イタチハギ
江合川の河川敷での様子が、今までになく目に留まりました。毎年いつも行って見ていたはずなのに、今回は特にです。江合川沿いは黒いイタチハギの花がいっぱい咲いていました。「柳あおめる北上に岸辺目に見ゆ泣けとごとくに」ではなく イタチハギ黒める北上に(江合川は北上水系)と歌われるのでしょうか。 青と黒では泣く意味も違ってくるように思いました。 イタチハギ 鼬萩 マメ科 クロバナエンジュ(黒花槐) 北米・メキシコ原産で法面への緑化のため輸入したのだそうです。道路工事や治山工事で山を削ったあとの斜面の崩壊を防ぐために石やコンクリートで固めるかわりにコストが安く、自然らしい外来種のイタチハギの種子を法面に吹き付けました。マメ科の植物は種がいっぱい出来るので群生しやすいです。 神木で有名な木曽御嶽山では神域の参道までもイタチハギの黒い花が押し寄せているそうです。私も18年前に行った白神山地でも見かけ驚きました。日本の故郷の山の原風景が柳の代わりに、こんな黒い花で覆われることになるのでしょうか。 日本の外来種の中でも特に生態系や人間活動への影響が大きい生物だということで、日本の侵略的外来種ワースト100の一つです。イタチハギは要注意外来生物で、特定外来生物のように栽培などの規制は行われていません。 イタチハギノイバラの白い花も目立ちました