祈りの島、久高島へ
昨年、リチャードボルスタット博士が訪れて、そのエネルギーの高さに驚いたという久高島へ、急遽予定を変更して、訪れました。 那覇からドライブしていくと、眼前にひときわ緑の濃い丘が現れてきます。 なんてエネルギーの強い土地なんだろう。。。と思って、うきうきしながら走ります。 後で知ったのですが、知念といわれるこの地域は、波動が高くて、気孔をしている人などが、勝手に小学校の校庭に入って瞑想をしていたりするのだそうです。 声を掛けると、いい波動が出ているので、瞑想しています。という答えが返って来るということが一度ならず、二度、三度とあったそうです。 ビーチの隣にあるちいさな港から船に乗り、15分で久高島へ到着です。 琉球王朝の時代から、5000年にわたって、祈りの島として久高島が存在してきたそうです。 現在でもお祈りをしているという60歳くらいの女性に島を案内してもらいました。 島はのどかです。静かで、誰もが案内をしてくれる女性に挨拶をします。 ここでは誰もが知り合いなのですね。 島にはたくさんの、お祈りの場がありました。 つまり、島全体が神社のようなものと捉えるのがいいように思います。 そして、狭い路地が入り組んでいて、石垣が組まれています。 この島の人たちは、1,000年先の未来を考えて、何かを建設したり、考案したりするのだそうです。 石垣もしかり。角を丸く作ってあるので、狭い路地でも車が通りやすくなっています。 1,000年先のことを考えて行動するということに、とても共感を覚えました。 島には、見たこともないような大きな蝶が舞っていました。 まるで楽園のようです。 そして、あるお祈りの場に案内されました。 そこは、浜辺に近い林の中にありました。 毎月10日間、ここでお祈りをするそうです。 お祈りの日は、島に誰も入ってはいけない日、そして、朝から禊をして、身を清めるそうです。 島の方々も一緒になって、 沖縄本島と、日本列島、そして、7つの海と、7つの陸に向かって平和と幸せを祈るそうです。 7つの海と、7つの陸があるところとは、どこですか? と尋ねられました。 そうです。地球に対して祈っているそうです。 祈ってもらっている事を知っていましたか? と、尋ねられました。 知りませんでした。 私たちは毎月10日間も、会った事のない、久高島の方々に、祈ってもらっているのです。 しかも、5,000年も前から。 もちろん、5,000年前に地球という概念があったかどうかは分かりませんが、少なくとも世界全体に対して祈りを上げていたということだと思います。 その後もいくつかの祈りの場を案内してもらいました。 島から見る海は青く広くどこまでもうつくしく平和でした。 案内してくださった女性が呼ぶと、燕も、魚たちも、かもめも、蝶も近づいてきます。 祈りが何千年という時をかけて蓄積されている場所は、これほど穏やかで澄んだエネルギーを持つのだということを感じさせられました。 案内をしてもらい終わり、船で島を去るとき、その女性は、私たちの船が見えなくなるまで、手を振るような動作をしながら、お祈りをしてくれているようでした。 その後は一路沖縄本島北部へ。 約3時間ほどで、辺戸岬に到着です。 夕暮れが近づく頃、広い広い辺戸岬から見える海と、与論島と、海から顔を出す海亀と、 背後に見える大きな岩山。 この岩山には、思わず合掌したくなり、車を止めて手を合わせました。 この岩山も聖地、パワースポットと呼ばれるところだということを後で知りました。 夜には、奥という地にある民宿「海山木」に宿泊しました。 ボルスタット博士からの学びが終わった後も、リトリートは続いていきます。 ヤモリの鳴き声が美しく、ヤンバルクイナの鳴き声も遠くの山から聞こえてきます。 波が岸辺に打ち寄せる音も聞きながら、夜の民宿のお庭にあるテーブルを囲んで、宿泊した人たちと食事をしました。 ほの暗い灯りのもとで、おいしい料理をいただきながら、涼しくなった夜風に身をさらして、 なんとも濃い体験をし続けている今回の沖縄滞在を思うのでした。