絆創膏
我が家の上の子は、異様なほど絆創膏が好きです。そして、それを知ってから、うちの両親が、日本から大量の絆創膏を持ってきたり、挙句、国際郵便で送ってきたりして、大変。最初は怪我もしていないのに、「絆創膏」って言ってたけど、そこで、本来の絆創膏の使用法を説明したら、ちょっとアオジ(アオタン?地方によって言い方違うよね)ができたり、ぶつけて赤くなっただけでも「バンドエイドー」って騒ぐ。頭が痛いとかでも「バンドエイドー」で、笑えると私は思っていた。バンドエイドすれば静かになるんだから、いいかなーって。ちなみに頭痛がするときは、でこに絆創膏です。意味不明だけど、絆創膏を貼って「頭痛いなら、少しベットで休んでおきなさい」って言うと、いい子で寝ている。これが、絆創膏を貼らないと「頭いたいいたいいたいいたい」と呪文のように、私の周りで、唱え、たぶん、「頭痛い」っていうのは、疲れて眠いときがそうなので、そういう時って全然言うこと聞かないから、私も怒っちゃって大変。だから、絆創膏をあげて静かに横になって寝てくれたら、おきてからがお互い楽だし、いいのですー。が、オットは「甘やかしすぎ」と文句を言っていた。じゃあ、あんたがこの、打たれ弱い娘が足をぶつけたとき、ずっと抱っこして「大丈夫だ」ってなぐさめてやりなよ、って腹が立った。出航ばっかりで、ろくな育児もできんくせに、口ばっかり挟むな。私は、2人も子供がいて、いちいちぶつけたくらいで、ずっと泣き止むまで抱っこしていてあげることはできんのじゃ。絆創膏で、抱っこされなくても子供が機嫌がなおるなら、いいじゃん、と喧嘩したこともあった。だから、結局私の意見どおり、「ぶつけてないときはだめだけど、たまたまぶつけた場合は、あげる」に決定していた我が家。で、さてさて、本日、下の子の予防接種に行ってきた。いつも、下の子は大騒ぎなのですが、その姿を上の子はいつもうらやましそーに見ている。????って思っていた。そして今回、予防接種の在庫がないので、下の子だけだと聞いていたのに、私も上の子の分もたまたまあるということで、3人で接種することに。いやあ、久しぶりの注射だから、上の子は泣くだろう、と思って「とりあえず私、一番に受けます、私が受けてるのを見せれば泣かないだろう」って言ったら、上の子が激怒。やっぱり嫌なのか、って思ったら「I go first, I told you. You stay right here, I go first!」って。「は?大丈夫?」と日本語で聞いてみたものの、日本語での返事も「さき行くの。マミー待ってて」だった。で、注射を見た、が、泣かず、刺さった、が、泣かず、で、絆創膏を貼ってもらったら、笑顔になっていた。えええ?この注射のあとの絆創膏が欲しかったから、泣かずにいたの?すげーー。「いたなかったよ」って名古屋弁でいっておられた。そういえば、小さい頃は色々な予防接種で泣いていた上の子でしたが、3歳ごろから、絆創膏ラブになってから、泣かなくなっていた。いまどきの予防接種は痛くないのか、と思って私は二番目に接種したら、「痛かった、十分痛かった」で、三番目は暴れん坊将軍の下の子。泣いた泣いた。が、シールをもらったら「さんきゅー」言うとったわ。ちょうど、3歳過ぎて、痛いのを我慢できるようになったのと、絆創膏好きがよかったのよ。オットにも「ほれみやー。絆創膏のおかげで、泣かんかったんだよ」っていったら「むう」って感じでした。それにしも、すごかった。その後も、外は大変寒いのに、「私の絆創膏を世間の皆様に見ていただく」ために、タンクトップで外を歩くっていて、怒り出してた上の子でした。で、「いつも妹は絆創膏もらうねー、でも、私はもらわないねー、でも今日はFlushotしたから、絆創膏もらってよかったね。」って言ってた。本当に本当にうれしいらしい。夜も、いまどきは予防接種を受けてもお風呂に入ってOKなのだが、私はやはり今日はお風呂は入れたくないな、不安だし、と思って、お風呂好きの上の子をどうやって説得しようかと思っていたのですが、自分から「今日はFlushotのバンドエイドが取れちゃうから、お風呂ははいらない!」っておっしゃっとったわ、上の子さん。こーなると、絆創膏様っていう感じです。