破片のきらめき(心の杖として鏡として)
相変わらず暑いですね(^_^;) え~と 8月のFM世田谷は8月1日です。。。 リポートのテーマを「自己表現」として その流れからエイブル・アート・ムーブメントを取材したら奥が深く とても7分間では語りきれない。。。 でも、自分が納得するまでとことん追求してみたいなと思い 今年はエイブル・アートにのめりこむことにしました。 しばらく歌の活動はお休みです。 私は一つのことを始めると他のことが手に付かなくなるので。。。 今回は 八王子の精神科病院の造形教室を舞台にしたドキュメンタリー映画『破片のきらめき』~心の杖として鏡として~を見に行きました。 2005年度文化庁映画賞「文化記録映画優秀賞」を受賞した映画で、2008年度はフランスのヴズール国際アジア映画祭の観客が選ぶドキュメンタリー映画最優秀賞を受賞しています。 この教室は治療の一環として病院が主催している教室ではなく 安彦講平さんという一人の造形作家主催するものです。 自由に開放されたこの教室に集まる人たちは ほとんどはかつて絵など描いたことのなかった人たちですが、 今ではこの造形教室に来る日を楽しみにしています。 「絵を描くことは自分にとってかけがえのないものになってしまった」 という造形教室に集まる人たち。 彼らの“魂の営みの場”に流れる 時間と空気を見つめることによって 病とは何か、表現とは何か、 そして生きるとは何かを考えます。 という内容に関心をひかれて行きました。 精神科という病院は 私たちが普段垣間見ることのできない世界ですが そこで制作にいそしむ人たちはとても「まとも」です。 教室ではお互いがモデルになったり講評しあったり励ましあったりしますが 現代社会に適応して生活している私たちよりずっと「まとも」な会話をしている。 お互いの病を知っている、つまり負の部分を隠さなくてよい場であるからともいえますが 負の部分を隠さないと生きていけない現代社会はやはりどこかおかしいのだと痛感させられました。 この教室の主催者である安彦さんは“癒し”という言葉の原点は治療や教育の論理や手技手法の枠組にとらわれるのではなく、もともとその人その人に具わった自然治癒力を引き出し、その人の主体性、能動的に取り組む自己治癒に関わるものであるはずだと語っています。治療の一環として開かれている教室ではないにしても 実際にここにきて病が安定し、再び社会生活が送れるようになった人たちもたくさんいます。癒しという言葉はブームになって リラクゼーションやエステなどでも使われるようになりましたが 本来の癒しとは自分が自分を救う行為であって それは誰の中にでもある力なのでしょう。自主上映の映画なので どこかの映画館に行けばやっているというものではないので ご覧になる機会はなかなか少ないのですが 福祉関係の市民団体や病院、アート関係の学校などでは時々上映されているようです。 ただ、そういったところに足を運ぶのは やはりそういった関係者が多いだろうし関心がすでにある人たちだろうと思います。 できれば 普通の子供たちに見てもらいたいな~と思いました。 小学校の高学年だったら かなり理解するのではないかと思うし 映像的にひいてしまうようなものはないのでこれはいけるのではないか。。。 いじめという問題は負の自分を隠そうとするところから起こってくるものだと思うし。。。 というようなことを 8月1日の14:20~ごろから83.4MHZで喋る予定。。。 建物に弱いので 家の中で聴取できる方は少ないと思いますが 家の外に出る勇気のある方はぜひラジオ持参で(^_^;) お出かけください。。。なお、この教室に関心をお持ちの方はこちらで 簡単な紹介の映像を見ることができます。