ブラジルが歴史的惨敗。これだからサッカーはやめられない。
ドイツファンとしてはブラジルに勝って欲しいという気持ちで応援しながら観ていたが、まさかこんなにも大差が出るとは思っていなかった。後半は完全に決勝を見据えた試合展開で無理もしなかったので、もしこれが決勝だったらもっと点差は開いていたかもしれない。ブラジルはDFの要とネイマールを失っていた分、厳しい展開になるとは思っていたが、それ以上にドイツの組織的なプレーが上回っていたのに尽きる。これは伝統と言って良いほど、西ドイツの時代からスペースを上手く埋める組織作りを徹底している。ドイツが弱く感じるときはペース配分が上手くいかないとき。ワールドカップは一ヶ月という期間の中でどこにピークを持って行くかに決まっていく。序盤にピークを持っていくと後半はそのスペースを埋める機能が出来なくなってくる。ブラジル戦での一番最後の失点が良い例だ。今回は試合の中でそのペースをワザと崩して決勝を見据えた上での失点だったのでさほど問題ではない。決勝のための準備は整ったと思う。あとは気持ちの問題で、西ドイツ時代は問題ではなかったが統一してからその気持ちが中途半端になってきたのが否めない。そのくらい西ドイツの気持ちは強かった。自分たちは負けるはずがないという気持ちで戦っていた。それがゲルマン魂と呼ばれる由縁だったと思ってる。決勝でそれが見れるか?楽しみの一つである。もう一つのカード。アルゼンチン対オランダ。キープレーヤーは言わずと知れたメッシとロッペン。この二人の調子で決まる。一方はチームワーク。もう一方は個人技。決勝ではこの対戦が見れることは決まった。