ヴォイシング・イコライザー Accuphase DG-48(4/5)
昨日のPass labs Rushmore測定結果の続きです。今日の試聴席での測定結果と見比べると面白いと思います。普段聴いている場所ではこんな感じでした。マイクの高さは昨日と同様、スピーカーまでの距離は3.2mくらい。<Lch Rushmore center 通常試聴席位置>15Hz以下が微妙に顔を出しましたね^^ ま、0dBは相対的なものですから^^高域の上昇傾向が治まりフラットになったのは、距離が離れ、マイクをスピーカー正面ではなくスピーカー間中央に向けているからかな。リボンツイーターは指向性が結構強いことが示唆されますし、PassがRushmoreマニュアルの中で「耳の位置をツィーターに合わせるな」「離れて聴け」と書いているの理由がわかります。25Hzで+1.5dB、あとはダラ下がりですね。とはいえ、20Hzで-4.0dB、18Hzで-6.5dBですから、必要にして十分とは言えます。31.5Hz -6.5dB,40Hz -7.5dB,45Hz -3.0dB 71Hz -7.5dB, 112Hz -4.0dB,125Hz -6.0dB, 140Hz -3.5dB, 224Hz -8.0Hz, 400Hz +5.0dB,それ以上の帯域は±3.5dB以内,きれいな倍々の定在波^^ ただ鋭いディップがあっても-6dB程度なら、許せる感じ。そしてそこを電気的に何とかするのがDG-28/DG-48です。 <Rch Rushmore center 通常試聴席位置>25Hzで+0.5dB、22.4Hzで-2.5dB、あとはダラ下がりですね。こちらも20Hzで-5.0dB、18Hzで-6.0dBですから、必要にして十分です。単純なピークディップはこちらのRchの方が大きいですね。理由はなんとなく自分ではわかっているんですが。31.5Hz -9.5dB,35.5Hz -8.0dB40Hz -11.5dB,45Hz -3.0dB 71Hz -11.0dB,125Hz -7.0dB, 1kHz +7.5dB,1.12kHz +6.5Hz,それ以上の帯域は±4.5dB以内,聴感データ特性的にはもっと低域を盛り上がらせて、高域をダラ下がりさせた方がいいんでしょう。ただDG-28で散々遊びましたが、Rushmoreのようにエンクロージュアを“鳴らす”ことが前提のスピーカーの場合は、あまり当てはまらないかもしれません。また一方で25Hzまで伸びたRushmoreに、20cmウーハーのAudio Physic LUNAを組み合わせると、非常に音楽が心地よく聴けたりもします。興味は尽きません。<Lch、Rch特性差>上段がLch、下段がRchとなります。31.5Hzが10.5dB差、40Hzが4.0dB差、224Hzが5dB差ですか。前も書いたかもしれませんが、私自身はピークディップが小さく(ほとんどが±6dB内に収まっている)、左右差も目立たず、部屋としてRushmoreとして、非常によい特性ではないかと思っています。ちょっと聴感でセットしたアッテネーターを再調整すれば、もっと中高域はバランスが取れそうです。低域はアッテネーターではどうにもなりません。(続く)