芙蓉の干城(たて) 第六回 松井今朝子(小説すばる12月号)
小説すばる 2017年12月号芙蓉の干城(たて) 第六回 松井今朝子木挽座を訪れる治郞。小道具の人力車を調べに行く。血で汚れていた人力車を直したのは、大道具方の杉田常雄だった・・・。衣装方の三上秀二に黒子衣装を尋ねる治郞。業者に連絡して最近新規に注文した客の名前を訪ねてみたいだけなのだが、そこは一着注文してみることにした。そこで三上を自宅に呼び、話をすると、藤太郎の母親を知っているという。しかし、その話になると、急に口が重たくなり・・・・。またもや、藤太郎の母親が出てきました。しかも、やっぱり真相が語られません。いったい何があったのでしょう?とっても気になりますね。三上は衣装方ですが、役者にしてもおかしくないくらいの二枚目。性格も良さそうですが、何か裏もありそう・・・・。全然、犯人が判明しない中、どの登場人物も怪しく思えてきます。