[痛いハナシ]の記事一覧 | あんな道、こんな道。

４５時間でどこまで治るかというと。

先週の怪我は筋肉だったので、曲げられない、チカラが入らない、漕げない脚ではサイクリングなど諦めざるをえませんでしたが、今回は擦り傷、切り傷、打ち身各種、４５時間もあればロードでひとっ走り、１－２時間位は大丈夫なはずでした。はず？挫いた手首を甘く見ていました（涙）。どのポジションも、痛くて３０秒以上掴んでいられない…。（計った。）カラダの他の部分は準備が出来ているのに。ああ、せっかくの雨なんて降りそうにないこんな日にお留守番。ちぇ。だからというわけではありませんが、午後はゆっくりとクリーム・ティを楽しみました。大好物のクリームを「これでもか」とホイップして（とはいっても、電動泡立て機を支えているだけですが）、スコーンを二つに割ってバターを乗せ、ラズベリー・ジャムとたっぷりのクリームを山と乗せ、ティーポットにはとっておきのイングリッシュ・ブレックファストを濃い目に淹れて♪うまうま♪

カオに瑕のあるオンナ。

昨日ＭＴＢに乗って、オンロードで落車してアスファルトでカオを擦り剥きました。食事中などは自分の頬が鏡なしで見える位、腫れています。さて今日は、週の買い物に出掛けたのですが、すれ違う人が「え？！」という表情でワタシを見て、その瞬間隣にいる夫を見て、家庭内暴力に敏感なこの国の人々に苦笑いでした（笑）。だから夫がいつもより優しい優しい（笑）。優勢なワタシ（笑）。パーツを買いに行った自転車屋では、はじめは心配そうに話を聞いていたものの、「いやー先週もね…」というハナシでは笑われてしまいました。思い出せば２年前、ＭＴＢで落車して左肩を痛め、「もう乗らない」と決めて売ってしまったというのに、この変わりようは何なんでしょうね。強くなっているのか、鈍くなっているのか（笑）。

いっぱい遊んだ帰りの出来事とは。

今日は二人のＭＴＢ仲間と出掛けました。ワタシのような「なんちゃってマウンテン・バイカー」等ではなくって、サンタにフォックス、ＸＴＲ。整備に５００ポンドも使っちゃったよ、とはマークの一言。ワタシのバイクが買えますって（笑）。数年前に、私が取り組んで格闘していたトラックに入り、意外にすんなりと駆け抜けられてびっくり。体力は向上しているみたい♪ロードに乗り続けていた成果にうつつを抜かします（笑）。この辺りを知り尽くしている彼らのルート選択は、「さすが」という以外になく、付いていくだけで的確なライン取りが習えるみたい♪初心者の貪欲さで色んな事を聞きまくり、３時間たっぷり遊んできました。彼らに褒められていい気になったワタシは、別れてから家路に着くまでも上機嫌で、夫とスプリント対決をしながら走っていました…が。ロードバイクの感覚でスピードを出しすぎて、左に曲がっているアスファルトのヘアピンコーナーに差し掛かったところで、横滑りに転倒。生まれて初めてカオから着地。ああ、今週も怪我をしてしまいました。左頬にはたまご大の擦り傷。左ヒザまわりには三つの擦り傷、切り傷。左腿には大きな青アザ。なぜか右ヒザにできた小さな青アザ。左手首は動かすと痛いし…。でもって、なんだか体中痛い…。せっかく先週の怪我が治ったばかりだというのに（涙）。

ギャラリー多数の中、拳骨大の石に泣く。

日曜日はMTBの日になんとなくなってしまっているのですが、この日はここいらのオフ・ロード好きが集まる、ジェイコブズ・ラダーというパスに行って参りました。わかるかどうか怪しいですが、取り敢えず地図です。等高線がぎっしりですね（笑）。左側からのアプローチでした。そしてチャペル・ゲートと呼ばれるトラックです。ああここも等高線がぎっしりですね（笑）。自転車だけでなく、自動二輪、四輪（！）が無茶をするトコロらしく、ウォーカーもたくさんの、オフ・ロードのメッカ（笑）。右側からのアプローチで、散々押して登ったあとには、急な下りが待っていたのですが、大好きな岩板の階段に気を良くして、調子に乗ったのが運のつき。前輪が、拳大の石につまづいてはまり、見事にハンドルバー越えの初体験となりました。たくさんの人の前だったので、「大丈夫？」と声を掛けられ、アタマはしっかりしているものの、カラダは痛くて動けず、それでも「早く起き上がらなくちゃ」とちぐはぐな動きだったハズ（笑）。ほとんど遊び終っていたので、ここから約１時間半走って帰宅しました。しかしどこをどう打ったのかはよくわからず、ただ階段の登り下りが困難な数日でした。ここ３日間お世話になった塗り薬。もうすっかり元気♪

やっと生き返りつつあります・・・

XXは風邪など引かないハズなのですが（笑）、見事にやられてしまいました。「なんかノド痛いな」から始まって、みるみるうちに具合が悪くなってきて、会社を早退したのが３週間前のハナシ。熱は出るわ、だるいわ、咳が酷くて発作のように咳こんでは、その度に吐いてしまうわ、その咳で眠れないわ、クスリは効かないわ、食欲はないわ、ああ、壁紙張らなきゃ、ペンキ塗らなきゃ、植木に水をやらなきゃ・・・。自分の髪もとけない程、だるくって、始めの３日ほどは何をしていたのかキオクがありません。困り果てていたのは、咳。咳止めを飲めば夜はぐっすり、のハズが、３時間しか効果が無く、「最低でも６時間は間をあけて」もいられず、３時間おきに激しい咳にたたき起こされては、ちょいと一杯。これが２週間、昼夜かまわず続いていました。眠れず、げっそり。食欲は全く無かったのですが、痩せてしまうのを恐れるあまり、「時間」でムリヤリ食べてはいたのですが、激しい咳で押し出されてしまいます。食べられず、げっそり。今日になって発見したコトでしたが、４時間おきに２錠づつ飲んでいたクスリ。２４時間に８錠が最大とあります。・・・え？アタマが働かず、４X２で８錠だと思っていましたが。どーりでふらふらしてたワケか（笑）。何故効かぬ（笑）。さあ、久しぶりのサイクリングです。こんなに長いコト乗っていなかったのは、いったい何時ぶりでしょうと思いながら、走り慣れたコースへ向かったのですが。平らなところでもふかふかしています。あれ、アスファルトってこんなに軟らかかったっけ？まるで路上の数センチ上を走っているようで、なんだか愉快になってきます。久しぶりだからかな、足取りも軽快。・・・だったのはほんの束の間。「亀だってこんなに遅くない」ペースで坂を登り、げほげほ咳込みながらまた登り、やっとの思いで帰ってきた９０分の長い旅路。え？何故すぐ引返さなかったのかって？「迷う」んですよ（笑）。もう、文字通り「ぐったり」。あー行くんじゃなかった（笑）。

落車から一週間。

傷めてしまった筋肉は、全治２カ月との診断。できるだけ動かすようにしているようだが、先週から始まっている冬期トレーニングを楽しみにしていただけに、しょんぼりしている姿を見るのは心が痛む。私は今夜、再びトラックリーグを走るつもりだが、これでレースは終わりにしようと思う。夫の怪我で気づいたのは、「自分の怪我よりはるかに痛い」事だった。私が落車した時彼は、傷付いた私を見るのが辛いと言っていたが、今初めてその意味がわかった。

落車事故。

トラックリーグ再開、初日である。１９：００ウォームアップ、開始。１９：１５、それは起こった。信じられない事に、バンク上方にいたライダーが列を成していた私達めがけて滑ってきた。時速約４０ー４５km、あっという間の出来事である。そのライダーは私の２台後ろのライダー達をなぎたおした。私は無傷だ。しかし。私の夫が巻き込まれた。とっさに様子を窺うが、彼は床に倒れたまま動かない。すぐに自転車を降り、無事を確かめるが、彼はまだ動かない。動揺して取り乱した私は（使えない）救急ボランティアに向かって「Do it something for him!　Now!」と泣き叫んでいた。彼のヘルメットは無残に割れ、その時の衝撃を物語っていた。原因となったライダーを含み、４人が巻き込まれたが、彼が一番重症なのだ。とにかく、彼は立ち上がり、私は落ち着きを取り戻して、いやいやながらもトラックに戻った。レースをこなし、帰宅。足を引きずって階段を登る姿は見ているだけで痛々しい。強い痛み止めを飲ませ、ベッドに横になるが、気になって眠れない。彼の腿は２倍近くに腫れ、打った腰もグレープフルーツ大の腫れだ。頭もかなり打っている。擦り傷は体のいたる所にあり、どんな体制も痛み無しにはとれない状態。

一夜明けて-落車初体験その２

体が痛くてほとんど眠れなかった。朝目覚めて、まず最初にした事といえば、トゲ抜きである。大きなものはほとんど抜いたはずだったが、日中の光で見るとまだまだ刺さっているのがよくわかる。腕を見ると少し腫れている所がある。触ってみると、中に何か入っている。本能的にいやな気がした。けっこう長いが、深い所にあるようだ。少し赤くなっている以外は何も変ではないが。見えない棘は抜きようがない。どうしたものか。朝食をとり、まじまじと自転車を眺める。スポークが数ヶ所折れた為、リムが歪み、フォークにタイヤが貼りついている。これでは転ぶのも無理はない。なんせウィールが回らないのだから。ハンドルバーのテープが熔け、右ペダルの脇が水色に染まり（コートダジュールはワールドカップに向けて、２日前に塗り替えられたばかりだった）、新しいサドルの脇が少し熔けた位で、フレームもフォークもハンドルバーも無傷である。リムは交換だなーと思ったが吉日、早速自転車屋に向かう。自転車屋では、昨晩の落車の話で盛り上がる。皆落ちているのだ。楽しそうに語る彼らの話で、少し気分が楽になる。コンクリートのトラックで、文字通り半身擦りむいた話や、金曜夜のレースで顔を切った為救急に行くと、待合室には酔って喧嘩して派手に怪我をした人ばかりで、待っている間の方がよっぽど恐ろしかった話。昨晩もそうだった。トラック内で「大丈夫？」と声を掛けられたり、心配したり、はげましてくれた人々。同じレーサーとして明日は我身、人事ではないのだ。打ち身と擦り傷だけとわかって「全く大丈夫。来週もレースに出るよー。」と言って微笑み合った。鎖骨を折った話、膝をひねって翌日、自転車に乗った話、チームメイトのエレンは昨年、腰をひどく傷めたが、今年は金を狙っている話。話をした事も挨拶をした事も無かった女性ライダーがやってきて、「大丈夫そうで本当に良かった。落車した時、あなた本当に速かったから心配だったの。これだけ言いたかったの。自転車、止めないでね。」と。「わざわざ言葉を掛けてくれて、本当に有難う。自転車、止めないよ、勝てるまではね。」「あ、余計な事言って、ライバル増やしちゃったなぁ、もう。」と言って笑い合った。友達になれるかな。ウィールを預け昼食をとるが、腕の腫れている所が痛みだしてきた。GPに電話で相談するが、救急に行ったほうが良いのではとの事。１時を少し回った所だ。棘はけっこう深く刺さっている。行くことにした。「棘よりもあなた、その腰レントゲン撮るべきよ。」受付で゛棘抜き希望゛と言ったので、たいした事無いと思っていたらしい女医はこう言った。けっこう腫れているし、青と赤の痣にもなっている。「触らなければ痛く無いです。」と主張する私にこの女医は「こうすると痛いでしょ、骨どうかしてるかもよ。」とぐりぐり押す。「あああ」ーレントゲン室へ。写真を持って次の外科医と話すと、「骨はOK。」だから言ったじゃないかーと思っていると「棘は希望通り、取ってみましょう。」「！」話には聞いていたが、深く、頭が見えていないので、切開して取るとのこと。響きはとてもイヤだが、他に方法は無い。私しか棘の場所を知らないので、少し押して棘の形を明らかにする、と「そのまま押してて下さい、切りますから。」「え？！見ていたく無いんですケド。」「それじゃ、どこ切っていいかわかんないでしょ。」えーい、女も度胸だ。自分が切られ、傷口を探られている一部始終を見ているなんて、なんて奴だ。さんざん探ったあげく、棘は見つかった。長さ１cm以上はあった。深くうまっていた。消毒され、痛み止めの薬を取りに医者が部屋を出た途端、気分が悪くなってきた。座っていられない。かろうじてベッドに横たわると、意識が遠くなってきた。誰かが呼んでいる。「どうしましたか」「気持ち悪いです。」なんとか答えるが、動けない。こんな事、前にもあったなーいや、つい昨日の事だー等と思っているうちに人が集まってきて血圧を測っている。８０／４０。「酸素マスク！」と誰かが叫んでいる。そんなうちに、意識が少しづつはっきりしてきた。緊張が一気に解け、気絶しかけたのだった。散々な２日間であった。

落車初体験。

あっと思ったが遅かった。３度目のレースにして落車初体験である。５００mスクラッチで３着、デビルで８着と気を良くした末の１６ラップスクラッチレース。残りあと５周という所で一気に加速し、先頭集団にいた私は先のレースでの勢いもあって、調子づいていた。残りあと３周、集団はバンクに入りさらに加速するはずだったが、なぜかスピードは変わらず、加速の体勢を整えていた私の前輪が先行車の後輪にかぶった、とその時、先行車が右に進路を変えた。ほんの１０cm位だったが、見事に私の前輪を捕らえ、「あ。」と思ったが遅かった。スローモーションの様にスポークが千切れるのが見えた。バランスを崩し、床が右側に迫ってきた。衝撃は覚えていない。次の瞬間、私は床の上を滑っていた。自転車が別の方向に滑り去って行くのが見えた。私はまだ、滑り続けている。頭の中は不思議と冴えていた。早く止まって、トラックから離れないと轢かれてしまう、と思っていた。バイクの損傷がとても気に懸かった。音は全く無かった。体が止まったが、痛みがひどく動けない。それでも顔を上げ、後方に向けると、マーシャルがライダー達に向かって「High up!」と叫んでいるのが聞こえた。私はトラックの直線をほとんど滑り抜け、バンクの入口に倒れている。レースはあと一周残っているはずだった。目の前でライダー達が進路を上へ変えるのを見ていながらも「轢かれてしまう」と思った瞬間、体が転がってトラック中央の壁に向かった。右肘と右膝と右腰が痛いのだという事にその時気づいた。誰かが何か言っている。大丈夫かと聞いている。そんなわけは無い、と答える。「頭は打ったか」「打ってない」「どこか痛むか」「体じゅうだ」「特に何処が痛むか」「肘と膝と腰だ」「動くな」「動けない」馬鹿かこいつは、と思い始めた時、一人の女性が目の前に現れた。スキンスーツを着て、ゼッケンを付けている。彼女は私に手足の指は動かせるかと聞く。横たわったまま動かして見せる。自転車が気に懸かる。バイクが壊れてしまった、と訴える。涙が出てきた。「バイクは大丈夫よ」「そんなはずは無い、私見たもん」「泣かないで。それよりあなたは大丈夫？」「No」「腰と膝と肘、痛いよね」「痛い」「他は？」「痛くない」「動ける？」「Yes」同じような事を聞かれていても、なんだか安心できたこの女性は医療関係者で、彼女自身もレース参加者故、私のようなケースは度々経験していると言う。彼女が気にしていたのは頭部と背骨の損傷で、末梢が動けばその心配はほぼ無い事がわかるということだった。そして、男性の多いレースでは女性隊員の同席は稀で、女性ライダーが落車した場合の処置がすぐにできない事もあるらしい。彼らはボランティアで、いざという時の為にいるはずなのだが、医療関係者では無いらしく、すり傷程度にしか役に立たないという事をこの時初めて知った。とにかく、正気を取り戻した私は歩いて移動した。救急車が来たらしく、本物の救急隊員が２名やってきた。女性の隊員に幾つか質問され、体が動くかどうかのテストもされたが、私はもうこの時点ですっかり元気になっていた。傷の辺りは触れば痛いが骨に異常は無さそうなので、服で触らないようパッドをもらう。驚いたのはこれからである。そーっとスキンスーツを脱ぎ、肘を見ると３ヶ所擦りむいている。その周りにあったのは無数の棘。木製のトラック。いくつか目立った物を抜き、パッドをあて、レッグウォーマーを見ると割り箸大の大きな棘が突き抜けている。これ刺さってなくてよかったとほっとするが、右腿はほぼサボテン状態である。抜きはじめるがきりが無い。家に戻り、お風呂に浸かって、石鹸を付けた手でそっと背中と腕をなでると、ここも棘だらけである。床に触った所は全て棘だらけなのだ。とりあえず、目立った物を抜く。トゲ女である。