Beardsley prints
Rod Stewart1977年のバラード・ナンバー”You're In My Heart”(邦題:胸につのる想い)に”Beardsley prints”という歌詞があるのを最近見つけました。対訳(*)では「最初は受け入れ難かった」ヒロインの性格として、「服の好み」と一緒に挙げられています。「ビアズリーの版画」を好む女性というと、英語圏の人たちは、どんな女性を想像するのでしょうね。こんな使われ方をしているところをみると、きっとたいていの男性が敬遠したくなるような女性なのかな、と思ったりします。実は私も、ささやかながら”Beardsley print"を飾っています。もう10年くらい前、東京と函館で観たビアズレー没後100年回顧展のどちらかで買った「サロメの化粧」の絵葉書です。「男漁りに行く支度」と評したのは、誰でしたっけ。これが不思議なくらい額縁を選ばない。額縁ともいえない簡易なフレームに挟み込んでいます。金色の縁取りをした灰色の厚紙に、絵葉書の四隅が挟めるようにやはり金色のゴムが張ってある。あとは上部に2か所穴があいていて、そこに壁にぶら下げられるように紅い紐を通したごく簡単なもので、以前は鈴木春信の「見立武蔵野」の絵葉書を飾っていました。気に入っているので、もう7~8年飾っています。(*)”if we fall in love tonight” Kuni Takeuchiの対訳による