あの戦争から遠く離れて」（城戸久枝、情報センター出版局）著者は、私が吉林大学に留学していたときの友人です。彼女のお父様が残留孤児であり、当時の状況が、他では見られないほど深く、詳しく調査されています。戦争の一部分や個人的な体験から、当時の全てを否定してしまいがちな内容の本は、個人的にはあまり好きではないものの、この本は是非ご覧頂きたく思います。タイトルは「あの戦争から遠く離れて」となっていますが、読むうちに全然遠くない、現在に繋がっていることがよく理解出来ます。中国に批判的な方も、そうでない方も、日中の歴史、文化、政治など、これまでとは少し角度から考えられる良書だと思いますよ。「あの戦争から遠く離れて」（城戸久枝、情報センター出版局）中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Oct 11, 2007

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• 「万歳」は中国語で・・？

  永六輔氏がラジオ番組で、「日本は元号にも日々の言葉にも、非常に多くの中国語を使用している。こういうことを中国にしっかりと伝えていけば、今のように悪い関係は続かないだろうと思う」と言っていました。そんなことはないと思いますけどね・・。番組の中で、「万歳も中国語で、明治の時代から日本人も使い始めた。中国語では「マンセー」って言いますけど」と言っていたのには驚きました・・。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Apr 24, 2007

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• 次の日本の方向づけ

  現在の小泉首相が格段に優れている（日本に利益をもたらしている）とは思いませんが、徐々に盛り上がりつつある時期総裁選びを見ると、やはり次の政府が日本の危機にどう対応していくのか、不安になります。安倍さんは地味だけど、国際舞台で存在感が出せるのかな・・？麻生さんは、言葉の使い方で不安だな・・。谷垣さんはお坊ちゃまみたいで、周囲に利用されるだけでは・・？福田さんになったら、日本は中国・韓国の属国だな・・。民主党は将来的には必要だが、今はまだ実務は無理だし・・。・・なんて考えながら見ています。細かいことは閣僚や官僚に作業させても、少なくとも「方向付け」を間違えない人になってもらいたいですね。アジア外交では、有力政治家やマスコミ、大手企業らが、いかにも美しい「友好」を叫んでみても、現段階ではそれが望めないことは分かりそうなもの。自ら充分な努力をせず、他を批判・利用することで成長する国を、現実的な友好国と出来るのか疑問です。日本国内では、最近特に米軍関連の動きで議論が盛ん。日本が出す経費など、不透明な部分もあるとはいえ、一方的に全面反対するする人々は、「米軍がいなくなったら、自分で国を守らないといけない」ということが分かっているのでしょうかね・・？軍隊保持賛成という人々が「米軍は出て行け。日本は金なんか出さん！」と言うのは理解が出来ます。でも「穏便な話し合いで平和は築ける！」と本気で思っている人には、もっと現実を見て欲しいし、政治家や地方の首長、教師を辞めて頂きたいと思うのですが・・。民衆を間違った方向に導いているのは、こういう一面的な美辞麗句だと感じます。中国や韓国を見ても、幼い頃から長期間に渡って刷り込めば、間違ったことでも「事実」に変わってしまうことは分かっているのですから・・。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  May 4, 2006

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• 日本の役所は大丈夫か？

  中国（人）に対して良い感情を持たない日本の人が多いですね。私も個人的には、中国にいる中国人は好きな人が多いですが、日本に来ている中国人は、色々な理由で好きになれない人も少なくありません。言うまでも無く、真面目に勉強しに来ている人、働いている人が大部分で、犯罪を犯すのはごく一部ですから、一部の日本人にあるような「中国人はみんな悪人」という思想は悲しいものです。習慣や考え方の「違い」を、単純に「善悪」にあてはめて判断しがちなのも、我々が犯し易い間違いですね。（日本に来たのだから、日本人の考え方を理解してほしいという気持ちも、勿論ありますが・・）しかしながら日本側にも多く問題があり、法治国家とはいえ、容易に不法入国を許し、犯罪を犯しても刑が軽いなど、「ナメられている」のは間違いのないこと。地方の入国管理局や警察による不正、無能な役人も少なくないようです。企業レベル、個人レベルで友好を進めるのは大いに結構ですが、入口と出口とも言える政府レベルでは、入国させるべき人・拒否すべき人をしっかり審査し、日本という国が馬鹿にされ、利用されるのは防いでもらいたいと思っています。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Jan 30, 2006

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• 中国に責任無し・・？

  よく知られているように、中国でも日本のこと、特に政治的な報道は多く、我々日本人の視点では明らかに偏りがある記述になっています。しかし先日、小泉首相が「靖国参拝は外交カードにならない」と強調してからは、日本に関する記事数が更に増え、扱いも目立つようになっているような気がします。特に、「日中関係の悪化は、中国側に責任は無い」というフレーズがよく報道されていますね。私が個人的に感じるところでは、中国政府は日本を仲間に取り込みたく、何か暗にメッセージを送りながらも、記事を表面的にしか理解しない庶民はどんどん反日になっている。且つ、それが中国の政権維持に役立っているから、報道姿勢も簡単には変えられない、というところでしょうか。動じない小泉首相にイライラして、駄々をこねているようにも見えます。アジア、とりわけ日本と中国・韓国の関係をよく知らず、関心も小さい国々を仲間に入れ、中国の正当性を数で既成事実化しつつある中国の外交手法には感心しますが、我々日本にとっては、明らかにマイナスです。中国の混乱は望まないものの、その安定の材料に反日を使われるのは、日本と中国の関係にとどまらず、中国と利益関係がある（中国を利用して経済的利益を上げたがっている）国々と日本の関係にも影響を与えます。「事実」は視点により変わるもので、完全に共通な認識は困難です。しかし様々な情報を入手出来、判断材料が多い我々は、出来るだけ客観的・多角的に学び、我々の主張を毅然と表明すべきだと考えます。これは勿論、政界・経済界・個人の立場でも異なり、中国の様々な面に対する、我々の様々な意見があって当然だと思います。この点、国民の支持を得られなかった日本の議員が、中国に行って自国の首相批判を行う愚行は理解出来ません。国益を理解しない人が国会議員になっている日本が、更に馬鹿にされるだけではないでしょうか・・。一時的・表面的な政府関係により影響を受ける経済的な部分は、少なくとも日本と中国では、さほど大きくならないと思います。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Dec 8, 2005

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• 日本人「中国論」の傾向

  中国に関する書籍や記事が、多くの日本人によって書かれていますが、歴史・地理・政治等全てが広く大きく、多くはその一部について述べたものになるのは当然だと思います。大きく分けると中国万歳型と中国批判型。「ビジネス・経済に限って述べる」と初めから逃げ腰のものもあります。表面的な製品売買では、良いものが売れるという事実より、政治的意図や国民感情に一見関係無いようにも見えますが、特に日本にとって、経済は政治や国のあり方に大きく関わるものですから、日本の国益も考えてもらいたいものです。中国万歳型は、中国人の考え方や習慣を理解し、それを説明しようと試みているように見えますが、その意図は「だから日本人は中国人を理解しないといけない」。中国を馬鹿にして、赤子扱いにするならば、中国がどんな間違いを犯そうと、非常識な振舞いで不愉快を引起しても、こちらは怒る必要がありません。泣き叫ぶ稚児に黙れと怒鳴っても、言葉の意味さえ分からない子は、どうすることも出来ません。しかし対等な大人として考えているならば、事実やこちらの考えを毅然と示し、意思疎通を図るべきでしょう。そうであれば、「中国のやり方を理解して、日本人はこうしなさい」という姿勢よりも、「中国の考え方はこうだから、日本人はそれを利用しなさい」と書いた方が、よほどすっきりします。中国とビジネスをする企業は結局、中国での経済的利益が目的なのですから。中国批判型の場合、政治的偏向が強調されがちですが、二次資料や表面的な現象のみを見て、感情的に記述してしまうものが多いのではないでしょうか。明らかに現場を知らない方が、中国蔑視の思想で書いたものも見られます。日本型が素晴らしく、普遍的だと考え、それを相手に押し付けようとする誤った姿勢もあります。個々の場で直接理解を進めるために、こちらの考え方を伝えることは必要ですが、受入れるか否かは相手の自由。不必要に敵視する必要は無いと思います。どちらの形も、日本人が「相手を見ながら考え、対応する」のが苦手であることを示しているように感じます。互いに学ぶべきところは学び、変えるべきでない独自の思想は大切にし、国益を考えながら、対等に尊敬し合える関係を築きたいものです。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Nov 28, 2005

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• 中国にも色々な考えあり

  深セン市長のアドバイザーをしている中国人社長と昼食をとっているとき、今回の衆議院選挙について話が出ました。自民党が圧勝した際、確かに中国や韓国では、あまり良く思っていない雰囲気の報道が多かったようです。彼が言うには、中国政府は小泉首相を嫌っている訳ではなく、小泉首相が、アジアを蔑視する右翼勢力の圧力に屈しており、将来的に不安だから自民党の圧勝は都合が悪いと考えている政府関係者が多い、とのことでした。ただ同時に、やはり一般庶民には公平な報道がされておらず、教養の無い人は感情的に日本に反感を持つようになっている、とも言っていました。また、最近ぐっと中国寄りになっている韓国については、遠慮無く「大統領から庶民まで、長期的な視野を持てず、自立出来ない国」と斬り捨てていました。中国にも、こういう見方をする人は少なくないようですが、新聞・雑誌やテレビでは自由に意見を出すことが出来ないため、我々も「中国人＝反日・親韓」とまとめてしまいがちだと思います。政府の代表者や、業界のリーダーが話す言葉は重く、それによってその国に対する考えが左右されますが、彼らの発言には常に目的があることや、すべての人がそう考えているわけではない、ということは意識したいですね。どこでも、どのような問題でも、異なる意見があるのは当然なのですが、日本と中国・朝鮮半島では、それをつい忘れることも多いような気がします。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Sep 16, 2005

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• 政治を熱く語ろう！

  日本の方と話しても、中国の方と話しても、「政治の世界は関係なく、商売は仲良くやりましょう」という言葉が出て来ます。一国に影響を与えるほどの大企業であれば、それもやむを得ない気がします。しかし上のような言葉を言う日本企業の多くは、政治的な話になったときに自分個人の考えを出さず、中国側の機嫌をとるような話し方をしています。表面的なビジネスの場では、仕事を円満に進めるために中国人を刺戟しないようにし、その後ろでは彼らを馬鹿にする。失敗した場合には「中国人に騙された」と責任転嫁。非常に残念なパターンです。政治レベルでも民間レベルでも「大同小異」と言われ、小さな違いは今後の解決を待ち、もっと大きな共通の目的のために仲良くしましょう、という姿勢は基本的に正しいと思います。しかしながら、我々草の根レベルでは、中国人に混じって、彼らの本当の意見を聞いたり、彼らに中々理解されない日本の考えを議論することが必要だと感じます。ここでは「政冷経熱」ではなく、政治の話でも熱くなってよいところだというのが、私の考えです。暴力沙汰になってはいけませんが、ある程度の摩擦は当然で、こういうお互いの本心の理解を無くして、「中国人とはまともな議論が出来ない」「本当に歴史を理解していないのは中国だ」と日本人だけで主張しても、受け入れない中国人の姿勢は変わらないでしょう。また、こういう話をすれば、必然的に長い歴史の話が出て来て、多くの日本人は中国人よりも中国の歴史を知っている、というプラス面も自然と理解してもらえます。彼らは、日本人が学校で中国史や漢文を学ぶことを知りません。一方、政治レベルでも、「大同小異」と中国側に言われ、政治的には中々友好関係が築けていませんが、こうやって時間かせぎをされて不利になるのは日本だけだと感じます。中国の国際的地位が高まり、その主張が既成事実となって世界で認識されると、もはやそれは「小異」ではなくなり、日本と中国の問題ではありませんから、日本が主張することは更に困難になるでしょう。難しい問題は後の世代に、と引き伸ばして国交を正常化したのは素晴らしいことだと認めるものの、現在に至っては、解決のための努力を怠り、引き伸ばしているために生ずる問題も、時間と共に大きくなっているように思えます。長期的に見ると当然、日本と中国は良い関係を保たなくてはなりません。ただ現在の様子を見ると、衝突を避けるばかりに、将来的な友好を妨げているように見えてしまいます。長期的な相互利益のため、一時的な衝突（もちろん戦争ではなく）は必要なのではないかと思います。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Jul 14, 2005

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• 日本の責任者不在？

  中国の人々が「日本は約束を守らない」「誰を信用してよいのか分からない」と不信感を持つ場合、日本の三権分立が理由の場合も時々見られます。日本では、少なくとも表向きは国会・内閣・裁判所の三権が独立して機能しており、例えば首相が何かを決めても、実行出来ない場合や、時間が必要なことが起こり得ます。場合によっては、違法と判断されることもあるでしょう。一方中国の場合、最高権力者がひとこと言えば、政治もマスコミも学校も、すべてそれに従わなければならず、国の意思を対外的に示すためには、この制度の方が優れていると考える中国人も多いですね。一見その考えも正しく見えますが、国を大切にするか、国民を大切にするかの違いを認識していない中国人も多く、この認識が欠けている場合には、日本の制度を中々理解してもらえません。中国の庶民も、強い不満があるにもかかわらず、政府に対しては無気力です。庶民が動いても変わらないという諦めや、主張すれば命に関わるという恐れが入り混じり、国民主導では政治は動かないものだという考えが非常に強いですね。外国の制度については、単に「知らない」ことが多いため、中国でも政治的な記事を書く際に、日本の政治制度を少しでも説明してくれれば、ゆっくりと理解が進むのではないかと感じます。政治家の言動など表面的な「現象」だけにとらわれず、相互の「違い」を理解出来、無駄な感情論に走らなくてもよくなる方法を、我々は一歩一歩見つけていくべきだと思っています。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Jul 5, 2005

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• 既成事実化への道

  政府レベルでは、国益を考えての駆け引きが行われ、政権維持のために敵が必要な中国政府は、一般庶民が日本やアメリカを嫌うよう、情報操作などしています。その影響を受けている一般庶民が日本を嫌う場合、彼らは普通、「日本政府が嫌い」「日本人が嫌い」と別々の理由があり、それぞれを区別していて、「日本政府が嫌いだから日本人が嫌い」という人は少ないように感じます（いるにはいますが・・）。「日本人が嫌い」という場合、以前にも書きましたが、個人の言動に影響されることが多いですね。不公平な給与体系、偉そう、威張る、女遊びが好き、などなど。一方「日本政府が嫌い」という場合、歴史問題や領土問題が理由ですが、その理由は単に日本の主張する根拠を知らないだけであり、これをもって庶民を責めるのも可哀相かなとも感じます。学生は知識を詰め込むことには熱心ですが、政治的な「違いを理解する素晴らしさ」を経験出来ておらず、それを妨げているのは政府の情報操作ですから。ですから我々は、中国の政治体制を批判するのではなく、日本の考えを理解してもらうことに努めなければならないと思います。中国や韓国が、反日活動によってアピールすることによって、彼らの歴史認識や領土問題を世界的に既成事実化してしまうことを、強く心配しています。この点、諸外国はあまり理解出来ず、とにかく早期の解決を促すために、日本に不利な要求を押し付けた場合、日本政府が自国の主張を続けられるか否か、疑問に思っています。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Jul 4, 2005

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• 行動規範を持つこと

  現在は中国をベースに自動車部品貿易をやっていますが、私の大学での専門は日本語教育でした。途中、外交や法律に興味を持ち、方向転換しましたが、当時の講義で使用したテキストを読み返すと、また新鮮な気持ちで新たな発見があり、何よりも学生当時を思い出して、懐かしい気分でいっぱいになりますね。その中の一つが、新渡戸稲造博士の『武士道』。今さら説明は不要の名著ですが、日本人の考え方や行動をまとめ、1899年に英語で書かれたものです。数ある訳書でも、岩波文庫の矢内原忠雄訳がベストだと思います。（因みに、中国では『武士道』の内容を勘違いしている人が多く、日本人が戦闘や男尊女卑を肯定する書籍だと思っている人もあるようです。）目次より内容を拾えば、「武士道の淵源」「義」「勇・敢為堅忍の精神」「仁・惻隠の精神」「礼」「誠」「名誉」「忠義」「克己」などですが、現在では表面に表れない精神もあるとはいえ、我々日本人が大切に考えていることが、分かりやすく並んでいます。それらの多くは、昔の中国から来た思想が元になり、日本で発達したものです。表面的な現象からは、「現在の中国人は儒教精神など忘れている」と判断してしまいがちですが、中国人との生活に入り込んでみると、やはり根底には、武士道に共通する、儒教的な思想が垣間見られることがあります。しかし、武士道に書かれているようなことを実践することは、ビジネスを進める上において可能なのかと疑問を持つこともまた事実ですね。日本でも武士は商人に騙され、商売に失敗することも多かったですが、今の中国ではそれ以上に、ひどい目に遭うのではないか、と。私が経験から思うのはこの逆で、人間関係を重視する中国人とのビジネスでは、この精神で望んだ方が上手く進むのではないかと考えています。表面に表れる現象だけを見ると、日中では明らかに大きな差があり、理解することは不可能に近いと思うかも知れませんが、我々がそのように考え、行動する理由を説明し、その根源は中国も共有する儒教であると理解してもらうと、相手は尊重してくれます。個人レベルで理解し合えなかったり、衝突したりする大きな理由は、日本人が「話さない」ことだと思います。主義主張が異なっても、はっきりと自分の意見を話し、その理由を伝えれば、少なくとも人格まで否定されることはなく、「この点については、あなたと私で考え方が異なる」という限定的な不一致に収まり、人間関係は良好に維持出来ると思います。文化背景が異なる以上、言わなければ伝わらず、分からない相手には敵意や恐怖を抱くという考え方は、万国共通だと思いますね。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Jun 20, 2005

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• 中国系米国人・台湾人との車中

  先週土曜日に、香港・関西空港経由で広島に戻りました。事務所近くホテルから香港空港までは、直行便のバスに乗ったのですが、そこで中国系米国人と話しながら、途中から台湾人社長も合流して、雑談しながら約2時間を過ごしました。みんな英語で話しており、台湾人社長が私を日本人と知ってか知らずか、ごく自然に中国人の反日行動について話を始めてしまいました。米国人は私が日本人と知っていましたので、やや気を遣いながら対応していましたが、台湾人社長は中国だけではなく、世界中の反日活動について熱弁。軽い認識の内容に、私は少し気分が悪くなりましたが、その台湾人社長も単なる話題として話している様子で、自分が外国人であれば仕方が無いかとも思いました。やはり日本としては、もう少し日本の認識を分かり易く説明し、国際社会の理解を求めるべきだとも思いましたが・・。香港空港について、米国人が「サヨナラ」と言ったときに初めて、台湾人社長は私が日本人だと知ったようでしたが、そのときのバツの悪そうな顔が面白く感じました・・。今回の一時帰国では、いつもどおり大手商社さん数社を訪問し、自動車メーカーを２社、中国進出をご検討中の数社、提携の行政書士の先生などを訪問し、異業種交流会にも参加の予定です。日本の快適さ、効率の良さを感じながらも、毎日が新鮮な中国にも、少しだけ戻りたい気になっております・・。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  May 17, 2005

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• 台湾と大陸の関係

  昨日は台湾企業の社長と話す機会があり、仕事の後には先方の社長室で夜遅くまで一緒に飲みながら話をしました。先日は台湾国民党の連戦氏、今日から親民党の宋楚瑜氏が大陸を訪問ですが、台湾でも、政治家個人のパフォーマンスに過ぎないと見られているようです。政治的な意味では台湾に対して大きな影響は無く、大陸側にとっては、一般庶民を喜ばせる良い宣伝材料になるだけではないか、と。さらにこの社長は、「中国は台湾の言動に不満ならば、台湾を攻めて、戦争を起こせば良い」、とも言っていました。それで中国が勝てば、台湾を実効支配出来るであろうし、台湾が勝てば中国も文句を言えなくなる、とにかくはっきり解決したい、とのこと。極論ではありますが、大陸を嫌う台湾人の考え方がよく出ていると思います。また一般台湾人にも、今紛争が起これば、台湾が勝つ可能性もゼロではなく、負けても戦後の政治的意味では、中国が困ることになるから、台湾に不利は小さい、と考える人が結構いるそうですね。「中国は国土も広大で、資源も豊富、人口も充分にある。自国にこれだけの好条件がありながら、国際社会に参加してこれだけ時間が経つのに、小さな日本や台湾に勝てない理由を、中国（人）は真剣に考えるべき。」と力説していました。反面、ビジネスで台湾人と接した大陸人のほとんどは、「台湾人はみんな嘘つき。絶対信用してはいけない」という人が多いですけどね・・。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  May 6, 2005

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• 踊らされる中国庶民

  中国各地で反日デモが発生し、それにより生じた損害などに対して中国政府は謝罪も賠償も無く、責任は日本側にあるとのことですね。日本と中国の感情的な問題は別としても、世界各国は少なくともこの現象に対して、客観的な意見をどんどん発表して欲しいと思います。このような詭弁は通用しないということを、中国政府に理解させるべきです。「日本側の歴史認識に対する、中国国民の不満がこういう形で表れた」という意見も筋が通りません。そもそも中国国民には歴史に対する知識はあまり無く、全ては政府主導で教育された成果であり、その教育内容も正しくないところが多いのですから、結局政府が作り上げた現在の反日なのです。中国人が言う歴史には、誤った内容があまりに多く、個々人に問い質しても知らないことが実に多いのが現実です。これは日本との戦争に限らず、自国の歴史さえも正確に学習していません。例えば自分の家族が日本軍に殺された、等の個人的な経験や感情は、十分に理解出来、そういう方々が反日を訴えるのは納得が出来ます。過去に侵略したという事実や、多くの中国人を殺したという事実も、日本政府は否定していません。ただ、歴史として、正確な調査が必要であり、その調査は終わっていないというだけなのです。靖国神社参拝についても、我々の文化と中国他の文化が異なるのですから、日本側もそれを積極的に普及させるべきでしょう。首相の靖国参拝をもって、日本政府は謝罪の言葉を実践していないという意見もありますから、日本側としても一方的に「日本人の考え方を理解しろ」と要求せず、積極的に説明して理解を求めるべきだと考えます。私も中国で、個人個人に話をすれば、多くの中国人が理解してくれています。中国に進出している日本企業も、目先のビジネスだけにとらわれず、はっきりと態度を示しても良いのではないかと思います。こういった事態においても、財界と政府が異なる態度を出してしまうと、中国政府は日本の足元を見て、更に強硬姿勢になるのではないでしょうか。目先の利益のために、考えとは異なる日本政府批判のコメントを出す企業は、見ていて実に格好悪いものです。日本としての態度を明確にして、一時的に中国でのビジネスが不調になっても、結局は将来的により強い関係が築けると考えています。外資企業により発展した中国経済を、自分たちだけの力で達成したと勘違いさせられている若い世代の状態を是正しなければ、中国庶民は過去と同じく、すべてが中央政府にコントロールされてしまい、国民が安心して企業経営を続け、生活することは困難です。中国人庶民や、暴動を起こした数万名に対して、私は特に問題があるとは思えません。しかしそれを起こし、事後処理も出来ない中国政府に対して、非常に怒りを感じます。また、この怒りは、中国と日本は平等であるという考えがあるからこそ出るのであり、「中国は精神的にも発展途上の劣った国である」という子ども扱いにしていないからこそ出るものであることを、中国側に理解してもらいたいと思います。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Apr 18, 2005

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• 理解は要求するものか？

  私の中国における師匠でもあり、取引先でもある中国人社長とも、今回の中国での暴動について話をしています。彼は比較的、我々日本人に近い考え方をしていますが、「日本人は中国人をもっと理解しないといけない」という言葉がよく出て来ます。私はこれに不満を持っており、それこそが中国の国際的地位を低くしている理由ではないかと考えています。既に中国の人々も、制限があるとはいえ世界の情報を入手することが出来、自分たちと比較をすることが可能です。当然日本とも文化・習慣で異なる面がたくさんあり、お互いに外国人であることは理解しているはずですね。その時に衝突があれば、まずは自分の考えや立場を再度確認し、問題を避けるならば相手に理解を求めるべきであると思います。日本もその点、アジア諸国の国民感情を無視していると批判は受けますが、少なくとも自己否定、自己の確認はしており、相手に合わせられるところは合わせてきていると思います。しかし、この中国人社長が主張するように、何でも「日本人は中国人を理解すべき」と相手に投げてしまえば、自己中心的であり、自主的な解決を放棄しているようで、ますます溝が深くなってしまうような気がします。我々中国でビジネスをやっている者としては、ただ単に利益追求で中国にいるのではないと思っています。やはり、中国が面白く、興味があり、好きだからこそ中国に住んで、交流を求めているのです。ですから積極的に理解しようと喜んで努力します。しかし反対に「理解しろ！」と相手から要求されるものではないと思います。「現在では、中国共産党政府に対する批判も公に出来、世界中の情報がインターネットでも閲覧が可能だ。人権問題など存在せず、米国をはじめとする諸外国は見当外れのことを言っている」こういう意見もありますね。内政干渉であり、米国のように積極的に言及するのはどうも賛成しかねますが、ただ我々が言う人権を、中国の方々は理解していないのではないかと感じます。現在の中国は、単に情報制限ということだけではなく、思想をコントロールしているから人権が無いと言われているのでしょう。小学校に上がったばかりの子どもに、「何故3次方程式を使わないのか。何故中東問題を考えないのか」と問うたところで、答えられないのは知識の有無だけではないはずです。元々そのような概念が無い子どもは、思いつくことさえ出来ないのが当然です。現在の中国一般庶民は、その状態に近いのが現実です。インターネットで情報が入り、翻訳ソフトでおおまかな意味が理解出来たとしても、知識が経験や習慣となり、思考回路に入るまでには時間が必要です。ネットで情報が収集出来ることが、即人権拡大に繋がるとは我々も考えていないでしょう。情報操作を通じて、これほど多くの人々の思想をある方向に向けさせないようにしていることが、人権侵害であると考えています。能力があっても発揮することが許されず、開放と締め付けの繰り返しで政府の都合に合わない人間を排除する社会を嫌い、海外に移住する中国人も多くいます。彼らの目的はお金だけではありません。せめて自分の子どもには、中国の政治に巻き込まれたくないと考えるからです。そして一度海外から自国を見た人は、その多くが帰国したがらないというのも、単に目前の経済的利益だけではないはずです。中国人も相手を見てやっていることです。口ではいくら米国が嫌いであると言ったところで、根底には憧れもあり、戦えば負けると理解しているからこそ、自国を守るために、抵抗の小さい日本を利用するわけです。もし我々が、中国を大人の国として扱えば、もっと真剣に怒るをいうことを、中国の一般庶民は知るべきだと思います。我々は、彼らの知ることが出来ないことも知っており、ある面では対等ではないと考えているからこそ、聞き流すことも出来、こちらから理解しようと努力することが出来ます。中国政府も漸く、小さいながらも、今回の暴動に関する報道も始めましたが、国民の共産党政権に対する不満が高まりつつある現状では、そのはけ口として日本バッシングは好都合なため、利用し続けるでしょうね。今週末にも深センでデモが予定されていると聞いています。我々も、最近頻発する庶民の中国政府に対する暴動と、今回の日本に対する暴動の違いを考え、冷静に対応すべきだと思います。事実は伝える必要がありますが、現在の日本の報道にも問題があるように感じています。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Apr 13, 2005

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• 「負」か「未知」か

  ウォーカーチャイナ4月号が昨日届き、巻頭の矢野覚氏（アローキャピタル代表取締役）のインタビュー記事を、興味深く読みました。その中から、私が心に残った言葉を記します。「もちろん日本も中国も独立した国家である以上は、国策的、外交的、体制的には、相容れられない事情や背景もあるでしょう。それでもお互いがもっと原点に立ち返って向かい合わなければならないと思います。人間も短所と長所をして表裏一体を成している。同じように、国家もまた短所があって長所がある。ましてや、広大な国土の中国には、十三億人の人たちが暮らしているので、われわれの物差しだけでは捉えられない部分が多くあるわけです。捉えられない部分を（負）と解釈するか、それとも（未知）と解釈するかで答えも判断も違ってきます。」中国で暮らしていると、庶民レベルでは、日本人を嫌うという雰囲気は小さく、仲良くしたいと考える人が多いと感じます。表面的な日本敵視運動は時々発生しますが、これは偏った知識や、一部扇動家によるもので、国と国が対峙するような理由にはならないと考えます。中国が発展していく中で、このような情報操作には限界があるでしょうね。人間は、「知らない」ものに恐怖を覚えるものだと思います。現在の情況は、日中ともに、マスコミを通じて「知っている」と思い込まされていた状態であり、実はお互いに良く知らなかったのではないかと感じます。テレビ・新聞の内容と、直接の人間関係で、大きな違いがあることは、中国に来られたことがある方ならお感じになると思います。大局的に国益を考えるのは政府に任せるにしても、民間レベルでも政府の動きを変え得る訳ですから、我々は少しでも、そのお手伝いが出来ればと考えています。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Apr 8, 2005

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• 日本の常任理事国入りに反対

  日本の常任理事国入りに、中国や韓国で反対運動が起こっています。4月2日には四川省成都市で、3日にはここ深セン市で暴動がありました。日本人である自分の身を守ることも考えなければなりませんが、正しい歴史認識をしていないのはどちらか分かっていない人々による、下らない騒ぎだと思います。理由として上がっているのが、＊過去の歴史認識＊日本の常任理事国入り反対＊尖閣諸島など領土問題＊歴史教科書のようですが、共産党政権を守るためのガス抜きであるにせよ、日本も主張すべきところは主張すべきで、我々個人も、仲の良い友人から真実を理解してもらうべきですね。過去の歴史認識について、日本の侵略行為は事実であり、規模や死亡者数などで調査結果が一致していないこと。それから、日本政府は「書面」で謝罪をしていない、というのが中国側の言い分でしょう。中国側から出てくる資料が毎回変わり、写真も偽物であったなど、中国政府が解決を恐れて、または解決していないことを利用するために、対策を放棄しているように感じます。日本の常任理事国入りについては、外交ゲームで表面的に反対するという意味と、特に韓国などはジェラシーを感じているだけだと思います。しかし、日本人の立場で考えても、現在の常任理事国とは異なるルールで理事国になっても、日本にとっての利益は少なく、ただ小泉首相の外交成果として終わるような気もしますね。領土問題については、資源が見つかってから騒ぎ出し、既成事実を作るために協議中に行動を起こす中国のやり方は受け入れられません。しかし、共同開発、共同管理など、中国側の意見も聞きながら、日本に有利な方策を探すべきであり、脅しや下手な外交政策では、反対に日本が負けてしまう可能性が高いと心配しています。歴史教科書について、私が学生のときには、教科書は存在しましたが、ほとんど使わなかった記憶があるのですが、皆さんは如何でしょうか。また、教科書は参考資料であり、教師によっても変わり、間違いがあれば訂正し、何も国の正式発表ではないということを、中国の人々に理解してもらいたいと思います。中国側でこの事実を知っていてこういう騒ぎを起こすなら、ただの外交ゲームの道具に過ぎず、知らないならば勉強不足で、日本を批判し暴動まで起こす権利は無いと考えます。軍国主義に向かいそうなのは、日本ではなく中国であることを、中国の人々は知りません。知っている人も、人前で話すことも、論文を発表することも出来ません。自分たちの周りに日本人が多くおり、家庭でも日本製品を揃え、今日本との関係が更に悪化すれば、自分たちの生活に直接影響を及ぼすことを理解出来ていません。ネットで匿名により騒ぐ人々、これは日本にも中国にも多数いますが、もう少し考えて、責任をもって発言する人が増えれば、一時的には現在より悪くなるかも知れませんが、両国の関係も改善すると思います。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちら！

  Apr 4, 2005

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• 法整備支援活動

  私が以前、公務員試験に合格して訪問した官庁は、外務省、法務省、文部科学省でした。能力不足で採用はして頂けませんでしたが、最近留学時代からの友人が、外務省の専門調査員を受験したということで、当時のことを思い出しました。当時私が官の世界でやりたかったことは、「中国などアジア地域の法整備を支援し、ビジネスや環境整備協力などを通して日本の国力を高める」というものでした。外務省なら広い視野での戦略立案と準備を、法務省では研究・実務部隊として、文部科学省では教育と技術両方から絡むことが出来る、などと考えていました。法の執行は何とも言えないものの、日本の方が考えている以上に中国では法整備が進んでいると思います。大前研一氏は、中国が中央集権国家から地域国家に移行していると言いますが、現在まさに中央政府と地方政府の法解釈・執行など、我々外国人が経済活動する上では一定のリスクになっていると思われます。環境保護に関する活動では、今考えれば日本の方が世界に学ばなければならないのではないかとも感じていますが、発展途上地域の振興対策の中で、日本の協力がもっと進めば良いと思います。こちらは産業界に対する法整備とともに、日本得意の科学技術で貢献出来そうです。以前は一方的な支援・指導という観点からしか見ていませんでした。最近では、大陸棚での地下調査なども含めて、「協働」すればもっと良くなるのに、と考えるようになりました。国家論はもちろん大切だと私も考えていますが、変に面子だけにこだわるよりは、長期的に考えて国力の向上に努めるべきだと考えます。日本と中国では、政治にも影響を与えうる国際的な個人的関係を構築する必要があると思いますが如何でしょうか・・。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちら！

  Mar 19, 2005

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• 中国軍事力のハナシから

  今日は日本の大手総合商社の上海会社から部長さんがいらっしゃって、弊社サプライヤーの製品をご紹介させて頂きました。商談後、サプライヤーである中国企業の社長さんと話していて、中国の軍事力について話題が出ました。曰く、中国が他国から軽視される理由の一つとして、軍事力の弱さが挙げられる。以前から日本・米国と比較しても非常に少ない軍事費で、最近になって改善されつつある。これは他国侵略のためではなく、戦わずして勝つためのものである、とのこと（ちょっと疑っていますが・・）。また、ロシアから安い旧型の戦闘機を買っても、それをそのまま使うことはなく、研究・改善しており、性能は買った時の状態よりもはるかに良いものになっているそうです。中国人はこのように勤勉で、困難に立ち向かう精神が旺盛である、というのが、彼の主張でした。もちろん中国人全員が、というわけではなく、志ある人々、という条件が付いていましたが・・。加えて、中国に限らず、軍事関係は秘密が多い。だから敢えて言うが、台湾問題に関して、日本やアメリカは中国を軽く見ない方が良い、とも言っていました。政府にもつながっている経営者ですが、今日のハナシはどこまで信じればよいのか、ちょっと研究が必要かなとも思っています・・。

  Jan 11, 2005

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• 首相の靖国参拝について

  小泉首相の靖国参拝、お正月は無いようですね。周辺国家でもその旨報道されているようです。個人的には多くの意見のとおり、首相の靖国神社公式参拝は、対外的には問題が無いと私は考えています。国内的には、政教分離の原則に反する恐れがあり、その判例も既に出ていますね。しかし、中国政府が言うように、戦争で被害を受けた近隣諸国の感情を考慮すべき、と内政干渉されることはないだろうと考えます。日本にはまだ、アジアを蔑視したり、正しい戦争だった等と主張したりする人もいますが、それはごく一部（中国では、日本人の大多数がこういう考え方だと教えられています）。権力を握って再度戦争を、なんて考えられない事を我々は知っています。また、日本政府から自主的に他国のことを考慮するのと、他国から言われてそれを尊重するのでは、全く意味が異なるのではないでしょうか。同じ論法で行くのなら、では例えば中国政府は日本の死者に対する考え方を尊重していますか、となる。日本では、悪人も死ねば生前の罪は許される文化ですが、中国ではそうではない。考え方の違いです。日本はそれを他国に強制している訳でもありません。お隣ながらも、歴史も文化も、考え方も異なるのですから、それはそれとしてまずは知識と理解が必要ですね。ある程度の知識が無いと、考え理解する材料もありません。現在の中国は、意図的にこの材料を国民に与えていないのだから、同じ基準で議論が出来る状態ではないと言わざるを得ないでしょう。そのあたりも我々は頭に入れて、ただ日本が嫌いという調査結果だけを見て、中国嫌いにならないで欲しいと思っています。個人的には素晴らしい能力の人や、心優しい人がたくさんいます。この問題は、中国国内（農村部）の不満軽減や、政府の外交カードとして使っているだけとも考えられますから、日本としてはそれほど気にしなくてもよいとは思いますが、実際問題、中国で商売をやっている身からすれば、やはり穏便に解決してもらいたいところですけどね・・。

  Jan 2, 2005

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• 外国語の重要性

  中国に来て、外国語が出来る優位性を改めて感じます。それは、よく言われることですが「中国政府は情報操作をして国民を誘導している」ことを日々感じるからです。中国では基本的に、テレビ・新聞、出版は政府の検閲を通過したものでないと発表出来ません。内容が極端に偏った報道はあまり無いように感じますが、問題は「教えざる罪」です。例えば日本と中国の関係で、日本が良いこと7、悪いこと3、合計10の出来事があったとしましょう。中国政府は良いこと1～2、悪いこと3、合計5～6の報道をします。すると当然、一般庶民には、日本に対して悪い印象が多く残るという結果になりますよね。多くの中国国民が日本に対して（最近は特に小泉首相に対して）悪い印象を持つのは、報道内容の偏向よりも、報道する話題を選んでいることに問題がありそうです。事実、一般庶民は、日本人が中国を知らない以上に、日本のことを知りません。更に悪いのが、既にそういう頭になってしまっているために、事実を受け入れないことですね。仲良しの中国人社長は、市政府とも繋がりがあり、一般人が知り得ないことも内部情報として知ることが出来る、その上で判断しても、日本の悪行は多すぎる、と言います。その社長が判断材料にしているものの一つは、政府から回ってくる海外新聞の記事です。しかし何語で読んでいるのか？すべて中国語に翻訳されたものです。ということは、既に検閲済みの記事なんですね。以前、中国人社員が新聞を読んで怒っていたので聞いてみると、アメリカに関する翻訳記事でした（もちろん中国で出版されているものです）。配信社の名前と日付も出ていたので、私がアメリカ国内の記事を探してみると、事実は同じでも、非常に偏った、中国人が喜びそうな内容に書き換えられていることが分かりました。中国には外国語が出来る方が非常に多くいますが、ほとんどは中途半端な外国好きのレベルで終わり、仕事も道具として使われるだけの安い翻訳をしています。彼らがもう少し世界に目を向けて、もっと多くの事に関心を持てば、中国はもっと発展するのではないかと思いますが、如何でしょう・・？ただ、中国政府にとっては、一般庶民が日本嫌いでいてくれた方が、現体制を維持するのに好都合なのでしょうね。オープンな考え方を持つ人が増えれば、共産党政府の思惑が見えてしまい、暴動が更に増える可能性がありますから・・。

  Dec 31, 2004

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