ヴォイシング・イコライザー Accuphase DG-48(3/5)
(Accuphase DG-28で測定しても結果自体はあまり変わらないと思いますが、)DG48を用いたスピーカー特性、ルーム特性、左右特性差をお見せします。やはりカラーというのはわかりやすいですね。特性の公開というのはスリーサイズの公表みたいなもんで、ちょいと恥ずかしいものです。Pass labs Rushmore背面のアッテネーターは通常時と同じ、つまりは0に戻してはいませんので、Rushmoreの素の状態かと言われれば微妙に違います。もっとも、中高域はマイク位置で特性がだいぶ違うので、±3dBくらいは誤差範囲かもしれません。まずはスピーカー正面約1mでの特性です。マイクの高さはツィーターとミッドの中間くらい。これを測ったのはこの部屋に来て(もちろん今の設置場所でも)初めてですね。Rushmoreは2m以上離れて聴くことが推奨されていますし、私もそうしていますので、この特性自体にはあまり意味がないものです。 <Lch Rushmore正面約1m>低域方向は25Hzまではきれいに伸びてますね。22.4Hzで-8.5dB。それに対し高域がなだらかに上昇しています。70~100Hzに大きめのディップがあり、参考まで(自分のために)に列記すると、40Hz -5.0dB,71Hz -10.0dB,80Hz -8.5dB,90Hz -5.5dB,100Hz -6.5dB,125Hz -5.5dB,2.8kHz -4.5dB,3.15kHz -3.5dB,ピークは11.2kHz +4.5Hz,20kHz +8.5Hz,定在波の影響もあると思います。また、元々フラット志向ではないRushmoreの、Mr.Nelson Passの感性の生きた微妙な中高域のうねりが認められます。 <Rch Rushmore正面約1m>急激なディップは耳に付かないものです。Rchのディップの方が実は深いのですが、低域方向は素直に伸びて聞こえます。40Hz -5.5dB,71Hz -11.0dB,80Hz -4.5dB,112Hz -9.5dB,140Hz -5.0dB,2.8kHz -3.5dB,3.15kHz -3.0dB,11.2kHz +4.5dB,20kHz +8.5dB,Rushmoreのクロスオーバー周波数は、ローミッド・ハイパスが6dB/oct@70Hz、 ウーハー・ローパスが12dB/oct@30Hzだそうですから、感覚で山谷をあえて付けているのかもしれません。<Lch、Rch特性差>これがDG-28にはないDG-48の便利な機能の一つ。左右の特性比が一発でわかるのです。ステレオ再生ですからもちろんこの差が小さい方がいいわけですが・・・。さすがに中高域は差が小さいですね。(つうか、アッテネーターを0に戻せばいいんだよな)さて、では試聴席付近ではどうかというと・・・・。 (続く)