ボンジュール･ド･パリ

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  大人買い♪

  いやあ、ほんとに便利になりましたね、パリは。先日お伝えした日本の服の某大型ショップもそうだけど、やはり例の古本チェーン店の存在は大きいです。と言っても古本屋さんでそうそうお買い物をすることもなく、買ったとしても2ユーロ程度。なので最近導入されたポイントカードすら持っていませんでした。そんな先日。ここってマンガが数巻セットで売ってるのですが、そこで写真のものを発見してしまいました。名作のひとつに挙げられる作品ながら、私は今の今まで読んだことがなかったのです。大判のかなり分厚い本が４冊セット。うれしいことにこの４冊で完結でお値段もうれしい８ユーロ。日本から帰ってきてまだ日が浅いのにこんなとこでこんなものを買って・・・と若干、ヘンな罪悪感みたいなものもあったのですが、日本で同じものを見つけたとしてもこの重さだったらたぶん買ってないですし。８ユーロのお買い上げなので初のポイントカードももらえました（５ユーロで１ポイントだそうで）。いやー、読み応えがありますね、これは。１冊がかなりのボリュームだし、内容もパラパラとめくる感じでは読めないもので。寝る前の読書に活躍してます。

  Oct 7, 2009

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  ハリー・ポッター　最終巻！

  今日はハリー・ポッターの話題です。ネタばれは下の反転文字でしか書きませんが、念のためにハリポタの話題は避けたいと思われる方は今日はここで（今日までの私がまさにすべてのハリポタを敬遠してきましたので、お気持ちは100％わかります！）。前にも書きましたが、これまでハリポタは全部フランス語で読んできた私。読み始めた時はすでにフランス語で既刊のものがあったので、それを読んでる間はよかったのですが、あっと言う間に読みつくしてしまい、そうなってさて最新刊を英語で読むかどうか・・・ちょっと迷いました。けれど前にも書いた通り、フランス語と英語・・・若干固有名詞が変わってたりします。それもあってこれまで躊躇して、結局フランス語版が出るのを待って読むという形になっていました。しかし、今回は最終巻。ブログのお仲間もすでに予約された方達がいらして正直ほんとに考えました。結局予約はしなかったし、発売後も何度も本屋で山積みになってるハリポタの本を見ました。それでもまだ躊躇してたんですが・・・。聞けばブログ等で思いっきりネタを明かしている人がいたりすると言うではないですか。こんな調子ではいつ、何時、ふとした拍子に内容を知ってしまうのではないか・・・くだらないと思われるかもしれませんが、最近の最大の悩み・恐怖はこれでした。そしてある時、思いっきり内容を書いたネタばれTシャツなるものを着ている人がいるとニュースが。キー、これはたまらんっ！とばかりに本屋に走ったわけです。こんなにビクビクするなら最初から買っておけばよかった・・・と本屋のレジで並びながら何度思ったことか（まだ買ってもいないのに）。それから・・・メトロの中、昼休み、そして帰宅後と寝る間も惜しんで読み続けました。一方であいかわらずハリポタネタに対する警戒度は最高に設定。映画館で隣に並んでいる人が、「ハリポタ読み終わった」と言うのを聞けばさっとその場から離れる。ネットしていてハリポタのハの字が出ているものがあれば、例えそれが今公開中の映画のネタであっても念のため避ける・・・等、本に集中しつつもそっちにもずいぶんと気を遣いました。昨日は翌日会社だと言うのにちょうど最後の方に掛かってしまい、４時まで読んだ後、やはりこんなコンディションで読み終えるのはあまりに惜しいとそこで就寝。本日帰宅後、ゆっくりと読み終えました。とにかく読後の一番の感想は「読んでよかった」。それも原語で読んでよかった。フランス語訳も時にすばらしい訳があるのですが（例えばSorting Hat=Choixpeauなんてのはフランス語訳の方が絶妙だという評価があがっていますし）、やっぱり訳本よりハリーの世界に浸れた気がします。それにもしかしたらフランス語より英語の方が読みやすいのかも（汗）。もう一度読み返すことはないのかな・・・と思っていましたが、全部読んだ今、落ち着いたら最初から読み返したいなというのが今の気持ち。ネタが全部わかってから読み返すと違った部分がいろいろと見えてくると思うんですよね。その時は英語を最初から買いなおすことになると思います。さて、ここから感想、つまりネタばれもありますので反転文字にしますね。いやあ、もう昨日の晩は涙が出てしまいました。The Prince's Taleの章、いくつかの部分を何度も何度も読み返しました。スネイプは第６巻の最後を読むまでは、実は絶対にヴォルデモート側には付いていないに違いないに違いないとかすかな希望を持っていたのです。それが６巻であんなことになってしまってがっかりでした。７巻の初めでももういかにも裏切り者だったのに、そういうことだったとは・・・。もうこの章を読んだだけで、ちょっとあとはどうでもよくなったくらい（笑）。途中、ちょっとハリーにイライラしたこともありましたし、もうハリーに死んでもらってもOKくらいな気になったこともありましたが、結果を読んでもうそういう気持ちもなくなりました。イライラした理由・・・。それはもちろん計画性のなさもあるんですけど、いつまで経っても悪いやつらをSTUNするばかりなところ。一方、悪い側はアバダ・ケダブラとか使ってるというのに・・・。STUNするばかりじゃ全然ラチがあかないじゃないですか。目には目をという言葉を知らんのか！とムカっとしてしまいました（笑）。ドビーが死んだとき・・・これはもう猛烈悲しかったです。ドビーはハリポタの中で超お気に入りキャラだったもので・・・。お気に入りキャラではフレッドはもちろん、ルーピン先生がもう悲しすぎ。まあ何よりスネイプが一番堪えましたけれど。・・・と他にもいろいろ書きたいことが山ほどありますが、今は読んだ後ちょっと落ち着きたいのと、書いていたら止まらなくなりそうなので、今日はこのへんで。皆さん、いつもクリックいただいてありがとうございます。今日もよろしくお願いします！→　パリの日常の写真はこちらから↓

  Aug 17, 2007

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  ジャン・クロード・ロマン

  久しぶりに本の話。今、続きで読んでる本があるのですが途中まで読んだところで次の巻が在庫切れ。その間をどうしようか・・・と思ったところに最近読みたいなと思った本のことを思い出しました。ほんとに便利な世の中になったもんで、ほんのちょっと前までは海外に住んでしまったら高い日本語新聞を買うしか日本のニュースを知るすべはなかったでしょうけれど、今はネットがあるので日本で何が起こっているのか、大抵のことはわかりますよね。私も毎日、日本で気になるニュースはチェックしています。そこで最近非常に気になったニュースは京都であった事件。奥さんが睡眠薬を飲まされて眠っている間に子供が殺されたというもので、犯人はそのお父さん。そのお父さんは奥さんに毎月給料と称して３０万円渡していたが、実はそのお金は同居している実母からもらっていたもので、実はもうすでに３年以上無職だったという話でした。これで思い出したのが前に見た映画、"L'ADVERSAIRE"。学生の頃から「彼は出世するだろう」と誰もが思ったジャン・クロード・ロマンはＷＨＯで研究者として働き、さらに地方の大学で教鞭もとる。そしてパリの病院からも招聘を受け・・・というキャリアを重ねる一方で、家庭ではよき夫よき父親と、恵まれた人生を送っていたのだけれど、この人がある日、妻と子供を殺し、さらに自分の両親も殺してしまう。そこで警察の調べですぐ明るみに出たこととは、なんと彼が勤めていると言っていた勤務先の職員名簿に彼の名前はなかったということ、さらに皆がドクターと呼んでいた彼は大学すら卒業できていなかったということだった。・・・というなんとも不可解なダニエル・オトゥイユ主演の映画でした。これ、実際に起こった話なんです。大学２年の終了試験にどういうわけだか行けなくて、それから22年間嘘で固めた人生を送った男。映画では行ってくるよと家を出てから、大型スーパーの駐車場にひっそり車を止めて一日中、車内で本や雑誌を読み、サンドイッチをかじって夕方まで時間を潰すこの人の姿がなんとも印象的でした。ある日突然解雇されてそれを家族の者に言えず、いかにも毎日会社に行ってるように振舞うお父さん・・・こういう話はときどきありますが、まさか一度も働いたことがなく20年以上も嘘を通し続ける・・・。こんなことが実際に可能なのか。事実、殺人事件を起こすまではバレていなかったのですから、可能なんですね・・・。映画を観てから本を是非読みたいと思いつつ、そのままになってました。それを京都の事件で思い出したわけです。それで今度こそ是非読みたいと思って同名原作本を手に取りました。もともと非常に興味深い話なんですが、読み始めると映画では描かれていなかったエピソード満載で、つい夢中になり気が付いたら３日で読み終わってました・・・。大学2年の試験が受けられなかったこと、これがなぜ言えなかったのか。この時友達や親に話していたら、こんなことにはならなかったんでしょうに、結局ここで嘘・・・と言うか、いかにも3年生に進級したように振舞ってしまったのが始まりで、その後はすべて嘘を嘘で固めることになってしまった人生。どう考えても事件まで嘘が一万も十万もありそうなんですが、それが一つもバレなかったというのは怖い話ですよね。どんな嘘をついて、どうやって過ごしていたか、ほんとは彼が語ったことも全部本当じゃないのかもしれませんが、とにかく次々に読まずにはいられない内容でした。日本語でも「嘘をついた男」というタイトルで訳本が出ているようですのでご興味のある方はどうぞ↓で、おっと思ったのが同じ作者で"LA MOUSTACHE"の訳本も出てるみたいですね。こちらはある日長年蓄えていた髭を剃ったのに、奥さんにも長年の親友にも毎日顔を合わせる同僚達にも気付かれないという話。最初は皆冗談で気付かない振りをしているのかと思ったが、どうやらそうではない。で、「自分はほんとに髭を生やしていたのか？」という疑問が湧く・・・というミステリアスな話。これも映画化されてます。・・・と少し話がそれてしまいましたが、嘘をついた人の話、まさか、すごいなと思う一方で、なんとなく魔が差したらこういうこともあるかもみたいなちょっと理解できなくもないような気持ちもあるんですよね。ほんとに怖い話でした。あ、でも私は実在の人物で、ちゃんとパリに住んでますのでご心配なく（笑）。皆さん、いつもクリックいただいてありがとうございます。今日もよろしくお願いします！→　パリの日常の写真はこちらから↓

  Jul 30, 2007

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  続々登場！フランスでマンガ

  とうとうフランスで待ちに待ってた「NANA」15巻が出ました！日本にいた頃は長い間マンガなんて買っていなかったのに、こちらに来てからついマンガを買ってしまいます。マンガの話はこの日記で何度も書いてきましたが、発売されるマンガの数が日に日に多くなっているのはうれしい限り。日本で話題の「DEATH NOTE」はぜんぜん発売される気配はないのですが（涙）、私がよく徘徊するF○ACという店のマンガ売り場は通りかかる度に新しいマンガが増えている気がします。冒頭の「NANA」はずっと読みたくて、あるとき古本屋で既出のをばっとまとめて大人買い。その時は１冊読んだらすぐ続きが読める状態でよかったんですが、追いついてしまうと今みたいに次の発売日まで待たなきゃいけないのがつらくって・・・。現在そういう状態でスタンバイ中なのが「２０世紀少年」（浦沢直樹）とこの「NANA」。たまに単発で読むマンガはあるものの、どうも次を待ってるのがこの２つだけだと楽しみとして物足りない。そこで、もうひとつくらい読むマンガを増やそうかななんて思って店に物色しに行くわけですが、どうも立ち読みが多すぎて見にくいのです・・・。ドラマを見て面白かったしちょっと読みたいなと思ったのは「花より男子」。けれどこれはつい最近２２巻が出たようで、これに２２冊分も投資するのはいかがなものかと・・・。「ヒカルの碁」というのはどうなんでしょう？ちょうどクリスマス用に３冊セットというのが出てるので、まだ３冊しか出てないなら追いつきやすいなとも思うのですが。そんな中、昨日すごいのを発見してしまいました！ご存じかな・・・これ。「なかよし」読者だった私にとってはめっちゃくちゃ懐かしいのですが。確認したら１９８２年の作品のようです。２４年前か・・・。確か「なかよし」の年齢層用にはちょっと大人な内容なんですよね。私はこのマンガの連載途中に「なかよし」を卒業してしまったので、結末がどうなったのか知りません。実はまず隣にあった「メイミー・エンジェル」（同じくいがらしゆみこ作）に目が行き、その後この「ジョージィ！」に気がつきました。つまりいがらしゆみこのマンガが２種類も出版されているのです。今、なぜフランスでいがらしゆみこなのか。確かにコンディ（キャンディのフランス語読み）はこちらでも誰もが知るマンガ（というか皆が知っているのはアニメ）なんですが、次々と日本で今流行っているマンガが翻訳されている中で、いがらしゆみこに目をつけたとはなかなか渋いと思いませんか？「メイミー・エンジェル」には興味はなかったんですが、この「ジョージィ！」はつい買ってしまいました。いや～、思ってた通りのドロドロ系（笑）。これは非常に続きが楽しみになりました。もうすでに連載も終わってるし翻訳のペースも早そうで、第２巻の発売はなんと来月。たぶん多くて５巻くらいだろうし、その点でも安心です。それにしてもこうして２０年前のマンガが出版されるんだったら、他にも出版してほしい昔のマンガがいろいろあるんだけどな・・・。いつも応援ありがとうございます。今日もクリックどうぞよろしくお願いします。。→　パリのクリスマスの様子の写真はこちらから！↓

  Dec 9, 2006

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  とうとう・・・「NANA」

  日本にいたときも、フランスに来てからも私の枕元には常にマンガがあります。リラックスしたいときに何でもいいから１冊手に取ります。そしてなぜか試験勉強中も。定番はやはり｢ガラスの仮面｣。これも１巻からちゃんと読むことはないのですが、たまにふと目に付いた巻を取って読みます。ただし日本では全巻揃ってるこのマンガもこちらでは古本が出たときに買うだけなので、ところどころ抜けています。前回この日記にこのマンガに付いて書いたときから１冊も増えていません（涙）。抜けている巻だってもう何度も読んだのだからストーリーはすっかり頭の中に入っているのに、ちょっと読んだ巻の次の巻が家にないものだったりすると妙にフラストレーションが溜まったりして。そういやこれはフランス語版が出ないですねぇ。劇画調なのは受けないのかしら？日本にいた頃は昔買ったマンガでこうして結構満足していたし、あまり新しいマンガに関する情報もなかったから、山岸涼子さんの本が出るとき以外は新しいものはほとんど買ったことがありませんでした。ところがこちらに来てから数年経ってフランスにも日本のマンガブームがやってきて以来、ちょっと新しいものも読む機会が増えました。前にも書きましたが、一番のお気に入りはなんと言っても｢２０世紀少年｣。そういやちょっと前は３ヶ月に１冊のペースでフランス語版が出てたのに、今は１９巻が今年の２月に出たっきり。続きが読みたいのに・・・。日本ではとうとう連載が終わったんですって！？そして来年春に特別編が出るんですか！フランスでは現在１９巻まで出ています。そうか・・・もうかなり終わりに近づいてるんですね、我々も。その後ずっと気になってたのが、日本でブームを巻き起こした｢NANA｣。古本屋では｢ガラスの仮面｣は日本語のが手に入るんですが（それも今はほとんどなし）、｢２０世紀少年｣や｢NANA｣は日本語のは見かけたことがありません。｢２０世紀少年｣は途中まで友人に借りて、続きは新しいのが出るたびに買ってるのでいいのですが、｢NANA｣は誰も持ってないし、もう１２巻まで出ちゃってるので一度に買うのは痛い（１冊約６ユーロ＝８７０円）。一度だけ古本屋で２、３、４巻が売りに出ているのを見たことがありましたが、１がないんじゃ・・・とあきらめました。けどこれを買っておいて１は新本を買えばよかったんですよね。そのときはそこまで考えが回らず・・・。次に行ったらさすがにもう売れてしまってました。あれから１年くらい経ったでしょうか。つい先日、古本屋でとうとうフランス語版第１巻を見つけ、即買い。この店は一応日系でフランス語の本はあまり置いてないから、２巻以降はまた巡り会ったときにボツボツとためていくしかないな・・・（あくまで新品は買わない）と思ってた矢先に、今日２巻～１２巻が一同に会しているのを発見！しかもご丁寧にいくつかの巻は何冊もあったりして。｢NANA｣がこんなに揃ってること、今までなかったですよ。しかし一冊４ユーロ（５８０円）。これでもいっぺんに買うとやっぱり痛い。一応全巻手に持ってからしばらく考えちゃいました。けどずっと待ってたこの機会を逃す手がありましょうか？ここで数冊買ってあとはボツボツ揃えるったって、一体それはいつのことになるやら？？？今月は時計の修理に３万以上かかったし少々痛い出費が重なったのですが、結局買っちゃいました。これでもうバーゲンにも行けなくなりましたが、服や靴よりも読書で教養を高めるってのも大事でしょ。クリックよろしくお願いします！→　も(さぼり気味ながら）開館中!

  Jul 18, 2006

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  デカ王物語・愛子編　第４話　～旅立ち～

  投資額の５倍という９.９０ユーロという額をまんまと手に入れた愛子。しかしこれまでの投資額は・・・２月０３日：４ユーロ２月１０日：４ユーロ２月１７日：４ユーロ２月２４日：４ユーロ３月０３日：４ユーロ３月１０日：４ユーロ３月１７日：４ユーロ３月２４日：４ユーロ３月３１日：４ユーロ計：３６ユーロ！うち勝ったのが９．９０ユーロであるから、差し引き２６ユーロの負けである。うーむ、人生甘くない・・・。ところが、当たりは他にもあった！「お年玉付き郵便葉書」４等当たり！ちなみに４等とは、お年玉切手シートである。これだってバカにはできない。当たりはなんと１００本に２本、つまり５０分の１の確率である。全国でも当たり本数は８２１６４０００本しかないのだ。そうこうするうちに、４月８日を迎えた。この日にちを憶えていらっしゃるだろうか？記念すべき４月８日。それは・・・・・。 よって前日の４月７日のＥＵＲＯ ＭＩＬＬＩＯＮはワクワクＺの効果を試す最後のチャンスである。ＥＵＲＯ ＭＩＬＬＩＯＮ・・・当たればデカいロトで、１～５０のうち５つの番号と、☆で囲まれた１～９の番号のうち７つを選ぶ形式のものである。結果は・・・。珍しく☆２つは合ったものの、番号は１つも当たらず。☆２つ＋番号１つで１１．１０ユーロ当たるはずだったのに、惜しくも逃してしまった。上記の負け金額にさらに４ユーロ追加である・・・。しかし負け越しがなんだろうか。その間、毎週当たるかどうかワクワクし、いい夢を見させてもらったではないか。これをワクワクＺの効果と言わずしてなんと言おう。４月８日・・・。ワクワクＺを体内に取り込み、いよいよこれからは愛子自身がワクワクＺそのものとなる時が来たのである。満を持して開封。海野によると｢中身はバラバラかも・・・｣とのことであったが、麺の状態は良好。調理。じょうじによると、麺は２倍の量なのにソースの量は普通のＵＦＯと同じくらいの量しかなく、激マズとのことであったが、これはメーカーさんがじょうじの日記を読んだためなのか！？なんと、このデカ王には液体ソースと粉末ソースの２種類が入っていた！おかげで量的には、結局普通のＵＦＯと同じく、｢一部の麺がどうしても白く残ってしまう量｣であった。コツはと、作り方にあるように、ソースは一緒に混ぜず、まずは液体ソースを軽く麺に絡ませ、そして粉末ソースで仕上げということのようだ。ま、お味の方は、焼きそばＵＦＯファンの愛子をうならせるほどではなかった。それにやっぱり量が多すぎ。最後の方は鼻血をこらえながら（ってこれまでの一生で一度も出たことないけど）完食した。幼い頃はインスタント類は一切禁止という家庭で育った愛子は、禁を破ってというかたまたま幼稚園のお友達のお宅で出されたインスタントラーメンをはじめて味わって以来のインスタント麺ファンではあるが、最近は年のせいか、インスタントの麺類を軽く受け付けなくなってきたのである（今もちょっと気持ち悪・・・）。しかしこうして無事にワクワクＺを余すところなく体内に取り入れた愛子。最近の疲れもいっぺんに吹っ飛んだような、軽い達成感である。ワクワクＺ、新たなる旅立ち・・・。いい夢をありがとう、デカ王！！！！！デカ王物語・愛子編　一応＜完＞クリックよろしくお願いします！→　も(さぼり気味ながら）開館中!

  Apr 10, 2006

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  デカ王物語・愛子編　第３話　～光明～

  VINAMILKを一気に飲み干しながら、愛子はこれまでの敗因の原因を考えた。確かに愛子の目標は少し大きすぎたかもしれない・・・。なぜなら、彼女の目標とはユーロ･ミリオンとは平たく訳せば｢ヨーロッパ百万長者｣とでも言うべきものか。百万？読者の諸君はこの数字をバカにしてはいけない。ここはヨーロッパ。通貨単位はユーロである。つまり、百万とは百万円ではなく百万ユーロ。１ユーロが約１４０円の今、百万ユーロ当たれば一気に１億４０００万円ということになるのである。日本では億万長者なのだ。ここで驚いてはいけない。この夢のロトは、百万などというちっぽけな数字で終わらないからだ。ユーロと名のつく通り、このロトはEU内数カ国協賛で行われるもの。当たりがフランスから出ることもあればスペインからでることもある。賭け金だけでもかなりの金額が動く。当然賞金も大きい。そして１等が出なかったら、その金額は次回にキャリーオーバーだ。これが毎週金曜に繰り返されるのである。実に海野からワクワクZを受け取った当時、１等賞金は９５００万ユーロであった。円にすると・・・えええええ？な金額である。海野の場合はワクワクZを持っているだけですでに非常に効果があったわけだが、ぐんと気温の低かったフランスではどうか？ということで、番号もというワクワクZのパッケージから選ぶことにした。これで絶対大丈夫！とすでに大船に乗った気持ちの愛子に残された仕事は、その週の金曜日の抽選を待つのみとなった・・・。しかし・・・。なぜかこの抽選ではかすりもしなかった・・・。以来、今度こそ、今度こそと同じ番号で買い続けること数週間。それでも当たらなかった・・・。結果報告を心待ちにするイージーゴーイングスの仲間たちを思うと、やりきれない・・・。それで・・・すっかり荒れてしまった愛子なのであった。そんなある日。その時はもうすでに惰性のように金曜日になれば買う、翌日結果を見るとまあ、惰性のように暮らしていたわけだが、こんな風にかなり冷めた目で結果を見ると、見憶えのある数字が♪え？ええ？えええ？当たった！当選金額：９．９０ユーロ也一口の賭け金が２ユーロであるから、約５倍の戻し。金額は小さいですが、５倍って言ったら５００％。これは大きいですよ。というわけで、なんとか無事に第一関門・・・にもならない第０.００１関門くらいは無事突破となった。｢小さいことからコツコツと｣これですな。そして・・・それだけでは終わらなかった！！！クリックよろしくお願いします！→　も(さぼり気味ながら）開館中!

  Mar 30, 2006

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  デカ王物語・愛子編　第２話　～苦悩の果てに～

  まずは今日の小ネタから。１．昨日、あれからレンジでチンするホッカイロみたいなやつを目に当てたらだいぶ具合がよくなりました。２．今朝、会社に行ったら、まだネットが通じていなかった！サーバーに電話したら、回線は問題ないって言ってましたが、実際はやっぱり回線がおかしかったようです。１０時半くらいになって急にすべてが動き出しましたから。相変わらずいい加減・・・。で、お金取ってるんですからねぇ。３．最近、学校で話すようになった人に、話の流れで取引先の中に日本もあると言ったら、「へえ、じゃあ日本語しゃべれなきゃだめじゃない」と言われて引きました。「まあでも私日本人だしさ」と言うと、今度は相手が絶句。そして「あ、ああ、じゃあ日本語しゃべれるんだね」だって。普通は取引先に日本があると言った時点で、「ええ、日本人なの！？」と驚かれる場合が多いのですが、このリアクションは初めてでした。さて、今日はデカ王物語の続きです。第１話を逃してしまった方、もう一度読みたい方はこちらをどうぞ。*********************************************************************************実際、この「危険物」に手を出すまでの愛子の苦悩は深かった。特に海野がベトナムからわざわざ日本へ出向いた際にあれほどの成果を上げたのであるから、何の期待もしていなかったと言えば嘘になる。断っておくが、これは個人の利益について述べているのではない。賢明な読者諸君ならおわかりかと思うが、あくまでイージーゴーイングスの利益について期待していたのである。「一人は万人のために、万人は一人のために」これはその昔、愛子が幼少の頃によく行った生協のスーパーにあった標語である。これが頭に叩き込まれている愛子が組織に属し、さらにフランス支部を預かっている今、個人の利益のみを追求するわけはないのだ。それだけ組織のことを思う愛子だからこそ、悩んだのである。ロトを買っても買っても結果はハズレしだいに愛子は・・・。しかしこれで結果が出るわけがない。お酒で一時的に逃げられても、目が覚めればまたよりつらい現実と直面せねばならない。それはわかっているのに、どうしてもワインに手が出てしまう・・・。しだいにそんな毎日を送るようになってしまったのである。そんなある日、海野のあの一言が啓示の如く頭に流れてきたのであった・・・。「どうしても効果が現れないとき、最後の頼みとしてこれを使用してください。」かなりの危険を冒してわざわざフランスまでワクワクZを届けてきてくれた海野をはじめ、じょうじ達まだ見ぬ日本の仲間の顔まで頭に浮かんだ（って会ったことがないのに浮かびようはないんですけどね）。やろう・・・。そう決意して例の「危険物」を手に取った。それは、思ったより白っぽい液体だった。しかし、そのわずかなピンク色がいかにも化学物質が混入されていることを物語っている。小さい頃にお医者さんによく処方された液状の薬を思い出した。ほのかなピンクのその液体は、見かけの色とは裏腹に恐ろしい味であったのである。そしてこの危険物のパッケージ。牛が笑っているなど、さらに危険な匂いがする。思わず口の中が苦くなる愛子。本当に大丈夫なのか!？そして一口目・・・。旨っ！パッケージをよく見ると・・・。「SUA TUOI TIET TUNG DAU」(ベトナム語）と書いてあるではないか。読めた・・・。主体はミルク、そしてピンクはストロベリー味だな。これは本当に効くかもしれない・・・。というわけで次回こそほんとに危険物の結果発表！続きは近々！クリックよろしくお願いします！→　も(さぼり気味ながら）開館中!

  Mar 23, 2006

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  ニコラ・ド・ラモット　って憶えていますか？

  もうちょっと我慢しようかと思ったのですが、この｢二コラ・ド・ラモット｣という名前を見てくじけました。その他もう懐かしい名前がいっぱいで・・・。くじゃくのような女ベルタン嬢ノアイユ伯夫人メルシー伯ここまでくればおわかりでしょうか？実はこの本、｢マリー・アントワネット｣を読んでいます。suh0716さんが読んでおられて、早速買いに走りました。歴史はいろいろと知りたいと思うのですが、なかなか説明文というのは読みにくかったりしますよね。ですから物語形式になっていて自然と歴史もわかるとか、歴史物のマンガとかできればそういうものがいいのですが、これは説明文ながらなかなか面白く仕立ててあって、どんどん読めます。読んでいると次から次へと｢ベルサイユのばら｣の場面が思い浮かびます。マリー・アントワネットがオーストリア皇女としてシェーンブルグにいた頃、お母さんのマリア・テレジアの顔、フランス皇太子妃になるべくフランスに初めてやってきたときの様子、そして「くじゃくのような女」、デュ・バリー夫人。アントワネットは皇太子妃で宮廷では一番身分の高い女性であるため、下の者達はひたすらアントワネットから声を掛けてもらうのを待たなければならないですが、何年も待ちぼうけをくわされたのがこのデュ・バリー夫人でした。ベルタン嬢は、ファッションリーダーとなったマリー・アントワネットには欠かせない、モードの先駆者。のみの色のドレスやダチョウの羽を流行らせましたね。ノアイユ伯夫人はアントワネットの侍女でしたし、メルシー伯はオーストリアからやってきた大使でアントワネットのお目付けでもありました。そしてタイトルの｢二コラ・ド・ラモット｣。思い出されましたでしょうか？首飾り事件の張本人、ジャンヌの夫で、確かオスカルの隊にも一時大尉として勤務してましたよね。ポリニャック伯夫人なんかはもう有名すぎてわざわざここに名前を出す必要もありませんが、こういう脇役の人々がもういちいち懐かしくてしかたがありません。（トリアノン宮殿。アントワネットは、宮廷を放ったらかしにしてお気に入りだけここに集めて入り浸っていました。）ハンス・アクセル・フォン・フェルゼンについては、ちょっとした発見もありました。フランス語ではハンス・アクセル・ド・フェルゼンと書いてあるのです。あれ？っと思ったのですが、なるほど、フォンってVONでフランス語のDEなんですよね。フランス語の名前って”ド”がつくと貴族ということらしいですが（ただし皆が皆そうではないとか）、他の国でもおんなじ感じなのですね。今は、国王一家がフランス国外に逃亡しようとして、ヴァンレンヌ手前で見つかってしまいパリに強制送還されてきた直後あたりを読んでいます。ヴァレンヌ逃亡にしても、その場面がまざまざと思い浮かびます。が、期待の、アントワネットが逃亡失敗の末にチュイルリー宮に帰ってきたときに、｢王妃様、御髪が・・・｣って女官がヒーッとなる場面・・・あれがありませんでした。これは残念。「ベルばら」でも特に印象に残っている場面の一つなのですが。実は「ベルばら」を読んでいるときは、どうしてもオスカル中心だったので、オスカルの死後の物語についてはちょっといい加減に読んでいるところもありました。ですからこの本を読みながらもう一度「ベルばら」を読み返したくなっています。つくづく「ベルばら」はよく研究し尽くされたマンガだったなとあらためて思いました。さて本の方はいよいよアントワネット達が諸外国の王室からの援助もなく、行き詰っていくところです。最後まで読んだときにはまたアントワネットの話を書いてしまうかもしれませんが、その時はご容赦を。クリックよろしくお願いします！→　も(さぼり気味ながら）開館中!

  Mar 17, 2006

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  デカ王物語・愛子編　第１話　～苦悩～

  小説バトンを受け取りました！というわけで、今日はちょっと趣向を変えて、「デカ王物語」行ってみます！**********************************************************************私の名は愛子。秘密組織イージーゴーイングスのフランス支部に所属している。ワクワクZという画期的なワクワク物質の開発がうまく行きそうだと連絡があったのは去年の年末。日本の北越谷支部から連絡を受けたベトナム支部の海野が急遽日本に飛び現物を入手、私はその海野自身より今年１月、パリ某所にてワクワクZを受け取った。(海野のレポート、デカ王物語はこちらから）実にワクワクZは北越谷→ベトナムの田舎→パリという旅を経てやってきたのである。発端は北越谷でじょーじ（”さん”はつけるなと海野から固く言われている）の深夜～明け方による偶然の実験であった。このじょーじとは私は面識はない。名前も山○譲二の譲二なのか、ジョージ・マイケルのジョージなのか、JOJIというのかはたまたGEORGEとRの発音を入れなければならないのか、それすらも定かでない。が、ワクワクZを語るに彼の存在は重要であることは確かである。このワクワクZを世界で普及させるのが我々秘密組織の目的。よってまずは世界各地での実験は不可欠だ。パリでの実験はこの目的の一つのキーポイントとなることは間違いない。北越谷、ベトナムの田舎でのワクワクZの熟成状況は上々。これでパリでもうまく行けば、全世界普及への大きな一歩となる。大きな期待を持って、ワクワクZを見守り始めた愛子だが・・・。結果がでない。ワクワクZを入手してからすでに１ヶ月以上・・・。期待していた効果が現れない。焦っても焦ってもそれをあざ笑うかのように効果は全くである。そうこうしているうちに期限は迫る。焦る焦る焦る・・・と、ふとあることを思い出した。そう言えば、海野が残していった例のもの。「どうしても効果が現れないとき、最後の頼みとしてこれを使用してください。」と言っていたではないか。どうしてこれまで思い出さなかったのか・・・。いや、それはあの言葉があったからだ。「けれどむやみやたらに使用することだけは避けてください。危険ですから。」危険・・・危険・・・危険・・・その言葉が頭の中をグルグル回る。使うべきか使わないべきか。危険・・・危険・・・危険・・・いや、自分の身の危険より何より、イージーゴーイングスが大事なはず。決心した私は、例のものを手に取った。果たしてその効果は！？クリックよろしくお願いします！→　も(さぼり気味ながら）開館中!

  Mar 16, 2006

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  何度も読んでしまう「ガラスの仮面」

  日本にいたとき、ちょっと休憩にマンガを読むのが好きでした。レギュラーで本棚にあったのは、「ガラスの仮面」。これは何巻目であろうと手当たり次第に読むとストレス解消になります。もう何度も通読しているのでどこから読んでも話は全部わかっているのですが、それでも読んでしまう・・・。時には「ああ、あの場面がもう一度見たい」とわざわざその場面をチョイスして読むこともあります。これ、愛読者となっていったい何年経つのか・・・。確か中学生のときに、今は名前も忘れてしまったクラスの友達が年賀状に「今年は２０何巻目出るかな？」と書いてきていたのを憶えています。ということはもう何十年の世界ですね。これだけ長い間慣れ親しんできたマンガですから、実家に全部置いてくるのは心もとなかったんですが、だからといって４０何巻持ってくるわけにもいかず、帰国のたびにまた読み返したりしていました。そうしているうちに、パリに日系の古本屋ができました。そして開店当初は「ガラスの仮面」が結構揃っていたのです！古本と言えど、日本で買う新本と同じかそれ以上の価格ですからおいそれとは買えませんでしたが、それらの値段が下がるのを待って、安くなった途端に買うようになりました。このおかげで、今はかなり揃ってきています。Brunetteさんが先日歌舞伎をご覧になったときに「ガラスの仮面」の一場面が思い出されたと書いておられまして、驚きました。その日記を読む直前になんと私はその一場面を読んだところだったのです！そのことをコメントに書いたところ、Brunetteさんから「全巻持っているのですか」というご質問をいただきました。上記の通り、だいぶ揃ってきています。けれど読みたい部分が欠けているのが少し残念なのですが。約６年前、フランスに発つときに家の人にお願いしてきた項目のひとつが、「ガラスの仮面」の新刊が出たら即座に送ってほしいということでした。当時ですでに何年も発売を待っていたので、そろそろではないかと思っていました。ところがようやくその最新刊が出たのはおととしの年末、約１年前のことです。「ガラスの仮面」は現代の話なのですが、これだけ１冊の本が出るのに時間が掛かっているので、このマンガの中での「現代」と実際の現代にかなりの差が出てしまいました。私が読み始めたときは、主人公のマヤは私より年上だったのに、今じゃ私の方がかなり年上になっています・・・。ですから、最新刊はびっくりしました。これまで姿すら見なかった最新式の携帯電話がストーリー中で大活躍！主人公達の年は変わっていないのに、時代は一気に本当の現代にタイムスリップした感じ。ちょっと驚きましたが、とりあえず続きが読めたのはうれしかったですねぇ。最新刊はほとんどストーリーが進展してなかったことなんかどうでもいいんです。とにかく何年も待ったものをようやく手に入れたという喜びが大きかったですから。日本の友達からも早速新刊が出たというメールをもらいました。彼女も同じく「ガラスの仮面」ファン。ただ、安達祐実がマヤの役をやったTVドラマが特別編でいいように完結してしまったので、彼女はもうそれで満足だそうです。確かにあのドラマの完結編は結構よかったですね。私もあれでかなり満足しました。ただ、あのドラマのエッセンスがマンガに反映されるとは思えないので、あくまでマンガ派の私にはもの足りませんが・・・。今回の最新刊でのストーリーの進捗状況から行って、ラストまではまだまだかかりそうなんですが、今のように１冊出るのに最低６年以上は待たねばいけない状態だと、ラストを読むときに私はいったい何歳になっているのか・・・？考えると気が遠くなります。「ガラスの仮面」最新刊です。しかし、コミックって安いですねぇ。このご時世で３９０円。ずっと値段が変わっていないような。クリックよろしくお願いします！→　も開館中!

  Jan 22, 2006

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  フランス語版「ハリー・ポッター」

  第６巻「ハリーポッターとハーフ・ブラッド・プリンス」がこの１０月１日にいよいよ発売となりました。私のハリー・ポッターとの出会いはかれこれ４年前。本、CD、DVDからコンピューター、カメラ、オーディオ製品と多岐にわたる品揃えで私の心を捉えてやまない某大型店で、本でも買おうかとウロウロしていた時にハリー・ポッターの本を見つけました。元来、いわゆる流行ものを見ない・読まない・聞かないのアマノジャク系の私は、それまでハリーのことなど気にも止めていなかったのですが、一応ジュニア向けの本として売られているし、外国語でもこれなら読みやすいのではないかと思い、１冊手に取りました。これが始まり。読みだしたらもう止められなくなって、当時ポケット版で出ていた４巻までを次々に買いました。その頃、周囲の人の反応は「え～、よくそんなの読むねぇ。」今ではその全員がハリーの虜となっていて、うち一部はフランス語版が出るのを待ちきれず、英語版発売と同時に買っている人もいます。J.K　ローリングさん、フランスでの売上に貢献しているのは私です！私はどんなに読みたくても英語版には走りません。なぜかと言うと、英語版とフランス語版では固有名詞が変わっていたりするのです。初めから英語版で読んでいれば問題ないのでしょうけれど、魔法学校もホグワーツでなく、プドラールというフランス語版の名前に慣れている者にとっては、今さら英語はちょっとつらいのです。その他顕著なところでは、ハーマイオニー＝エルミヨンヌ（カタカナで書くと全然違うように見えますが、Hermioneと書けば似たような感じにはなります）、スネイプ＝ローグなど。ハリー・ポッター独特の世界の言葉なんかはわかりやすいようにフランス語に変えてもいいと思うんですが、固有名詞は残しておいてもよかったのでは・・・とちょっと思います。映画を観に行くと、明らかに耳で聞く名前と字幕で見る名前が違うとやっぱりヘンな感じですし。余談ですが、「スター・ウォーズ」をフランス語字幕で見ると、ダース・ベイダーの字幕の訳が「DARK BADER」になっていて、なんでDARTHをわざわざ英単語であるDARKに変えたのかなと思っていたら、これはどうやら第１作目で字幕をつけるときに間違えたらしいという話を聞きました。以来、最初の作品で使ってしまった「ダーク・ベイダー」になっているそうな。さて、ハリー・ポッターの物語については長くは語りませんが、第１巻のようなただただ楽しいだけのストーリーじゃなく４巻、５巻目になるとちょっと暗くなりますよね。私は特に５巻目が読みづらくなったのですが、６巻目は今までとは違った始まりで、またまたワクワクもの。出たばかりで本がB５サイズなので、持ち運びができないのが難点ですが、じっくり読んでいきたいと思います。（フランス語版の表紙。左から１巻～５巻）昔は、小説系のものをいちどきに何冊も平行して読むってできなかったんですが、今は読みたいものが多いのでいろいろ読んでます。やればできるもんですね。メトロの中で読んでいるのはこれ↓作家の宮本輝がシルクロードを旅する話。ずっと読みたいなって思ってたら、たまたま友人が貸してくれました。鳩摩羅什（くまらじゅう）という昔々に経典を訳した僧の旅の跡をたどった旅行記です。中国の村々の様子（想像以上にすごい！）が誇張なしに書かれていると同時に宮本輝のこれまでの小説の原点となるものがあちらこちらに見え隠れしていて興味深いです。今、最終巻に突入して、一行はパキスタンに入っています。旅行記ってあんまり好きじゃないんですが、こうして自分のできないような旅のことを読むのは楽しいですね。そう言えば昔、沢村耕太郎の「深夜特急」にはまったことがありましたっけ。アジアのディープな旅ってちょっと興味あります。一生に一度、たいへんな旅をやってみるのもいいのかもですね。まあ人生自体がたいへんな旅って言ってしまえばそうなんですが。クリックよろしくお願いします！→　も開館中。パリの写真を毎日公開しています。こちらもよろしく！

  Nov 9, 2005

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  ｢１３階段｣（高野和明　著）読みました

  suzuran-rachelさんが日記でご紹介くださった｢１３階段｣。うまく手に入ったので、読んでいる途中の本をちょっとお休みして、早速読みました。この本に興味をもったのは、suzuran-rachelさんの｢ハラハラドキドキ｣というコメント。これを聞いて宮部みゆきの｢模倣犯｣を思い出しました。｢模倣犯｣・・・久しぶりに「ハラハラドキドキ」感を思いっきり味わった本でした。この物語は、読者には犯人が誰だかわかっていて、この犯人がどうやって他人に罪を着せるか、その後どのように巧みに行動していくかというところが面白いんです。それこそ夜も寝ないで読みました。読んでしまった後は、もう全部わかったから２度目は読むことはないって思ったんですけど、最近また、ラストがわかっていてもそこに至る過程がもう一度読みたいなと思っています。さて、今回読んだ｢１３階段｣。その宮部みゆき氏も絶賛だそうで、ますますページを開くのに気合が入りました。こちらは罪をなすりつけるのではなく、冤罪を晴らす方。どんどん展開があって、一言で言えば昔流行った｢ジェットコースター・ドラマ｣のノリ。読んでるときは、貴志祐介の｢青の炎｣を読んでるときと同じような感覚になりました。なんとなく登場人物同士、どこかに共通点があるのかもしれません。さて、｢１３階段｣は、冤罪で死刑になろうとする人がいて、それとは直接関係のない人々の動きが中心になって展開していきます。それとは別に、死刑について看守、検事といろんな角度から見た様子が語られていて、そこも興味深いです。特に死刑が確定し執行に至るまでの過程は実にお役所仕事。誰々が印をおしたら次は誰が印を押して・・・という感じなんですね。決定内容がどうであれ決定事に対する承認の過程は、どれも同じなのは当然なのでしょうけれど、こと人の命に関わることでも同じ次元で事が進むのは不思議な気持ちがしました。ましてこれが冤罪ということもあるわけで・・・。ここでは死刑賛成・反対論については言及は避けますが。また死刑を求刑された場合、恩赦を願い出ることも可能とのことですが、これは当事者が改悛の情を表すことが第一条件。ところが、犯人とされる人物が事件のショックで当時のことを思い出せない場合もあるんですね。この場合はやったかやっていないか憶えていないのだから、改悛の情というのも不可能なわけで。で、恩赦を願い出る条件から自動的に外れてしまい、死刑から逃れられなくなるそうです。こういう矛盾点をさりげなくついている部分も興味深く読みました。この物語では、死刑の執行間近という人の冤罪を晴らそうと働く人々にもそれぞれ秘密があり、これが徐々に明らかになるたびに読者自身の視点が変わってしまって、ますますストーリーがどうなるのかわからなくなるという感じになります。ラストはうーん・・・とうなりました。それにしてもこういうストーリーは魔物ですね。読み出したら、ほんとに止まらない。この本を手に入れた先週の木曜日の晩、｢やばい、やばい、読んだら止まらなくなるから週末まで待たないと｣と思ったのに、結局ちょっとだけと手をつけたらもうおしまい。気付いたらもう深夜３時。翌日はさすがにびっくりするような時間に起きてしまいました・・・。クリックよろしくお願いします！→　も開館中。パリの写真を毎日公開しています。こちらもよろしく！

  Oct 10, 2005

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  なんと言っても「２０世紀少年」！

  「モンスター」は映画化の話があったりと話題になりますが、「モンスター」よりさらに面白いのはこの「２０世紀少年」でしょう。周りを見渡してもモンスターほど読者がいないのが非常に残念です。小学校からずっと仲良しで、大人になってそれぞれコンビニの店長、サラリーマン、そば屋など進路は違ってしまったものの、相変わらず友情は続いている、そんな普通の大人達に起こるとんでもない出来事。彼らの小学生のときにやったたわいのない遊びが世界滅亡の危機にまで発展してしまうのです。彼らが未来を想像しながら遊びで書いた「よげんの書」通りにロボットが出現し、世界各地にウィルスが撒き散らされる・・・。いったい誰がこんなことをしているのか、彼らが子供の頃に起こった数々の謎はなんだったのか・・・。過去と現在が交錯しながら、少しずつ、少しずつ謎が明かされると同時に、新たな謎が次々と沸き起こり・・・という感じで、次々読みたくなります。登場人物がたくさんでてくるのですが、キャラクター設定がすごくうまくて、「いい人」側の登場人物はどの人も好きになる感じ。悪者側のキャラクターにしても好きにはならなくても、うまく描けています。それに現在１７巻目では、かなり未来の話になっちゃっていますが、１巻目では主人公達は３０代。身近な年代が主人公というのもうれしいです。浦沢直樹、ほんとにうまいですね。ひとつひとつの表情が繊細に描く絵はもちろんのこと、ストーリーが緻密。１巻で起こる謎１０何巻目でしか解き明かされないっていうことがたくさんあり、読むうちに「あ、あれはそういうことだったのか」と思い当たってまた１巻目から読みたくなる、そんな感じです。残念ながらフランス語版は最近第１７巻が出たところ。８月発売と聞いていまかいまかと待っていたら、発売日は８月末でした。翻訳のピッチはかなり早くて、前巻が出たのは５月。このままどんどん進んでほしいところですが、日本では今１９巻目らしいので、追いついちゃうと今度は次が出るのに時間がかかってしまう・・・。微妙なところです。普段、マンガなんてと思っている方も、一回読んだらめちゃくちゃはまりますよ～。＊お願い＊すでに１９巻まで読まれた方で、コメントを下さる方がいらっしゃいましたら、どうか、どうかネタバレのないようよろしくお願いします。クリックよろしくお願いします！→　

  Sep 5, 2005

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  たまには・・・本の話

  私の日記のカテゴリーの中に「本」というのを設けています。このカテゴリーを作ったのは、もちろん将来的に本のことをいろいろ書いていきたいという気持ちがあったからなのですが、なんと今気付いたらたった１回しかこのテーマで書いていませんでした。しかも、その内容はマンガ・・・。確かにマンガ好きの私ですが、マンガについてすらあれ以来書いていない・・・。というわけで今日は最近読んだ本、今読んでいる本について。どなたかへのコメントに（たぶんブックバトンか何かだったと思いますが）、私は小さいときは本の虫だったと書いたことがあります。ほんとに本が大好きで、小学校１年生の時の担任の先生が家庭訪問にやってきたときに、「お宅の子供さんは本ばかり読んで、休み時間も外に出ないのでもう少しお友達とも遊ぶように」と言われたと母から聞きました。正直言って、休み時間に友達と遊んだ場面はたくさん憶えていて、外に出ずに本を読んでいたという記憶はないのですが、先生がそうおっしゃったのならそうなのでしょう。確かに読むことは大好きで、当時マンガは家で禁止されていましたから、必然的に本を読んでいたのだと思います。小学校の頃はシャーロック・ホームズが好きでした。女の子なのに推理小説なんて変わってると言われつつ、読破しました。推理小説で、ホームズに対抗していたのはルパンでしたが（実際「ホームズ対ルパン」というのもありましたね！）、なぜかルパンは大嫌いでした。私が大学で英語の方に進んでフランス語には見向きもしなかったのは、もしかしたらここに端を発しているのかもしれません。中学を終える頃まではやはりよく本を読みました。ところがなぜか、高校に入ってから突然本から離れてしまいました。大学に入っても、大学生活の中にあまり本が入り込む隙はなく・・・。本を再びまともに読むようになったのは、社会人になってから。通勤時間に電車で本を読むようになったからかもしれません。以来、ちょっと活字中毒気味です。さて前置きが長くなりましたが、いよいよ本題。私の好きな作家の一人は宮本輝。常に「生きるとは何か」「命とは何か」というテーマを扱っていて、友人の中にはちょっと重すぎるという人もいますが、私はこういうずしっとくるものはわりと好きです。最近、「草原の椅子」という作品を読み返しました。主人公は５０を過ぎた男性なのですが、不思議と共感できます。主人公と同い年の親友との友情も感動的。それぞれのキャラクターがほんとにうまく描かれていて、読後は「ああ、いい本を読んだな」って気分になります。宮本輝の本は何冊か日本から持って来ているのですが、今読んでいる本を読み終えたら、読み直そうと思っているのは「流転の海」。戦後を生き抜いていく男の人の話なんですが、これも読み応えがあります。どうやら知らないうちに第４部が発売になっていたようなので、３冊読み直してから新作を読む予定です。（「流転の海」第４部、「天の夜曲」）そして今読んでいるのは、ダイ・シージエという中国人作家の「Le Complexe de Di」という作品。フランスで１０年勉強して中国初の精神科医となった人の帰国後の「冒険」を描く物語です。シリアスなストーリーなのですが、主人公が意外におっちょこちょいなのがおもしろいです。ダイ・シージェという人は、「バルザックと小さな中国のお針子」の作者でもあります。これは映画化もされていて、私は小説を読んだ後で映画を見ましたが、さすがに作者自身が監督をしただけあって、小説そのもの見るようでよかったです。小説と映画のどちらもがいい作品ってあまりないので、そういう意味では貴重な作品です。（これは日本語訳が出てました）この作家は、なんとフランス語でいきなり小説を書いているらしいです。フランス生まれでも何でもなく、フランス語は後から勉強したそうですよ。こんな人もいるんですね・・・。すごすぎて目標にもなりませんが。クリックよろしくお願いします！→　

  Aug 18, 2005

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• 「座敷女」　/　望月 峯太郎　作

  昨日の夜友達に借りて、寝る前に少し読んだらへんな夢を見ました。あまりはっきり憶えていないのですが、人相の悪い２人組が家に勝手に押し入ってきてすごく恐ろしかった。長い間怖い夢を見ていなかったので、今朝はドキドキして目覚めました。このマンガの影響であることは確かです。先日、日本人の友達が私が好きそうなマンガを見つけたと言っていたのが、まさにこの「座敷女」。新しい作品だと思っていたのですが、調べてみたらもう１０年以上前の作品のようですね。昨日は偶然にも「これいいよ」と言ってフランス人の友達が貸してくれました。最近はどんどん日本のマンガの仏語版が登場しています。つい先日も本屋で「今月出版の日本のマンガ」のリストを見て、その数に驚いたところです。それも何巻も続く大作ばかりだと思っていたら、こういう１巻ものの作品まで仏語版で出ているとは。それにしてもこの「座敷女」、怖くて怖くてっていうほどではないにしても、得体が知れないっていうのは気持ち悪いです。なんとなく口裂け女を思い出しました。

  May 9, 2005

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