肩の荷
後日談です。Tちゃんは、日本に来た時期、いろいろと行き詰っていたらしい。日本で言うなら、大学院の博士コースに席をおいていた。時間があるなら、遊びに来ないか、と誘ったけど。いくつかのテストを放り出してきてしまったらしい。実は、そのおかげで、日本へ来た年の夏に卒業する予定だったのが、無期延期になったらしい。言葉の壁があつくて、どこかに、間違いがあるかもしれないけど。私が理解したところによると・・・・そうなることが、わかっていても、日本に来たかったらしい。これを逃したら、もうチャンスはないと思ったのか。それとも、厳しい現実から逃げ出したかったのか。(たぶん、りょうほう。)そのあたりの状況は、彼女が日本での滞在中に話してくれた。正直、「なんで、そんな大事な時期にきたの?」と声を荒げてしまいましたよ。日本は逃げないよ・・・て。私の誘いがそんな重大な事態を(リスクを)引きこしたなんて。私が背負うには、重すぎる荷物です。その後、ブルガリアへ帰国して、あちこちへ頭を下げて、テストやレポートをこなして・・・やっと、おととい、博士号をとれた!と、連絡がはいりました。ずっとずっと、心配して、でもあまり聞けなくて、そんななかでの吉報だったので、本当に信じられなくて、でも、うれし。やっと、2年間背負った荷物を下ろすことができました。