不思議の国のアリス(?)のウサギの穴
最近、Benが散歩の折に夢中になっていることがある。それはウサギとのかけっこ。いつも散歩に行く湖の隣はMOD(軍隊)の所有地でだだっ広い野原と林があり、野原の土手にたくさんの穴があって、ウサギが巣作りをしている。今の季節はどうやらウサギ達の繁殖期の直後らしく、子ウサギがたくさん見かけられ、皆忙しく草を食べている。私達が通りかかると、蜘蛛の子を散らしたように逃げていくのだが、中にはBenをからかうかのように逃げないで余裕を見せる猛者もいる。林の中に作られた巣は脇にブルーベルという花が咲き乱れ、穴が横に掘ってあり、昔読んだ「不思議の国のアリス」を彷彿とさせる。「不思議の国のアリス」はアリスが本を読みながらうたた寝をしている脇を服を着て鼻眼鏡をかけたウサギが「あ~、忙しい、忙しい!」と言いながら走っていく。不思議に思ったアリス(普通、こんな場面に遭遇したら皆驚くはすだ)が追い掛けてウサギの穴に落ちていく所から話が始まったように覚えている。もっともBenがかけっこをしているウサギ達の巣はBenでも入れないほど入り口が小さい。私が落ちる余地はまるでないのが、ちょっと残念(?)。これからのイギリスはますます緑が濃くなって、野性の動物達がたくさん出てくる季節となる。Benも子犬の頃よりずっと好奇心が強くなり、勇気も増したようなので散歩がますます楽しくなる時期だ。自ら湖の水に入って行ったり、電車のすぐ脇を通る道を歩く時は電車と競争したり、白鳥に脅かされたり・・・毎日の散歩がとても楽しみだ。