自動車部品＠中国専門商社　一橋国際有限公司

[教育問題] カテゴリの記事

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  航空自衛隊生徒　同期会に参加

  先週の土曜・日曜は、埼玉県熊谷市の航空自衛隊熊谷基地に行き、入隊20周年記念の同期会に参加して来ました。私は途中退職者で、17年間彼らと会っていなかったのですが、会場に入った瞬間から15歳当時に戻り、嬉しくて興奮しながらも懐かしさで泣きそうになったりと、同期生の有難さを感じて来ました。現職の彼らは、今も国のために能力を高め、働いています。私も微力ながら、民間の立場から国のために出来ることを頑張って行きたいと、気持ちを新たにしました。子供を連れて来ていた同期生も数名ありました。でも、みんなお父さんに似ず、可愛かったなぁ～。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Apr 10, 2008

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• 五省（ごせい）

  昭和7年に、海軍兵学校校長の松下元少将が創始した「五省（ごせい）」を最近知り、就寝前に少し考えるようにしています。・至誠に悖るなかりしか（真心に反する点は無かったか）・言行に恥ずるなかりしか（言行不一致な点は無かったか）・気力に缺くるなかりしか（精神力は充分であったか）・努力に憾みなかりしか（充分に努力をしたか）・不精に亘るなかりしか（最後まで充分に取り組んだか）反省ばかりで、中々眠れなくなりますが・・。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Mar 5, 2008

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• イタリア語学習、再開！

  昨年春から始めたイタリア語も、早い段階で挫折してしまい、数ヶ月が過ぎてしまいました・・。今年に入ってから、就寝前の1時間弱は、再度初めからテキストのページをめくっております。学生時代に中国語を勉強したときのようにスムースには進みませんが、それは言語が異なるせいか、それとも年をとったせいか・・。前回出張でイタリアに行ったときには英語で話し、ホテルのフロントと取引先の社長としか話しが出来ませんでしたから、次回は街のきれいな女性と、イタリア語で話しが出来るよう、妄想しながら勉強しております・・。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Feb 27, 2008

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• 日本語が出来る人がいれば安心！？

  日本でも、小学校から英語を教育させようという意見があります。（私個人的には、反対ですが・・。）中国での外国語教育も非常に盛んですが、政府や学校が主導するというよりも、親が懸命に子どもに習わせていますね。もう一つの大きな外国語学習者グループとして、就職のために外国語を学ぶという人々がいます。例えば日本語学習の場合、黒龍江省鶏西市というところが有名で、非常に多くの日本語学校があり、1～3年ほどで、驚くほど上手に話せるようになる人が多いようです。私が取引相手として中国企業と付き合うとき、自分の中国語能力は不十分ながら、出来るだけ日本語が出来る人以外の人を、交渉・実務担当者にして欲しいと伝えることがあります。その理由は、1．日本語が出来るということで、日本人社員や顧客と出かける　ことも多く、嫉妬されて社内で好かれていない、つまり先方の　社内業務において支障が出る場合が考えられる2．特殊技能ということで、条件の良い職場が見つかったら、　すぐに辞めてしまう可能性がある（普通の社員も同様ですが）3．母語である中国語に問題のある人が少なくない、例えば　外国人である私が知っているような字が書けない、普通の話　を筋道立てて理解し、話すことが出来ない人がいる・・ということに出くわしたことがあるからです。幸い、私もある程度は中国語と英語が分かりますので、初めて訪問するときには、わざと日本語しか出来ないフリをして、通訳担当者のレベルを見たり、その他社員の能力を把握するように意識したりしています。外国語が出来れば有利なこともたくさんありますが、目的が定まれば、ある程度は出来るようになるものだと思います。その前に、まずは自分の母語で常識を身につけ、仕事が出来るようになることが先だと考えます。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Dec 5, 2006

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• 原爆の日に考えた・・

  昨日8月6日は、広島原爆の日。毎年この日には、日本にいても中国にいても、出来るだけ仕事も外出もしないようにしています。私が小学生のとき、「平和学習ノート」なるものを作り、毎週必ず新聞記事の感想や、自分で調べた戦争関連事項、平和公園の慰霊碑についてのレポートなどを、担任の先生に提出しなければなりませんでした。「戦争反対」「米国の酷さ」「国連礼賛」「日本政府の否定」というのが、ごく普通の雰囲気だったと思います。これはこれで意味のある、重要な学習だったと思うのですが、周囲には、そのときの学習が刷り込まれて現実が見えず、理想論だけで終わる人が多いのかな、とも感じます。武器を持たず、全て話し合いで解決するべきだとは言うけれど、相手もこちらと同じ考えとは限らないわけですし、持っているから相手の攻撃を防げるという考え方が出来ない・・。武器があればそれを使いたがるのが人間と主張するばかり・・。こういう雰囲気が強かったため、私が中学を卒業して少年自衛官として航空自衛隊に入隊するときには、多くの人から反対され、悩みました。自衛隊に入隊して、いざ訓練や武道を始め、色々なことを勉強してみると、武器マニアのような変わった人も少しはいたものの、多くは戦争がより現実味を帯びて感じられ、「戦争が始まれば、前線で戦わなければならないのは自分だ」という、当たり前の事実に気づきます。自衛隊に志願するような奴は好戦的だとも言われたことがあります。しかし、最も平和を求めるのは、実際には軍人（自衛官）とその家族であると思います。軍人は、悪く言えば「意思を持ってはならない、単なる道具」であり、戦争を始めるのも止めるのも、政治の世界です。ただ問題点として、自衛隊の組織において、背広組と制服組、それぞれの幹部と一般職員（隊員）という4つのグループが、かなり明確に（思想や能力が）分離しているように感じられますし、一般的に言って、様々な面で「外の世界」とかけ離れている人が多い。心技体ともに尊敬されるべく、能力を高めて頂きたいと思っています。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Aug 7, 2006

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• 愛読書

  学生時代から、新渡戸稲造の『武士道』を繰返し読み続けていますが、最近はそれに加え、陽明学の本や、安岡正篤の著書をよく読むようになりました。こういう話をすると、よく軍国主義者だと言われてしまうのですが、実際には「良き日本人」として必要な内容に溢れており、全く時代錯誤でもなく、現在の世の中だからこそ、より多くの日本人に読んで欲しい書だと思います。中国でのビジネスは今も尚「人との関係」が大切で、そこで上手く行かない日本の方も多いですが、日本人としての思想がしっかりしていれば、表現方法が彼らと異なっても、多くの場面で理解を得られると思います。反対に、彼らの思想を理解出来ない日本人の方が多いのではないか、と感じます。国家間の政治的な問題においては、全ての言動に意図があり、一概に正否を判断出来ない場合も多いものの、自身の問題を隠すために、意図的に他国民を嫌うよう仕向ける教育や報道は、潔いとは思いませんね（日中韓ともに）。我々庶民は、それが「国益」のためなのか、「政治家個人の利益」のためなのか、見極めないといけないと思います。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Mar 20, 2006

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• 制度作りよりも国民の意識を優先

  中国政府の計画は、沿海部を軽工業により発展させて資金を作り、西部の資源を開発し、東北地方で重工業を発展させ、相互の需要を満たしながら国の分裂を防ぎ、発展していくというものです。重工業は規模が大きく、使用する資源も多いため、効率的に進めるためには科学技術を発展させる必要があります。今回の神舟6号打上げは、国民の科学技術に対する興味を強めるためであり、軍事目的ではない、というのが中国政府の主張ですね。我々は、ロケットに使うお金があれば庶民の教育に使った方が良いのでは？と考えますが、中国知識人はそれでは効率が悪いしお金も足りない、国民の気持ちを利用した方が早い、と考えるようです。しかしながら、やる気に満ちた庶民が学ぼうと思っても、条件は整っておらず、且つコントロールされた情報源からの知識、知らないうちに導かれる偏った思想など、他国にとってはやはり脅威に感じるのが自然だと思いますね。自己満足で井の中の蛙に陥り、困ったら他国を脅したり利用したりする結果にならないかと心配です。政府から一般庶民まで、我々が客観的な視点を要求すれば、「批判された」「捏造だ」と騒ぐ現在の状況を変える方向に進んでくれれば良いのですが・・。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Nov 4, 2005

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• 駐在員のための中国語学習法

  大学に入ってから第二外国語として中国語と初めて出会ってから、既に14年も経っているのですが、その間、中国語を勉強した期間というのは、実はあまり長くありません。吉林大学留学1年間の内の半年間、防衛庁二種（語学職：最終試験で不合格！）採用試験の準備くらいで、後は前職で中国駐在が始まってから、生活の中で少しずつ、といった程度です。あまり真面目に勉強しなかったため、ある程度は話し、聞き、読むことが出来るのですが、しっかりとした文章を書いたり話したりするのは、正直なところ苦手です。中国に駐在している日本の方々も、このような状況ではないでしょうか。そのために私が時々やるのが「写本」。新聞記事や雑誌の一部、気に入った広告文句などを、とにかく書く。手を使い、少し時間をかけて書くと、驚くほど頭に残り、後日使えます。中国で生活していれば、材料は山ほどありますから苦労はしないでしょう。吉林大学で国際貿易のクラスにいた友人が言うには、彼らの授業でも、課題として教科書丸々一冊の写本があったそうです。以前に中国語の専門家が、「最近の日本人学習者の中国語能力は確かに上がっている。しかし聞く・話す能力のみ伸び、読み書きは逆に低下している。」と言っていました。言葉はもちろん使うために学ぶので、話す能力が伸びるのは良いことではあるものの、格調高い文章を読みこなし、書ける日本人が減っている、とのこと。日課としてやると疲れますが、時々コラム一段程度を書きなぐってみるのも、中国語学習の良い方法だと思います。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Oct 12, 2005

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• 外国語学習について

  現在中国をベースに生活し、お客は海外企業ということで、レベルは低いながら、中国語と英語、日本語を使っています。しかし幼い頃から毎年、山口県岩国市にある米軍基地のお祭りを見に行っていましたが、当時は「外国人」がとても怖く、ずっと泣きながら父親にしがみついていたのを覚えています。他の外国語について、学習のコツはよく分かりませんが、私がやってうまく行ったのは、本格的に勉強を始める前に、その外国語を浴びるように聞きまくる、という方法です。当然初めは単なる雑音ですが、これが雑音では無くなった頃から本腰を入れると、実にスムースに発音出来、聞き取れるようになりました。これと並行して、文法事項や決まり文句などを暗記していくと、聞き取れる箇所が徐々に増え、その言葉の雰囲気を掴みながら、楽しく学習が進むのではないかと思います。それから中学校の3年間で、ビートルズの歌を約200曲覚え、同じように歌えるよう練習したことも、英語には役立ったかも知れません。中国語の場合、同じようにテレサ・テンの中国語版を聞きまくりました。吉林大学に留学時、そして前職時に、日本語を学びたいという中国人や韓国人が数名いたので、少しだけ教えたのですが、この場合には、上記の「まずは聞きまくる」という方法は困難でした。このときには、まず数フレーズの決まり文句を暗記させ、私が頻繁にその言葉を使って「聞き取れた」という感覚を楽しんでもらいました。その後、動作と言葉を結びつけるように繰り返したり、音楽を紹介したりと進めてみました。結果、数週間で簡単な会話は出来るようになり、その後は自国語で書かれたテキストを自分で学習するようになりましたので、とりあえずは成功と言えるでしょうか。外国語学習では、継続する動機付けが最も困難で、その後発音かと思いますので、ラジオやＣＤで、まずはその外国語を浴びてみるのが良いかと思います。例えば・・NHK World Weekly Programhttp://www.nhk.or.jp/rjweekly/index.html外国語を学ぶ環境では、日本は決して悪いとは思いません。「使える」教材も多いと感じます。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Aug 22, 2005

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• 中国の書店

  本屋の雰囲気が好きです。日本でも週に数回は必ず行き、中国でも何かと機会を作って覘くようにしています。最近日本の本屋で購入する本は、経営、マーケティング、自動車の分野に偏りがちですが、それぞれの分野で多くの書籍が出版され、選択肢の多さに新鮮な感があります。というのも、中国では大型書店でも、書籍の種類自体はそれほど多くなく、例えば経営書など、分野を絞った場合には、あまり選択の幅が無いのが現実なのです。週に数回、一般の新聞に書評などが出ていますので、それを使いながら読みたい本を探します。翻訳書はある程度出ていますが、中国人独自の出版物では、残念ながらあまり読もうと思うものが見つかりません。反面、雑誌では、結構充実したものが多いように思います。出版の自由が制限されている面もあるでしょうし、改革解放後、まだ多くの分野で専門家が少ないという面もあるかも知れませんね。また、読み手の立場になった編集になっていない本も多く見られます。海外から帰国した方々が、中国にも大型の充実した書店を作り始めていますので、今後はまた楽しが増えそうです。お客さんの本屋でのマナーも改善されるか、少し心配ですが・・。ただ私の場合、本を買って、目次や前書きを読んで、「お～、これを読めばこんなことが分かるようになるのか！」と感激して、読んだ気分になってしまうのが悪いところですね・・。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Aug 19, 2005

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• 生きるパワー

  私が中国に初めて来た学生時代、各地域で学ぶ留学生のコメントには、「中国人からは、生きるパワーが感じられて新鮮！」というような陳腐な言葉が多かったように記憶しています。僅か3年間とはいえ、航空自衛隊で勤務の経験がある私の当時の感想は「生きるパワーを感じていない日本人の方がおかしいんじゃないのか？」日本式の正しさを主張しても、世界では通用しないことも多々あり、お金儲けをしたい各国は少なくとも表面上、中国を刺戟しないような言動ばかり。言うまでもありませんが、国際社会は国益最優先。利用もあれば、騙しもありで、各国に影響を及ぼしながら、自国の利益を守り、拡大して行きます。これが厳しい現実であり、我々はもう少し意識した方が良いと感じます。では我々日本の一般庶民は、どうやって対抗するべきなのか。やはり教育によって、「日本人の競争力」を向上させるのが最優先ではないかと感じます。知識量のみならず、我々の大切な考え方・技術・開発力を徹底的に磨き、その面で国際的な競争力を養うことが大切です。北欧の例を見ても、それほど長い時間が必要な訳でもありません。私の自衛隊時代は単に、身体を鍛えてお金がもらえるなんて幸せ、と感じていましたが、自分の頭を使う必要はあまり無く、上の決めたことを実施するのみでした。体罰なんて当たり前、理不尽な暴力も時々ありました。しかし、身体で覚えるべきこと、組織の一員として生きること、上下関係の意味などは、今考えても、いつの時代にも必要な良い経験であり、それを基礎として、現在の自分があると考えています。こういう経験が出来るところは少なく、優れた指導者も多くないと思われますから、我々は社会で、より自律的に生きる必要があるのではないかと感じています。我々の「生きるパワー」を発揮しないといけません。因みに、かつての日本軍を徹底的に批判する中国・韓国の人々も、私が自衛隊経験があることは反対に高く評価し、国も時間も違えど「軍隊仲間」のような雰囲気で、仲良くお付き合いをしています。軍隊経験が無いと男として認めない、なんて方も多いみたいですね。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Aug 12, 2005

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• 外国人の話すコトバ

  例えば同じ中国人の話す日本語でも、「この人の言葉は何か腹が立つ！」「日本語のレベルは低いけど、一所懸命さが分かって好感が持てる」と感じた経験はないでしょうか。中国の人は外国語の習得に熱心で、驚くほどの速さで話せるようになる人がたくさんいます。テキストを丸ごと暗記してしまい、すぐに使ってみるなど、積極的な人が多いと感じます。我々も少し、見習わなくてはいけないかも知れませんね。しかしながら、同じ「日本語を話す外国人」でも、その日本語から受ける我々の印象は、様々なのではないかと思います。変に方言を使う人（「～だからさぁ」「～じゃけぇ」など）は、その言葉の発するニュアンスを知らない人も多数ですね。微妙で細かい感情が分からないのは当然のことですが、聞く側としては、少しだけ気になります。それ以上に感じるのが、その人の言葉の上での習慣や考え方です。ディベートをしているわけではないのに、一言一言相手を否定する人や、分からない言葉が出て来ても、知っている振りをして話をごちゃごちゃにする人など、主に言葉が原因ではない面もありますが、話していて不愉快になることがあります。例えば中国ではそういう習慣であり、そういう言い回しを使うのが自然だとしても、少なくとも日本語を話すときには、日本語の言い方をして欲しいと望んでしまいます。同じようなことを我々もやっているような気がします。我々の変な中国語を、中国の人々はどう思っているのかよく分かりませんが、自分の出身地方でない言葉を使う外国人（例えば、四川省の人に東北方言を使うなど）は、あまり良い気がしないようです。時々冗談で使ってみたり、「私はあなたの方言も聞き取れるから、注意しなさいよ」というメッセージで使ったりすることは問題無いと思いますが。意思の疎通が出来れば良いというレベルもあり、実務で使えなくてはいけないというレベルもあるものの、相手がどう感じるのかという視点も、学習していく上で加えて欲しい項目です。外国語は、自国内でもある程度習得することが可能ですが、留学や現地滞在という場面では、主にこういう細かいニュアンスを吸収することが大切だと思います。多くの人が「行った人には、かなわない」と感じるのが、このレベルでしょうからね。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Aug 6, 2005

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• 「反日」だけで済むのか？

  今年は終戦60周年ということで、こちら中国の新聞では毎日特集が組まれ、「当時の日本軍は何をした（誤った内容が多い）」「戦争を勝利に導いた中国の英雄（共産党によって作られた英雄が多い）」といった報道がなされています。共産党政府による情報操作や反日教育には慣れ、中国の一般庶民の人間性と、彼らが強い影響を受けている偏った思想とを分けて考えて、表面に表れた現象だけを見て怒ったりしないように心がけてはいますが、時には無力感に襲われることがあります。まず、小学校に入ったばかりの子ども。知人の子どもで、会ったときには仲良く遊びます。彼女の口から「日本人は中国人をたくさん殺したんだろう？」「お前も日本鬼子だ」と言われたときには、非常に悲しくなりました。地域でも優秀な学校に通っている子どもですが、善悪の分別がつかない教師による感情的な教育が目に浮かびます。また、日本料理屋で働く店員。日本語のことを話しているうちに、日本料理、日本人女性のことへと進みましたが、最後には「でも日本人って、結局悪い民族だよね。仲良くしようとは思わない」と結論づけられてしまいました。何故そう思うのか尋ねると、幼い頃からの教育、日常目にするマスコミ報道、戦争モノのTVドラマで登場する醜い日本兵（極端に着色されています）、日本人駐在員・出張者の女遊びが原因とのこと。一つの面を見て、全体を誤って判断してしまうことは、我々も犯しがちな過ちです。政治と経済を分離して考える、共産党が国の統治のためにやっていること、など「大人の立場で」考慮して、数件の「難しい問題は先送りに」して来ており、一定の成果は出ていると考えます。しかし、一般庶民の偏った考えから経済にも影響を与え、それが広がってお互いの国益を害すようなことになる前に、我々は客観的に事実を調べ、冷静に世界に伝えて行くことが必要だと思います。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Jul 18, 2005

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• 言行不一致は何故・・？

  「日本という国も、日本人も、約束を守らないから嫌い、信用出来ない」私もこちらに住んで、何度となく浴びせかけられている言葉です。教育を受けた企業の幹部クラスも、一般労働者も、気味が悪いくらい同じ理由で、同じ言い回しで日本を批判することからも、幼い頃からの刷り込みで形成されたのだとは容易に判断が可能です。複雑な歴史問題や、難しい政治問題を中々理解してくれない人々の場合、私がよくする質問は、「なぜ中国には、美しい言葉や、素晴らしい表現がたくさんあると思う？」です。全てに当てはまるとは言えませんが、言葉は生活の必要から生まれ、人はその言葉を使うことにより、その意味する方向へ自然と流れて行くものだと思います。中国に素晴らしい表現がたくさんあるのは、その言葉が意味する現実があったからであり、理想でもあり、人々の意識にあったからこそ、現在でも使われているのではないかと思います。すると相手も、使っている言葉、特に新聞や広告で使われる言葉、四字熟語などと、自分たちの実際の行動が矛盾することにすぐ気付き、言行が不一致なのは、何も日本人だけではないのではないか、と考え始めてくれました。多くの場で指摘されていますが、こちらの庶民が怒ったり、問題を起こしたりする場合、多くは「知らないから」「考えたことがないから」という、単純な理由であることが、大変多い。身近な話題で自分の矛盾を理解してもらうと、話がググッと進むこともありますね。学のある中国人もよく、「中国政府は、口ではきつく言っても、実際に行動に移すわけではないから、その点日本は、言葉を額面通りに受けてはいけない。もっと中国を理解しないといけない」と言います。言行不一致を正に認めており、自分を理解するよう相手に求めているのは、以前の日本と同じ気がしてしまいます。我々もこれを「中華思想だ！」とすぐに批判するのではなく、真意はどこにあるのか、客観的に探るべきだと思います。目的は別のところにあり、それを相手に考えさせるという言葉も、よく使われますから、この点、日本でのマスコミ報道だけでは中々理解が困難なこともあります。是非こちらで中国の人々と、実際に接してみて欲しいと思っています。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Jul 6, 2005

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• 鶏口牛後

  中国政府の各種規制について、私も多くの意見があるのですが、先日ある外国人と話していると、彼は「中国政府が人権を制限するのは、ある程度正しい」という意見で驚きました。曰く、中国人は「鶏口となるも牛後となるなかれ（蘇秦：戦国時代の縦横家）」という思想が強いため、ある人はゲーム感覚で、ある人は人を殺してでも、人の上に立とうとする意識が強く、政府の規制が無ければ、現在よりも更に乱れた世界になってしまう、とのことでした。しかしこれは、政府を信用出来ず、お金と親戚しか頼ることが出来ないから出る考えではないかと感じます。最低限の生存の保障があり、雇用があり、自由があれば、人の上に立たなくても、人それぞれ充実した人生が送れるのではないか、と。こういう意見に対しては、「中国は広大で人口も多い。日本のような小国とは比較出来ない」と中国の人々ははねつけます。しかし、国土・人口の比率と、戦後に費やした時間を考えれば、この反論は的を射ていないと思います。雇用バランスが異常に崩れているのは、独自に新しい仕事を作ることが出来ないため、という理由もあります。外資と誘致して、雇用を創出してもらい、税金を納めてもらう。この方法で経済力を高めてからは、独自の対策が必要です。地域格差の広がりから、国民が望まない場合には、一つの国である必要性も小さいでしょう。これについては、地域が分裂しないような産業発展経路を政府が定めているので、実際には可能性は低いと考えますが、現在の政府に対する不満が今より大きくなると、可能性ゼロではなくなると思います。これを避けるための対日批判ですが、日本（人）は毅然と対応して欲しいものです。現状だけを見ると、中国政府のやり方も理由があるように見えますが、「政府のための政治」をやって来たから招いた現状であり、その責任を転嫁するのは間違いであると考えます。個人的には、冒頭の考えは本末転倒だと感じています。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Jun 29, 2005

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• 記憶することと考えること

  私は実は、脳に障害があるのではないかと思うほど、覚えることが苦手です。小さい頃は正反対で、小学校・中学校と、学校以外で勉強をしなくても、それなりの点数が取れるだけ、記憶は出来ていました。それが少年自衛官を経て、大学に入ってから、自分でも分かるほど記憶力が低下して行きました。この頃は時々（試験前など）、睡眠薬で寝て、眠気覚まし薬で起き、それも二日に一回寝るという生活を時々していましたので、それが影響しているのかも知れませんが・・。記憶力でも「短期記憶」が全くダメで、電話番号や部品番号も一度では全然覚えられません。商談や電話で人と話すときには、常にメモを取りながらでないと、殆ど頭に残すことが出来ないのです。そのため、常にメモを取る、同じ本（書類）を繰り返し読むという方法で記憶するのですが、こちらは問題なく、「長期記憶」は正常のようです。さて、こちら中国の学生たち。元々は優秀な人がたくさんだと思うのですが、「丸暗記」に偏って、事実の理由を考えたり、知識を使って考えたり、という姿勢が見られませんね。特に政治・政府関係の報道に対しては全面的に受け入れ、批判したり、理由を考えたり出来ないようです。政治体制のために情報が限られていても、考える習慣がついていれば、このようなことはないと思いますが如何でしょうか。特に、小学校に入った途端に、極度の詰め込み教育をするのには、私は反対です。幼い頃は未知のものばかりなので、生活の中で黙っていても自然に覚えるべきことがたくさん出て来ます。現在の中国の小学校では、この機会を奪い、「テストで点数をとれる人間が素晴らしい」と子どもに思わせる教育をしているように見えます。この時期に、彼はスポーツが上手、彼女は勉強が得意、彼は絵を描くとスゴイ、など様々なタイプの人間がいることを知り、受け入れる心を養わなくてはいけないのに、親も一緒になって勉強が出来ない子を馬鹿にし、お金を使って色々なことを習わせます。現在の教育では、人のことを考えられなくなるだけでなく、自分が何者なのかを考える機会も失うように感じます。親は毎日刺戟を与え、子どもは日常の単調な生活に耐えられなくなります。一つのことを一所懸命に取組むことが苦手で、新しいことを少しやって全てが分かった気になってしまい、自分のレベルの低さが理解出来ません。多くの場で議論されていますが、現在の子どもたちが成長したときの中国は、どんな世界になるのか、私も不安に思っています。日本人としては、当然日本の将来の方が心配ですが・・。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Jun 26, 2005

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• 私の日本語、変ですか・・？

  時間があるときに引き受けていた翻訳業務なのですが、最近はほぼ毎日依頼が入り、断ることもしばしばです。内容は、化粧品の説明書、情報誌用広告、旅行案内、企業調査、法律関係が多いでしょうか。ついさっきも、一件依頼が入り、Ａ４一枚と少量なので引き受けました。日本語を勉強したことがない中国の人（その他外国人も同様ですが）は、同じ日本語を表すために、いくつもの表現方法があることを、中々理解出来ません。更に、学術書のような硬い表現と、パンフレットのような柔らかい表現、会話調の表現など、毎回確認するのですが、言いたいことが伝わらないことも多いですね。そういったときには内容を見て、こちらである程度判断せざるを得ません。先日、Ａ４数十枚の大きな仕事があったのですが、旅行案内のパンフレットでしたので、崩し過ぎないように、普通の柔らかい形で翻訳をしました。ところが数日後、翻訳会社から連絡があり、依頼主が怒っていると言うのです。依頼主からのメールを転送してもらうと、そこには、これはこう翻訳すべき、という項目が続き、最後には「日本語のレベルが低すぎるため、これに対してお金を払うわけにはいかない！」とあり、唖然としてしまいました。日本語教育を専攻した、日本人である私の日本語が低レベル・・！？その依頼主は日本語が分かるらしく、このように翻訳すべきだ、と数行の日本語が書いてありました。これが何と「何かの論文？」と思うような、非常に硬い、読みづらい文章で、ところどころ間違いも見られます。一目で中国の方が翻訳したものだと分かる翻訳でしたので、その旨伝えたのですが、それっきり文句は出なくなったとのことです。翻訳会社は、依頼主のプライドを傷つけていなければ良いのですが・・。その翻訳会社も、言葉の架け橋をやっているのですから、もう少し言語に対して敏感になった方が良いのではないか、と思うこともあります。例えば上記のように、日本語には多彩な表現方法があることを、知識として知っておけば、顧客に対して説明も出来ますし、日本人である私を使っていることをアピール出来るようになると思います。また、この翻訳会社の担当者は、よく名前の前にMr.を付けるのを忘れます。これも言語に対して敏感であれば、大きな間違いだと分かるはずですよね。守秘義務がありますが、色々な方面の内容を勉強出来るので、やはり少しずつ翻訳業務も続けようと考えています。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちらから！

  Jun 21, 2005

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• 食堂の幼い歌手

  昨晩、事務所向かいのホームページ製作会社の社長と、路上の食堂で軽い食事をとりました。気候は不安定ながら、ここ深センは既に暑いので、エアコンをつけない室内では耐えられません。排気ガスやほこりが多少は気になるものの、店の外に席をとりました。よく言えばオープンカフェ形式。お酒も入り、店員も入っての雑談も盛り上がっているところで、10歳前後の女の子がギターを抱えてやって来ました。中国のお店ではよく見られるのですが、これは女の子が歌を歌って、お客さんから2～3元（30円前後）もらう、というやつです。ギターも歌も、正直なところ下手なのですが、興味本位で一曲頼んでみました。その子の歌が終わると、次から次に、別の女の子たちが寄って来て、おねだりします。私たちをみて、「カモ」発見！と感じたのでしょうか。よく、中国人はたくましいと言いますが、この子達も実に積極的ですね。お店の人に「出て行け！」と怒鳴られながら、ニコニコ笑って私たちに話しかけてきます。表面上、こういう子どもたちは、学校に行くお金が無いから、夜になると食堂で歌を歌ってお金を稼いでいると言われていますが、やはり「親分」はいるようで、それが自分の親の場合もあり、きちんと組織になっている場合もあるようです。着ている衣服も、それほどひどくなく、自転車でお店を回り、髪も肌も汚れていないので、お金が無くて・・というのはどうも当てはまらないような気がします。「この子たちは、どんな大人になるんだろうか・・？」女の子が帰った後も、しばらく考えてしまいました。経済感覚が養われるでしょうが、この年齢から必要なのか？お金だけしか見えない人間にならないか？本当は学校に行けるのに、行かせてもらえないのか？親はどんな気持ちでやらせているのか？ごく普通に存在するので、「一般的な」中国人が、この子たちをどのように見ているのかも気になりますね。中国の楽しいお話はこちら！中国自動車業界の無料レポートはこちら！

  Mar 28, 2005

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• 要求される資質

  経営者には、体力・思想・知識・経験など、様々な能力が要求されますが、経営者の下で働く社員にも、高いレベルの資質が必要です。昨日も書いたように、現在中国では有力経営者や学者が、中国のみならず世界中の企業経営について、科学的に研究しているとのことです。そこで強調されていることの一つに、経営者に必要な能力（思想）として、下のような事項が上がっています。1)論理的思考2)発散思考（外に向かった考え方）3)跳躍思想（時にはロジックを無視した発想）4)原点回帰（これを恐れる経営者・学者が多い）5)逆行思想（方向転換、相手の立場になってみて）また、知識的能力と人間的魅力についても、人間的魅力を磨けば自然と周囲に人が集まり、ビジネスチャンスが広がるとともに、困難な時にも助けが得られるということで、知識的能力の9倍の重きを置くべきと研究されていますね。最近中国でも流行のＭＢＡ。ほとんどのコースでは、結局古い研究をしてきた講師が指導するため、非常に遅れているとのことです。併せて、修了証のみで学位が出せないコースも多数。研究現場で言われているのは、何よりも中国の制度自体が、欧米式のＭＢＡで教育されている内容と合わないので、中国での実践に役立てるには困難ということです。表面的には自画自賛の多い中国ですが、こういう自己批判的な研究も続けられているようです。中欧国際工商学院（http://www.ceibs.edu/）には興味があり、中々良さそうに見えますが、どうなのでしょうか・・？中国ランキングに参加しました。中国ランキング

  Feb 18, 2005

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• スキルアップは何のため？

  仕事の完成度ややり方の違いはさておき、中国では知識や技能についての考え方が私の感覚とやや異なります。当然と言えば当然ですが、こちらでは知識や技能は即お金に結びつくもので、そのために学歴を取得するという感が強いと思います。（ですから、人脈があって苦労をする必要が無い人は、ニセモノの卒業証書だって買いますね。）一方、学ぶこと自体に喜びを感じる余裕のある人は、まだあまり多くありません。仕事に必要、または条件の良いところに転職するために必要という前提での自己投資、将来自分で事業を始めるために有力企業でスキルアップする、これがほとんどだと思われます。そのため、自分に関係の無い分野、興味のない分野に対しては、驚くほど無知だったりします。よく聞く話では、中国の超一流大学の学生でもフランスの位置を知らない人がある、などですね。子どものある人々は、子どもを条件の良い仕事に就くことが出来るよう、幼い頃から熱心に「教育」に励みます。しかし以前にも書きましたが、親の子どもに対する期待の高まりから、小学生の年齢から英語教育をするなど私は大反対で、まずは自分の言葉を豊かにすることが大切だと考えます。中学生くらいからは、外国語を学ぶことで自分の母語がさらに磨かれるという良い点がありますが、これより低い年齢で自分の言葉が貧弱な場合、自分の気持ち・考えも思うように伝えられない、更には好奇心も育たない、狭い考え方しか出来ない、という人間に育つ可能性もあるような気がしています。最近取引先の社員がEMBA (Executive MBA)取得のために、その会社を辞めました。正直、羨ましいです！私も忙しくしていますが、忙しいからこそ、時々は学生時代のように純粋に学びの喜びを味わいたくなりますね。

  Jan 24, 2005

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• 一般庶民向け教育

  近くの大型書店では毎日たくさんの講座が開かれ、周辺の企業で働く若い人たちが勉強に励んでいます。人気があるのはやはり英語クラス。この教室の場合、ＡＢＣからの基礎班、ビジネス班、上級会話コースなど８クラスあり、２～３ヶ月の学費は400～900元（約5400～12150円）になっています。社員にも見学に行かせましたが、教師はもちろん中国人でコテコテの中国人英語だったそうです。読み書きはある程度勉強出来そうでした。日本語コースももちろんあります。こちらは３つクラスがあり、3・4ヶ月の学費は500～800元（約6750～10800円）となっています。安いですね。こういう教室の上級班の目標は日本語検定2級が目安です。2級に合格したら、さらに詳しく教えてくれる広州や東北地方（特に黒龍江省には数箇所、日本語教育で有名な地域があります）の学校に短期「留学」する人も少なくないですね。意外に盛り上がっているのが、成人向け大学通信教育。この試験をクリアするために補修クラスが設けられ、英語・数学・語文（国語）・政治などの試験対策をしています。こちらの学費は1～2ヶ月で800～1500元（約10800～20250円）とやや高め。日本でいうセンター試験のような共通試験で良い成績が出ると、憧れの北京大学や清華大学に入学出来る可能性があるとあって、結構な年齢の方々も頑張っています。もちろんレベル的には、高校から進学する学生たちとは比較にならないほど低いですが、中国全体の教養レベル向上には一定の役割を果たしているのかも知れません。反対に、通信制で卒業（修了）を隠して就職活動をする人もたくさんいますから、採用面接の時には注意をしています。同じく企業幹部向けＥＭＢＡ（Executive MBA）も盛んです。英語が全く出来ない人も修了して、堂々と経歴に書きますから、こちらもそのまま信じる訳には行きませんね。個人的には興味がありますから、近々資料請求してみようと思っています。周囲からは無謀と言われていますが、今年後半から準備を始め、来年あたりに私が取りたいのが、中国の自動車運転免許証。どのような教育を受けると、ああいうひどい運転マナーになるのか、実際に自分で教習所に入ってみて確認したいと思っています。

  Jan 20, 2005

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• 教養と専門性

  中国では幼い頃から受験戦争に晒され、かつての日本のような「詰め込み教育」が行われているように見えます。（実際には教師が劣悪なため、無駄な時間が多いという気がしていますが・・）「詰め込み教育」は個人的に大賛成で、日本もとぼけた「ゆとり教育」など早々に放棄すべきだと考えています。厳しい受験戦争を勝ち抜いて、晴れて大学生になってからは、彼らは大学教師の言うことをひたすら暗記します。思考停止状態で、これが勉強だと信じて疑いません。一部の優れた人材は、教師の講義をもとに自分で考え、研究します。こういった人々は、本当に優秀だと思いますね。「中国の優秀な人材は、複数分野を勉強しているから他国の研究者・専門家に比べて思考範囲が広く、中国が近年急激に成長している理由の一つではないか」という人もありますが、浅い知識は増えても、高い専門性は習得出来ないのではないかと疑問は残ります。しかし実際、弊社取引先の社長も、学部卒業ながら経済・経営、高等数学、高分子化学・材料などを修め、海外の技術者にも指導しています。こういう優れた人材が中国にいることもまた事実です。中国が単なる肉体労働者市場から、頭脳労働者市場、魅力的な販売市場として変化をしているのが感じられます。しかし、教育の方向が間違っておらず、偏った教育も将来は少なくなるとしても、いわゆる教養人が増えるだけのことであって、国力としての人材が欧米・日本並みに増えるのは、もう少し先のような感じもします。教養が高まり、自分で思考出来る人が増えれば増えるほど、今の中国政府は困ってしまうでしょう。最近は多くの地方で政府に対する抗議が多発しています。政治リスクを考える際にも、変化する教育から眺めてみるのも有益かも知れませんね。

  Jan 12, 2005

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• 責任回避の習慣

  中国における労働力の主力である若い世代や、最近市場として魅力的な新中間層は、一般的に日本でも言われているように「責任を回避する」「言い訳ばかりする」人が多いように思います。その大きな原因の一つは、彼らの親たちが文化大革命を経験していることかも知れません。当時、知識人や海外経験のある人が政府により攻撃されたことはよく知られていますが、その時に有力なコネが無い人は非常に危険だった訳です。コネの無い人は、自分を守るために、「自分が悪いのではない」「何も知らない」と主張するよう、親からも教育されており、上から指示されたことだけをこなそうとしました。彼らに教育された現代の若者は、政治・経済・社会が変化した今日でも、根底でこのような思想を強く持っているのではないかとよく考えます。併せて、経済開放前の国営企業では（現在も残りますが）、時間が給料を決めているので、働けば働くだけ損という考え方も根付いてしまいました。労働から生まれた成果を給与に反映させるというやり方は、最近の発展している地域では常識ですが、自分の収入のためには人を騙すことも、違法行為も積極的にするという風潮もよく見られます。我々が問題を回避しようとする場合、やはりまずは個人的な信頼関係を作り、同時に現地の法律をしっかり学ぶべきだと考えます。担当者の裁量が大きいとはいえ、ベースになる法規は存在するのですから、「まず抜け道を」と考えて政府や役人に媚びる前に、既存の基準を頭に入れるべきだと思います。

  Jan 5, 2005

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• 中国の子どもたち

  近い将来問題になるのではないか、と感じる事の一つに、中国の教育問題があります。その一：競争の激しさここ最近は大学や専門学校が多く設立されていますが、やはり人口の割には少ないと言えます。そのため、幼い頃から試験の連続で、夜遅くまで学校で勉強し、休日も家庭教師をつけたりしています。親は期待するとともに、「自分たちの幼かった頃のような苦労はさせたくない」という思いから、無意識に強烈な圧力を子どもに与えています。しかし、苦労をしてきた彼らは立派に育っている事を忘れています。子どもを思いながら、実は子どもからこの経験を奪っているように感じます。その二：劣悪な教師中国の教師は本業よりも時間外のアルバイトで高収入を得ています。日本では考えられませんが、授業中に理解出来なかった子どもには、時間外にお金をとって教えます。だから多くの教師は、勉強が出来る子よりもお金持ちの子どもを大切にしているようです。その三：価値観の狭さ毎日圧力を受けているのでやむを得ないかも知れませんが、勉強が出来る・出来ないという価値でしか世間に受け入れられない雰囲気が漂います。昔の日本のように、勉強が得意な子、運動が得意な子、絵が上手な子、人一倍優しい子、というように、それぞれ得意は違うけれども、居場所のある社会になってほしいと思います。私が中国で仕事をする際、製品や会社よりも経営者を重視しますが、注意している年齢層があります。まずは文化大革命の時代に大学を卒業している方。学歴はあっても、実際の教育を受けていない方々が多いのです。そして上に書いた若い世代。一人っ子政策が始まった頃に生まれた方は、そろそろ社会の第一線で働き始めています。わがままに育ってきた方も少なくないので、慎重な交渉が必要になります。中国で盛んな教育事業としては、経営者向けEMBA (Executive MBA)や、大学通信教育、大型書店等で開いている物流や外国語、会計等の専門教育などたくさんありますが、それはまたの機会にお伝えしましょう。

  Dec 30, 2004

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