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ピアノを弾くMaryAnn♪　- Mary Ann pianoplayer -

[出かける] カテゴリの記事

全39件 (39件中 1-39件目)

ナンバーも５００

５　気分が良いので会社を休むと連絡する図１　上司に電話します。図２　今あなたがとても素晴らしい気分であることを説明し、　　　　明日の朝は一番に出社すると伝えます。図３　今までにしたことがないほど、　　　　そっと受話器を置きます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「人生をひそかに楽しむための４５の方法」ついに私のクルマ、フィアット５００氏がやってきました！快晴の空の下、「わーーー♪♪♪、」っていう顔をして駐車場に鎮座する、ボサノヴァホワイトのフィアちん。今は猛烈に忙しいとまでは言い難い私ですが、もし、もっと忙しくてもドライブのためにすべてキャンセルするな、これは。ってことで、せっかくなので家族で（せまいに決まってるけど、）ちょっとドライブです。わーーー♪♪♪。あ、そうだみなさま、*＜(*￣▽)／▽▼▽Merry X'mas▽▼▽＼(▽￣*)＞*あんど、*＜(*￣▽)／[ハッピーニューイヤー]＼(▽￣*)＞*♪早いですか？でも、実家に帰ってしまうまで、きっとドライブとピアノにかまけて、なかなか更新しないと思うので・・・。

Dec 23, 2009

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あなたの欠点

今まで最もお金と時間を費やしたことを職業にするといい。たぶん、そこで見つけたあなたの天職をまっとうするうえで、最大の武器になってくれるのはあなたの欠点だ。　　　　　　　　　　　　　　　　（ひすいこうたろう）娘・４歳が来春から幼稚園に行くため少し暇になることを見越して、一度やってみたかったタイプのお仕事を探していたのですが、このたび、めでたくピアノ弾きのはしくれ的なことを出来そうです。音大を出たわけでもなく、経歴的なものもほぼ無いに等しいので、You Tube の動画でPRするというけっこうな荒業を使ってしまいました。時が来たらたぶん、やたら忙しい仕事の試験もう一回受けるのかなあとも思うけれど。（自分をかなり人嫌いだと思ってきたのに、案外そうじゃなかったりして、って、さいきん気づき始めてもいるところで。）ところで私の欠点ですが、「失敗したくない、」という思いが強すぎることかなあ、と思います。スピーディーに動くには枷になるし、肩もこるしで、ほんと困ったとこだなあと思うのですが、その分練習やら準備やらをやたらと頑張るので、人前に出るときにはもう、あまり緊張が無いという便利な性格とも言えるかな。ところで昨日・今日は、ふたご座流星群がむちゃくちゃ見られる可能性のある日だったんですね。ものすごく曇っていましたが、いちおう、（星が流れている間に唱えるつもりの）願い事を胸にしばらくはベランダに出ていたのですが、「・・・あかんかったなー、」といいながら部屋に引っ込む途中に娘４歳、「あーあ、『ながれぼしみたことないから、みれますように』っておねがいしようとおもったのに～。」と。流星がひとしずく空を走れば、彼女の願いは叶ったのに。この曇り空め！

Dec 14, 2009

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ツーと言えばスリー

想像もつかない毎日が　音立ててやって来る一緒なら無敵の毎日が　音を立ててやって来るそれぞれの引力が違えば広がっていく　世界はもっと　　　　　（ドリカム「go for it! 」）東京、行ってきました。とはいえ、いっしょに行った（というか、大阪から東京まで飲みに出てきてくれた奇特な）元同僚は、動いていないと死んでしまうっていう回遊魚のような体育会系、私はかばん命・音楽好きのへなへな系なので、夜にならなきゃ行きたいところが合うはずも無く。私が銀座で「さりげなくシルバー」の華奢でかわいらしいサンダルを物色している間、友達は死んだような目をして私の後をついて回り、友達がアメ横で安いジャージを（人の分まで！）買う、とテンション上がっている間、私はとにかく邪魔にならないようにと気を使いつつ、積んである洋服の質量に呆然とし・・・。だけど仲良しなのです。細かいところがいくら違っていても、もっと遠く、目を向ける方向に、驚くほどばちっと合うところがある。夜はよく飲む、というところとか・・・。・・・・。いやいや、同じ理想を見ていて取り組み方がぜんぜん違う人といると、時に尊敬したり、時に心強かったりなんかするのです。えーと、今回絶対に食べたかった、TOKAJのフォアグラ丼。おいしかったです！ランチ時間に限定１０食とのことだったので１１時半の開店と同時に行こうと思ったのに、しゃべりすぎて１２時過ぎてしまいましたが大丈夫でした。瓶ビールはチェコのピルスナーウルケルだったし。言うことなし。（あ、昼から飲んでたのがばれてしまった。）そうだ、サンダルにあう、「さりげなくシルバー」の華奢でかわいらしいかばんを探さなくちゃ。そうして夏には大阪で、ふたりして飲みに出るのだ！！

May 27, 2009

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動きあるもの

いつの間にかちょっとずつ閉まり始めていたドアが僕の部屋をとうとう隙間なく閉ざしてしまった。たぶんもう遅い。あと少しだったのに。大地に近づいて、調子づく太陽の匂いもタンポポの種を飛ばす風の音も街路樹が落とす、揺らめく影の気配も信号を渡る子どもの声も動きあるもの温度を持つものはもう何もここには入ってこない。動きあるものはいつかは止まる、熱はいつかまわりに平均化されていく、ならばドアの外なんてどうだっていい、どうだっていいものばかりだったのに、真四角なこの閉塞感を僕は何と呼ぼう。まったく別の場所に目をやればまったく別の窓から僕を放りだすことができるだろうか。落ちて転がる先に熱はあるか?待つのには　もう、待つ前から飽きてしまっている僕だ。×　×　×・・・というような夢を見たので、この土日は友達に会いに、東京なんかまで出かけてきます。いやー、高３のとき以来だなあ。わくわく。世の中がこんな状態の中、何なんですが。（マスク、いるかなぁ。）また、最近パソコンの調子があまり良くなくて、ウイルスチェックのため、しばらく使えなくなるかもしれません。（すぐ済むのかな？よく分かりません。）でも　とりあえずは、転がってみます。

May 20, 2009

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雨の日は車でお出かけ

間違えたっていいじゃない。機械じゃないんだから。（フジコ・ヘミング）車の運転、しています。恐ろしいことですが、なんだか慣れてきた感じすらします。免許を取ったのは、ゆうに10年以上前、しかも、その後調子に乗って中型二輪の免許を取りに行った際、不注意かつ注意散漫な私の運転姿勢にあきれかえった教官様より、「ほんとに自動車の免許持ってるの。絶対乗ったらあかんで。」と釘を刺され、財布の中でずーっと、身分証明書として使っていたゴールドカード。関西では主に電車・自転車・徒歩およびタクシーで移動していたので、引っ越してきて、なんとなーくそれでは不便だなと感じ始めた当初から、その、「なんとなく不便感」を払拭すべく、「かわいい私の車を買うの♪」と、かなりテンションあがっていたのだが、考えてみれば私の可愛いフィアット５００（まだ買ってないけど）をいきなりどこかにぶつけたらえらく悲しいし、ということで、とりあえず夫の全然可愛くない黒の車に乗ってみることに。初心者マークのよく光るやつをホームセンターで買ってきて2箇所にぺたんと貼り付けて、まずはエンジンをかけて発進、次にハンドルを回す（ウインカーも出す）、それからシフトの切り替え、街なかへ出て信号で停まる（まずは赤だ！と気付くところから）、坂道発進（などというものがあることも忘れていたけど）、車庫入れ（まだあんまり上手にできていない様子）、などの練習を重ね、なんと夫のナビなしで出かけるようになってしまった。私の運転だと「しっ！しずかに！！おかあさんうんてんしてるやんか！！！」と、お互い注意しあい、たいへん気を使っていた娘たちも、後ろの席で普通に騒ぐようになったし。不思議なことに、ちょっとでも運転できるようになると、可愛くない黒の車（スバルのレガシーB4です、好きな方ごめんなさい、）にも、一体感を感じるというか、すこーし愛らしく見えてきて、ぶつけるまではこれに乗ってもいいかなあ、などと思ってみたり。私の可愛いフィアット５００は、働いてから買おうかしらん、などと、殊勝かつ現実的なことを考えてみたり。しかし、なんですな、ドライブって、なかなか楽しいですね！！雨の日も出歩けるしね。

May 6, 2009

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シンガポール。

光りは夏の夕暮れの澄んだ色。ファンタ・オレンジほど深くはないが、バヤリースよりも濃いくらい。アスファルトをわたってきた風には、昼間の熱気がふくらんだまま残っている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　石田衣良「魔法のボタン」暑いところだと思っていた。実際、晴れれば陽射しを痛いと感じる。でも、風は涼やか。だから日陰に入ってしまえば、それから陽が落ちてしまえば、むしろ、さいきん熱帯雨林気候の大阪よりは涼しかったりして。こんなにも、街なのに。例によって、勝手な印象でシンガポールについて綴ります。街なかの空。徒歩、地下鉄、リバーボート、バス、タクシー。あらゆる移動手段を利用したが、一番気に入ったのが地下鉄。初乗り料金、９０セント。安いし、きれい。切符は紙ではなくて、プリペイドカードみたいなやつ。戻すと１ドル返してくれる。９０センチ以上の子どもに料金がかかることを、こんなにかわいく主張。（ママ、私９０センチ以上だから切符が要るわ。）アジア人が多いのでなんとなく安心して歩ける。でもほとんどの人が英語で話しているのが不思議だ。とはいえ、ふつうの工事現場にこんな表示があるのを見ると、「多民族国家」っていう感じがする。４ヶ国語で「危険です」。それにしても、自分がこれほどマーライオンを気に入ろうとは。青い空にすごく良く似合うまぶしい白。同じような写真をとりまくってしまう。マーライオン。同じような白なのがラッフルズホテル。本当に、気候によく合う色をしていると思う。ラッフルズホテル入り口。ラッフルズホテルの空。中庭にて。今回滞在期間がたまたま独立４３年記念に重なっていて、イベントをたくさんやっていたが、スタッフのほとんどが赤いポロシャツ。これもまた、強い陽射しによく合う。国旗の色っていうことなんだろうけれども、ほんとうに赤をよく目にした。いちばん気に入った空。高層マンション、ベランダからつきだした洗濯物がはためいてる。もう一枚。クラークキーで、環境について啓発する内容の展示周辺。壁に描かれた樹と、通路に描かれたその影。とても良く出来てるけど、よそよそしくない。この夜、この付近の広場ではたくさんの人が集まって、北京オリンピックの開会式のテレビに拍手。なんとなく加わってしまう。この街では、私だってたまたまそこに立ってるフェイク。でもはじかれている感じはしなくて。また行きたいなあ。できればまたマイルためて、ビジネスクラスで、「オレンジジュースをシャンパンで割ってください、」などと頼んでつくってもらった、ミモザとか飲みながら。

Aug 11, 2008

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最初の１行

夕方になり、あたりがすっかり青くなると、食堂から主人がぬっとあらわれ出た。吉田篤弘「フィンガーボウルの話のつづき」最初の１行で、小説の世界に引き込まれてしまうことがある。たとえばこの部分で私は、夕方、暗くなりきる一瞬前の、知らない町の道ばたに連れ去られ、ちょこんと置き去りにされてしまう。でも心細くはないのだ。だって町は蒼でも藍でもなく、「すっかり、青」なのだから。その青のなかでぜんぶの色がきっと、一日の最後の陽をうけて薄く光ってる。今日は久しぶりの、平日の代休だった。田毎の明太うどんとふれかんてのクリームチーズパフェを食べに三条周辺に行く。別に目的がなくたってたまには行く。なんやかんやと理由をつけて行く。今住んでいる町から、去年まで住んでいた町を通って、子どもの頃住んだ町を抜け、京都へ。この、京阪電車のお出かけが、私は大好きなのだ。帰り道、窓際の席で単行本を開く。１行目で、すぐそこまで来ている夕暮れに、一瞬早く心だけ搦め捕られ、窓の外、ひらけた景色のなか、本物の夕方を町の端に探す。雨が降ったりやんだりだった今日の空は、たとえば夕立のあとなんかと同じで、弱い金色の光をすべての建物に斜めに投げかけている。手前側の光と、向こう側のくっきりとした影。その連続。だけど、あいにく町が青に染まる前に、最後の光は雲にさえぎられてしまう。でも、・・・まあ、いいか。秋の夕空に包まれるチャンスはまだまだある。ただ、ちょっと困ったのは帰りの京橋で、なんだかものすごくかわいい、渋い赤のエナメルバッグを見つけてしまったことだ。どう見てもふつうに使うには小さすぎるのだけど、でも、迷っているうちに荷物の少ない誰かが買ってしまったらどうしよう。

Nov 12, 2007

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夏の遠出

僕たちは、コースターの端に描いた線画がやたら良い出来だとか誕生日が近いとかいう、ほんとにどうでもいい話をしていてでもそれが妙に楽しかったからなんだか足取りも軽くこんなところまで来てしまってる　　　　　　　　　　（こころはつかみどころの無い不安にあわだつのに）草を踏み分け、立ち入り禁止のロープをくぐってその先でふと、くちぶえやめて目を凝らせば見知らぬ蒼の空の下夕立をさえぎるように両手を広げた緑の巨木よその真摯な直線の幹よ枝先から落ちてはじけた水滴は　みずみずしい夏葉の香りたぶん何時間たっても、髪の先に踊るだろう　　　　　　　　　　（これから僕がどこへ向かうのだとしても）淡く、たよりなく、そうして消えないのだろう。このお盆は、夫の実家である鳥取県米子市へ里帰りした後、伯母の別荘がある長野県、諏訪湖付近に父母とともに出かけた。いつものことだが、遠いところに出かけると、普段目にすることのないものを見てわくわくする。くちぶえ吹く。普段会わない人にあって呑む。騒ぐ。歌う。そうして、どこかで一瞬、何だか心もとない気分になる。和やかすぎる歓談に。きれいすぎて一歩も近づけない感じの夕陽に。でもその気分がまた、旅の良さかも知れないなんて、思ったりもして。初めて食べたもの。馬刺し。にんにく醤油をつけて。そうめん瓜。普通のウリみたいに見えるけど、輪切りにしてゆでてるうちに黄色いマロニーみたいなのがどんどん、ほどけて出てくる。三杯酢で。どちらもうまい。

Aug 18, 2007

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ちょっと遠くまで

くちぶえは平らな空にすいこまれどこへ行っても変わらない僕枝先に緑がキラリ輝いて明日へと伸びるはじまれよ、夏　　　　　　　　仕事で、ちょっと遠くまで、っていうか、長野県(信州・斑尾)まで出かけた。高原の春の空気、春の緑の向こうに夏が透けて見えるような天気のいい日と、土砂降りの雨とが交互に訪れた２泊３日。雨に洗われた山の木々がすこしだけその先端を鋭くして、くっきりと空との境いを切り取っている、その様子は本当にきれいで、いい季節に来たよなあと思う。それについてもっと何か書こうと思ったのだけど、なぜか、あんまり場所には関係ない短歌みたいなものを書いているし。ほんとに、どこへ行っても変わらないなあ、なんて思う部分もありつつ、こんなもの書いてるんだから、やっぱり気分は多少、違ってるんだろうな。らららん。

May 20, 2007

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はじめての　はっぴょうかい

「どうしてもなりたいって思い続ければ、子供は何にでもなれるのよ」「死ヌコトニ理由ハイラナイケド、生キテイクタメニハ理由ガイリマス」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　浅田次郎「プリズンホテル[２]・秋」娘・５歳の通う音楽教室の発表会を見に行く。娘が出演するのは、みんなで歌う「おうた」が１曲と、グループで２、３分ほどの合奏１曲、というたわいのない内容であるが、個人での演奏ではないためみんなで衣装をそれとなく合わせるなんていう手間があったり、正規のレッスン以外に発表会用のレッスンが何度も組まれたり、そんなこんなでなんとなく「これはやばい行事なのではないか、」と感じた娘・５歳が毎日練習を始めたり、その横で娘・１歳半が「ど～、み～、しょしょしょ～（←そそそー）♪」と毎日歌いおどったりと、なかなかのイベント感だったのだ。話はそれるが私が子どもの頃は、教育ママなんていう言葉が流行っていたぐらいで、塾やおけいこ事に熱心な家庭が多かったように思うのだが、私が習っていたのは水泳とピアノだけだった。でも水泳は体力が付いたという点で、ピアノは今も続けるほど音楽好きになったという点で、ずっと先まで役立つ投資だったのではないかと思う。母の先見の明に感謝、などと思っていたのだが、どうもそれだけではないな、と今日は感じてしまう。娘の発表会を見るというのは何とも、楽しい、というか、・・・感動、なのだ。だって名前を呼ばれてすっと手を上げて大きな声で返事するときの娘の表情、そして鍵盤に向かう娘との姿と言ったら、それはもう、・・・うう、思い出すだけで感涙が止まらない・・・。ってな冗談はさておき、音楽って生きる理由のひとつになりうるものなあ。娘にとってのそういうものをこの先、何でもいいからひとつでも、娘といっしょに見つけられたらいいなあ、というのは、あるよなあ、本当のところ。暗くなりかけたホールからの道、つないだ手をぶんぶん振りながら帰ってくるみちみち、そんなことを考えたりして。

Mar 28, 2007

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夜の端っこ

まっすぐな気持ちが消えぬ様に駆け上がるそうして夜を見下ろせる端っこに立って息を吸い込む　新しい歌見つけにいくのだ僕の真上に見えない月の匂い　仕組みはよく分からないけどJALのポイントがたまっているとのことで、昨夜はホテル日航大阪(レ・セレブリテ）に夫と二人で食事に出る。別に家族でお出かけが嫌なわけではないが、ホテルのレストランで未就学の娘２人の動物園状態をなだめすかしながらお食事、というのは本来「お断り」されている行為であり、もし許されとしても息抜きとかおでかけと言う感じではなく、なんというか・・・修行みたいになるであろうこと、簡単に想像がつく。５歳の娘はまあ、場をわきまえて行動するというか、静かにお食事するぐらいはできるはずで、でも、けっこうこぼすし、店の人を勝手に呼んでオレンジジュースのおかわりなどを注文するという危険といつも隣り合わせである。１歳の娘にいたっては、食べ始めてから満腹になるまで、ずっと口の中をいっぱいにしていなければ気が済まず、こちらがスプーンで口に押し込むのが一瞬でも遅れれば何ごとか叫びながら両手で何でもわしづかみにし、時にはコップも使うのはいいがその後、興味がなくなって手の力が抜けて残りをぶちまける。家でなら別にそれでも良いが、外でこれをするとまわりの方の食欲をそぐことになるのでそれはもう真剣に食べさせ続け、私が食べるあいだは危険なものはすべて彼女の圏外に置き、プラスチック製のよだれかけの、本来食べこぼしを受けるポケット部分に卵ボーロなどざらざらと入れてご機嫌をとっておかなければならない。それに、１人で、とか２人でうろうろする時間というのが今はなかなか取れないので、それ自体、けっこう貴重だったりもする。さて、今日ばっかりは足枷はずして、なんだか心もとないほどふわふわした足取りでまだ暖かい夕方の光射す近所の道を抜けて、久しぶりに心斎橋あたりまで出てみれば、キタにはない雑然とした感じ、でもそれがけっこう懐かしくて、OPAのとなり、四角く切り取ったような静かなホテルで普段と違ってコースなど頼んで、それがみめよく、しかもおいしければ当然ワインなど飲みたくなるわけで、そうしてここでも結局は、いつもと同じように軽く酔っぱらっているのだった。

Mar 26, 2007

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ドライブ

海の青さはきっと、この空の色を映しているのだと思えてしまうようなあかるすぎる晴天のもと、僕らは、何と言っても、ドライブは良い。行き先はどこでも、季節はいつでも良い。それに、車に乗るとわりとすぐに寝てしまうにもかかわらず。どこそこへ行く、あるいはこっちの方向へ、と決めて出かけるときの、いかにも出発という感じ。移動の途中、うすぼんやりと眺める窓の外、つぎからつぎへと移りかわり、流れるしかくい風景。たまたま起きて目にする、空間の広がりや名前の面白い看板やなんか。それについてのおしゃべり。全体をつつむ眠たい感じ。それでも分かるくらい色や匂いのちがう場所に着いて、「ああ、遠くまで来たなあ、」と思うこと。今回は祖母、母一家（妹ふくむ）、うちの家族総出で明石海峡大橋など渡って南淡路方面へ。上の写真はちょうど今が見ごろで、海を臨む傾斜地に白い花が咲きそろう黒岩水仙郷。まだまだ肌寒いけど、春を先取りという感じがしないでもない。こんなに白くて、はかなげで、小さい花が、この寒いのにこんなにたくさん咲いている、偉いなあと思う。私が花だったら、こんな寒いときに咲くだろうか。たとえそれがみんなの約束で、その方が、どれほど感動を誘うとしても。淡路ファームパーク・イングランドの丘というところで、苺狩り。温室のなか、かわいい実をたくさんつけたイチゴ園で赤く染まった粒を探す。淡路夢舞台の寒咲きのチューリップも今から満開。南淡路ロイヤルホテル、いわゆるこういう場所のホテルの王道を行く感じで食事良し、温泉良し。やっぱり遠出って楽しいものだなあ・・・。

Feb 5, 2007

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歌をうたえば

急に海を見たいと思って自転車をこいでいく。そうしてそのうち、目的は海ではなく、考える時間が欲しかったのだと気づいてしまう。目指す場所への距離や自分の位置を不確かに確認しながら心、風に煽られれば動き出す今日がつかめるはずだ。でも、たどり着いた海は、海は、海だ。なぜ寒の今、という気もしないでもないが、思いついてしまったものは仕方がない。行ったことはないけど、そんなに遠くないはずだ。天気も悪くないし、夫は釣りに出ているし、娘たちに「じてんしゃでうみにいこうか、」と問えば、５歳：「うん、いく、いくー。」１歳：「じーしゃーん。（自転車に乗せてくれ）。」と、あっさり同意を得られたしで、家の横の道を一回も曲がらず、自転車をこぐこと２０分ほど、行き止まりのコンクリート壁の向こうにひょいと顔出せば、唐突に海に出た。ごく普通の町の端っこ、冬の海だ。間近に高速道路を望み、おもちゃみたいな砂浜を残した、コンクリートの突き出た狭い港の横。それでも、海は海だ。世界に広がる海の一部だ。そう思うと、すっと静かに、姿勢良く息をすいこみたくなる。いい気になって歌をうたえば、メロディーは風に乗り、薄く薄くどこまでも広がりながら私たちのいる場所を離れ、やがてかすかな気配となって、遠く異国の港に届く。

Jan 13, 2007

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準備オーケイ

幼いころ、私にも出かけるとき、必ず持ち歩くものがあったように思うそれがいったい何だったか、今では思い出せないけど。君が準備万端整えてちょこちょこ歩く通りはクリスマスや正月のラッピングを剥がした、ただのざわめきが戻って春のいろをいっぱい詰めた花屋の前を抜けると特にいつのものってわけでもない、街の匂いがした。久しぶりに娘・５歳の音楽教室に行くため、電車で一駅の街まで出る。たいした距離でもないのだけど、なにせ長いお休みの後だけに、すこしそわそわした気分で朝から娘・５歳相手に、トイレには行ったか、楽譜は持ったか、マフラーは、手袋はあるかと、準備の確認を怠らない。さて、そろそろ娘・１歳のしたくを、と思い、声のするほうを振り返ると、彼女は持てる能力をフルに発揮して家じゅうから集めた、「首や手にかけられる仕様のもの」をすべて装着して「ぅわぎー、ぅわぎー、（上着を着せてくれ）」と騒いでいる。首から提げているのはキティーちゃんのさいふ、姉ちゃんの水筒、リュックサックの片方の肩ひも。右手にはお医者さんごっこの往診用バッグ、左手に子供用ピンポンのラケットのいれもの。それらの重みでふらふらしながらなおも、赤い「ぅわぎー」をずるずるとひきずっての登場である。「・・・これ、ちょっと、にもつおおすぎるんとちがう？」と訊けば、満面の笑みで「かぁいー？かぁいー？」ときいてくる。「かわいいねえ・・・いや、だから、せめてりゅっくはやめとくとか、・・・」と肩ひもを首から外せば、「ちょーだい、ちょーだい。」と左手でひっぱる。「ほら、にもつ、こんなにあったら、『おもたーい』ってなるよね？」と諭してみると、「うん。」とうなずくが早いかきびすを返し、だだだだ、と玄関へと走っていく。上着を着せてくれるつもりはないと悟ったらしい。次は「くっくー、くっくー、」と言いながら、自分の靴を自分で履くのは無理だから、姉のをつっかけて外へ出ようとドアを押す。結局、重装備のままで外へ。音楽教室でお母さん方や先生に「あらぁ、すごい荷物。」と言われるのと、ベビーカーを持ち上げるとき、やたら重い気がするのはさすがに嫌だけど、それらの荷物のおかげで一時間、彼女はめずらしく姉の邪魔をせず、おとなしく自分の世界に入っていたのだ。禍福はあざなえる縄の如しってやつ？

Jan 11, 2007

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職場へ

いきなり変化のなかへ放り込まれたじろぐ心「お久しぶりです。お元気そうですね。」「また春からお願いしますね。」などなど、躊躇なく流れ出す言葉軽い笑みさえうかべて投げ散らかす気安さああ、このギャップをかかえてまた歩くんだなあと、でも、この温度差こそが自分かもしれないと、「強がるんなら、今だ。」所用があり、ついでに皆様にご挨拶、みたいな感じで、１年ぶりぐらいに職場へ顔を出す。休みをもらってからで数えたら、実に、・・・えーと・・・、１年９ヶ月？！我ながら、長い休暇だなあ。職場も様変わりするよそれは。それなのに、「お久しぶり」も、「はじめまして」も、肩の力がぬけた風で出てくる自分に、どこまでもかる－い感じの自分に、「ああ、そういえば私ってこんなんだった、」みたいな感慨を抱く。今度職場に出かけるときには、今の日常が非日常に、今日の非日常が日常に、あっという間にくるりと入れ替わるんだよなあ。嘘みたいだ。とりあえず、今を楽しむことにしとこうと、のんびり家に帰ってくる。

Dec 7, 2006

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人工の影を引き連れて

秋の夜は、始った時から更けている。（伊丹十三「ヨーロッパ退屈日記」）涼しい風が心地よさそうで、薄いシャツはおって手ぶらで外へ出てみたけど、この手持ち無沙汰な空間の広がり、心のてらせぬほどの距離、途方もない限りだ。早めに夕食を済ませてぽっかりと自由になった時間、夕陽の明るさが消えて灯りがつきはじめた町に、自分と子供とベビーカーの影が幾重にも落ちて、細い道をみんな連れ立って散歩する。夜になりきった空はもう青くはなくて、でも雲のかたちがまだ、うす白く見える。雨はあがったけど、このたよりない雲たちに目隠しをされて、星も月も見えない。「ジュース買いに行こう」と目指す小さな店まで、私たちを照らすのは青白い人工の光だけだ。団地のすき間、公園の脇、急ぎ足の人たちとすれ違いながら、足元から子供の、場違いに明るい声が響く、「まんじゅしゃげーの、のっっはらっからー、あきのきかんしゃやってくるー・・・」。自分たち以外には、ぐっと涼しくなった風しか生きてはいないような気がして、固そうな草の陰から、コオロギの声が聞こえてくることさえ不思議な感じがするような、秋の夜道。心もとなさにため息つきそうになって、でもそのかわりに深呼吸して、まだ引き返そうとは思わない、秋の夜長。人工の影を引き連れて。

Oct 6, 2006

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文禄堤

何度も何度も、さよならをするのだ新しく出会うために。また、会えるかな、なんて、言うものか。もうすぐ引っ越しということで、近所にあるお気に入りの店に足しげく通い詰めている。新しい土地に行けばまたそこで、「ゆきつけ」を作るべく画策するのだろう。われながらご苦労なことだ。ところで、やや遠い何軒かに行くときに、大回りしてでも通る道が文禄堤だ。対向する車がやっとすれ違えるほどの細さで、京阪電車の守口市駅のすこし北側を線路と同方向に走る、４～５００メートルほどの小路だ。妙に小高いところを通っていてほかの道との交差が少なく、それもほとんどが路地裏的な細い階段だったりするので、街なかの喧騒がとどかずここだけがやけに静かで、時間のフィルターをかけたように落ち着いている。両脇に並ぶ家々も、やや古いが丁寧に手入れをされている感じがするものが多い気がする。別に観光名所でもないので見るべきものもないのだが、取り残されたように静かな小道から幅１メートル弱の薄暗い路地をくだるといきなり駅前の色とりどりの看板立ちならぶ喧騒の中へ、という突拍子のなさが、まるで時間を一跨ぎにするようで魅力的だ。美しく色あせた昔の町並みから、原色の駅前へひょいと抜け出す、その瞬間の、ごく小さなどきどき感。空さえも急に普段の色を取り戻すような。古びた民家の壁にくっつけられた小さな看板の説明を読めば、その昔豊臣秀吉が、伏見城と大阪城を結ぶ最短陸路として淀川左岸を整備させた、京街道の名残という。当時２７キロメートルにも及んだ街道も、いまは数箇所にその面影を残すのみとなっている。

Oct 4, 2006

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アカネ空

この色を忘れるまいと立ち止まるアカネ空とはこの空のこと　土曜日は、丹波の黒豆を買いに京都の北のほうへドライブ。荷物がちっとも片付かないうちから、気分転換。困った家族だ。暑くも寒くもない、ただ日々少しずつ硬度と透明度を上げている風を窓から入れて、すっかり秋の匂いだと感心する。広い田んぼの脇の、傾斜のところに彼岸花。夏の空の熱と延びる草たちの勢いに押し込められていた、土が本来持っている呪わしい力がいっせいに噴き出したように咲いている。どうしてあんなにも紅いのだろう。そうして、どうしてあんなに固まって咲くのだろう。不思議でしかたがない。などと思って調べてみたら、日本各地の彼岸花はすべて遺伝子的に同一で、種が出来ず、球根でしか増えないという。Wikipediaには、「中国から伝わった1株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられる。」なんて書いてあって驚く。ところで食べ物のために半日ドライブする、などというのは私たちにはわりと普通のことで、たとえば昼、そばを食べるためだけに出石へ朝からドライブして、夜帰ってくるなどということもアリだ。だから、実際のところ私には黒豆と枝豆の違いがあんまり良く分からなくて、「なんとなく野趣あふれる感じでおいしい枝豆」ぐらいの認識であっても、枝付きをわざわざ買ってくるという誘惑に負けて、出かける価値はある、と思えてしまう。「２束なら１０００円に負けとく」、と宣伝しているおばちゃんに、「１束でいいです」、と返して千円札出して、返してくれたおつりが５００円、しっかりと手をグーの形に握らせてくれて、親戚のおばちゃんみたいな親しげな笑顔。なんだかあたたかくて懐かしい感じの「おまけ」。黒豆にも解禁日があるらしくて、それがまだなので実は少し心配していたのだけど、何のことは無い、農家の店舗でも、篠山城下町でもそこここに売っているのを目にする。でも、篠山市街の店舗には気をつけなければならない。なんといっても、５時ごろには店じまいを始めてしまうから。商売っ気が無いのだ。夕方、茜色に染まる空を見ながら家路につき、帰った途端に軽くゆでて食べる。なんだか、いろんな味がする感じの枝豆だ。甘くもあり、土臭くもある。で、ビールに合うんだなあこれが。

Sep 30, 2006

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夜の電車

どんな戦場にも一輪の花が風に揺れている。　　（柳美里「家族シネマ」）夜の電車ほど、外から見て魅力的な乗り物はない、と思う。高架の上、中途半端な高さを走っていく窓からは、きっぱりと明るくて、しかも暖かい色をした、楽しそうなひかりが漏れて、通り過ぎていくのを思わず最初から最後まで見送って、「乗ってみたい」、と思ってしまう。どこへ行くわけでもないのに。ましてや乗ったことのある電車なら、中がどんなものか　　　　　仕事帰りの疲れた顔や、まわりの人にも窓の外にも何の注意も払わず活字に目を落とす自分　　　　をよく知っているというのに。あの姿をみてありがたいと思うのは、気の乗らない出がけやうまくいかなかった仕事の帰り、「今からあれに乗るんだなあ、」と思うとき。もちろん改札をぬけてへんに明るいホームに立ってしまえばいつもの私だ。メルヘン号に乗って夜の空に旅出つ、なんて事を夢見たりはしていない。

Sep 15, 2006

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ざわめき

時間に匂いがあるように、風に色があるように、音には翼があってあっという間に、思ってもみなかったところに僕らを運ぶ涼しいカフェやレストランで、店内のざわめきを聞くともなしに聞いているのは好きだ。まわりの人の話し声や、食器のたてるカチャカチャいう音が耳に流れ込むにまかせ、言葉のスイッチを切る。声は聞こえるけど内容は聞こえない、という感じになるように。音の意味を自分から切りはなして、音のなかに沈む感じ。そういう時間を楽しむためにはひとりでなければならず、店のBGMも感じのいいものが選ばれていなければならず、あんまり声高にしゃべる人が近くにいてはいけないが、そんなのは別にそれほど特別なことではなくて、普通の一日の普通の一部だろう。音に身をまかせるには、単調なようでいてたまに、少し乱暴に皿のぶつかりあう音や、少し強調された言葉の断片などが届いてくるぐらいの揺らぎがあるほうがちょうど良い。そんな点では、波音を聞くのに似ているかもしれない。でも、自分をとりまくのは波ではなくてたくさんの人だと頭は理解しているから、ものすごく、一人でいることが際立つのだ。ここまで書いていて、この感じが何かに似ているなあと思って、ずいぶん考えた末にたどり着いたのは、遠足の帰りのバスのなか。しゃべりつかれて眠くなって目を閉じて、本当に眠りがやってくる一瞬前。え、音には翼、などと書いといて、何だ、眠かっただけなのかな？いや、そうではない。そうではないと思いたい。

Sep 5, 2006

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同窓会

夏の夕方のくたびれた匂いのなかをゆっくりゆっくり歩く昨日「ではさようなら」的なことを書きながら、また更新。というのも、今日（いや、昨日）、生まれてから結婚するまのほとんどを過ごした町で、高校のクラスの同窓会があって、それについて書きたくなってしまったので。私が育ったのは大阪と京都の真ん中ぐらいのいわゆる衛星都市だ。実家も引っ越してしまったので行くことがないうちに、駅前は整備されて変に明るくきれいになり、当時の面影はまったくといっていいほど残っていない。でもたとえば、バスのロータリーの形とかタクシー乗り場の位置とか、そんなものまでは変わらず、だから迷いもせず夕方にバラバラと集まった皆で「ほえー、」などといいつつ集合場所付近をウロウロする。大学入試では英語を専攻せざるをえなくなったほどひどい数学の成績であったにもかかわらず、理科が好きと言って理系進学クラスに入ってしまった私の高校での学級構成は、４０人中女の子が１０人という不均衡。それでも奇跡的に仲良しだった１０人は、本来、選抜で戦うべき球技大会に全員で出場して優勝したりした、思い出の多いメンバーだ。ある時間をいっしょに過ごした人ばかりで集まると、時間は一気にその頃へと引き戻されてしまう。それぞれが夢をかなえ、看護婦さんに建築家、学校の先生にSEなど、なんだかごちゃごちゃした濃いメンバーだが、変にまとまりがあってうるさいのは昔とおなじ。そして、おちゃらけ役と突っ込み役、見守り役に世話焼き役、げらげら笑ってるばかりの私と、そのへんの役割分担も変わっていなくて、不思議に落ち着く。別れのあいさつは、「またねー」。うん、また集まろうね。

Aug 12, 2006

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盆の過ごしかた

疑いようも無くそれらしい夏空の下僕らは、あさってから、夫方の実家の鳥取県へ行きます。そのあと続けて、私の実家がある西ノ宮へ行く予定。鳥取では牧場と海水浴と海の幸、西ノ宮では六甲山とお買い物とおさぼりを楽しむつもりです。下の娘の人見知りもマシになったので、おばあちゃんおじいちゃんを見て泣きつづける（正月はそうだった）ということもなく、喜んでもらえることと思います。例によって大量の荷物を嬉々としてそろえ、やる気満々の私です。おみやげはなんにしようかなあ。皆様は、どんなお盆を過ごされるのでしょうか。更新やお返事のいくつかは帰ってきてからになると思いますが、帰ってきたらまた、どうぞ、よろしく。※今日はお知らせなのでいつもの独りよがりな書き方をやめてみましたが、　　なんか違和感がありますね・・・。

Aug 11, 2006

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花火

花火は、ぱあっと広がるその瞬間ももちろんきれいだけどしゅるしゅる、と細く尾を引きながら空へと一直線に昇っていくどんな風に光るのかさえ分からないその時もいい。息をつめて見とれてしまう。うちの近くの淀川の堤防からは、淀川花火大会の花火が見える。とは言っても、せいぜい一発５００円玉ぐらいの大きさでだけど。でも、あまり人ごみに子供を引きずり込むのもなんだし、という今は、人の少ないところで見る花火は気楽で、貴重だ。昨日は皆でばんごはんを済ませた後、飲み物（アルコール、子供にはこんな時だけ炭酸）を持って堤防を上る。やっと涼しくなってきた堤防にはちらほらと人もいて、あまり期待に満ちた感じでもなく、好きなところに腰を下ろしてなんとなく花火がはじまるのを待っている。遠いとはいえ、始まれば次々にはじける色と光はそれなりにきれいで、形に凝ったものもあって楽しい。あまり風情はないけど、私は銀色にやたらまぶしくひかるものが好きだ。風向きが悪くなると煙でほとんど見えなくなってしまうのも一興とする。たまに飛行機が通って、小さな子供たちは歓声を上げて指さす。そして毎年思うのだけど、飛行機から花火を見るとどんな感じなのかな。初めて飛行機に乗ったときは、雲を下に見るのに驚いたけど、いつかちらっとでもいい、花火が見えたらいいなあ。

Aug 6, 2006

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せっかちモード全開

本当は自信なくてもいけるって顔してほほ笑んで結果オーライだと、いいね。旅行なんかの場合、いつもイメージ先行型で事をすすめ、実際的なことが後回しになると言っていた私なんだけど、この秋の旅行はなんせ一人旅なので、万全の体制で臨むべく？けっこう着々と準備を進めています。仕事をやっつける時の、せっかちモード全開。責任の所在をはっきりさせると人は動くという、あれですね。場所はオーストラリアのケアンズ、シドニーとその周辺と決め、出発は１１月の後半なのにもうホテルとか予約を取ってしまったという行動派ぶり。別人のよう。実は１０月頃引越しの予定もあるので、遅おそにならないよう、パスポートも申請しちゃったという話。パスポートって、本籍地しか入ってないのだ。住所は自分で書きかえて良い欄にしかない。便利。というわけでまずは写真を撮りにいく。証明写真って、何でこんなに生気のない感じに写るんだろうと、自分の顔を棚に上げて納得いかず、殺人的に暑い箱の中で３回も撮り直す。これ、運転免許証なんかでもやってしまう。何でもいいのに。そして、戸籍抄本。鳥取まで取りにいけないので、郵送で頼む。気がせいてなぜか速達。担当者は驚いたのではないか。それから昨日、娘・１歳のベビーカーごろごろ押して地下鉄で谷町４丁目のパスポートセンターへ。申請の窓口もたくさんあるし、そこでのやりとりをスムーズにするためだろう、その前段階として書類がそろってるかどうか確認し、必要書類をクリップで留めて整理券を渡してくれる「受付」もあるのだが、それでも、その両方がものすごく混んでいる。「受付」のところなんか長蛇の列。みんな夏休みの旅行のためかなあ、などと、自分は違うくせに見当をつける。出来上がりは一週間後、またとりに行かなくてはならない。なかなか大変だなこれは。でもこれで１０年使えるのだから、たいした手間でもないか。

Aug 1, 2006

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カフェ

ありがと君といると僕は正しい笑い方をおもいだす。昨日は晴れていたので京町堀の公園の横にあるカフェで昼ごはん。サンドウィッチもパスタもおいしいし、木陰のオープンエアになってるところは犬のお散歩の人たちが来ていて楽しいし、なんかいろんなものをおかわり出来る。それに、大きな窓や外から入ってくる明るい陽ざしの中で食べるのは単純に気持ち良い。やや大きめの音でブラックミュージックなんかが流れる店内から公園のほうに目をやると、本当に日一日、密度を高めている感じがする葉の重なりと、その隙間の気が抜けるくらいにみずいろの空。ウエイトレスのお姉さん達もみんな程よくしゃきっとしていて、こういう店で働いてたらどんどんおしゃれになれそう、などと夢想してしまう。まあ、どっちにしろ今は育児休業中なんだけど。そう、だって、下の娘はさっき気まぐれにあげてみたパンをもっとよこせとせっつくし、上の娘はオレンジジュースおかわりしようと勝手にお姉さんを呼ぶし、これもなかなか忙しいおしごとなのだ。

Jul 30, 2006

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展示「はてなしの鳥」

夕方、真果さんの、詩の展示がしてある京都四条のcafe & gellery c'am o'nへ行ってきた。娘・４歳、娘・１１ヶ月を連れ、久しぶりに京阪電車に乗る。なにせ、結婚するまでこの沿線の京都と大阪のあいだぐらいに住んでいた私は、どこへ出かけるにも京阪だったので、緑やオレンジの車両が懐かしく、自分がいつも乗り降りしていた駅を通り過ぎたりして楽しい。知ってるひとは乗ってこないかと少々挙動不審気味になるも、特に誰とも会わず。当たり前か。三条の本家「田毎」で大好物の「明太うどん」を食べて、あとはタクシー。真果さんは、ブログ始めたての私がランダムジャンプかなんかでたまたまたどり着いて、初めて書き込みした詩の、本当にきれいなサイトを作っている人。ずーっとあこがれているので終始わくわく。ふだんパソコンの画面の中で光っている大好きなことば達が、現実の世界に飛び出してきて、写真の上で作品としてきちんとならんでいるのを見て、うれしいやら感動するやら。すてきな絵も展示されていて。会場も、ほどよい暗さで良い感じのカフェギャラリー。本人は不在の時間帯だったのだが、完成された雰囲気に満足。子連れなんで、程なく失礼したけれど、娘・４歳とともにゲストブックにしっかりと悪筆を披露したりもして。そんなわけで、今日の日記の冒頭に詩のような散文のような部分はなし。圧倒的なものを見てきた後で、それに対する返歌も何も、あったもんじゃないし。

Jul 22, 2006

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まっすぐな道

潮よりも草の匂いが強くして　海へと続くまっすぐな道　　　　などと言っていたのも出かけた直後だけ。あっという間に大雨洪水注意報の厚い雲の下へ。さきおとといから２泊３日で、夫の軽音時代の仲間の集まりに家族で行って来た。場所は富山。友達の一人が住んでいる。みんなもう結婚していて、４家族でひとところに泊まり、大人は飲み子供は騒ぐ。雨が凌げるバーべキュー場で肉焼いたり、浜松の人が持ってきてくれたうなぎも焼いたり、けっこう正しい夏遊び。私としては、満足。あと印象深かったもの、夜に海鮮小料理屋に繰り出して食べた海の幸。さすがは日本海。帰りに家族で寄った、雨に煙る高山の古い町並み、軒先の青い朝顔。接客、味、ともに最高のすし兆。ところで、私と夫はバンドを通じて知り合った。学校は違うんだけど、顔の広い先輩の紹介で組ませてもらったバンドメンバーのドラムが彼、キーボードが私だったのだ。他にも軽音楽部で知り合った夫婦が１組、お仕事関連の恋愛１組、そうしてもう１組はというと、ネット恋愛。映画『ユー・ガット・ア・メール』がはやってた頃、ネットで音楽の話してて意気投合。練習のあと「今日はじめて会いに行く」、という彼に、「からかわれてんちゃう」とか「行ってみたらおっさん立ってたらどうする」とか、さんざん軽口をたたいて送り出したのをよく覚えているが、これがお似合いの二人なんだなあ。出会いって、不思議ですね。　

Jul 18, 2006

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出かける準備

いちばんやりたい事をやってたいよ。やれる事ってたぶんそれしかないよ。青空のすき間から落ちてくるユーウツよりも強く僕は僕を信じてる。明日から3日間、夫の軽音時代の友人達に会いに行くことになっていて、その旅行の準備に追われている。自分ひとりなら、着替えに洗面用具、それにメイク用品でハイ終わり、だが、子供と行くとなるとこれが大変で、下の子のオムツによだれかけ、大量のタオル、あせもの薬、上の子のおもちゃに移動中のおやつ、パジャマに帽子、・・・などなど、ひかえめに言っても大荷物だ。それでも、以前頻繁にあっていて今はほとんど顔をあわせない人に会うというのは、その頃の空気まで思い出してうれしいもので、けっこうやる気満々で用意をする。ちなみに夫は当時どんな風なドラムを叩きたいかと問われて、「クールにファンキーに陽気に演りたい」、ちょっと格好良くないですか。という訳で、あすよりしばらく、富山のほうへ行ってきます。ごきげんよう。

Jul 14, 2006

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三田屋

Don’t talk big；Just smile, and do it.　　　　　　　　　　　　　　　　　（偉そうに言うんじゃなくて、ただほほ笑んで目の前のことをやろうよ、　　　　　　　　　　　　　てな感じ、自分のモットーみたいなのです）近畿圏にしかないお店かもしれないが、今日行ってきた三田屋のお昼のステーキランチコースが好きだ。何が好きって、こだわりどころが好きなのだ。コースは数種類ある。とはいえ、選べるのは最後がコーヒーかアイスクリームかあるいはその両方か、というところと、ビールをつけるかどうかと、あとは肉の部位と量だけ。潔い。まず出てくるのは三田屋特製ハムに大量のオニオンスライスを添え、特製生ドレッシングをドバドバかけた「オードブル」。次に細かな肉や野菜の入ったコンソメスープ。そしてごはんとサラダ（今日はなんか早く出てきたけど）と、いよいよお肉の登場。過不足の無い内容だ。ステーキハウスなのだが、ここでは「お肉の焼き加減は」とは聞かれない。かんかんに熱く焼けた一人用の鉄板の上に、白菜やたまねぎ、ポテトといった、つけ合わせの野菜と共に盛られてくるからだ。客はほどよいと思われる焼き加減でポン酢風味のソースにつけて食べればよい。このときガーリックスライスを好みで載せて焼いても良い。ナイフフォークか箸かなんて選ぶ必要もない。肉ははじめから切ってあるからだ。それじゃあ焼肉じゃないか、なんて言うなかれ。上品な肉の味はステーキとしか言いようがない。思うに、ここをつくった人は、日本のレストランでの肉の最高の食べ方というのを考え抜いた末にこのコースを作り、その人にとって神戸牛に合うのは「ごはん」であり、「ポン酢風味」であり、「焼き加減を自分で調節しながら」「お箸で食べること」であったのだと思う。ふつうのレストランで選べるはずのことが選べないのは、ここでは不便ではなくてレストラン側のこだわりなのだ。書いていたらまた行きたくなってきた。でもそう度々は行けないよなあ。だって高級品なんだから。ステーキなんだからさ。

Jul 9, 2006

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夏祭り

気楽に、たのしく生きてるふうに、見えればいいな見た目は見た目ならば自分で作れるものだから自分の顔に責任もって生きて、いたいな。今日は保育所の夏祭り。ふだんは適当な格好で泥だんごばかり作っている娘・４歳もこの日ばかりはゆかたでかわいらしくしてみたり。妹・１１ヶ月にもこの際ピンクのじんべいみたいなものを着せてやる。こちらはかわいいと言うより昔の子供みたいになっておもしろい。いや、かわいいのかな。みんなで作ったみこしを担いだり、保護者や先生の用意した夜店を回ったり、保育所全体が祭りそのもの。私も交代で子供の組のペットボトルボウリングの店番なんかをする。お店屋さんごっこみたいなもので、これはなかなか楽しい。最後は園庭で「スキップ楽団」という人たちの演奏。エレキバイオリンの演奏にあわせてシャボン玉製造機から大量にシャボン玉が出てきて子供たち大喜び。最後に花火などもらって、うちへ帰る。保育所でやるのは危険だからせめて家で、ということらしい。せっかくだから大きな打ち上げ花火が見たいよなあ、とも思うが、家でちまちまと線香花火系に火をつけるのも、それはそれで風流だ。なんなら松屋町で花火大会を思わせるような打ち上げ花火でも買ってきて、いっしょにやるか。

Jul 8, 2006

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ひとりぼっち

人なんて弱いものさ、というのが嘘なら案外強いものだよ、というのも嘘きっとみんな分かりやすく考えてるだけ疑ってみる自分は強くも弱くもなくて強くも弱くも見えるようだけどきのうの夜は梅田のはずれの「楽韓堂」というところに、おいしい打ちたて冷麺その他を食べに行ってたんだけど、その帰りの話。駐車場から車を出す際、子供たちを乗せてから私が最後に乗り込もうとすると、すぅっと車が動きだす気配。ありゃ、車を前に出してから乗れっていうことかな、とあわててドアを閉める。と、猛スピードで走り去っていく我が家の車。大通りで乗せてくれるつもりなのかな、などと、なおもありえないことを考えながら、明るい通りへ出てみる。車だらけだけど見慣れた自分の家のは影も形もなく。気分的には、　　　　　　　　夜の大都会に、ひとりぼっち。なぜか急にクリアになる視界。いや、外れとはいえ梅田から帰る手段ぐらい私にだってありますよ、まさか歩くのは無理だろうけどいつものように電車に乗ってもいいし、実はバスだって出てるし、ムカついたらタクシー拾ってもいい。ばんばん走ってる。でもその時は。かばんがなかったのだ。気に入りのかごバッグを持ってお出かけしていて、車に次女を乗せる際、頭に硬いのが当たったらかわいそう、と、かばんを先に車内に放り込み、そのあとていねいに次女を寝かせたのだから。財布も無いし、携帯もない。一文無しだし、完璧に手ぶら。私が焦っている間、前に乗っている夫も娘・４歳もまったく気付かず、いつも隣に乗ってる娘・１１ヶ月は全然騒がず、走り出して５分ほど経って、次女の静かさに後ろを振り向いて私の不在に気付いた夫。ドアの開け閉めの音で、乗っていると信じ込んでいたため、「途中で降りた？」と思ったらしい。かばんがあるのを見てやっと、「置いてきた」と分かったそうな。帰ってビール呑みましたよ。これが呑まずにいらいでか。でも、ただでさえかばん好きの私が手ぶらで夜の繁華街に出るなんていう経験はたぶんもう二度とないだろうから、今日の、大通りをまぶしく見詰めた時の変にすずしい気持ちは、ちゃんと覚えておこうと思ったり。

Jun 25, 2006

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すりガラス

ずっと眠れずに夜明けを見た朝みたいに何もかもがやたらとちかちかしてまばたきするのがもったいないような物をずっと見てたら涙がでた今は変にまぶしくて顔しかめなければ明日は見えないようで子供の頃は、ガラスというのはきっぱりと透明であるべきだという気がして、すりガラスや飾りガラスなんて何故あるのかと思っていた。目隠しの意味が分からないわけではない。私の通っていた小学校の教室の窓はみな、子供の集中力をそがないためだろう、一番下だけすりガラスになっていたし。要は好みの問題だ。最近、よく行くカフェの入り口付近に飾りガラスの仕切りがあり、表面に水滴のようなまあるいでっぱりがいびつに並んだものを、いいなあと思って見ている。でこぼこが一つ一つ光をためて、景色を景色ではなく、光と影の連続に変えてしまう。ガラスの向こうの人影が、まさに人の影となって不確かに揺れているのをじっと見ているときなど、見つめているというよりは見とれているという感覚だ。そしてそんな時、何もかもくっきり見えればそれでいいって訳でもないんだよなあと思う。ときには、細くあけたドアから漏れる光に片方の手だけ差し込んで帽子屋さんを、にんげんを想像する「てぶくろを買いに」の子ぎつねよろしく、光と影となった外の天気の変化を占ってみるのも良い。

Jun 23, 2006

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音楽をとめると

音楽をとめると、部屋の中が急にすん、として、冷蔵庫の音なんかが聞こえてくる。自分の声に耳を傾けてくれる人もいる。自分は、せめてその分ぐらいは、誰かの声に耳を傾けているだろうか？・・・などとやたら内省的になったりするのは、たいていは、雨のときだ。何も内省的になるのが悪いとは言わないが、このやる気のなさ、自分は太陽電池で動いてるんじゃないかと思えてくる。でも青空を思わせる傘を広げて、ベビーカーにはすっぽりカバーかぶせて、予定していた用事は済ませてしまう。でないと、一日中本棚の前に座って気に入った本を読み返す、なんてことになりかねない。近くの和カフェに昼ごはん食べにも行く。和の食器にけっこうしっかり盛られたカフェ風丼ものや、お手製スウィーツなどが売りの店だ。ジャズが静かに流れているのも良い。そして、市役所近くの郵便局の横、つまり何の変哲もない街中に、木造の日本家屋がいきなり一軒だけ建っているのを見るのはおもしろい。木製の戸は一見ごく小さな引き戸だが、ぐっと押すと引き戸の枠ごと銀行の扉みたいに大きく開いてしまう。不思議なつくりだ。初めてのお客さんは必ず、引き戸を引いてちょっと身をかがめて入ってくる。それが少し、いい感じだったりする。なんか、「おじゃましまーす・・・」って感じで。だからときどき、今でもわざわざ、小さい引き戸から入ってみたりする。

Jun 22, 2006

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蛍

夜の高速沿いに、ゆるくうねりながらも途切れなく続く明かりと明かりの間、薄もやの中にも、淡い星の気配がある。でも、ある、と思わなければ、そんなものは見えない。すこーし雨が降ってたけど、兵庫県八千代町あらため多可町の野間川というところに、蛍を見に行ってきた。いつも私が「ほたるを見たい」と言い出すのは蛍の見ごろよりずっと前なんだけど、今年はほかの方のブログなんかも見て、「よし、もう大丈夫みたい」、と。平成16年秋の台風災害で各地でホタルが流されてしまい、今も全体的に少ないと言う。でもなかなかの数だ。ほたる祭りも終わっていたのだが、人が少ないのがまた良い。川沿いの遊歩道をそぞろ歩いて暗くなるのを待つ。最初の一匹はなかなかみつからないが、一たび見つけると、あそこにもここにもあっという間に光が散らばっていく。茂みのなかに止まって光ってるのもきれいだけど、ふうわりと飛びながら光って、また消えるのも良い。ここにいるのはゲンジボタルで、とにかく鋭い光を放つ。さまざまな生き物が、自分の存在を恋人に知らせるために、きれいな羽をつけたり声を大きくしたりいろいろなことをやっているけど、自分を光らせるって、蛍はすごい。蛍祭りをしていた去年は公民館みたいな所で子供用に蛍の生態についてビデオ上映もしていて、それによるとゲンジボタルの点滅のしかたは、関東と関西で違うそうだ。関東では４秒に一回、関西では２秒に一回。関西では蛍までもがせかせかしてるということらしい。・・・なんでやねん。

Jun 17, 2006

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雨の匂い

大急ぎ君を散歩に連れ出そう雨の匂いが消えないうちに　雨はそれほど好きじゃないけど雨の匂いはけっこう好きだ。ざあざあ降ってるときに出かけても、「傘をささなくては」「かばんはぬれないように体の前へ」「ベビーカーのカバーの前はどっちだ」などのあれやこれやに邪魔されて気づかなかったりするのだが、雨あがりに出かけると急にはっきりと、その匂いを感じる。葉っぱの匂いと、土の匂い。朝なら朝、夕方なら夕方、その時間の匂い。それらをひきたたせつつくっきりと立ちのぼる、空から降って来た水の匂い。雨に洗われた空気は少しひんやりとして、もう一枚なんか着てくればよかったかな、いや、雨あがりだから寒いのもいいかな、などと考えながらすっと歩き出す。空を映す水たまりを避けて。「ほら、あめのにおい」などと、「まんま」と「ねんね」と「よいしょっ」と「かーちゃん」ぐらいしか話せない子供に話しかけたりしながら。でも彼女は彼女で「おーおー、」などと言ってこっちを見上げているから、案外分かっているのかもしれない。

Jun 9, 2006

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夜遊び

小高い所から街に灯がともりはじめるのを見ていると、わあ、こんなにたくさん、家があるんだなあと思う。こんなにたくさん家があって、それぞれに人が住んでる。こんなにたくさんの人が、それぞれに生活してる。楽しいことを見つけたり、何かに腹を立てたりしながら。そんな、大勢のひとのなかの自分、と考えると、　そのちっぽけな感じが何だかいとおしくなる。だから、夜景を見るのは好きです。最近子供たちが我々のペースに引き込まれてよいっぱりになってきて、「子供を早く寝かしつけて飲みに行くぞ計画」も成功したためしがなかったので、昨日は実家の父母に子供達を夕飯時だけあずけて夜遊びに行ってきた。以前よく通っていた、安くておいしいイタリア料理屋さん。十三（じゅうそう：大阪の下町）の方。いつか、こういうおいしいもののたくさんある店で、前菜系を中心に食べたいものをいっぱい頼んで、どんどん飲む、という、「イタ飯屋を居酒屋のように利用するぞ計画」を実現したいと思ってるんだけど、昨日は２人だし普通にコースを頼みつつ飲む。でも、おいしいものを食べにふらふら出かけるのはいつでも楽しい。ほんとは、２人で無責任な感じで出歩くだけでも楽しいんだけど。雨のあと、夜の匂いをかぎながら。

May 28, 2006

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ドライブ

他にもっとやるべき事があると思うなら２人の間を隔てる用事なんてやめてしまおう。何のために生きてるのかを考えなくちゃたとえばキーボードと今と君のため、とか。陽が射すととたんに夏ですね。こんな時期、行き先を決めずにドライブするのは楽しい。出発時間を見て、帰って来る時間をだいたい決めたら、ちょうどその半分の時間まで、ずんずん走る。途中止まりたいところで止まればいいし、昼寝をしたければすればいい。迷うことなど、何もない。別にどこってわけじゃないけど、ここからどこへでも行ける、そう思うだけでやたら気分がいい。単純だけど。特に今日のような雨あがりの日には、空も葉っぱも空気も洗われたようになって、何もかも、いつもよりくっきりと見えるのがいい。近視の人には、「はじめて眼鏡をかけて外を見たときの感じ」と言うとよく分かるのではないか。目がいい人に説明するのは難しいけど、それまでぼわっとした緑のかたまりだった木が、一枚一枚くっきりと形を持った葉のかさなりになって風に揺れていて、そうしてその後ろの空も、薄汚れたカバーを一枚はがしたみたいにすっきりと明るくて。今となっては視力０．１以下の私は、コンタクトをつけるか眼鏡をかけるかしないと伸ばした手の先も見えないから、裸眼＝不便、というだけだけれど、でも、はじめて眼鏡かけた時の感覚を知ったのだけは、目が悪くなってもよかったかなと思えることだ。いや、負け惜しみなどではなくて。でも今日は、起きたのが遅すぎて京都までしか行けなかった。帰ってきて、沢煮鍋など作って食べる。もともと、萩昌弘氏が著書の中で紹介おられたのを、改良（か？）を加え今の形になった。我が家で呼ぶところの「もしゃもしゃなべ」、あんまりおいしいので下に作り方を書きますが、料理のレシピになど興味がない、という方は以下読み飛ばしてくださいね。 ×　　　×　　　×材料は２、３人分で、ごぼう２～３本、白葱１本、にんじん半分、セロリ１本、三つ葉１束、水菜食べたいだけ、しゃぶしゃぶ用豚適量。三つ葉、水菜の葉っぱ部分を除き、すべての野菜を５センチぐらいの長さに切りそろえ、細くないものはすべて千切りにして、ごぼうやセロリは水にさらし、以上を混ぜて大きな皿かボウルに山盛りにしておく。豚は酒と塩少々入れたたっぷりの湯で下ゆでして、これも細切りにする。子供はエノキダケの茹でたのなんかも入れると喜ぶ。なべに鶏がらスープ５カップ、酒大さじ４、薄口しょうゆ大さじ２、塩少々入れて味をととのえ、上記の材料を一回で食べる分ずつ放り込んで、煮る、というよりあつくなったとたんにお玉かなんかで汁ごとすくってコショウをかけてもしゃもしゃ食べる。味と歯ごたえ、美味。ごはんにもビールにもよく合うし、なべによくある、「あ、そこまだ炊けてへん」とか「もうここ煮えすぎやで、はよ食べな！」とかいうめんどうなことが一切なく、最後までおいしい。山盛りの野菜があっという間になくなるのも気持ちいい。ということで、かなりおすすめなのですが、材料を千切りにするのがものすごく大変です・・・。千切りロボットみたいなのが、欲しい・・・。

May 21, 2006

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自転車とリネン

急な坂道を自転車で上りきってペダルから足を放す。スピードを上げてゆく車体と、急に色を増す世界。うすく晴れた空にこころ放り投げ、光りながら落ちてくるそのすがたを目で追う。　・・・と言ってたのもつかの間、あっというまに空が曇る。今はふったりやんだり。昨日の夕方の週間天気予報、南から北へと日に日に雨マークが上がっていく表は圧巻だったもんなあ・・・。　しかし私は、ここ数日の体調不良から、完全復活（やっぱり）。そして、サブバック、到着。リネンのグレイは素朴で、落ち着いているのに涼しげな感じ。かばんっていうよりは袋だけどショルダーにできる。口の所をきゅっとしばって閉められるのがいい。内ポケットは上のほうにありすぎてほとんど使えないけど、かわいいから、まあ、いっか。　今の「極ちびイルビゾンテショルダーくん（こげ茶）」ひとつではちょっと不安なぐらいに距離のある、子供とのお出かけのときには、これに赤ちゃん用品を放り込んで、肩かベビーカーの後ろにでも引っかけて、初夏らしく、足取りも軽く家を出るのだ。ふふん。☆ 今使っているかばんのイルビゾンテのこげ茶が私はよっぽど好きみたいで、極チビショルダー君だけでなく、愛用している財布も、考えてみれば同じ素材なのだった。この二つの組み合わせ、長く使うかも・・・。　　「かばんばっかり買っている私」から、「かばんを大切に育てる私」へ華麗に変身？・・・無理かな・・・。

May 16, 2006

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お散歩とかばんのお手入れ

気持ちよく晴れたらまわりに「立ち入り禁止」のかんばんを立てきれないくらい広い草っぱらへずんずん入って行きたい。じゃなければ、電車に終着駅まで乗っていたい。それか、空港に行くのもいい。世界のはしっこにいるような気分になりたいのだ。でも　そんな時間のない今日はいつもの道をわざとひとつ外れてすこしだけ、遠回り。・・・ということで、近くをぶらぶら。雨のあと、洗われたような空も、風が冷たくても、あたたかく感じる強い陽射しも、元気を増した部活の声も、・・・いいなあ。季節は確実に夏へむかってる。帰ってきて、夫はこわれた洗濯機を直している。長女は歌いながら絵を描き、次女は背中を下にしてはいまわる。私はといえば、ラナパーでかばんのお手入れ、お手入れ♪ヌメ革のかばんって便利なもので、雨にぬれたりしたら全体をぬれた布なんかで拭くとなんとなく気にならなくなってしまう。（おおざっぱじゃない方はやめといてくださいね。・・・しないか。）　　でも、次の日ぐらいにはやっぱりなんか世話をしたくなってラナパーをぬる。革が生きかえったような感じになるのが楽しい。新しいかばんだと「まだ、いいんだけど・・・」と思いながらもぬってしまう。　イルビゾンテのブランドコンセプトのなかの一節、『雨が降ればどちらも濡れ、晴れればどちらも陽にあたり、あなたが日焼けすれば、バッグも日に焼けます。あなたのイルビゾンテはあなたの一部になるのです。』というのにすっかり感化され、日常バッグはほんとに、どんな場合でもほとんど、持ち出してしまう。はやく「自分の一部」と言えるぐらい、馴染んでくれるといいなあ。

May 14, 2006

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ピアノを弾くMaryAnn♪ - Mary Ann pianoplayer -

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