「天国の青い蝶」を観て
余命わずかと宣告された少年の世界で一番美しい蝶を見たいという願い叶えるため、蝶探しに協力する昆虫学者との旅を、実話を基に描いた感動ストーリーです。 “奇跡の蝶に会いたい。 余命わずかな少年のたった一つの最後の願い”原題は“THE BLUE BUTTERFLY”、2004年の作品です。≪ストーリー≫末期の脳腫瘍に冒され、余命数ヶ月と宣告された10歳の少年ピート。ピートには中南米の熱帯雨林にしか生息しない、世界で最も美しい神秘の青い蝶、“ブルーモルフォ”を実際に見てみたいという夢があった。母テレサは、ピートが尊敬する世界的な昆虫学者アラン・オズボーンに直接会い、一緒に探しに行って欲しいと頼むが、“車椅子の少年を連れて行けない”ときっぱり断られてしまう。しかし、ピートの強い信念と熱意に、アランは南米行きを決意するのだったが・・・。≪スタッフ≫監督はレア・プール、製作はフランシーヌ・アレール、クロード・ボーナン、アーニー・ゲルバード、マイケル・ハジャッグ、脚本はピート・マコーマック、撮影はピエール・ミニョー、音楽はスティーヴン・エンデルマン。≪キャスト≫アラン・オズボーンにウィリアム・ハート、ピートにマーク・ドネイト、母テレサにパスカル・ビュシエール、他にラオール・トゥルヒロなど。おとぎ話のようなストーリーですが、美しい青い蝶“ブルーモルフォ”に触れた、白血病の少年の病が奇跡的に治ったという実際のニュースが基になっているそうです。どこまでが事実として描かれ、どの辺りが映画としての脚色なのかはわかりませんが、ピュアな少年との青い蝶探しの旅によって、堅物な昆虫学者が心を開いていく過程や、まだ10歳にも関わらず、母親を思いやり、冷静に出来事を捉えているところなど、また終盤に起きてしまうトラブルなど、ドラマチックな展開になっています。リスクを覚悟の上で、未知のジャングルへと冒険に出る少年ピートの勇気によって、母親や昆虫学者アランの心に変化を与え、やがてはピートにも奇跡が起きます。心優しきピート少年に扮したマーク・ドネイトくんの素朴な演技がすごく良かったです!マークくんの出演作を調べてみたら、「ペイ・フォワード 可能の王国」に出演していて、あのクリクリ髪のいじめられていた男の子の役だったのを思い出しました。(笑)他に「ホワイト・オランダー」「タイム・シーカー」など観ている作品にも出ていますが、役までは思い出せず、「天国の青い蝶」以後はTVドラマ中心に活躍しているようです。そして、昆虫学者に扮したウィリアム・ハートが少年を肩車したままや背負ったままでジャングルを走り回ったり、川に入ったり、滝に打たれたりと、体を酷使(?)していて、もちろん、揺るぎない演技で少年や母親との心の交流を見事に魅せてくれています。TVオンエアで観たのですが、1時間36分の作品がほぼノーカットだったことと、ウィリアム・ハートの吹替えをされた津賀山正種さんの声がピッタリで嬉しかったです。ちょっと苦手な昆虫も登場していますが、珍しい昆虫や動物たちの姿もたくさんあり、ピートとジャングルでの滞在先の少女との交流もとても微笑ましく描かれていました。子供向けの内容のようで、大人の心も掴むとてもハートフルな作品になっていました!下記サイトで予告編がご覧になれます。(※ほとんど内容がわかる作りの予告編です。 苦笑)「THE BLUE BUTTERFLY」 予告編 (YouTubeサイト) (英語)