エジプト旅行記 第二日目
カイロの朝。 ナイル川東岸朝6時半に起床、朝食後サッカラへ向けて出発。ナイル川西岸に渡り少し走るとはっきりとピラミッドが見えてくる。高速沿いには屋根が無く、造りかけ(?)のように見える住居がちらほらと見える。聞くところによると、雨が少ないエジプトでは田舎の方では屋根の無い家も多いそうだ。ナイル川に沿ったグリーンベルトを走ると、バナナ畑、ナツメヤシ、砂糖きび畑など田園風景が広がる。途中でアブ・シールのピラミッドなど見ながらサッカラに到着。ジォセル王の階段状ピラミッドを訪れた。 ピラミッドの周りには祭殿や柱廊・墓などの建築物が残っている。 また、移動のバスの中には私服でマシンガンを持った警官が一緒に乗っており、見学の際もついてきてあたりを見張っている。サッカラを訪れた後、ギザの3大ピラミッドとスフィンクスへ移動。カフラー王のピラミッドに入場。通路はとても狭く、背をかがめて階段を上り下りするのは結構難儀だ。太陽の船博物館でクフ王のものとみられる木造船を見学。ピラミッドの中に数万と言うパーツに別れて発見されたので復元に14年かかったそうだ。スフィンクスは人面獣身でわかるように、二つの異なる物を調和させると言う意味があるそうだ。アラブ人が7世紀頃にエジプトに侵入をはじめ、偶像崇拝を禁ずるコーランの教えによってスフィンクスの破戒を企て、上手く行かず、仕方なく鼻を削り取ったと言う。最近ではバーミャンの石窟寺院を爆破した事で国際的非難を浴びたが、昔から同様の行為が繰り返されているようだ。また、その後イギリスがスフィンクスの「あごひげ」を取って持ち帰り、そのひげは大英博物館にあるらしい(まだ、確認していない)。いったい何のため?確かにスフィンクスの正面にはKFCがあり、その2階はピザ・ハットがありました。ギザはとにかく風が強くて寒かった。ピラミッド風?みたいな突風が吹く。そんな中でのキャメル・ライディングだったが、なかなか面白かった。その後、昼食を取る。スープ、サラダ、魚やタコのフライなど。ビールはエジプト製のサッカラとステラ(ベルギー製のあのステラとは異なる)があり、サッカラの方が少々苦味がある。午後はエジプト考古学博物館へ。館内はカメラ・ビデオカメラ持ち込み禁止。ここにはツタンカーメンの黄金のマスクをはじめとしたエジプトの秘宝が展示されている。ツタンカーメンの部屋は2階にあり、とても混んでいた。玉座や3種類の寝台、棺などにはやはり目を奪われてしまう。またミイラ展示室にはラムセス2世など11体のミイラが展示されていた。強大な権力を誇ったラムセス2世。3,300年を経てこういう形で多くの人目に触れる事となったと知ったら、果たしてどんな気分なのだろうか。5時過ぎに博物館の外に出ると、あたりは暗くなっていた。この後は明日の朝が早いので早めの夕食を取ってやすんだ。