Ｂｌｏｇ ｄｅ ａｆｕｔｕｒａ

[オーディオ、ちょっとビジュアル] カテゴリの記事

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• Olive 4HD（その２）

  初日はCDをアナログアウトとデジタルアウト（TOS）で聴きました。そもそもデモ機なのでエージング不足と言うこともないと思われます。リモコンはテンキーがあるわけではないので、選曲するにはやや扱いにくいかもしれません。基本接続は、Olive 4HD （Chord QBD76） Ayre K-1Xe Pass labs RushmoreOlive 4HDとK-1XeはRCA接続（MIT AVt1ic）、QBD76とK-1Xeはバランス接続（Belltech）。Olive 4HDとQBD76はTOSとRCA/BNCを両接続を試しました。Olive 4HDの電源は、200V→100Vのステップダウントランスを介して、Esoteric UX-1 limitedと同じバック工芸社 f-clef（60Hz）から取りましたし、電源ケーブルはメーカー付属品でなく、基本Cardas Golden Power Cordなので、電源環境が悪いと言うことはないでしょう。設置は当初Olive 4HDをUX-1 limitedの上に置いていたのですが、せっかくQuadraspireのラックも余っているので、Quadraspire Q4Dの天板に設置し直しました。インシュレータ等オーディオアクセサリーの検討は行っていません。ケーブル検討もしていません。CDダイレクト再生だと、比較対象が普段のEsoteric UX-1limitedなので値段的にも分が悪いのかもしれませんが、アナログアウトは特にほめる点もなく、定価30万円のCDプレーヤーの音だと言われれば、ああそうなの、という感じ。US製のプレーヤーにしてはさら～っと流れてしまう印象です。薄口で微妙なメリハリのついた音。デジタルアウトはChord QBD76が俄然やる気を見せた、本体のみとは差のある音でした。これを聴くと、デジタルアウトで使わざるをえませんな。 Olive 4HDのスロットイン式CD-R／CD-RWドライブは、ずいぶん奥までCDを挿入するとようやっとくわえ込みます。スロットインって、なんかCDが傷つきそうで、個人的に趣味の製品としてはイマイチ。ただ、外観デザインとしてはトレイのないスロットインの方がいいと思います。 HDDへのリッピングも簡単で、そもそもCDを挿入すると、聴く？/トラック選ぶ？/取り込む？/止める？と英語で聞いてきますので、選べばいいだけ。液晶ディスプレイの表示は、将来的には日本語表記可能になるそうです。リッピングも最初にWAV/FLAC/MP3 320/MP3 128/AAC 128を設定できますので、一度決めれば常にそのフォーマットで取り込みます。私は基本をWAVに設定しました。リッピング時間は6～9分/枚くらい。比べるのも何ですが、例えば Marielle Koeman & Jos Van Beest Trio/ FROM THE HEART の場合、Olive 4HDでは取り込みに約7分、私のPC Toshiba PATW67ALNだとほぼ同じ設定で14分弱かかりましたので、Olive 4HDは遅くはないでしょう。（続く）

  August 24, 2010

• Olive 4HD（その１）

  ネットワークオーディオに興味があってPionner PDX-Z10を借りたのは昨年9月10月のこと。初めての我が家でのネットワーク実験で結果は良好だったものの、PDX-Z10はアンプ/プレーヤー一体型ですし、機器としての未成熟感がプンプンと漂い、導入には至りませんでした。 あれから11ヶ月、LINN DSシリーズの好調ぶりは継続しているようですし、いくつかの海外メーカーからミュージック・サーバーやネットワーク・プレーヤーが発売になりました。しかし、我々初心者にとっては相変わらずわかりにくい存在のようです。同じようなことができる（この”同じこと”が微妙なんだけど）機器の総称も、ちょっと雑誌を見ただけで、ネットワーク・プレーヤー、メモリー・トランスポート、ミュージック・レシーバー、オーディオ・サーバー、デジタル・ミュージック・プレーヤーと様々。多機能が災いして、これでは取っつきにくいし混乱するだけ。ちなみにメジャーなLINNは一連のDS商品を自ら「DSプレーヤー」、つまりは「デジタル・ストリーム・プレーヤー」と呼んでいます。 今回その中でも使いやすそうな、話題の「Olive 4HD」を一週間ちょっとレンタルすることができました。ちなみにOlive 4HDは"デジタルミュージック・サーバー"だと^^お盆時期なので時間があるだろうとお借りしたら、その翌日から忙しいというよくある話でしたので、12～13時間くらいしか聴いていないかもしれません。それでも取扱説明書片手に、一通りのことはやってみました。 このOlive 4HD、何ができるかというと、2TBのハードディスクドライブを搭載、WAVで約3200枚の音楽ソースをストック可能。CDからのリッピングはディスクを入れるだけで、パソコン不要。スロットイン式CD-R／CD-RWドライブを内蔵。CDプレーヤーとしての使用も可能、赤外線リモコン付属。LANに接続することで、PCからの音楽データのインポートが可能。専用ソフト"MAESTRO"で、PC（Firefox）から、iPhoneからは"iMAESTRO"アプリで操作可能。収録フォーマットはWAV、FLAC、AAC、MP3。MP3型式は128kbit/sと320kbit/sに両対応。操作はタッチパネル式4.3型液晶ディスプレイを用いることが可能。インターネットラジオにも対応。高性能D/Aコンバーターチップ「バーブラウンPCM1792A」を搭載、高性能D/Aコンバーターとしても使用可能。市販のUSB接続外付けハードディスクに簡単バックアップ。リッピングデータをCD-R/CD-RWにコピー可能。ファームウェアのアップデート可能。 実際、1)～8)までは試しました。セッティングは取扱説明書を読みながらやれば難しいことはありません。PCに疎い私ができたのですから、大部分の方は迷わずできると思います。日本語取扱説明書はよくできていますよ。（続く）

  August 23, 2010

• Murata ES103Aまだ使用中（2/2）

  私のMurata ES103Aへの感受性が鈍い理由については、思いつく理由はいくつもあって、ES103Aに限らず、私自身が高域に対して疎い（自覚あり）ES103Aの能率が低く、高能率のPass labs Rushmoreに合わない（パワーアンプはJ.R.D.G Model 102S）Rushmoreのリボンツィーターに比べて、ES103Aの振動板面積が少なすぎる、とかとか。意外に3)が怪しいと思っているのですが。どうもレンジ云々ではなく、物理的なエネルギーがES103Aでは足らない気がします。こればかりは推論の粋を出ません。もちろん1)の可能性は高いのですが・・・・よほど若い人ならともかく、みんな本当にCD再生時にこのES103A有無の差がわかるのかいな？で、問題はCDでないとき。SACDやDVDAの時です。これもソフト間に差（そもそものスペックや録音技術に差）はあるものの、1/3～1/2くらいはいい感じ。岩崎宏美のDVDA盤「Happiness」を例に取れば、明らかにES103AのONの方が口元が小さく、緩やかなホーン状に音が広がります。妻の言葉を借りれば「スピーカー間に音がぎゅっと集まって、一歩引いて聞こえるくらい」だそう。相反するコメントのようですが、感じていることは一緒です。妻は口元の定位という聴き方をしていないだけ。これは驚きましたね。こんなに差があったんだ、と今頃わかる始末。我が家には同じPass labsのAleph 3もありますので、Model 102Sの代わりに使ってみました。大きな差が、と言いたいところですが、劇的な変化はないようにも思います。

  August 14, 2010

• Murata ES103Aまだ使用中（1/2）

  DWs会長からお借りしているMurata ES103A。ずっとPass labs Rushmoreの上に乗ったままです。今までこんなロングラン検証したことない（笑http://plaza.rakuten.co.jp/afublog/diary/201004030000/http://plaza.rakuten.co.jp/afublog/diary/20100522/http://plaza.rakuten.co.jp/afublog/diary/201006160000以前も書いたとおり、他所で聴いてもはっきりした効果を感じたことがなかったので、静かなこの部屋"Audio Barn"ではどうかと思っていました。結果を端的に書けば、聴感上の効果はあるんです。いやないんです。ソフトによるんですという、ある種当たり前の感想に行き着きました。上記のBlogでの、効果がわからん的な感想からは少し変わってきましたね。耳が慣れた、あるいは鍛えられたのかもしれませんけど、普通の試聴は聴くほどに差がわからなくなることが多いのにその逆とは、今までの経験にない試聴となりました。 よくアドオンのツィーターの効果は低域に現れると言います。元スピーカーのスペックに寄るところも多いでしょうが、Pass labs Rushmoreでは、やはり高域が冴える、延びる、余韻が長くなる、そんな感じがします。 そしてハイレゾ系のソフトでは、やはり定位が明確化するんですね。これがわかるようになっただけでも、四十にして大進歩だ。 一方、耳が鍛えられたとはいえ、CDを聴いているとき、単純にES103AのON/OFF比較をして、効果◎の判断が出せるのは、10枚に1～2枚くらい。この場合の効果というのは「いつ聴いても同じ変化の認識が持てる」ことです。ES103Aに対する世の絶賛係数からすると、極端に低いパーセンテージだと思います。（続く）

  August 13, 2010

• トランスの不思議（回答編）

  本年6月に、トランスって「2ヶ月以上常時通電しないとうなる（こともある）」と書きました。Pass labs Rushmore用の特注ステップダウントランスもそうだったし，Plitronもそうだけど、常時通電を2ヵ月ほど続けると「うなり」が激減したからです。そしてこの時期新しく使い始めた1000VAのPlitronトランス（100V→100V）は，不定期に深く静かにブーンブーンうなっていました。アナログ機器（Roksan Xerxes20とChord Symphonic）はこれにつながり、時々はJ.R.D.G. Model102Sも接続されていました。「これが7月頃静かになれば，上記検証は終了」だったので、それが今どうなっているか。いや、ホントに静かになっているんです。ブーンブーンという不定期なうなり音が全く皆無になったわけではないものの、1時間に3回聞こえていたものが、3時間に1回くらいになっています。通電効果はあるんですね。もちろんそれ以外の時間はほぼ無音。SNのよい夜に耳を極端に近づけなければわかりません。この1000VAのPlitronは結局ケーシングもせずに、裸のまま（多少のインシュレータをかませて）コンクリ直貼り床に直置きです。すごいな～。検証終了。結論は、トランスのうなりの原因はいろいろあるものの、「2ヶ月以上常時通電して放置すると直る（こともある）」です。冷蔵庫用使っていたトランスの件、止めました。冬場はいいとしてこの酷暑に容量不足のトランスはやはり危ない。ダウンすればもちろん冷蔵庫内のものが全てダメになってしまいます。折しもこの円高、1000VAのplitronトランスでも追加輸入しようかどうか悩んでます。そうすれば冷蔵庫にも液晶TVにも使えるし・・・。

  August 11, 2010

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  のだや郡山本店

  朝から郡山に来ました。郡山も久しぶりですね。今から十数年も前には郡山にも仕事先があったので、月１回ペースで訪れていたんですが、それ以来パッタリ用事がなくなり縁遠くなったんです。しかし郡山も暑いな・・・・そんな中、終業後にオーディオ＆ホームシアター のだやには行ってきました。2月に大雪の中、福島店には行き、雰囲気のいい地方のオーディオショップとの印象を持ちましたし、ここはその本店となります。駅から10分ほど歩いた、人通りの多いとはいえない通りにのだやはありました。その外観とは裏腹に、中はとても広く、特に2階はハイエンド製品であふれています。ワンルームにシステムが5セットくらいあったか。その中で目を引いたsoulutionのプリアンプ 721/パワーアンプ 710を試聴させていただきました。のだや福島店で好印象を持った、あのsoulutionです。なかなか東京でも見かけないですからね。ここではLINN～soulution～magicoの組み合わせ。初めて聴く部屋で、初めて聴くシステムで、初めて聴いた曲で、そのシステムの中の何がいいとはとてもいえません。音の焦点も思ったより甘い。芯のない再生は、値段的にも落ちるLINNのCDプレーヤーのせいかしら。それでも遠いMagico V2の記憶を思い出せば、soulutionは抜群すぎる駆動力で、クリアな音です。710の80kgという重量に比例するようなボディ感のある音。それでいて切れるから、まるで大柄の400m走者のよう。さめざめとせず、聴いて広いレンジを連想させないというのは、Rushmoreにも共通する印象かな。これはそのデザインや物量も含めて、買った気にさせるアンプだなぁ。作りもよい。とはいえ、パワーアンプは我が家では当面不要なので、興味を持ったのはプリの721だけなのですが（爆　（soulutionはどちらかと言えば、パワーアンプが得意なメーカーだとは思いますよ）音以外で、721で感心した点。ボリューム操作がスムーズ。ストレスなく音量が上がり、ストレスなく音量が下がります。ボリュームを０にすれば、音も出ない（当たり前ではない）。またごく小音量でもギャングエラーもない。ボリュームのクリック感ボリュームにクリック感があるんですね。しかも昔のQUADのプリのようなクリック感。それにボリュームの触感が軽くない。これらは意外でしたし、これだけで私の中では＋3ポイントになりました。プリアンプにとって、ボリュームのフィーリングは非常に重要です。プリアンプは使用中のAyre K-1Xeに限り、KX-Rにすらあまり興味をそそられないのに、全然名もないsoulution 721に好印象というのは、ちょっと不思議な感じ。

  August 8, 2010

• 3歳になったRushmoreと私（その４）

  6) 存在感があるこんなことを自分が言い出すとは（笑　Rushmoreは奥行きが70cmくらいあるし，天板底板フロントバッフルが黒御影石なので，非常に目立ちます。目立つと所有欲が満たされるというか，威張ってる感じがしてとてもいいんです（爆リュート型でもティアドロップ型でもない湾曲したエンクロージュア・デザインも，個性を主張してよろしい。7) オーディオ的にハッとするところがないいいような悪いような（笑　ま，いいか。今思えば，Rushmoreと比べたTAD-R1はハッとさせるスピーカーだったなぁ。8) 不得意な音量が少ない私はスピーカーを店頭試聴する時は，音量を上げたり極端に下げたりします。家だと音量を上げたり，特に下げたりすることが多いのに，大音量に弱いスピーカー，小音量に弱いスピーカーがあるためです。特に店の試聴室は広く，音量は同じに感じても個人宅よりスピーカーにパワーが入っていることが多いので，選ぶ際には注意かと。Rushmoreは小音量で音が痩せず，大音量で音が太らない。いや，太り方が重量級レスラーのようでかっこいい。不得意な音量がないことは使い勝手の良さにつながります。9) お金がかからないなにせ，ラインケーブル1本/ch，ACケーブル1本/chで，4台のパワーアンプ＋E.クロスオーバー/ch分がまかなえるので，経費削減には非常に助かってます。10) Pass laboratoriesが親切代理店のエレクトリはよくわかりませんが，製造元のPass laboratoriesはとても親切です。直で聞けば，極東の1マニアにいろいろ教えてくれます。11) 後継品が出ない後継品には期待する反面，ユーザーからすると発売されるとガッカリしたりしませんか？　これは車でもオーディオでもカメラでもそうだと思います。少なくとも私は愛着が微妙に失せます。Rushmoreも製造中止になりましたが，後継品はおそらく一生ないと思います。新しいSR-1/2/3は後継品ではないでしょう。私はオーナーなのでいい面ばかり思いついた順に上げました。具体的な音の話はほとんどなし（^^  それこそあまり意味がないと思うので。不満ももちろんありますよ。分析的に聴きたい時にその希望が叶うことはなさそうとか，オーディオ特有のレンジが広いと感じる音が出ないとか（爆笑　とにかくRushmoreという存在に、3年目にしてあらためて惚れた、ということです。Rushmoreに惚れられるようになるといいんですが。

  July 24, 2010

• 3歳になったRushmoreと私（その３）

  4) 賢いこれが一番説明しにくく，そしてこの1年くらいに感じたこと。オーディオ機器で初めて感じた感情かもしれません。Rushmoreは，とにかくこちらの意図をよく学ぶというか，セッティング等いじっても大崩しないというか，あらかじめ予見して動くというか，とにかく「一を聴いて十を知る」ような賢さを感じます。そんなことあるはずもないんだけど。ケータイの予測変換文字入力のオーディオ版・・・いや違うな（笑　とにかくRushmore側でこちらの好みの曲や音やノリを覚えていて，それをスピーカー側で自発的に磨くような感覚がありまして。。。　RushmoreはMr. Nelson Passの個人作品なので，”個性が強い”のでしょうし，スピーカーとアンプの組み合わせがない分，"無意識の意識"を反映させやすいのかもしれません。田中伊佐資さんの著書「ぼくのオーディオジコマン開陳」の中で，私は「Rushmoreは教育すると音を忘れない」と発言しており，上記みたいなことを言いたかったんですが，伝わったかな？　一端鳴らし込んでしまうと，ケーブルを換えたくらいでは大崩しないのです。反応はしますよ、でも崩れない。sensitiveでsevereで過剰に反応し，ケーブルやら置き場所やら前段の機器やらで音がコロコロ変わる機器が高性能・高感度，そしてハイエンドな製品と受け取られる向きがありますが，私はそういうものは「ただの使いにくい機器」と捉えているので，Rushmoreは性に合ってます。人任せ（もの任せ）大好きだし（笑5) デフォルメがうまいこれまた誤解を生みそうな（笑　全体を把握した上で的確に表現するイメージです。宝塚の手塚治虫記念館に行くと，氏のスケッチが展示されていますが，画家以上に繊細で立体的で生気ある絵です。小布施の北斎館に行けば，葛飾北斎の写生画を目にすることができます。これを筆で書いたのかと思うくらい動的な描写で，目が釘付けになります。バルセロナでは写実的なピカソの絵に驚愕しましたっけ。かれらはそのデッサン力を持って，画力の下地があって，己の画風を確立したわけ。（北斎もピカソも年代によって同じ画家が描いたとは思えないくらい画風が変わりますが）スピーカーを含めた昨今のオーディオ機器にも多かれ少なかれ，この画風に準ずるものはありますよ。ただ昨今特に，この「画風」を色付けとして嫌うイメージはないですか？　あるいはそれを情報の欠落 and/or 余計な付帯として捕らえるとか。そしてそもそも画ではなく，写真のような細密さと，ハイビジョン映像のように切り取られた空間の再現が好まれるように思います。一方で，ソフトの音をそのまま伝えようとするあまり，コピーみたいな面白味のない伝書鳩っぽい音も多いでしょう。そういうのは画風以前の問題で，画力がない。聴覚に訴えるオーディオの場合，写真的な音はよほどうまくやらないと，オドロキはするけど心を打たないんだよなぁ。そんなことをいいつつも。最近の風潮を否定するつもりはなくて，私自身ソフトの音を正確無比に出すようなハイエンドスピーカーの音は大好きなのに，なぜか家に持ち込むと（使い込むと）そういう音にならないのです。AE2Signatureもそうでしたし，ゲジゲジP-0/泥Wilsonもそうでした。ゲジゲジP-0なんて，システム一式が持ち込まれたんだから，金Ｂ家のような厳しい音になってもよさそうなものだったのに，使っていると伸びた背筋が猫背になっていくのですから（笑。何でも丸めたがる性格によるものかしら。正確に鳴らす実力がないのかしら。あぁ音は人なり。長々と書きましたがまとめると，Rushmoreはデッサン力が高度で，その表現方法がうまいと思います。たとえその表現が，省略だったりデフォルマシオンだったりしても。（続く）

  July 23, 2010

• 3歳になったRushmoreと私（その２）

  いまだに他にユーザーを一人も知らないRushmore，その買ってよかったと思う点を，ロングランテスト結果列挙の意味合いも込めて書いていこうと思います。購入後1年目にも振り帰りをしており同じことを独白しているはずですが，認識に変化が出てきたかどうかを後々自分で確認することは，結構役立つものです。1）故障しないオーディオしていて何が腹立つって，製品が故障することじゃないですか。私の場合，故障に直面すると，急激に愛情が冷めていくのを感じます（笑　しかも高額品なら尚のことです。故障しないのが当たり前と思う人は，運のいい人か，何重にも安全性対策が取られた国産品をお使いの方かと。悲しいけど。その点，Rushmoreは片chに4台のパワーアンプとＥ.クロスオーバーを積んでいるのに動作が安定しており，不審な点（例えば原因不明のノイズだとか）がまだありません。一回買いたての時に片chのヒューズが飛んだのみ。アクティブスピーカーは1chでもアンプが壊れたらどうやってメンテするんだ？とそこが少々気がかりだっただけに，一安心。むろんこの先5年のことはわからないにしても，まずは及第点でしょう。機器の安定動作は，心の平安を生みます。2) 音が安定している１）の動作の安定と少なからず連動しているところはあるはず。私もこれまで何台もオーディオ製品を使いましたが，Rushmoreくらい大型で安定したスピーカー/アンプは初めてです。ここで言う「安定している」というのは，ムラがないということ。つまり，「いつ聴いても同じような音がする」のです。高い次元での安定が難しいのは，マニアなら皆わかるのでは？　高能率ユニット＋小出力アンプだからでしょうか。A級アンプなのに，ヒートアップの時間も短いのもGooodこれらは家庭用としては超一流の資質だと思っています。3) 手間いらずであるオートスイッチシステムなので，音楽信号が流れると自動的にアクティブ・モードになります。なので，普段はRushmoreに近寄ることすらありません。一回一回アンプのスイッチを入り切りしなくてよいというのは，音楽をこちらに近づけてくれます。すごい便利な機能です。だって娘を抱きかかえてAudio Barnに降り，席に座って娘を膝に乗せたままCDをかければ音が出る，この簡単なこと（続く）

  July 22, 2010

• 3歳になったRushmoreと私（その１）

  どうも住宅ローンに追われてオーディオに投資する余力がありません（← マジで）。しかも我が家の貯蓄額が日本の平均家庭の額を大きく下回っている現状では，それもやむなしか。結局は余力のなさが引き金になり，欲しいものはあれど，それは「お試し」や「贅沢」の範疇で，どうしてもというものはなく特別に音的に気になるところもない。ボーナスを当てにしたオーディオ店のサマーセールに行く気もない。つまりはオーディオ持続のための最大の原動力である物欲が減退中です。自分自身を焚きつけているのが例えばAVアンプなのですが，それとて持っていないと音が出ないわけでもないしなぁ。なのは十分に理解しているとして，なんか「住宅ローンが」とか「お金貯めないと」とか，何か言っていることが小市民っぽい。小さくまとまっちゃった気がする。なんか思い切ったことしたいな～～～！と知人にこぼしたら，「どこのサラリーマン家庭に，20畳もの自分の部屋を持つ亭主がおるんだ？」とたしなめられました。オーディオ専用のでかい部屋を持ちながら，おまえは何をほざいているんだと。十分思い切っとると。そういうことです。そういうのは土地が高く家が狭く集合住宅が多い大都市圏の感覚だと思うものの，私自身東京で働いているわけで，言い返すと敵を生みかねません。部屋の広さは土地の値段に依存するので，茨城やもっと地方なら可能と言いたいだけ。それでもオーディオ部屋”Audio Barn”は，というかこの家は，娘が生まれる前に計画・設計したものなので，特に思い切ったという認識もなくできたんですよね。3人家族となった今だったら，オーディオの規模を縮小したかもしれません。金銭面よりも気分的に，です。Pass labs Rushmore(pdf)の導入もそうですね。家を建てた直後で金銭感覚が1桁おかしくなっていたし，子供が生まれる高揚感もあって，思い切れた購入でした。そうでなきゃ，いくら大幅割引があったとしても，当時の定価787万5000円/2台の，リスキーでバカ高いアクティブスピーカーなんてそもそも購入対象にならないでしょう。普通の金銭感覚なら，特別のイベントがなかったら，音がいいだけでは数百万円のオーディオ機器は買えないと思います。子供の誕生とほぼ同時にRushmoreは我が家に来たので，Rushmoreも3周年なんですよね。買ってよかったと思います。人生思わぬ方向に転がっていくものですが，自由なオーディオ部屋を手に入れ，音量も自由に上げられるようになって，小型スピーカー一辺倒だった嗜好に変化が生じる（今となってはそう感じる）とは考えていませんでした。（続き）

  July 21, 2010

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  さよならBRAVIA KDL-40X2500

  オーディオルーム"Audio Barn"にあった40型フルハイビジョン液晶テレビ SONY BRAVIA KDL-40X2500，ほとんど見ずに2年半が経過しました。50時間も見ていないんじゃないかなぁ。YAMAHA YSP-4100をリビングに導入してから，映画はリビングで見ていますし，オーディオルームでTVを見ることはありません。画像そのものはリビングのTOSHIBA 42Z1000よりもよいので，宝の持ち腐れ。やはり画像だけでなく，操作感とか，置き場所とか，そういうものは大事ですね。このBRAVIA KDL-40X2500を実家にプレゼントすることにしました。オーディオルームの整理の一環ですね。実家の32型のブラウン管TV（97年製）は故障なく見られるし，東急ケーブルテレビ『iTSCOM.net』（以下CATV）を引いているので，地デジ対応も問題なし。ただ画面はBRAVIAの方が絶対きれいだと思います。16:9にもなりますし。意外に大きいBRAVIA。ベンツ C200のトランクには乗らず，後部座席にくくりつけて，茨城の自宅から横浜の実家まで運びました。これとて，クロネコに頼めば5,000円くらいかかるはず。ブラウン管TVを動かして，BRAVIAを台に乗せて・・・・それはいいとして，配線に問題が高齢者特有の問題で(?)，入力を換えるともう見ることができません。つまり今まで”ビデオ2入力”で”DVD”を見ていたら，今回もビデオ2にしないとあかん（笑　あぁせっかくHDMI端子もあるのに　それでなくとも複雑になった，機能豊富になったBRAVIAですからね。一苦労です。しかし実家のテレビは複雑な配線でした。CATVにアンテナ線が入って，二分配されてDVD/HDDレコーダーへ，そこからTVへアンテナ線1本。なぜ？　しかもCATVに入っているのに，BS放送と契約しているとのこと。CATVでもBSの番組が見られるのになぜなぜ？　どうもCATV前からBSと契約をしていたようですが，CATVもそれくらいの忠告をしてくれれば，無駄な受信料を払わないで済んだのに。不親切な。録画機能がCATVのコンバーターにもDVD/HDDレコーダーにもあるのも，録画機能が使いこなせない一因みたい。う～む，多機能が問題を根深くしてるなぁ。生きてないアンテナ線までつながってるし。いらんと判断した配線は全て排除。TVも映って，CATVもBSも見られて，DVD/HDDの録画再生もできたので大丈夫でしょう。あとは使いこなせるかどうか。メーカーも高齢者には，「多機能です，大画面です，エコです」を売り文句にするのではなく，説明書を読まなくてもいい「少入力，省機能」を追求した家電の方がいいですね。BRAVIAでは難しすぎるみたい。十分な説明はしてきました。書き残さないとだめだったかな？また年末に確認に行かねば。その実家のTVには，十数年もまったく使っていないDENONのLDプレーヤーがつながっていましたので，ソフト3枚と共に引き取ってきました。売却するためです。ハードオフに持っていくと・・・・肝心のLD再生機能は壊れていたようで，買取価格50円（爆　LD 3枚は1枚あたり10円で30円（笑

  July 18, 2010

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  Naruさん宅2010夏（2/2）

  【三枚目】Belly Joel/Songs in the Attic（CBS SONY 30AP 2261）1980年代の日本が誇るDM(Digital Mastering)ですから，絶対Naruさんは気に入らないだろうと思い，持ち込みました（笑　でもオーディオの支配力は録音の好みを超える，かもしれませんし。しかもこれは「見本盤」で，日本盤オリジナルです（笑笑　この盤，過去Blogでも紹介した通り，うちではよく鳴ります。我が家でアナログ再生を所望された時は必ずかけているので，実はNaruさんも一度は我が家で聴いているはず。選曲はB面の「Say Goodbye to Hollywood」。これはうちで聴く時とNaruさん宅でもっとも差があった一枚/一曲です。線が細く，主役がいない音。プロデューサーのPhil Ramoneが泣くな。これでは録音と共に散々の評価でも致し方なしです。Naruさんには米盤を探すよう忠告を受けました。最近都内でLPを買うこともないのですが，これは比較した方がいいかもしれません。敗因はやはり当時は評判がよかった（と思う）DMかな～。【四枚目】北村英治/Sophisticated Lady（ユピテル STEREO-YJ25-7011）ユピテル盤の菅野録音です。内容は軽快な（主役はcl.ですから）ジャズで，これはたぶん無条件でどこで聴いても音がよい一枚。と思ったらやはり，Naruさん宅でも絶品。踊るように鳴りますな。研ナオコ同様，我が家より20倍くらいよいですけどね。その他お忙しい中いろいろと聴かせていただきました。松任谷由実/NO SIDEの「ノーサイド・夏~空耳のホイッスル」はよかったな～。今まで聴いた中で一番生々しかったな～年始以来半年ぶりの訪問で，機器は変わっていないながら，音場展開が前に，下から上に巻くように広がるなぁと思い，そう伝えました。ところがNaruさん曰く「いや，少し後ろに引くように調整したんです」。山下達郎のLive盤を聴いて，ずいぶん下の帯域に耳を奪われたので，「前もこんなに低音が伸びていたんですかね」と言うと，「いや，それはあまり変わっていないと思います」（爆訪問客の感想なんて，当てにならないもんです。訪問の目的は文頭の「自分自身を奮い立たせる」でしたっけ。奮い立ちましたよ，整理を始めましたからね。

  July 17, 2010

• Naruさん宅2010夏（1/2）

  大体夏場はオーディオ意欲が減退するのが常とはいえ，仕事の忙しさもあって，オーディオ的に落ち着いてます。（まったり）おそらくそんなことは最近このBlogからオーディオネタが消え去ったことからもわかるでしょう。動きがないんです。聴いている時間も長くはないし。ただ，そんなエセ安定は，オーディオにおける逃げに過ぎません。逃げずに戦うには，お金を掛けずに自分自身を奮い立たせるには・・・・人の音を聴くことかな？ということで，練馬のNaruさん宅（いや仕事場）を訪問しました。LP 4枚を持って。【一枚目】研ナオコ，中島みゆきを唄う（キャニオンレコード AF-6027）今から20年前の1枚。昨年茨城の中古店で100円で救い出しました。一時中島みゆきの歌を歌っていた研ナオコのベスト盤的企画物の意味合いが強いと思います。録音がいいことは一切なく，ストリングスが非常にダさく感じる。が，こういう70年代歌謡曲がとてもよく聞こえるとちょっと驚愕してしまうので，Naruさん宅に持ち込みました。試聴曲は B面の「かもめはかもめ」。シングルとしてもヒットしたので，ご存じの方も多いでしょう。LINN LP12＋Phase Tech P-1Gで再生されるNaruさん宅の音の方が，我が家より20倍くらいよいのですが，それでもいまいちはイマイチでした。当時の歌謡曲特有の籠もった感じが強調されたみたい。そういう録音を正直に再生しているんでしょうねぇ。このアルバムを聴くなら，もっと（偽）ワイドレンジっぽい味付けの方がいいかも。いや，そもそも内容が悪いのか。曲も歌もいいのに。【二枚目】Prince/Purple Rain (Warner Bros. R1 25110)最近の180g再発盤です。期待を込めて$25で購入したものの，我が家では以前も書いたとおりスカスカで全く冴えません。それはカートリッジを変更しても変わらず。アルバムそのものは好きなので，何とかしたいとは思っているんですが・・・・試聴曲は B面のタイトル曲「Purple Rain」。これは幸いなことにNaruさんが当時の米盤をお持ちで，比較することができました。比較結果は勝負にならず。滲みのないジャケットといい，再生音の厚みといい，音の抜けといい，Naruさん米盤圧勝。再発盤は1音をはっきりさせようと線を細く骨格を削りすぎ。整形失敗ですな。（続く）

  July 16, 2010

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  京都の夏（その５）

  京都は音楽処は多いけれど、オーディオショップは不毛、そう思っていましたし、人口比で考えれば間違いないでしょう。そんな中、麻布オーディオ京都店があるという話が。エルエム君も入れ込んでいるようだし、これは一度行かねば。エルエム君から場所がわかりにくいとの事前情報を得ていたものの、なんてことはない今や有名観光スポットの西陣織会館の隣じゃないですか。確かに奥まった場所にあるものの、香港のあの雑多な中からオーディオ店を探し出した私です。それに地方のJazz喫茶はもっとわかりにくい（爆　あっけなく見つけました。いや、実はそれ以前に場所が今出川ということで、主目的がオーディオからパワースポット巡りに変わってしまいました。そりゃ普通は晴明神社メインにするでしょ。平安時代の陰陽師「安倍晴明公」をお祀りする神社ですし、今や京都随一のパワースポットとして有名。江原啓之氏の今、いくべき聖地で紹介されてから有名になったのかな？　私は少なくともオーディオのトンデモグッズより神社仏閣を信用しているんですが（笑わたしももちろん晴明井の写真をパチリ。明治神宮の清正の井戸よりははるかに空いてます。えぇ、写真はiPhoneの待ち受けにしましたここで満足して乗り込んだ麻布オーディオ京都店。店内はそれこそ香港の雑居ビルのオーディオ店みたいな感じ。まぁ、ボロってことです。ユニットとか、既製品(?)は1階で試聴＆販売をしているようですね。私は2階の試聴室に通していただきました。これが話題のスピーカー（とほとんど同じもの）ですね。思った以上に小さく、思った通りの普通の外観。フロントバッフルをウーハーの7 inchに合わせて切り詰めるのは最近の定石ですが、内容積を稼ぐために奥行き深いものが多い中、奥行きがないのが小さく見える要因でしょうか。もちろんこの部屋が十分に広いこともあると思います。1時間ちょっと、色々な曲を聴かせていただきました。そして試聴後、エルエム君と聴いた音（スピーカー）に関し、twitterでやり取りし私はこんなことを書いてます。学会演者に例えれば、パワーポイントの機能をフルに使った資料を用意して、よどみなくプレゼンしたみたいです。 質疑応答もそつない。一方、フラットで抑揚がないので、イメージが残りにくいかな。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊新しいB&W SDシリーズの、スゲーいいのになんだかな～の、"なんだかな～"に、似たような感触あり。私は多少暴れてるが好きなんです、きっと。だからSDよりWilson サーシャが好き（笑＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊プレゼンに戻れば，理解した上で咀嚼しろ、的確に話せ、話すぎるな、きちんと演じろ、データが必要なら調べるから、がいいのかも。お、Rushmoreに近づいた（爆ちょうど大学で講演を聴いた後だったので、こんな学会例えになりました。このスピーカー、非常に能弁。そもそも値段が大きく違うB&W SDシリーズ（この時は802SD）が比較例として出てきただけでも、その優秀さがうかがい知れます。音楽を情報として引き出す、そして素を出すスピーカーが好きならば、一聴に値する、かも。【enhance】が好きな私は、外観デザインも含めて、あんまりかな。昨年PHL audioからサラウンド用のユニットを輸入し、まだそのままになっています。エンクロージュア設計もしないとなぁ。自作との縁は切れません。麻布オーディオのようなユニットを扱う店は貴重なので、お店にはまたうかがいたいと思います。晴明神社詣でのついでかもしれませんが（笑

  July 4, 2010

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  2010年のAE2Signature

  日々出張ばかり。それも関東内ではなく、新潟に行ったり、名古屋に行ったり、大阪に行ったり。そうすると日帰りの多い最近の出張事情、帰宅も遅くなります。遅くなってちょっと小さめの音量で、聴く時にはこれでしょう。久々にこのBlogで登場する AE2 Signature です。さすがこの部屋の主だけあって、上記写真後ろのPass labs Rushmoreとは格の違いを見せつけますな（爆　使い始めて（たぶん）16年目、ずいぶん長持ちするものです。最近はPass labs Aleph3で鳴らしたり、2台のAleph3でバイアンプしたり、J.R.D.G Model102Sで鳴らしたりしています。

  June 27, 2010

• 最高権威を頼る（2/2）

  今回「最高権威 ビジュアルグランプリ」を読んで初めて知りましたが，TVってその差がわからないような型番がたくさん出てるのね。例えばシャープは52型TVに，LC-52LX3，LC-52SE1，LC-52AE7，LC-52XS1，LC-52DS6，LC-52ES50，LC-52LV3，LC-52AE6，LC-52XF3と9種もエントリー。これだけ出せば，何かは賞を取るわな（爆それはどうでもいいとしてAVアンプ。なぜ欲しいかはもちろん以前から書いているようにマルチch再生用としてです。今でもマルチch再生はできるものの，使用感がやや劣るのと，将来のBlu-ray導入も考えれば，やはりHDMI端子を持つAVアンプしかないかと。それに現状から考えて，音楽を聴く時間を100とすれば，マルチch再生時間は5～10くらいだと思われます。そうすると，そこに高額をつぎ込むのは得策ではない。というか，規格の進歩が早く新製品のサイクルも早いAV機器のこと，安価なAVアンプを数年で買い換える方が得策かつ現実的。今はOnkyoのTX-SA608がよいと思っています。3D再生対応は今のところどうでもいいんですが、それでも規格が最新で，プリアウトが7ch分あって，私の希望に75％くらいは沿ってる。実際パワーアンプ部はPass labs Aleph 3に委ねて使わないでしょうから，プリアウトが重要。（中開けて，パワーアンプ部切れないかな・・・）最高権威の見解では，TX-SA608は10万円以下のAVアンプでは1位になってます（祝最高権威のお墨付きですから，後はお金を貯めるだけ・・・・ボーナスを待って，ローン払って，夏休みの予定も終えて，それで余裕があったら買おう。

  June 22, 2010

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  最高権威を頼る（1/2）

  先日オーディオユニオンに行くと，「最高権威 ビジュアルグランプリ」とある冊子が置いてあったので，思わずもらってしまいました。ビジュアルグランプリとは，AV REVIEWの設定する賞です。権威、権威・・・権威というのは他人が認めるものであって，なかなか自分では言わないですよね。しかもわざわざ「最高権威」ときたもんだ（爆権威　（大辞泉より）１ 他の者を服従させる威力。２ ある分野において優れたものとして信頼されていること。その分野で、知識や技術が抜きんでて優れていると一般に認められていること。また、その人。オーソリティー。 その図太さに恐縮し，AVアンプ選びの参考とすることにしました。「最高権威」のオススメなら間違いもないでしょう。ビジュアルグランプリの特徴は，なにせ受賞品数が多いこと。TV，BDPなどは新発売した商品全てが受賞したんじゃないかと思うくらい。サイズ違いがあっても，そのシリーズが受賞したら同じだよなぁ。TVだけで，36機種も金賞を受賞しています。ちなみに薄型テレビの新製品はパナソニック，シャープ，ソニー，日立，東芝，三菱から発売されていて，パナソニックのTH-P65VT2，TH-P58VT2，TH-P50VT2，TH-P46V2，TH-P42V2，TH-L37R2B，TH-L19D2，TH-L19R2，DMP-HV100，SV-ME650，DMP-BV200，シャープのLC-52DX3，LC-46LX3，LC-40DX3，LC-20DE7，LC-20DX1，ソニーのKDL-60LX900，KDL-52HX900，KDL-40HX800，KDL-32EX700，KDL-32BX30H，日立のP50-XP05，UT47-XP800，P46-XP05，P42-XP05，L26-HP05，L22ーH05，東芝の55Z1，55X1，47Z1，37Z1，22HE1，三菱のLCD-42BHR300，LCD-26MX45が金賞受賞。　（東芝は型番が短くてわかりやすいなぁ）お～，全てのメーカーが受賞するなんて，なんという日本的そつのなささすが最高権威です。権威たるもの，これくらいの立ち回りのうまさがないと，「最高」として立ちゆかないのでしょう。また，「TVなんて結局何を選んでもいい」という日本製品の質の高さを示す結果とも言えます。（続く）

  June 21, 2010

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  Murata ES103A使用中

  DWs’会長からお借りしているMurata ES103A、あれからずっと我が家のPass labs Rushmoreの上にあります。こういうツィーターをシステムに足すと、「高域よりも低域が」と言われますが、そんな印象は全然受けませんな。また、ES103Aは「音よりも定位の明確化に効果を示す」と何かの雑誌で読んだし、それに期待していたのに、全然そんなことなし。置き場所もずいぶん検討したんですけどねぇ。それよりも。現行のES105A suomoの名にもある通り、これは倍音増勢機のように感じますね。QRD SkylineからBAD floorに買い換えた時、Skylineは付帯音のような微妙なエコー感があると書きましたが、それとは本質的に違う、ソフトの再生倍音です。もちろん ES103A単体からは何も聞こえませんよ。ずっとJeff Rowland D.G. Model 102Sで検討してましたので、Pass labs Aleph 3を試してみたいと思います。その方が少なくともアンプはPassでそろいますし。

  June 16, 2010

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  真鶴へ（2/2）

  リベロさん自身が会当日朝に船を出し，そこで釣った魚で料理が作られました。料理名が「イサキのアクアパッツァ マークレビンソン風」，「カサゴのトマトソース仕立てのパスタ JBL風」なんて泣かせる，いや笑わせるじゃないですか。こさとうさん，味は抜群です。リベロさんはレビンソンのアンプを導入されたばかり。DWs’はちょい古のレビンソンやクレルが大好きだからなぁ。このでかい部屋ですからその音はホールトーンでマスキングされても良さそうなのに，そこには音の襞（ひだ）が感じられます。リベロさんは私が金B宅の音を評した「シワのないきんたまぶくろのような音」というフレーズが気に入られたようで，「うちはどうですか？」とたずねてこられましたが，問題ありません。ややリラックスした，シワシワの金玉のような音ですNo.33HLで制動が効いているのかもしれませんし，バーベキューで窓がガバッと空いているので抜けが良いのかも。日東紡音響エンジニアリングの山下さんが持ち込んだ柱状拡散体が効いたのかも。まぁ結果よければ何でもいいんです。大橋純子のEP盤"シルエットロマンス"をかけていただきましたが，何を気にすることもなく橋純子の歌声だけを追いかけた自分がいました。オーディオ的に，いや音楽鑑賞用システムとして大成功ではないでしょうか。　

  June 12, 2010

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  真鶴へ（1/2）

  DWs’真鶴集会は盛大に行われました。ここはDWs’副会長リベロさんの保養所？　別宅？　いずれにしても，相模湾を眺める高台にあるでかい空間です。DWs’はみんな家でかいけどね^^　（私はDWs’会員ではないので庶民です）そこに集まった猛者は女性4名を含む男女総勢12人くらい？　実は人数よりも，「女性」がいることがすごいと思うんですよね。キミは女性が参加したオーディオのオフ会に行ったことがあるか私達は茨城を朝8時過ぎに出て，富士宮によって，箱根の渋滞に巻き込まれて，真鶴に到着したのは10時間後の午後6時。一応14時スタートだったので，既に飲めや食えや聴けやの状態でした。15inch 片ch4発を収めたFujiyamaは，グランドピアノも置かれた目算30ン畳の吹き抜けの空間にあります。つまりは一般家庭のオーディオとは違う，ホールのオーディオなのです。ちなみにこのホールにルーフバルコニーというかパーティールームが併設されています。相模湾を長めながらバーベキューをし，パーティールームで飲み，そのままオーディオ試聴なんて贅沢なオフ会。しかもピアノ演奏付き。＜会の詳細はリベロさんのBlogへ＞（続く）

  June 11, 2010

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  field

  Dws’会長とKさんと，静岡県のAさん宅を訪ねました。ステレオサウンド誌のレコード演奏家訪問でも紹介されたお宅ですからね。いやぁ広いお宅，素晴らしい環境です。こういう環境は普通都内近郊では無理で，逆を言えば田舎なら十分可能だと，自分が南茨城に住んでよくわかりました。が，Aさんはここから都心まで通勤されているそう。豊かなオーディオライフですね。天井高の高いリビングにはAltec。15inchの励磁型ユニットは珍しいですね。私も久々に聴きました。励磁型のメリットは，ヨークそのものが電磁石として働くので磁気がスムーズで無駄なコーンの動きがないこと。箱鳴りを利用しつつもユニットには制動がかかるので，立ち上がり立ち下がりの早い音が生まれてくるのだと思います。常にズンチャカ系の私には，ここで流れる音楽には馴染みがありません。が，非常に自然な音だと思いました。ユニットの能率は（お聞きして忘れましたが）110dBくらいあったはず。これを7wのアンプで駆動しているそう。その特徴がよく現れていますね。ここに来られたお客さんの多くは言葉少なくなって，ただ音楽を聴いて帰るそうです。なぜそうなるのか，理由はすぐにわかりましたので，私もそれに倣って黙っていることにしました♪こちらの大がかりなシステムはＡさんご自身で組まれたもの。部屋も同様に工夫が一杯。別部屋にはアンプも一杯。そこに在るのは信念と自信が感じられる音。こういう面で攻めてくる再生は，昨今のヘッドフォンやポタアンのマニアにこそ聴いて欲しい。違うものが見えると思います。滞在時間は3時間ほどでした。その間に，たっぷりの音楽と，たっぷりのお酒と，たっぷりの生牡蠣と，たっぷりの蕎麦（奥様手打ち）をいただきました。ありがとうございます。本当なら一日量としてすでに十分なのですが，なにせこの日はDWs’の真鶴集会。場所を移さねばなりません。

  June 9, 2010

• QRD BAD Floorを求める（2/2）

  MCカートリッジを買ったばかりなので、試聴はアナログ中心になりました。珍しいですね、大体頭出しが面倒だったり、何度も同じ箇所を聴いたりもするので、CD/SACDを中心になるもんですが^^当然なのかもしれませんが、QRD BAD FloorとSkylineはだいぶ傾向が違いました。Skylineは音色が明るく軽く、エコー感があるのに対し、BAD Floorは沈み込むような静かな、SNが上がるような方向。まるで素材の差がそのまま音に出た感じですね。Skylineに触れてor 叩いてみればわかりますが、Skylineはかさついたようなパンパンいう触感なんです。BAD Floorは背面のシナ合板を見ればわかるように、コンコンっぽい。こうやって聴くと、Skylineで感じるエコー感と付帯音の差は微妙だなぁ。また、反射音そのもの、つまりは音が天高く宙に舞うような量感はSkylineに分があります。Skylineをウーハー前の床に置くと、定位がよくなったように感じるんです。聴き比べると、Skylineは音を散らしてSP中央の密度を減らすことで定位がよくなったようです。BAD Floorは音源を中心に音が広がるよう。音はホーンではないですが、音の広がりがホーンのように感じるのです。見た目はBAD Floor圧勝。さすが床置き専用商品Skylineも色を床と合わせればここまでの違和感はないのでしょうが、我が家のSkylineはちょいボロで、触れるとポロポロ欠けてくるもんなぁ。 いずれにしてもSkylineは引退。本来の天井にも使わず、このまま売却しようと思います。BAD Floorのもと、更なる音質向上に励まないとね。置き場所に厳密さはないように思うけど、検証は続けます。

  June 7, 2010

• QRD BAD Floorを求める（1/2）

  オーディオ部屋”Audio Barn”はコンクリに床板の造りで，床の丈夫さはかなり理想に近いものだと思います。一方，硬いし音が抜けないが故に，どうしても反射が多くなる。当初響きすぎが気になって，スピーカー Pass labs Rushmoreの前に3畳の絨毯を敷いたこともありましたっけ。ただ，音への影響もそうなんですが，私はほこりが嫌いなんです。ラックにほこりが積もっていたりすると，窓枠にスッと指をあて「ちょっとノリコさん，お掃除が行き届いていないようですけど」と言うような，ヤな姑みたいな気になっちゃう。絨毯はどうしてもほこりが舞うし，オーディオ専用部屋にしたメリットが薄くなるからなぁ。音のためには，反射がいいのか，吸音がいいのか，折衷がいいのか。絨毯以外に，クッション，座布団，ゴザ，すだれ，端材，いろいろ置いてみて，勝ち上がったのがQRD Skylineだったのです。本来天井用のSkyline。でも，見た目以外はいい効果だと思ってました。音像に落ち着きが出て，定位が締まります。そこに来た伏兵。いや，本命。元来床用のQRD BAD floorです。そして借りていたQRD BAD floorをそのまま買うことにしました。さすが床用，効果が代用品とは違いました（笑　それにお値打ち品だったし（定価では買えません），他社で“デザイン上”いいものがないからです。とはいえ，購入を決めるまでの1週間，自宅試聴を繰り返しました。最後は妻にも頼んで，QRD BAD Floor vs. Skyline vs. なしで聴き比べ。BAD FloorとSkylineの比較は本邦初では。だいたいSkyline床置きってほとんど見たことないもんな。BAD FloorもSkylineも重くはないし，多少置き場所がずれても効果に大きな差はありませんので，比較は楽でした。（続く）

  June 6, 2010

• トランスの不思議

  トランスは不思議だ。Pass labs Rushmore用の特注ステップダウントランスもそうだったし，Plitronもそうだけど，常時通電を2ヵ月ほど続けると，「うなり」が激減しますね。今はほとんど気になりません。当初Plitronがあまりにうなるので，ボックスで囲ってジルコンサンドで埋めてみたり（あれそこまではBlogに書かなかったっけ？），くず水晶で埋めてみたり（書かなかったっけ？）したけれど，全然いらない作業だったみたい・・・・結構お金かかったんだけどな・・・・つうか，世間に“Plitronうなる説”を流布してしまったような・・・・。ごめんよ～，Plitron正確には「2ヶ月以上常時通電しないとうなる（こともある）」ですね。季節によって使う家電は違います。ばらまかれたノイズも異なるはずなので季節的なものかとも思いましたが，しばらく使わずに3週間前から使い始めた1000VAのPlitronは，不定期に深く静かにブーンブーンうなってますから，やはり通電時間は大事なのでしょう。これが7月頃静かになれば，上記検証は終了。結局Audio Barnには，Plitron 100VA 2個（100V→200V，100V→240V），1000VA 3個（200V→100V，200V→200V，100V→100V）が居座ってます。Rushmore用の特注3kVAトランス×2も合わせれば，この部屋には合計7個もステップアップ/ダウン/ノイズカットトランスがあるのか～。いらした方も，それにしては静かな印象を受けられると思うんですが・・・。家全体では，リビング用（BDP，電話等）に100VA 1個と寝室用（PC，モデム，電話等）に100VA 1個もあわせて，合計100VA 4個，1000VA 3個が稼働中。いや，実は冷蔵庫用に1個あるから，合計10個か。いわゆるトランスの悪影響みたいなものは今は感じません。ステップアップ，ステップダウンを兼ねたから抜きにくいのはありますが，無音であるならば，ここにずっと居座るんでしょうね。

  June 3, 2010

• AT-OC9/IIIの印象

  今週に入り，ずっとアナログを，アナログしか聴いてません。改めてトーンアームRoksan Tabriz-Ziの取り説を引っ張り出し，聴いては調整，聴いては調整しました。特に針圧についてはAudio-technica AT-OC9/IIIの適正針圧（1.8～2.2g，2.0g標準）を参考に，重くしたり，軽くしたり。どうもうちのディスクを聴く限り，針圧を軽くすると音像の前後の切り離しが感じられてよいのです。使いこなしで前後に音を分けることができる（奥行き表現ではない）のが，レコードとCDの差の一つではないかと思ったりするのですが，それが今回軽めの針圧とアームの傾きで表現できるような。奮闘中。今は針圧1.86g。AT-OC9/IIIの印象が前後しますけど，まぁ高性能，高機能であることは間違いなさそう。分解能とかSNとかも思惑通り。とても気に入りました。単機能のカートリッジで高機能とはなんぞや？ですが，AT-OC9/IIIは昨今の20万円台の国産AVアンプをカートリッジにしたようなイメージでよいと思います。あまり濃い色付けがなく，いろんな希望に対応できそうな印象を持ったのです。国産AVアンプは（海外製品に比べれば）安価でありながら，多機能で，いたでりつくせりで，音がいい。AT-OC9/IIIも安価で，sensitiveでなく，音がいい。一方でAVアンプにはDLNA機能が中途半端だとか，192kHzデジタル入出力に対応しないとか，USBは44.1kHzまでだとか，突き詰めるとプリアウトを使いたくなるとか，不満もあるでしょう。AT-OC9/IIIも神の領域に手が届きそうな，突き抜けた何かを求めるには役不足っぽい。それこそもっと高額なカートリッジなり，プレーヤーに求めるべきかと。AT-OC9/IIIとChord Symphonicの相性も，Roksan Shiraz/MCよりよさそうです。なんの調整もせずに，仮音出しした段階でも，「あ，Shirazよりいいわ」と思ったくらい。それくらいセパレーションが違ったし，爽快感があったもんなぁ。組み合わせとは難しいものですね。調整は，この1枚のためだけにアナログを再開した「オフコース/セレクション1973-78」中心に行いました。以前も書いたとおり，私にとってはこの1枚が頂点で，あとのレコードは取り巻きと下僕です（爆　つまりは“セレクション1973-78”さえよければ，あとは妥協の範囲内なわけ。AT-OC9/IIIは非常に新鮮な音をこのレコードから奏でます。今までShelter Model 901でもShirazでも聴けなかった音を，です。この調子だと，AT-OC9/IIIとは意外に長いつきあいになったりしてね^^いや，娘に握られて，意外に短命だったりして（笑

  May 31, 2010

• QRD BAD Floorを借りる（2/2）

  もちろん「ぼくのオーディオ ジコマン開陳」の我が家の訪問記事はステレオ誌に掲載されたものの単行本ですから，初めて読むものではありません。が，写真も含めて改めて見ると，とても恥ずかしいのです。スタンスというか，取り組み方というか，美感覚の欠如というか，そういうのがイヤ。具体的には，ケーブルインシュレーターが恥ずかしい。ケーブルインシュレーターは滅びゆくアクセサリーだと思ってます（使ってるけどね）。数がいるし，すぐ蹴り倒すし，倒れるし，使いにくい。それになにより，ケーブルが電柱のように伸びていく様が美しくない。それを堂々と「音のため」だと，AC/line問わず全てのケーブルに60数個も挟み込んだこのみみっちさ（爆　そう，ケーブルインシュレーターって，何かせせこましい印象を与えるのです。取材の時だけ，写真の時だけでも外しておけばよかった。薬師丸ひろこが恥ずかしい。確かにいつのまにか愛聴盤に。でも正座して，薬師丸ひろこのLPジャケットを愛でられても・・・（爆床置きのQRD Skylineが恥ずかしい。本来天井に貼るSkylineです。場所があるのと効果があるのでスピーカー前の床に置いてはいますが，あの凹凸は見て楽しいモノではないですよね。特にダークの床にアイボリーのSkylineは，Skylineの存在が妙に目立ってしまいます。美しくない。今回お借りしたQRD BAD Floorは，このSkylineの代わりとなるもの。正確には同機能ではないので音は違うはずですが，少なくとも色は床の色に近いダークブラウンですし，高さも36mmとSkylineの110mmより低い。見た目は大きく改善されるでしょう。聴いてよければ購入，そうでもなければ返却。いや，仮によくても，何かを売らないと買えないな～

  May 29, 2010

• QRD BAD Floorを借りる（1/2）

  最近Twitterを始めたDyna 5555 4Fから，QRDのハイブリッド拡散フロアーパネル“BAD Floor”を借りてきました。「持ち帰れますよ」と包んでもらって，会社帰りに持ち帰ることにしたのですが・・・2枚8kgの重さはともかく，この日秋葉原は風速8m。この風に煽られて680×680mmのBAD Floorがまるでヨットの帆のように・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁ向かい風だし，ビル風強いし，梱包はゆるんでくるし，秋葉原に着くまで一苦労。力つきて，最寄り駅まで妻に迎えに来てもらう始末（爆それはさておき。壁に掛けたりついたてにする同社の拡散パネル“BAD”は昔からいい製品だと思っていました。BADのある壁に耳を近づけ聴くのと，普通の壁に耳を近づけるのとでは，全く音が違います。BADがあると，壁際のこもった感じがないんです。ただ導入がはばかられるのは，今の部屋”Audio Barn“は広いので，一枚二枚の導入ではダメだと思うから。そうすると1枚税込み56,700円のBADでは費用対効果が悪いと想像できます。それならばちょっと高くてもスピーカー前の床に置くBAD Floor（税込み73,500円/枚）の方が効果的だと思われます。音圧は距離の二乗に反比例しますし。他社製品に比べて，デザイン的にも良い。ただ，我が家では同じQRD Skylineを床置きして効果を見せています。なら，BAD Floorなんていらないのですが・・・複雑な心情がありまして・・・。ことの発端は田中伊佐資さんの本 ぼくのオーディオ ジコマン開陳 を読んだことです。ここに紹介されている自分（私です）が妙に恥ずかしいの。（続く）

  May 28, 2010

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  安い方に買い換える

  Audio-technica AT-OC9/IIIの収められた箱を開封して，あまりのいたでりつくせりに，感心しました。だって説明書は日本語と英語だわ，カートリッジ全体を覆うプロテクターは付いてるわ，取り付けネジも長短あるわ，針先用のブラシはあるは，なにせPCOCCのリード線まで付いています。手厚いわぁ，日本製品。こういうところが好かれ，こういうところを過剰と思う人がいるのでしょうね。私はいいと思います。モノはもちろん，箱からして作りがいい。Roksan Shiraz/MCは値上がりを続け，今税別定価45万円もします。それに対しAT-OC9/IIIは62,500円。そこにあるのは7倍以上の価格差。国産品と輸入品，オリジナル設計と（EMT TSD15の）リフォーム，量産効果のあるなし。価格差の要因はいろいろあるけれども，こういう値段のグッと安い製品に買い換えられるようになった自分を，進歩したなぁと思います。AE2 Signatureのパワーアンプを，200万円弱のAyre V-1Xeから30万円台のJeff Rowland DG. Model 102Sに換えた時もそうです。売却は，現金欲しさとか使用頻度とか環境の変化とかいろいろあるにせよ，結局は価格に囚われるよりも，「こうしたい」という意志があったことは間違いありません。仮に10年前にShirazを使っていて買い換えを考えたら，Shirazと同額以上のカートリッジを探したでしょうね。そしてそんなお金もないから，不満を持ちながらも使い続けたような・・・。ためらいなく安い方に買い換えができるようになるのに20年かかりました。価格のヒエラルキーから逃れた自分がいる。オーディオ的にはシアワセな方向に進んでいると思います。選択肢がグンと増えたのですから。AT-OC9/IIIの音はこれから。感想は取り付け直後ではなく，すこし検討してからにします。Roksan Tabriz-ZiとAudio-technica AT-OC9/III

  May 25, 2010

• Audio-technica AT-OC9/III

  カートリッジはもっとも自宅試聴しにくいオーディオ機器の一つではないでしょうか。シェルが交換できるトーンアームならともかく，我が家のRoksan Tabriz-Ziはシェル・アーム一体型なので，一回一回アームをターンテーブル Roksan Xerxes20から外してカートリッジを取り付ける手間が必要です。いえいえ取り付け後の調整時間もかかります。それで音が大きく違う。そんなわけで馴染みのオーディオ店からカートリッジを借りるのもはばかられました。昨今プレーヤーの比較試聴はできても，カートリッジの試聴ができる店も少ないですし・・・。結局はanalog誌やステレオサウンド誌を読んで，イメージを膨らませました。ミズテン買いしかないよなぁ。（それでも，ご厚意で3個ほどお借りしてみました。ただし現行品なし）考えること，意外に短くて3日間ほど。Audio-technicaのAT-OC9/IIIを買いました。ちょうど多くの賞をとった後で，雑誌への露出が多かった（爆）のと，何より安かったからね^^。もちろん先日挙げた8つの条件は全てクリア。いえ，分解能とかSNは聴いてみないとわからないけど，少なくとも国内のある程度の規模の会社の製品で，これらが劣る製品を探す方が難しいかと思いまして。Audio-technicaの製品はヘッドホン「ATH-AD9」以来ですね。今回，生まれて初めて楽天でオーディオ機器を買いました。いや，ケーブルを除けば，通販で買ったのも初めてかも。なぜに楽天かと言えば，楽天ポイントが貯まっていたのに，使い道にちょっと困っていたからです。以前はポイントもあるだけ使えたのですが，昨今一度に使える上限が30,000ポイント（つまり30,000円分）となり，高額品に使いにくい。AT-OC9/IIIだと実売40,000円台中ばなので，楽天ポイントが使いやすかったのです^^しかもオーディオ店ではなく，楽器店から買っちゃった。ダイナミックオーディオやオーディオユニオンもJoshinのように，楽天に出店してくれんかなぁ。オーディオ的にはだいぶ経費削減になるんですけどねぇ。

  May 24, 2010

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  Jeff Rowland D.G. Model 102Sで試す

  Jeff Rowland D.G. Model 102Sを使って何を実験しているかというと，DWs会長からお借りしたMurataのスーパーツィーター ES103A（生産終了）を試しているのです。Pass labs Rushmoreの上に乗せて，ES103Aの有り無しを聴いているわけ。プリアンプ Ayre K-1Xeは出力が3系統あるので，こういう時は便利ですね。ES103Aをこの部屋で聴くのはもちろん初めて。ただし，店では何度も聴いたことはあります。正直，その時の感想は「あったほうがいい，かも，かも」程度。雑誌やwebで見るような“激変”は感じたこともありません。なので，今回も期待半分，疑問半分で，何日にも渡って試聴をくりかえしています。 Model 102S，便利で良いですね。オーディオマニアは「ちょっと試したい」ことが多いので，軽くて，電源を入れたままでも筐体が熱くならず，安定性にも音質にも信頼がおけるModel 102Sは格好の製品と言えます。

  May 22, 2010

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  ハイエンドショウトウキョウ2010

  このためだけではなかったのですが、結果的には会社を休んで、有楽町で行われたハイエンドショウトウキョウ2010に行ってきました。会場は東京交通会館12Fの半分と規模は非常に小さく、15分もあれば一回りできるような・・・（毒　見たいもの、聴きたいもの、とにかく目的を持って参加すれば別なんですけどね。開催するだけ立派か。Blog用に数枚の写真を撮ってきましたので、それをご紹介します。Zonotoneのアルミ合金製ヘッドシェル Z-Shell 10すごい欲しいんですよね。って、うちでは使い道がないんですが（爆この派手な青色に似合うアームがあるのかしら？ORBの携帯型静電気除去機 デスタット SN-03ディスクの静電気除去はホントに効きますよ。でも、SN-03でなくともいいと思います。もっと安くて、本来の用途に使える、プラズマクラスターイオン発生機がオススメ。オーディオマニアは欺されたつもりで買いなさい^^arteの免震オーディオボード SEISIS（サイシス） 触ればわかる、このグラグラ。要するにベースがボールを挟んだ構造なわけ。グラグラ好きの私としてはたまらん動きをします。これは欲しい。プレーヤー下に敷きたい。ジコマン開陳のブースが

  May 21, 2010

• 新しいカートリッジの条件

  新しいカートリッジの条件として，以下を決めました。明確な理由があるものもあれば，ないものもあります。Roksan Shiraz/MCを売却した値段で買えること。MCであること。使ったことのないブランドであること。つまりShure，Pickering，Denon，Shelter，Roksan以外。Shiraz/MCよりも高出力電圧であること。これはChord Symphonicの都合。新品であること。カートリッジの中古は気分的にイヤ。針交換の値段が適価であること。レコード針も消耗品です。自由にオーディオ機器を触れる娘が，いつ針を握りつぶすかもしれません。うちは特に何に触ってはいけないと制止していないので。そうすると針交換も必要でしょうが・・・・Shiraz/MCの交換針は，驚くことに378,000円　私が買った本体価格よりはるかに高く，とても維持できん（爆そうは言っても，定価50,000円以上。Xerxes20との価格バランスも考えて。分解能重視，SN重視。Shirazとは違うものを求めないとね。実際これだけで相当数のカートリッジが絞られてしまいました。Shirazの売値以下と定価50,000円以上で，残るのは最大手のOrtofonのいくつかと，国内メーカー品がちらほら。Ortofonは一度は使ってみたいカートリッジです。いえ，いつか必ず使おうと思います。ただ商品数が多すぎて価格のヒエラルキーが明確なのと，分解能やSNに秀でるイメージがない。それにOrtofonのフォノイコを売ってChord Symphonicを（わずか1年半前に）買ったのに，今度はカートリッジをOrtofonにするというのは・・・あまりに節操がないかと。今，後生大事にオリジナル盤を愛でるような聴き方はしていません。実用的に，昔を懐かしみ，ガシガシかけてますから。それにカートリッジのような，小物の扱いは苦手。なら，針交換も安くて，分解能やSNは得意そうな，国内メーカーの製品にしようかな～，量産効果もあるだろうから，対費用効果が高そうだしな～なんて思い始めています。

  May 20, 2010

• NOE技術ニュース vol.29

  日東紡音響エンジニアリング（NOE）の山下さんから、NOE技術ニュース vol.29を送っていただきました。内容はNOEが携わったスタジオや放送局の紹介や、技術紹介です。が、今回は私も行ったあの千葉の試聴室の詳細な建築紹介が6ページに渡って紹介されておりました。設計から、施行、、工程表、竣工式(爆)といった雑誌で読んだことのない内容も。（そりゃそうか、基本的に社内報なんだから）内容紹介したいところですが、「無断転載禁ず」ですから紹介しません^^よくわかったことは、ここは複数名が携わる企業だからこそできた試聴室だということ。基本設計はプロにまかせればできるでしょう。ただ、土地があろうと財力があろうと、個人ではできないのが、できあがった後の or 工事途中の「調整工事」というやつです。リフォームみたいなもの。我々は後からSylvanのようなルームチューニング・グッズを買うことはできても、何度もリフォームというわけにはいきません。建てている途中に視聴することも難しい。ほぼ一発勝負なわけです。ここは会社ですから、その「調整工事」を約3ヶ月間に14回も行ったとのこと。その度に職人さんが入って作業するのですから、それは個人では無理でしょう。うらやましい。千葉試聴室ではもちろん柱状拡散体 AGSが多用されています。よく考えると、この後から調整可能なのが、組み上げるAGSのメリットかもしれないですね。今年2月末に大きく音が変わったと、前回我が家にいらした時に山下さんがおっしゃってました。再訪したいですね。

  May 19, 2010

• 次のMCカートリッジを考えよう

  RoksanのMCカートリッジ Shiraz/MCを売却することにしました，と書いたのは先週。Shiraz/MCがいいのか，元となったEMT TSD15がいいのか，ある意味鋭く（細密ではない），音像をえぐり出すような立ち上がりのよい音は魅力的。聴く前は「もっさりした音ではないか」というイメージを言う人が多かったけど，そんなことは全然ありませんでした。ただ，2010年春現在，アナログを聴く時間はCD/SACD/DVDに比べると非常に少なく，せっかくのShiraz/MCも宝の持ち腐れっぽいのです。所有欲は満たすものの，もったいない。（Blogには詳しく書いていないですが）元々Shirazとは突然出会い，突然所有欲が湧き，RoksanのプレーヤーとアームにはRoksanのカートリッジがベストマッチではないかと考えたのが購入の発端です。その確認の役割を，Shiraz/MCは十分に果たしました。Shirazが来たから，Shelter Model901が退役し，トランス受けのフォノイコライザーのOrtofon EQA-1000Tαを売り，新しくChord Symphonicを迎えたのですから。Synphonic導入は，同社のDAC64Mk2の印象が非常によかったことと無縁ではありませんね。Shirazは動きの少ないアナログ系を，良くも悪くもかき回してくれました。悪くも？Shirazが悪いことは何もないとして，Chord Synphonicとベストマッチだったのかどうかが，なんか自信がないのです。これは音がどうこうではなく，今までもオーディオ経験から来る「何となくそう思う」なんですが・・・・Shirazの魅力を引き出すことに対する違和感のようなもの。温故知新のShirazと，新進気鋭のSynphonicの組み合わせは，ピーター・アーツとバダ・ハリの一戦みたいなもので，バダ・ハリが1R KOすれば面白いけど，両者慎重に打ち合って判定勝負になったら意外に凡戦だった，みたいなイメージでしょうか。もっともそれならば，フォノイコライザーを検討し，Shirazを残すのが筋。それはわかっているけれど，オーディオとは不可解なもの。Shirazを売ることにしたわけです。理由は要らず，「らしさを感じなくなった」時が，買い換え時なのかな？と同じようなことを，Shelter Model 901を売って，Shirazを買った1年半前にも書いているなぁ。さて，次のカートリッジは何にするか。

  May 18, 2010

• オーディオに燃えない、ときは

  （続き）なぜ我が家の場合，オーディオから遠ざかって済む問題ではないかと言うと，20畳のオーディオルーム"Audio Barn"という，単機能としてはこの家最大の箱モノを作ってしまったからです。この箱が作りたかったから土地の広い茨城に住み，間取りはオーディオ優先で，遠距離通勤も覚悟したわけですから。箱モノが負債を生むのは役所も個人宅も同じこと。たとえ強制的にでも，使わないといけないのですそのためにはどうしたらいいでしょう。「仕事」は個人ではどうにもなりません。「健康」は治療するのみ。「家族」は贅沢な悩みなので，娘と音楽を聴き続けましょう。となると，「お金」か・・・・。欲しいものがない，というのは，”現実的な価格では”という前提があります。200ン十万円のSACDプレーヤー TAD-D600は欲しいもんね。けどこれは今はどう転んでも無理。なにせ昨年，住宅ローン返済につぎ込みすぎました（爆　おかげで全く蓄えができず，過剰返済貧乏ってどういうことやねん（劇爆会社員は毎月の給料が決まっているので，予定外の現金を生むには“何かを売る”しかないですね。それは何か・・・・。あれかな？今後維持費がかかるし（かもしれないし）。。。RoksanのMCカートリッジ Shiraz/MCを売却することにしました。

  May 11, 2010

• オーディオに燃えない、けど

  今年に入り，オーディオの時間が激減。このままではいかんと思うのですが，その原因としては以下。仕事が忙しい・・・遠距離通勤が苦になるほど忙しかった。過去10年間でもっとも会社滞在時間の長い数ヶ月だったかも。そのストレス解消に音楽をとならないのが悲しいところ。耳鳴りがする・・・1月からずっとあった症状もだいぶよくなってきました。けど，さすがにそんな状態の連続では，積極的にオーディオ部屋に籠もろうという気にはなりませんな 千葉ロッテマリーンズの調子がいい・・・私はマリーンズが勝つと，夜のスポーツニュースを結構な勢いで見ています。4月5月と調子がいい今年は，22:45～0:00位までの間はとても忙しい子供が育った・・・2歳児の「パパ！パパ！」というパパ探し攻撃の前には，オーディオはうれしい撃沈。オーディルームから音楽が聞こえると，重い防音扉を開けて入ってきますからね。それだけなら膝に乗せて聴いていればいいのですが，2歳児は音楽鑑賞に飽きるのも早い^^　飽きたら他で遊ぼうとせがみだすので，オーディオはそこでおしまい。欲しいものがない・・・ある意味幸せな状態とは言えます。が，その根底は「お金がない」のです。現金がない。また，ケーブルやインシュレータのようなアクセサリー類の購入意欲には大きな波があるので，昨年Plitronのトランスを大量購入して燃え尽きたのかも。あぁ，こうやって中年はオーディオから離れていくのか，という「仕事」「健康」「家族」「お金」の四重苦（爆ただ我が家の場合，オーディオから遠ざかって済む問題ではありません。（続く）

  May 10, 2010

• YSP-4100とDMR-BR580（その５）

  YAMAHA YSP-4100のフロントサラウンドの件。いつもの家具の位置，いつもの試聴場所（TVから1.8m，後方の壁（アイランド型システムキッチンの裾まで80cmくらい）で確認しました。借りてきた「カールじいさんの空飛ぶ家」がサラウンドソフトとしてふさわしいかどうかもわからなかったので，「ターミネーター4」と「ウルヴァリン：X-MEN ZERO」も追加。これもきちんとしたサラウンド環境がないので，Pass labs Rushmore＋PHL audioユニット使用の自作共鳴管システムの4.0chといくつかのチャプターを比較しました。。。ま，迫力からサラウンド感から，別物ということで（爆これも比べてはいけないですね。50型のTVを見続ければ，14型のTVを小さく感じるはずですが，14型を見続ければ不満もないでしょう。YSP-4100のサラウンドはよくできているものの（しかも23畳＋6畳のこの部屋で！），最近のアルコール０ビールみたいなもんで，ビールとは違うだろ，みたいな。そのものではなく，あくまでも「風（ふう）」です。もっともYSP-4100の効果は部屋の環境の差が大きいと思われますので，あくまでも今の環境での感想は・・・・ YSP-4100の大きさは幅1m強だけど，前方は左右画面を超える広さで広がりますので，それは。TVで感じる音の悪さも，映画だと感じませんね。サラウンド感はせいぜい視界に入る程度かなぁ。「後方から戦闘機が！」みたいな音の移動は感じられません。これはきっと反射壁の少なさが影響しているのでしょう。厳しい評価のようですが，これはこれでアリと思います。実際最初我が家の2歳児は，YSP-4100でサラウンドさせると怖がって，「カールじいさん」を遠くから見ていました（今は慣れた）。私が思う以上にサラウンド効果があるのかも。使い方も簡単でよい。妻でも使えます。一方，迫力不足は否めません。やはりサブウーハーは要るな。

  May 8, 2010

• 

  YSP-4100とDMR-BR580（その３）

  YAMAHA YSP-4100にはインテリビームという"音のビーム化と反射を利用した独自のサウンド技術"があります。つまり、ビーム化した音声のうち、センターチャンネルはリスナーに直接届き、それ以外のチャンネルはいったん壁に反射した後にリスナーの耳に届くことで、サラウンド感を生むのです。特にYSP-4100は5本のビームから、7chのサラウンドを生み出すのだそう。だからこそ、フロントに置く厚さ9cmのコンパクトなボディ一つで、7.1chサラウンドを実現するのですね。しかし、この方法には弱点も。当然反射する「壁」がないとダメなのです。つまりは5ビームというのは「理想」であって、反射、そして入射角と反射角、部屋の広さの関係を考えないと、フロントサラウンドするのかしないのかわからないという、YSP-4100はハードルの高いAV機器だ（爆YSP-4100はLDKで使いたいのですが、、我が家はどうなんでしょう。23畳＋6畳和室（襖あり）は広すぎる、かも。部屋も変形で、四角ではない。TVの設置場所が全然左右対称でない。左は窓で、右はソファ＋壁＆襖。YSP-4100からもっとも遠い壁まで5.5m。う～ん。まずはソファやローテーブルの位置を固定。子供がいると、掃除の度にソファを動かしたりするから、毎回同じサラウンド効果じゃなさそうですが（笑インテリビームの自動設定はすぐに完了しました。では早速、その効果をBDで・・・・って、そのためにはBDプレーヤー Panasonic DMR-BR580が必要ですね。DMR-BR580を箱から出して、いや箱からしてビックリ　この薄さ、この軽さは何？　これでBDプレーヤーと500GBのHDDを積んでいるとは、以前のDVDプレーヤーのイメージではないですね。（続く）

  May 6, 2010

• YSP-4100とDMR-BR580（その２）

  そうそう，BDの前に，YAMAHA YSP-4100のステレオ再生（TV Toshiba 42Z1000とTOS接続）の感想から。2chだから，インテリビーム（サラウンド自動設定）未設定です。ところが，何と書いたもんだか・・・って，正直に言えば，ビックリするくらい音が悪い（爆　中身がないというかなんというか，元々フツーの地デジの音（TVの音）を強引にクリアにしたような感じ。泥付きのゴボウなら普通に洗えば食べられるのに，漂白までかけたから食欲が落ちたような音です。中身無きclearness。これはPass Labs Rushmoreと比べようとしたのがいけなかったのか，いやいやLINN クラシックムービー＋Eclipse TD-510の組み合わせがよかったのか・・・。クラシックムービー＋TD-510は定価80万円コースで意外に高い。YSP-4100は十数万円。これでは，まるきり定価なりにグレードダウンしやがった（劇爆困ったねぇ，これは・・・・マニュアルで調整するか・・・・。なんかヨドバシカメラで聴いてた時の方がいいんだけど・・・・そういう意味ではハッキリとして，店頭映えする音なのかも。いずれにしてもTV音声用としては使えませんな。DVD/BD専門か？こうも期待はずれだと，変なところに感心するもので，Toshiba 42Z1000の付属スピーカーって，音はよくはないけど画面と一体感があって，製品としては良くできてるのね。それと，YSP-4100にはユニボリュームという機能があります。これはTV試聴中に番組/CM/局間の音量差を補正する機能です。通常はON。ですが，ONでもTV単品よりも音量差があります。突然音量が上がってビックリする。一体どういう設定なんでしょう？あとは，YSP-4100はいい意味で機能が少なくて，使いやすいですよ。設置も簡単，TVともBDプレーヤーとも接続はHDMIです。スペック表だと，低域下限は80Hz付近のようですから，サブウーハーはいずれ試してみることにします。それと，肝心のフロントサラウンド。これもインテリビームマイクを視聴場所に設置して，自動設定しました。簡単なもんです。効果はBD/DVDで確認してみましょうか。（続く）

  May 5, 2010

• YSP-4100とDMR-BR580（その１）

  せっかくの晴天続きのGWだったけど，妻が発熱でグダグダで，案の定こちらも感染してグダグダ。元気なのは2歳児のみ，という状況です。混雑覚悟で （娘が行きたがっている）TDLにでも出かけるか！と予定していたのに，それどころではなかったですね。昨日の千葉マリンスタジアムがもっとも遠出になりそうです。実際風邪などひいていなくとも，ずいぶん体力が落ちたと感じます。今回5/1～5/5と5連休のわけですが，出歩くのはせいぜい2日。それ以上遠出するとこちらの体力が持たない。どこに行っても終日歩き続けるわけはない（抱っこをせがむ）12kgの娘の体重がズシリと響き，1日出かけたら，2日休みみたいな（爆　疲労が取れん。子育ては若いうちに，というのがわかるわぁ。さて，この時期家でやることはまずは耕作，あとはつまらないTV？いえいえ今年は違います。YAMAHA YSP-4100と同時購入したBDプレーヤー Panasonic DMR-BR580があるからです。ただこのDMR-BR580，期待したにしては機種を間違えて買いまして・・・録画する習慣のない我が家では，こんな高機能な録画機はいらなかったのです。もっと安いもので全然よかった。というか，BDプレーヤーでよかった。気づいて返品しようにも，実は会社の福利厚生を使って買ったために返品ができず。しかたなくYahoo!オークションに出したら，イタズラ入札だらけで流れる始末。何なんだ，最近のヤフオクは（怒完全に売る気も失せて，DMR-BR580を我が家で使うことにしました。BDは見られるんだから，まぁいいや。売りである録画機能は，娘用にアンパンマンをSDカードに落としてケータイでみるとか，ハンディカメラに撮った娘の画像を実家用にDVDに焼くとか，そんなことにしか使わないように思いますが・・・。昨今各メーカーとも3Dを煽ってますから，今がAV機器の買い時なのかは悩ましいところ。ただし，家族全員でメガネを掛けないと見られない3Dは意味ありませんし，興味もありません。そもそも大画面だからこそ（あるいは極端に小さいパーソナル画面でこそ。iPhone 3Dなんて面白そう）生きるのが3Dであって，42型や50型ではメーカーデモを見ても小さいと思います。普通の2Dが見られれば十分です。液晶TV Toshiba 42Z1000とYSP-4100とDMR-BR580は先に購入したHDMIケーブルで接続。音声も映像も1本で伝送できるってすごいですね。おお，簡単だ。 けど，この華奢な刺し心地は全く好みじゃないぞ。（続く）

  May 4, 2010

• さよならLINN クラシック・ムービー

  YAMAHA YSP-4100を買ったと言うことは、何かを売らなければならないと言うこと。まず売るのはLINN CLASSIK MOVIE（クラッシック・ムービー）以外にはありませんな。そもそも今回の買い換えは、サラウンドしたくて、かつそろそろブルーレイが見たいというもの。そうなると一体型DVD-AVアンプのクラシック・ムービーは小回りが利きません。一体型アンプにデザインの合わないBDプレーヤーを足すなんて無粋でしょう。そもそも昨今のBDプレーヤーはHDMI接続が基本だと思われます。クラシック・ムービーは、HDMI端子なんて付いてないし。使用期間は短かった上に、私は当初の予定以上に使いませんでしたが、クラシック・ムービーは十分に役目を果たしました。娘のDVD攻撃で、トトロやしまじろうやダンボのハードな再生にも耐えました。リビング用として外観のデザインはいい。使い勝手は悪くないけど、良くもない。今となっては機能不十分。けどDVDを見る分には不細工な配線も要らずにスッキリしてる。クラシック・ムービーはそんな機器でしたね。それはそうと、LINNがCDやDVDの回転系の製品製造を止めたからか、旧型の製品のメンテナンスを終了したからか（私のは大丈夫）、どの店も買取価格が当初考えていたより安い（涙　なにせ、当時定価50万円くらいのクラシック・ムービーの売値と、今回のオープン価格のYSP-4100の買値を比較すると、YSP-4100の方が高いのです。（しかもYSP-4100が毎週安くなる（爆）しまった、買ってから売るんじゃなくて、売ってから買うんだった

  April 30, 2010

• 密閉か否か

  Audio Machina CRMが妙に良い。音もキビキビしていいし，ポリッシュシルバーアルミニウムのたたずまいもいい。そして奥行きが150mmと薄いデザインには妙にひかれますね。AE2Signatureの後見はこれにしたいくらい，って買わないけど（笑最近のAudio Machinaは密閉型（エアー抜き無し）になったようで，更に良くなった感があります。バスレフが大半の昨今，あの小型でアルミニウム合金製エンクロージュアで密閉型というのはなかなかに特徴的な存在だと思われます。 密閉型の低域は伸びるけどだら下がりが一般的。そして私が使っているPass labs Rushmoreは密閉型です。4wayマルチチャンネル駆動のRushmoreの構成は特性を見ても，低域方向によくフラットに伸びてます。ただ，測定上は良くても，人間の耳の特性を考えれば中高域に比して低音ををグッと上げないと，伸びた感じは薄いんじゃないかなぁ。だからこそバスレフのように低域を持ち上げると，一聴良く感じるのかと。バスレフについてそう思うようになったのは，Pass labs Rushmoreを使って毒されたからかも。というのも，最近どうも位相反転型のバスレフタイプにピンとこないのです（AE2Signature除く）。あの超優秀なB&W 802 Diamondですら，感心こそすれ引っかかるところがない。反応の早いウーハーがあざといというか，バスレフポートにのチューニングが琴線に触れないというか，ち○ち○の大きさを見せびらかしてからHする男みたいな，うらやましいようなそうでもないような。オーディオでは生音以上の重低音を欲するし。私自身もサブウーハーで過剰に50Hzあたりを持ち上げると，「お，（高域方向も含めて）すげぇレンジが広がった！」と感じるもんね。先月，えるえむさんと本日のコーヒーさんがいらしてうちの音を聴いて，「低域方向が伸びていないようで，いざというときは伸びたシステム」というニュアンスをおっしゃってました。それはたぶん正しい印象です。 思えばRushmoreは38cmウーハーを使った密閉型です。38cm口径さえ少ないのに，今の世に市販品で38cm密閉型なんてスピーカーありますかね？もしかして，Rushmoreだけじゃないかと思っているのですが・・・・。

  April 28, 2010

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  武藤製作所製 超硬インシュレーター（2/2）

  武藤さんの超硬インシュレーター（以下 武藤式インシュ）、DAC Chord QBD76に使うのもいいですね。というか，QBD76は小さな長方形の筐体に8個ものゴム脚（突起に近い）が付いているので，面積的に使えないインシュレータがあります。しかも仮に使えても筐体の長辺に端子があるので，迂闊なインシュレータだとケーブルに引っ張られて傾いてしまうのです。もちろん傾きの危険性は武藤式インシュにもあるものの，小さく設置の自由度が高いため，荷重がかかるいい具合のポイントを探すことができます。音の変化とバランスを考えれば、QBD76/DAC64Mk2に使ったインシュレータの中では一番良いかも。これも，クアドラスパイア ガラス天板＋ABA＋武藤式インシュでの試聴。重い機器を乗せてガラスにダイレクトだと，ガラスが危ないかもね。【まとめ】この武藤式インシュ，とても良いものです。頼めば作ってもらえるのかも。ただ，タングステンの価格は5年で倍になったんだとか

  April 26, 2010

• 武藤製作所製 超硬インシュレーター（1/2）

  武藤さんにお借りしたのは，Horus Jointだけではありません。お借りしたのはHPにもない超硬インシュレータです。一時期販売していたTX-1/TX-2と同じ物かは聞き忘れましたが（大きさが違うか），見るなり「これはいいものでは」とひらめくようなインシュレータ（以下 武藤式インシュ）。 だって見た目は鈍い金色で，手に持つとズシリと重いのですよ。大きさは1.5cm径×1.5cm，それでいて重さは1個80g　これは素材がタングステンですかね。　 なにせ設置面積が極小で重いインシュレータは，市販にはありません。（知りません）これはいい。Horus Jointじゃなくて，これ売って（爆 冗談はさておき，ネジや段差のある機器筐体底部に直接インシュレータを設置すると，ネジを避けるために場所が制限されることが多々ありますので，小さいことはメリットだと思います。 それなのに，結果を先に書いてしまうと，プリアンプ Ayre K-1Xeではオリジナルの脚と武藤式インシュを比べて，「騒ぐほどの差なし」でした。理由を推察するに，ラックであるクアドラスパイアに置いたから，かと。どうも"堅い木"ではなく，固い/堅い材質の方が相性が良さそうです。なぜなら，ABAの薄型シートをクアドラスパイアの棚板に敷いて武藤式インシュを試すと，冴えた感が出ますもの。それでもなお（期待より）効果が小さいように感じるのは，K-1Xeが軽いからかもしれません。一方，25kgとずっしり重いUX-1 Limitedでは抜群の効果。これは毒薬クラスです（爆今までStillpointsやDarumaのような回転系(?)インシュレータを愛用してきましたが（今もDarumaを愛用），微妙に方向性は違うものの，武藤式インシュは立体感という点では同等以上の効果。個人的には回転系と肩を並べるスパイク・インシュレータというのは，貴重な存在です。クアドラスパイア ガラス天板＋MS-SS1＋ABA＋武藤式インシュというカチカチ・カルテットだったので，余計に良かったのかもね。ただ欠点もありまして・・・UX-1が重く武藤式インシュがあまりに硬いので，ABAに一発で傷が付きます（爆　名誉の負傷です。（続く）

  April 25, 2010

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  初めてのHDMI

  YAMAHA YSP-4100を買って、必要なものがでてきました。一つは液晶TV TOSHIBA 42Z1000を12cm上げる台。薄いYSP-4100はTVと同じラック天板に置くことができるのですが、そうするとTVの液晶画面とYSP-4100がかぶります。また、リモコンの受光部も。それを避けるために、12cm以上TVを持ち上げることが必要なのです。YSP-4100は壁掛けもできます。ただどうせ遠くない将来、もっと大画面のTVも買うでしょう。その時にまたYSP-4100を移動させるのは面倒だし、できる限り壁に穴は開けたくありません。話をすっ飛ばすと、台は塗料・カット代込みで1,000円でできました。所要時間は4時間ほど。もっとも、うち3時間は塗料の乾燥時間です。もう一つはHDMIケーブル。いや、他でも接続できるので必須ではないけど、新しい機能は使って見たいじゃないですか。今までAA誌やケーブル大全を読んでも、読み飛ばしていたHDMIケーブル（爆　WireworldのHDMIケーブルとかを買ってはみたいですが、そんな予算も買えるところも（茨城には）ないので、近所のケーズデンキへ。はい、上記2種を買ってきました。これまた話をすっ飛ばすと、42Z1000とYSP-4100は無事にHDMIで接続できました。実は不安だったんですよね。42Z1000にはHDMI端子は1つだけで、ver.が何かも不明。実は端子は同じでもリンクしないなんて、AV機器にはよくあることで・・・・杞憂でしたけどね05年製の42Z1000ではHDMIは最新の機能だったのでしょう。いかにHDMI端子が急速に普及したかがわかります。

  April 24, 2010

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  YAMAHA再び

  こんなものを買ってみました。YAMAHAのデジタル・サウンド・プロジェクター "YSP-4100"です。フロントサラウンド・スピーカー＆メディア・センターですね。リビングのオーディオ機器は、はやはり扱いが簡単で場所を取らないものがよい。今までLINN クラシック･ムービーとEclipse TD510は、2歳の娘でさえ扱えたので十分にその役目を果たしたといえるでしょう。ただ昨今サラウンド放送やディスクが多いので、ステレオ再生に物足りなくなってきましたし、やはりこれからはHDMIで接続したい。。。まだ未開封で、週末にでもセッティングしようと思います。YSP-4100をラック上に置くから、TVの高さを少し上げないとダメだなぁ。YAMAHAのスピーカーを買うのは、高校生の時NS-200Mを買って以来25年ぶりです。

  April 19, 2010

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  ジコマン開陳 届く

  田中伊佐資さんの本，「ぼくのオーディオ ジコマン開陳 ドスンと来るサウンドを求めて全国探訪」が届きました。一時アマゾンでもHMVでも楽天でも売り切れ，祝大ヒットかと思ったら，オーディオ本だから売れる想定がなく，部数を刷らなかったんじゃないかとのこと。しかも楽天なんかもそうですが、在庫が残り2冊になったり8冊になったりする。書籍ってどういう在庫管理なんだ？そして前回少し書きましたが，付録の“ディスクガイド”を当初マジで勘違いし「ディスクが付いているのか」と思ってました（“ガイド”って書いてあるのに！）。ディスク付きで2400円なんて安いじゃん！ これは戦略価格かと。そんなわけない。ちゃんとした“音のよいディスクガイド”です。私もこの中から既に何枚か（Hiram Bullock / Plays the music of Jimi Hendrix や 井上陽水 / 招待状のないショー，他）は既に購入。ただし当然のことながら，音がいいのと曲を気に入るは別問題なので，自分の好みを見極めた方がいいですね。例えば私はHiram Bullockはいたく気に入りましたが，Melody Gardot / My one ana only thrill はどうにも馴染めません。で，週末に「ぼくのオーディオ ジコマン開陳」を読み切ろうと思ったら，甘かった写真が十分にあるとして，それでも総ページ数424ページの壁は厚く，全く読み終わらん（爆　おかげで全然我が家にお越しいただいた記事までたどり着きません。これは寝る前に読んだら，10日くらい楽しめそうなボリュームだなぁ。私はいろいろなオーディオ雑誌を定期購読しています。ただ，ステレオ誌は気にいったら買うスタンスでしたので，ステレオ誌の記事をベースにした「ジコマン開陳」は読んでいないものが散見されました。それもスピードが上がらない一因です。なのでずいぶんフレッシュに感じます。実物を手にして，表紙を見て爆笑「オーディオ部屋訪問で業界騒然！」とあります。そうかぁ　どこの業界が騒然としているのか，今度伊佐資さんに聞いてみようと思います。しかしプロの文章とアマの文章，本/雑誌とHP/Blogの文章は（当然ながら）ずいぶん違うものです。例えば，第9章に関西ダブルウーハーズ訪問記があります。私も伊佐資さんとほぼ同じルート（ごんたさん→ヨハネスさん→かまじいさん→ごんたさん→ヨハネスさん）を24時間かけて回る訪問記を，かつてHPに記しました。http://www.afu.jp/off/oosaka24.html以前も思ったけどあらためて，言葉が足らない上にボキャ不足＆稚拙で泣けてきますなぁ。稚拙美ということで前向きに解釈して慰めよう。「ジコマン開陳」をお求めの方は，是非9章と上記を読み比べてみてください。

  April 18, 2010

• 耳鳴りになって3ヶ月目

  さて，耳鳴り（突発性低音障害性難聴）の件。差し障りは低音（250Hz以下）が聞こえにくいことではなく，耳鳴りそのものでした。ブラウン管の水平偏向音（15.75kHz）のような（皆には聞こえない）音が，終日左耳から聞こえるのですから，結構辛いもの。一番ひどい時は，耳鳴りが大きいから音が聞こえにくい感じになったもんなぁ。小さい音でTVは見られないし，耳鳴りを消すためにオーディオの音量は上がるし，耳に悪そうだからイヤホンは使わなくなるし，雑踏や電車内がかえって心地よい始末。確かに耳鳴りにはノイズで気にならなくさせる治療法もあるようです。それが非常に幸いなことに，軽快してきました。あくまでも完治ではなく"軽快"です。日によって，時間によって差はあるものの，不快感は大幅軽減。時間がかかったけど，よかったよかった。。。　ただし，左耳の250Hz以下の10dB落ちは戻りません。それでも値的には正常範囲内なんだそう。日常生活にも不便はありません。右目が0.6＆乱視で，左目が1.0でもモノは普通に見えます。それと同じようなことなんですが・・・・田中伊佐資さんの本「ぼくのオーディオジコマン開陳」が届きました。その中に，元オルトフォン社長の前園俊彦さん宅訪問記があります。そして氏がサンスイに在籍していた当時，“サンスイには耳のいい人を集めた「音響評価委員会があった。検査したら一人は片耳難聴だった。”というお話しをされています。難聴であっても，きちんと脳内補正されると，健常の方を上回る能力を発揮するということです。今の自分には非常に興味深い話だなぁ。ステロイドを含む薬が効いたというよりも，自然緩解してきたような気はしますね。あるいは状態は変わらないけど不快に対してホメオスタシスが働いて，脳内補正がうまくなったのかも。でも，通院は続けます。目指すのは完治。薬も飲み続けます。4月で先週末桜も見たのに，今朝の雪にはビックリしました。朝起きたら，屋根と車のボンネットと地面は真っ白

  April 17, 2010

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  ぼくのオーディオ ジコマン開陳 ドスンと来るサウンドを求めて全国探訪

  「名指しですから」と田中伊佐資さんに言われ、何が？と思って章を見たら、ホントに名指しでした（爆　私を含めて93人も登場するらしい。ステレオ誌で一番面白かったコーナーは、田中伊佐資さんの「ジコマン開陳」でした。たぶん人気もあったと思うのですが、ステレオ編集部は何をトチ狂ったのか、去年の10月に連載終了。それを集めた本が出ることを昨年の訪問時に聞いていたんです。なにせここだけの話、伊佐資さんの本は1回ポシャッているので、今度は出るのか？出せるのか？といらぬ心配をしておりましたが・・・・出版されるようですアマゾンで予約受け付けてました。地球上で最高最上の「いい音」を出したい!! アホでモンスターな音を出すことに命をかけた男たちの悪戦苦闘記。 登場人物93人! 掲載写真350点! 突撃オーディオ部屋訪問で業界騒然! ♪オーディオがグレードアップしたと勘違いする優秀録音厳選ディスク・ガイド付き♪ だそう。なにせ424ページというのは、オーディオ本としては常識外れの厚さです。菅野沖彦著「新レコード演奏家論」より倍厚い（爆　しかも「新レコード演奏家論」より安い（爆まぁ、「ジコマン開陳」は文字がえらく小さかったですからね。とても楽しみです。「勘違いするディスクガイド」って何だろう。伊佐資さんにとっては最初の一冊。この本でコけると後がありません（毒　今回読んだら、勝手に宣伝して売り上げに貢献したいと思います。早く届かないかな～

  April 13, 2010

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  B&W 802 Diamondを聴く

  いつものダイナ5555 4Fに行くと、B&W 802 Diamondと802Dが置いてありました。あぁ今日は試聴会だったのね^^　B&Wに全然興味がないので試聴会だという認識がありませんでしたが、会は盛況だったようです。さすがB&W。いずれはここにも常設されるのでしょうが、今はまだ新しい800 Series Diamondは品薄のはず。試聴会も終わって人気（ひとけ，"にんき"ではない）が無くなった試聴室で、じっくり聴かせてもらうことにしました。でも、聴く前に見た目の話から。802 Diamondの外観は802Dと全然変わらないのかと思っていましたが、ø150mmウォーブン・ケブラー・コーンのフェーズ・プラグのアルミ色（シルバー）がずいぶん映えて、違う印象を与えますね。少しのシルバーが効いて、全体に精悍な印象。デザインにメリハリがある。配色って大事ですねぇ。 今日のシステムは、アンプはGoldmund、プレーヤーはTADですので、正に本日限りの組み合わせでしょう。肝心のその音は、名前にもなったDiamondトゥイーターがよほどいいのか、極めて微細な表現で、ウーハーの制動が利き、総合的に音のつながりが非常によく、タッチが柔らかい。今聴いた802 Diamondは100時間程度のエージングだそう。店で鳴らし込んでも音がほとんど変わらないそうですから、大したものです。一方、録音が良かろうと悪かろうと全然聴けちゃうので、厳しさが無く、粗探しには向かないね。元々の801あたりの血統から引き継いだのは型番だけか（毒　これは完全な民生用かと。 万人受けする音。私は買えない音。今日のセッティングはいわゆるカルダス・セッティングでしたから、非常に空間を生かした音が楽しめました。まるでAvalonのような音の広がりが、B&Wで味わえるとはねぇ。こんな奥行きに余裕を見たセッティングでなく、一般家庭で置くように、もっと壁に近づけたらどういう表現になるのか、かえって興味がわきます。 非常に月並みながら、「これだけ聴いていれば、他に何を望むのか？」という感じ。値段は上がっても、さすがB&W。

  April 12, 2010

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