うんこがほしい
娘もできたし、家のローンもあるし。で、生命保険を引き上げました。今まで+8,000円/月の出費は、ボディブローのように効いてくるでしょう。とはいえ、40歳を越えたこの肉体。完全に健康体かというとおそらくそういうこともなく、不定愁訴っぽい胸痛が2~3日あったりすると「狭心症じゃないよな?」と気にかかりますし、順調すぎるくらい順調に体重が落ち、なおかつ下腹部に鈍痛があったりすると「ガンじゃないよな?」と思ったり。明日は健康診断です。高TG血症&低HDL血症なので、冠動脈疾患には不安があるねぇ。そろそろストロング・スタチンの出番か?さて。毎度のことながら、健康診断に提出する検便検査には苦労させられます。というか、便の採取に一苦労です。我が社は和式トイレがなく、しかも便器に水がたっぷりたまっているタイプの洋式便座なので、採便するには多量のトイレットペーパーを入れ、便の水没を防がねばなりません。家で便意を催すわけでもないので、採便キットだけは鞄に忍ばせ、今日も出社しました。検査3日前までの便なら大丈夫とはいえ、冷蔵庫で冷蔵管理するのは拒否されますから、できるだけフレッシュな便の方がよいでしょう。食事をした後の午後1時。来た、来た、来た 便意です。トイレに駆け込み、便意を我慢しながら、多量の多量のトイレットペーパーを便器内に入れ、検便容器のフタをつまみながら用を足しました。ぷりぷり。自分の便とはいえ、ながめ見るのは汚いもんです。しかもそこには便水没をかけた、時間との戦いが待っています。尻も拭かずに、検便容器のふたを開け、スティックをつまみ、振り向いて、自分の便とご対面、さぁスティックで便の表面をなぞろうとしたその瞬間、ゴゴゴゴゴぉ~腰を上げたら自動で水が流れる設定になっていたようです。しまった、それを止めないといけなかったのに。マイ・ウンチは真白なトイレットペーパーに抱かれるように、吸い込まれていってしまいました・・・・ 呆然。 どうするか。今日はもう出ないでしょう。明日朝出る保証もありません。なにせ勤務時間中です。急がねばなりません。瞬時に働く緋色の脳細胞。以下の3パターンしかなさそうです。こする刺す出すパターン1 尻を拭いたときのトイレットペーパーから、便をこそげ取る。一見よさそうだが、量的に不安あり、か?パターン2 尻の穴に検便スティックを刺し、ダイレクトに便をこそげ取る。一見よさそうだが、スティックが爪楊枝の太さとはいえ、異物挿入には違和感あり。パターン3 個室便所床にトイレットペーパーを敷き、残便を絞り出す。一見よさそうだが、出るかどうか不安。焦る体は、パターン3【残便】を選択しました。洋便器の前の小さなスペースにトイレットペーパーを敷き、踏ん張ることしばし。はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん! ホッ。体も協力体制にあったようです。股ぐらからのぞき込むと、2×3×2cmの茶色い四角錐が、トイレットペーパー上にありました。目標を外さなかったのは、不幸中の幸いです。これで便を採ることができます。明日、検便検査に出すことができます。と、気を抜いた瞬間。ジョロジョロジョロジョロジョロ人間はなぜ、いかなる状況においても、うんちの後はおしっこが一緒に出てしまうのでしょう。全く予期していなかった残尿が、便所の床をぬらし始めました。あ~あ。しかも結構出てやんの小便が終わってちんこをしまった途端に、残尿が太股を伝わり落ちるような、そんな敗北感がそこにはありました。試合に勝ったものの、勝負には負けた印象です。社会人ですから、後始末はきちんとしなければなりません。残尿はトイレットペーパーに吸わせて、処理しました。床はきれいに拭きました。床上の三角錐便のごく一部は検便容器内に収まり、便は先に流れた両親の元に旅立ちました。一件落着です今日はこれから、外回り。汗をかきながら、検便容器を持ちながら(冷暗所保存だけど)、電車に乗って、タクシーに乗って、商談です。“うんち”と共に。 これだけ苦労したのだから、便鮮血陽性はイヤだなぁ。といっても、去年も一昨年も便鮮血は2+。(←食事の影響も受けるけど、結構気になる)ほら、保険に入りたくなるのもわかるじゃないか。