台湾公演を前にして。
以前はパチパチとタイプライタ-で手紙を書き、もちろん海外とのやりとりはエア-メ-ルが主流だった。急ぎのときは電話で電報を打った。"SHIMIZU"と送るのには、シャンハイ・ホンコン・アイス・メキシコ・アイス・ゼブラ・ユニオンと伝える。・・・あれも特殊な技術だったなぁ・・・。 その後ファックスの時代があった。ファックスで手紙を送ったあとに原文は郵送していた。ところが今はメ-ルで瞬時に相手に手紙が届いてしまう。チラシの原稿も送れるし、契約書もメ-ルに添付でやってくる。このスピ-ドじゃ、まったく"春を眺める余裕もなく・・・""あなたからのエア-メ-ルを空の上で読み返す"こともないだろう。だからって、仕事が早くに終わってプライベ-トな時間が増えるかというと、ぜんぜんそんなことはありません。逆に・・・追いまくられ、混乱して、疲労してしまいますよ。この時代、人間はコンピュ-タ-と競争をさせられている。正確さとスピ-ドにおいては、人間はコンピュ-タ-に勝てるわけがない!・・・ということに気がつた。バカなコンピュ-タ-はひとつ入力を間違うと、その答えはまったく違ったものになってしまう。しかし・・・だ。そこが人間の凄いところなのだが、人間というものは多少何かを間違えたって、方向性さえ合ってれば、その答えは7~8割り方は合っているということだ。方向性だけがちゃんとして、それで熱意があればいいってことだ・・・。???・・・コンピュ-タ-に熱意ってあるのかな・・・?コンピュ-タ-は、使うものであって、使われるものでは・・・断じてない!そこで浮上してくるのが芝居とスポ-ツだ。暑いし、寒いし、痛いし、淋しいし、厳しいし、アナログな、手作りの・・・温かみの感じられる・・・そんな、芝居(私の場合は人形劇)・・・とスポ-ツ(私の場合は野球)。おい!コラ!オレとコンピュ-タ-を比較するな!オレは人間だぞ・・・"と・・・怒ってみる私は結構"パソ人間です。