じっくりとゲージツの秋
ライブに限る。音楽も、スポーツ観戦も。どんなに完璧に仕上げたCDよりも音が皮膚からも入り込んでくるライブの方が100倍感動する。選手の顔をアップに映し、スローでも見せてくれるTVよりも歓声が足元を揺らすスタジアムの方が100倍感動する。その場の空気感がそうさせるのだろう。絵画も同じだ。写真や雑誌とかで見てあんまり好きじゃないと思った絵でも実際に見るとその圧倒的な迫力にその場から動けなくなってしまうことが、ままある。福島の裏磐梯にある諸橋近代美術館。ダリの作品がたくさん展示されてる。ダリは特に好きなわけじゃないけどひょんなことで行ったらいっぺんにハマってしまった。いや、今でも作品自体は好みではない。でも、本物が発する迫力はある。オーラがある。そのオーラを感じたくてそれ以来、何度も訪ねてるのだ。年間パスポートを買ってまで。ま、その気になりやすい性格だと言えば、それまでだけど(笑)で、今回その気になっちゃった相手は…シャガール。宮城県美術館でシャガール展が始まった。あの、ゆらゆらした、ふわふわしたぴ~ひゃらぴ~ひゃらインチキおじさん登場♪みたいな絵はどうにも好みじゃないので行く気はなかった。…けど、先週末台風で外遊びができないからしょーがなく行ってみた。で、で、案の定、その気にさせられた(笑)やっぱ実物が発するオーラはすごい。本物って絶対何か変な物質出てるよね?(笑)今回のシャガール展は何と言っても展示方法が良かった。完成作品のとなりに下絵が何枚も並べてある。最初の下絵から完成に至るまでどんなふうに変わっていったのかが分かって面白い。例えば、シャガールが作成したこのステンドグラス。最終下絵は、これ。その前の下絵がこれ。色の配置の確認か?それまでにもたくさんの下絵があった。いきなり本チャンを描いてるワケじゃなくたくさん下絵を描いてるんだ。たくさん、たくさん、準備をするからいいものが出来るんだな。仕事でも何でも、ドジボ…準備不足すぎっ(笑)シャガールを見習いなさい!ところで、アップしたこの写真隠し撮りじゃない。シャガールの作品集に載ってたのを写メしたもの。作品集……私、売店で買っちったのだ。2,500円もしたけど、思い切って。だって、その気になっちゃったんだもの…(笑)ということで、ナマの本物が発するオーラは好みを超えて人を魅了するんだな~ってお話。食わず嫌いで、感動の機会を逃さないようにね♪シャガールは、次回も続く。…かも。雨の日はしっとりと美術館に行く人も雨の日は滑りが良くなるからとプラスノーに行く人も雨の日と月曜日は学校サボってたドジボみたいな人もクリックしてチョーダイませ。