最近何かと話題の永遠の0を観て
都内で観に行くとなると予約して行ったほうがいいというくらい何処も混雑していた。何度も観に行ってる人も多いらしく、どのくらい面白いのかなと思って空席のある映画館を見つけ観に行きました。風立ちぬでも零戦を題材としてたが、今回の永遠の0も同じように零戦を題材にしていることは分かっていた。たまたま去年の11月に靖国を訪れたときに隣にある遊就館に立ち寄っていた。そこには実物の零戦が置いてあり、これが世界に名を轟かせたと思うとあまりにも小さくて驚いた。それをふまえて永遠の0を観たら考え深いものがあると思ってちょっと期待してたものの…残念ながら泣けなかった…ストーリーとしては悪くないと思うのだが流れがどうしても粗が目立っていて途中から感情移入出来なくなってしまった。CGは邦画としては上出来な方だろう。戦時中の演技なんかも悪くはなかったと思う。しかし現代と戦時中の映像の交差が酷い点があった。たぶん洋画のサスペンスでよく見る過去に起きた点と点が線になるという表現を使いたかったのだろうが、それがあまりにも下手すぎた。面白い点と点が揃ってるのにそれを繋げていく作業が昼ドラと思わせるくらいチープになっていた。そしてエンドロールまでの流れがどうしても受け付けなかった。これは人によるとは思うが私の心には全然刺さらなかった。題材が良いだけに勿体ない作りと思ってしまう。もっと良い方法はなかったのだろうか…しかしこの映画を観て心を打たれた人は一度で良いから遊就館に立ち寄って欲しいと切に願っている。そこには日本の過去があり現実がある。右とか左とか関係なく日本人として立ち寄ってほしい。