駕籠に乗る人担ぐ人
ずっと昔、私がまだ小学生の頃、学芸会の際の配役をめぐって不満が出たときに、担任の先生から、「主役や目立つ役だけでは劇は成り立ちません。世の中は、駕籠に乗る人だけではなく、その駕籠を担ぐ人も必要だし、そのワラジを作る人もいてはじめてうまく成り立っているのです。」という諺を説明していただき、思わず「なるほど」と納得したことを思い出しました。人には、それぞれに、与えられた「役割」というものがあるはずです。ひとりひとりが、自分の与えられた役割を大切にすると、それに繋がる人たちも、その人たちの役割を尊重し生かしていけるようになるものです。現実問題として、生きていく上において、必ずしも、私たちは、誰もが、自分自身の存在する意味を、肯定的に受け止めているわけではないのでしょうが、多くの人が、自分自身に与えられた役割を尊重し十分生かすことで、人と良い繋がりを持てるなら、あなたにとっても、周囲の人々にとっても、きっと明るく楽しい世界が広がることでしょう。駕籠に乗る人も、草鞋を作る人も、それは、神さまから与えられた貴重な使命なのかも知れません。<ご参考>自分が仕事に価値を与える-今この瞬間を懸命に努力する-http://nitte.heteml.jp/essay/h19/jibunga.htm