大魔王、再び。
EXORSTED、ついでにフランス語でEPUISEE。どちらも精魂共に尽き果てた疲れ方をよく表してるな~と思う言葉。そして今の私がまさにこの言葉で表現される状態です。先ほど1つ目のテストを終えて帰ってきました。ま~、段取りの悪いことったら・・・。テストの為に使用予定の部屋が小さすぎたんですよ。それで全員がそこへ入れず。急遽学校側が入れなかった人の為に別の部屋を手配しようとしたんですが、フランスってとこは急な対応というのがことさら苦手なところでして・・・。部屋1つに手間取ってテスト開始時間がゆうに40分も遅れてしまいました。ただでさえテスト前に皆ピリピリしてるのに、これはないでしょう・・・。だいたい先週の授業の時に先生がすでに「この部屋では席が足りない恐れがある」と言っているのです。それならなぜ先に対処できてなかったんでしょうねぇ・・・。確かにテストをあきらめる人もいるので授業の登録者数=テスト受験者数ではありません。ですからテストにやってくる人はおよそこれくらいの人数だろうと想定して小さめの部屋を確保したのでしょうが、普通は最大人数、つまり登録者が全員来た場合の方を想定しませんか?恐らくここでフランス人お得意のON VERRAが出たんでしょう・・・。つまり「その時になってから考えましょう」ってやつです。私は入室開始時間ギリギリまで下でお茶を飲んでいたので、入室できなかった組に入りました。えらく待たされた末に案内されたところは、えらく立派な部屋。壁面には巨大な絵が飾られ、照明はシャンデリア。SALLE DE HONNEURと書いてあったので、恐らくレセプションとか何かの授与式とかに使われてる部屋なんでしょう。入るときは「へえ~、VIP扱いだよね~」なんて友達と笑ってたんですが、いざテストが始まると、暗っ!だいたいシャンデリアなんてものはテストには不向きなんですよ・・・。えらい暗くてしかも黄色っぽい光のせいでテストの真っ白なはずの用紙が黄色く見えるし。目が慣れるまで紙面の字が読みづらくて困りました・・・。さてそんな状態で受けた今日のテスト。ご一緒したのは、普段からずっと勉強している超がつくマジメな友人と、そして今年も出ましたカンニング大魔王。魔王はテストの時は必ず私の隣に座ります。そしてその名の通り、普通にカンニングしてきます。彼とのつきあいも3年目。これまで一緒に何度もテストを受けてきてあんなことこんなことがありました・・・。今日は彼はまず昼頃から「準備ばっちり~?」と電話を掛けてきました。そして「今更なにを勉強したらいいかわからない」と。まあ数時間後にはテストですから、確かに今更でしょう。でも何だか不安そうだったし、私が自分で勉強してポイントになりそうだと思ったところを幾つか伝えて電話を切りました。そしてテスト。シャンデリアのある部屋に置かれていたのはいくつもの長い机。1つにかなりの間隔を空けて4人ずつ座るようになっていました。大魔王は私の後ろに続いて入室。当然隣同士になるだろうと思っていたら、試験官の誘導により私がついた席は長い机の一番左端。そして大魔王と超が付くマジメな友人は私の後ろの机の右端に隣同士となりました。私、この超が付くマジメな友人にはほんとに悪い事をしました・・・。大魔王とこの友人はこの授業で私を通じて顔を合わせ、その後も常に私を挟んで一緒に話す程度の付き合い。ですから彼らはお互いにほとんど知らない同士と言っても過言じゃないんです。マジメな友人はテスト前非常に緊張していて、手がガタガタ震えてました。テストの1時間前でこの調子でしたから、会場に入ってテスト用紙を前にした時の緊張はいかばかりであったろうか容易に推測できます。テストが始まって、どうも後ろからコソコソ声が聞こえるなと思ったら、その声は大魔王様のものでした。長い机の左端と右端、しかも一列後ろというかなり遠いところにいるはずの大魔王・・・。その声が聞こえるのですから、さすがというよりありません。それもテストが始まってまもなくの頃からですから、きっと第1問目から隣に答えはどれ?とか聞いたんでしょう。ああ・・・私はあまりに大魔王に慣れっこになりすぎて特にテスト前にも注意を払わなかったのですが、マジメな友人はそんなことは知る由もなく・・・。テストを終了時間30分くらい前に退出した私の10分くらい後に、そのマジメな子が出てきました。とにかくショックを受けてました。第一声「ちょっと~、あの子、私の写すんだよ~」そして「ああ、彼ね。いつものこと、いつものこと。我々、ずっとこうやって一緒に来たんだよ」という私の全く驚きもしない態度にもまたショックを受けたようで・・・。私は知らなかったのですが、一度試験官に注意もされたそうです。私もこれまで彼と一緒に座って何度か危うい目に遭ってきましたが、実際に注意されたことはありませんでした。ですが冷や汗ものということはあったので、注意された大魔王の隣にいた彼女の緊張は手に取るようにわかりました。しかも彼女はテスト前にあんなに震えていたのに・・・(涙)。やはり大魔王の隣というのはかなりキツかったみたいです。テストの内容もかなり応用が利いていてかなり頭を使いましたから、かなり悪条件だったと言えます。まあ簡単なテストであってもカンニングする人が隣にいるというのはいい条件ではないですけどね。大魔王は恐らく終了時間ギリギリまで格闘したとみられます。どうだったんでしょうか?まあ私自身、結果は全く定かじゃないんですが・・・。大魔王は後期の授業も私と同じものを受講するって、さっき私の受講内容を再確認してました。ということはまた次のテストも一緒か(笑)。すみません、今日はもう寝ます。豆腐にいただいたコメントのお返事、明日させていただきますね。いつも応援ありがとうございます。今日もクリックどうぞよろしくお願いします。→ パリの日常の写真はこちらへどうぞ↓