無くなったリュックサックの行き先は。
ぐーるぐるベルトが回る、空港の到着口で、出てこない荷物についての手続きをしました。係の男性は、そりゃもう慣れたモノで、印象としては「適当にあしらわれた」という気がしなくもありませんでしたが、その時は彼を信じるしかなかったのです。「んー、じゃ、この書類に記入して。」フライト番号と乗った先、リュックの色と特徴を聞かれ、「んー、たいてい24時間以内に、どこにあるかは特定できるから。で、36時間しても連絡がなかったら、ここね、この紙に電話番号があるから、電話してみて。」受付にあった「荷物を無くされた方へ」というチラシには、「72時間以内には、ほとんどの荷物が御自宅へ届けられます。」とあったのですが。72時間、3日たっても何の連絡もナシ。クレームを申請するには、7日以内に文章で、入っていた荷物の中身を書き出し、各物についての価格を記さなければなりません。もう諦めるしかないね、と、中身を書き出してみると、思っていたよりはるかに沢山の物が入っていました。金額どうこうより、これらの全てを、再び買い揃えるのにアタマが痛くなってきます。どうせ買い揃えるなら、アップグレードだよね、というコトで、旅から戻ってきた早々に、リサーチと称して、アウトドア店で品定めに行くと、寝ぶくろも、手頃な値段で、良いものがあり、キャンピング・ストーヴは同じものにするか、違うタイプにするかが宿題になり、テントも軽量なものが検討できそうで、必要に迫られている割には、楽しめたウィンドゥ・ショッピング。急いでいる理由がありました。すっかりキャンプ気分の私達は、週末を利用して、近場でキャンプをしようとしてました。リュックの行方不明事件で、珍しく、恐ろしく、暖かく、晴れている週末の、キャンプにはこれ以上無いという位の好条件の、しかも週末に、指をくわえて、見ているしかなかった悔しさったら。しかし、気分もようやく一新して、諦めもつき、前向きに考えられるようになった8日目。「行方不明になっていたぁー、荷物ですけどぉー、見つかったんですねぇー。いまぁー、ミッドランドにぃー、ありますってゆー、連絡がぁー、あったんですけどぉー。」とでも表現したくなる、脳天気な若いお嬢さん。何時配達してくれるのか、という質問に、答えられなかったのは、もはや言うまでもないでしょう・・・。そして10日目。やっと荷物との対面が叶ったのでした。やれやれ。もう二度と荷物は預けないゾ、と固くココロに誓ったのでした。キャンプ?これ以来、週末は雨続きで・・・。凹むなぁ、ホント。