補足=吸血鬼によせて。
いや、日曜の日記が中途半端だった。前に荒俣本について書いたとき、”世界でいちばん美しい死体”について書いた。で、それを表紙にした本が、同じ荒俣本”ヨーロッパ・ホラー・ファンタジーガイド”(だったか?本が手元にないのでちょっとあやふや)。内容的には重なるが、つい買ってしまったのはご報告のとおり。で、日曜に書いた”ドラキュラ伝説”をめくっていて驚いた。同じ、”世界でもっとも美しい死体”が、写真で紹介されていた。びっくりした。ちょっと気持ち悪かった。まあ、おんなじような傾向の本ばかり読んでいる、ということなんだろうが。でも考えたら、死体(というかミイラ)を表紙にした本、というのもなんだかな・・・で、その荒俣本に。市井の無学な郵便配達夫が40年かけてこつこつ作った”理想宮”のことが載っていた。強く惹かれた。考えたら、日常生活で目にした、気に入ったもの、美しいもの、グロテスクなもの、根源的なもの、そんなものをすべてぶち込んだ世界、みたいなものを作りたい欲求、が僕の中にある。それは絵を描いたり、この日記を書いたり、ものを買ったりする行為の中にもある。それをストレートに追求しつづけ、異様な神殿を作り上げた郵便配達夫。なんだかすごくうらやましいではありませんか。