星は沈まない 相川英輔(小説すばる2021年7月号)
小説すばる 2021年7月号星は沈まない 相川英輔定年を3年後に控えたコンビニ店長・須田は発注ミスをきっかけに、本部からある特殊なプロジェクトを押し付けられる羽目になるが・・・。(小説すばるより転載)発注ミスで300個のおにぎりを3,000個仕入れてしまった須田はバイトの佐々木くんに救われる。しかし、本部のエリアマネージャーの大場から説教を食らった上に、制裁がおりる雰囲気だった。だが、本部からは意外な提案を持ちかけられて・・・。本部のパワハラにあうコンビニ店長の弱い立場が描かれるのかなあ?と思っていたら、話は違う方向に進みます。須田はもともと本部の関東統括部長まで上り詰めた人間でしたが、北川という同期の出世頭との闘争に破れて店長に降格されたという過去を持っています。なにかにつけ見え隠れする北川の影。出世争いというのは恐ろしいものですねえ。ネタバレになるので、詳しいことが書けません。ただ言えることは、人間臭いAIがとても魅力的(笑)AIに関しては、もう既に人間を遥かに超える能力を持っているものがありますから、もっと進化したらどこまでいくのやら。ここまで人間臭いAIはまだまだでしょうが・・・。でもいずれ人間の職場はAIに取って代わられそうで怖い話でした。