赤坂「たけがみ」にて
料理学校の卒業生向け講習会で赤坂「たけがみ」に行く。乃木坂の「神谷」の姉妹店で、どちらの店も蕎麦を最後に出す日本料理屋だ。こういうお店は最近増えているようだけど、ご主人の神谷さん曰く、ここが元祖だそうだ。お料理は和をベースに神谷さんらしいアレンジが利いている。まずは「キス昆布締め 干しトマト射込み」。 干したフルーツトマトの中に細切りのキスの昆布〆が入っており、トマトのゼリーをかけてあるもの。干すことで甘味が凝縮される。先付にぴったりの爽やかな一品。続いて「ヴィシソワーズ」「炙り寿司」「揚げ蕎麦がき 鱧落とし」「賀茂茄子田楽」「小鮎春巻」と続く。 そして注目の蕎麦はひき割りと更科の紫蘇きりの2種類。夏蕎麦は香りがないと言われるが、今日いただいたのは山形産の「献上寒ざらし蕎麦」。ご主人が是非にと農家にお願いにあがって100食分分けてもらったという貴重なもの。つゆをつけずにそのままいただくと、ほのかに甘く蕎麦の香りが広がる。 デザートは桃のシャーベット。-180℃の液体窒素でその場で作るパフォーマンスも!田楽味噌にホワイトソースを加えてエスプーマで泡立てたり、と新しい手法や材料をどんどん取り入れているとのこと。伝統的な日本料理もいいけど、こういうのも面白いかな。