夏のスーパーにご注意!
相変わらず涼しい毎日が続いていますが、もう7月も5日が過ぎ、事実上は夏になっています。そして夏と言えば、バカンスシーズン。昨日スーパーに寄ったらレジの人は見事に入れ替わってました。先日学生アルバイトらしき人が社員の人にレジの打ち方とかを教わってるのは見かけたんですが、今はその学生さんたちもヘルプなしにそれぞれ持ち場についていたのです。このスーパー、ちょっとレジ技術がヤバイ人がいるので、レジは慎重に選んでいるのですが、こうも学生一色だと選びようがなく、一番空いてそうなところに付きました。そのレジの担当は男の子。見たところそれほどトロくもなさそうなので、まあいいかという感じだったんですが、どうも悪い予感はしてたんですよね・・・。いよいよ私の番。このスーパーはもうレジ袋は廃止しているので、普段は私は持参のバックを使うんですが、ちょうどゴミ袋にする袋がなくなっていたので一枚買うことにしました。慣れてるレジの人だと、袋くださいと言われたらまず袋を出すんですが、この子は何度言ってもハイと言うだけで袋を一向に出そうとしない。袋を先にくれればレジを通った商品から詰めることができるんですが、どうもまだそういう機転が利かない・・・というか商品をレジに通すのに必死のよう。でもまあこれはいいんです。こちらもそれでこの子がレジを間違えないか確認ができるので。そしてじゃがいもが通ったとき・・・。ちょっとおかしいと思ったんですよ。だって表示金額は4ユーロ(今日のレートで約668円)。じゃがいもは5つだけバラで買ったのに。ただじゃがいもが一番最後の商品だったので、この4ユーロというのは買い物の合計金額かとも思われました。まさにそれくらいの金額の買い物だったので。ところが実際に言われた合計金額は6ユーロ78。やっぱりおかしい・・・。「ほんとにこれだけしか買ってないのに6ユーロいくらなんですか?」と聞いたところ、この男の子、自信たっぷりに「そうですよ」この子、絶対間違ったな、しかもやはり問題はじゃがいもだとは思ったんですが、こちらのスーパーってお金を払ってレシートを出してもらってからでないと確認ができないんですよ。面倒なんですけどね・・・。それで一応払っておいて、すぐさまレシート確認。やっぱり・・・。じゃがいも5個で600円以上の金額になってました。ここまではいいんです。ここでのバイトは初めてだろうし、間違えることは誰にでもある。しかし、問題は別のところにありました。「あなた、じゃがいもこれだけでほんとに4ユーロなの?」「そうですよ。表示されてる通りです。」「ほんとにそう思うの?」「はい。その通りです。」「これはおかしいからすぐ誰か呼びなさい。」こう言われて一応連絡用の電話の受話器を取ったものの、納得いってないようだし、さらにそんな連絡すらも慣れてないようでもたもた・・・。そこですかさず隣のレジから「どうしましたか~?」と声が。隣のレジの人、見たことなかったんですがどうやら社員のようでした。その人に買ったじゃがいもを見せて「これ、4ユーロって言うんですけど」と言ったところ、隣のレジの人もびっくり。そこで男の子の反論が入ります。「だってこのコード表示にある通りに打ったんだから間違いないです。」隣のレジの人が何番のコードで打ったかと聞くと、男の子はすかさずそのコードを言いました。「あんた、それはバラ売り用のコードじゃないでしょ。それはネット売り(2.5kg)の単価よ。」ここまで言われてようやく男の子は顔を真っ赤にして間違いを認め、取消係を呼びました。こっちのスーパーって間違えられると面倒なのは、レジの人はある程度のレベルでないと自分で取消が認められていなくて(まあおそらくレジの人の不正防止なんでしょうけれど)、取消があるたびにいちいち責任者を呼ばないといけないんです。責任者が4ユーロを取消して、再度じゃがいも5個の重量を量って値段を出したところ72サンチーム(119円)、これを見てますます顔を赤らめる男の子でありました。しかしねぇ、常識で考えてもじゃがいも5つで700円近くもするわけないじゃないですか。それに全く疑いを持たないってすごくないですか?しかもおかしいと言われてるにもかかわらず、自分が間違ったと思っていない。自分の非をなかなか認めないフランス人を批判しているわけではないのです。自分は間違っていないと言うことと、これはおかしいかもと思うことは別次元であって、この人が間違っていないと主張するのはまあ構わないんです。結局こういう間違いは正されるので私の損にはならないし。ただじゃがいも5つで700円ということに全く疑問を感じないところがすごすぎるんですよ。まだご両親のもとで暮らして買い物ひとつ自分でやったことがないのかもしれませんが、それにしてもちょっとねぇ・・・。コーラ1.5リットルボトルが700円だったらおかしいってわかるのかな(笑)?・・・とここまでは昨日の話。というわけで後日談。今日またこのスーパーに行ったんですよ。ちょっと買い忘れがあって。店内に入るときに「昨日の彼、いるかな~」と思ってちらっと見たら、いました。2番レジで暇そうにぼーっと・・・。今日は絶対に2番には行かないでおこうと思いつつ、店内をうろうろしてところへ店内放送が。"ANNULATION A LA CAISSE DEUX, S'IL VOUS PLAIT"「2番レジ、取り消しお願いします。」今日もがんばってるみたいでした(笑)。皆さん、いつもクリックいただいてありがとうございます。今日もよろしくお願いします!→ パリの日常の写真はこちらから↓